
●創造的な思考の種子を植える
深層自己説得とは、私たちが五感を通して自らの心の深層に与えるメッセージや説得のことであり、意識的な思考を潜在意識に教え込もうとするものである。
積極的な良い考えであれ、消極的な悪い考えであれ、意識の中にある思考は深層自己説得として潜在意識に到達し、影響を与えるものだ。
人間は、その五感を通して深層自己説得の力を、十分活用できる生き物である。だからといって、すべての人がその力を利用しているわけではない。
それどころか、多くの人はこの力の活用方法を知らないため、惨めな一生を送っているのである。
潜在意識は肥沃な畑にたとえられる。肥えた畑でも種子をまかずに放置しておけば、雑草天国になってしまう。潜在意識についても同じことがいえる。
※肥沃な畑に、いい種を蒔かないと雑草だらけになってしまう。潜在意識も一緒。
深層自己説得によって、心の中の肥沃な部分に創造的な思考の種子を植えれば、それを育成することができる。
※深層自己説得を行うことによって、良い種を潜在意識に植え付ける。
何もしなければ雑念に占領されてしまうだろうし、逆に破滅的な種子をも受け入れてしまうことになるのだ。
※肯定的な深層自己説得を行わないと、逆に雑念に占領され、破滅的な種子を外部から受け入れてしまうことになる。
●武者ぶるいするような想像力を働かせよ
さて、「願望」について記述した章では、願望実現(目標達成)のための六つのステップ(六カ条)を明示しておいた。
それを思い起こしていただきたい。そのステップの最後のところで、あなたは「紙に書いた宣言を、一日に二回、起床直後と就寝前に、なるべく大きな声で読むこと。このとき、あなたはもうすでにその願望を実現したものと考え、そう自分に信じ込ませることが大切である」ということを知ったはずだ。
※武者ぶるいするような想像力を働かせて、それを書き示す。
そうすることによってあなたは、絶対的な信念を潜在意識に注入したことになる。そしてやがてそれは潜在意識の中で不動の、確固たる信念になっていくのだ。
このプロセスを繰り返すことによって、あなたは積極的な思考習慣を身につけることができる。その習慣が身につけば、しめたものだ。
先へ進む前に、ここでもう一度、六つのステップを注意深く熟読していただきたい。そうすれば深層自己説得の力をいっそうよく理解することができるだろう。
この六つのステップ(願望実現のための六カ条)を、深層自己説得に関するノウハウと比べてみれば、それはすべて深層自己説得がその根底にあることがわかる。
※深層自己説得が根底になる。願望・思考
したがって、書き出した願望を読むとき、ただ字面を追うだけでは効果がない。感情を込めて読んでいただきたい。実践に移すことのできる思考とは、そのようなものである。
※棒読みではなく、感情を込めて読むこと。
そして、この場面においてとても重要なことは、繰り返しそうすることによって生ずる心の変化ということである。
つまり、願望を感情を込めて読むのはもちろんだが、それを繰り返し、繰り返し行うことにより、願望に信念という力が加わるのである。
信念という強力なパワーは、あなたの心の深層に眠っている人間の原始的な心の力である。それは誰でもが持っている。
しかし、それを呼びさまし、つまり説得して心の表層で活躍してもらうためには「繰り返し」が必要なのである。
信念につつみ込まれた願望は、それまでの単なる願望とは異なる。この事実は非常に重要である。本書の各章を実践する場合、必ず思い出していただきたい。
この事実を理解しない人は、たとえ深層自己説得を応用しようとしても望ましい結果は得られないだろう。
感情のこもっていない言葉では、潜在意識に影響を与えることはできないからである。
潜在意識を刺激するには、確信(信念)によって感情移入されたイメージや思考や言葉が必要である。
また、最初から自分の感情をコントロールできないからといって、失望しなくてもよい。何もしないで何かを得ようとするのはムシがよすぎるというものだ。本気で成功したいと思うなら、ズルはしないことだ。
※本気で成功したいならずるはできない。愚直にやること。
潜在意識に影響を与える脳力を得たいと思うなら、ここで説明した原理を活用し、根気よく努力するしかないのだ。
指示を活用する力が備わるかどうかは、あなたの燃えるような執念をあなた自身の願望に集中できるかどうかにかかっている。
●集中力を強化する
ここでは、集中力を効果的に活用する方法について、アドバイスしようと思う。
第2章で示した「願望実現のための六カ条」(一一五ページ())の一番目は、「あなたが望んでいるものを明確にすること」であった。それは金銭でもよい。
この場合、実際にその金額が現実の札束として目に浮かぶまで、注意のすべてを集中していただきたい。
※願望が目に浮かぶまで、集中してイメージする。
そしてこの訓練は、少なくとも一日一回は実行することだ。そして、実際にお金を手に入れたときの自分の姿を、思い浮かべてみるとよい。
※自分の姿を思い浮かべる。
それから、これらのことを潜在意識に伝える。潜在意識が完全に指示を理解するまで、繰り返し繰り返し、指示を出してやらなければならない。
※指示して上げないと動かない。
繰り返さなければ、潜在意識はなかなか受け入れてくれないからである。
そして、それを行うとき、ちょっとしたテクニックを用いてみるとよい。
それは、あなたが思い浮かべている金額を「必ず手にする」と、あなた自身で信ずることだ。お金が自分のものになるのは運命なのだ、と信じ込むのである。
あなたは、「でもどうしたら信じ込むことができるだろうか」と考えるかもしれない。しかし、これは無宗教の人に、神を信じさせようとすることに比べたら、ものの数ではないくらい簡単なことなのだ。
信念を生む秘訣の一つは、「そのとおりやってみればよい」ということだ。願望をお金に転換するには、それを心に思い描く想像力が必要である。といって、明確なプランができあがるまで待つ必要はない。
あなたが思い描いているお金を得るためにどんな仕事をしなければならないかは、この段階ではまだ考える必要はない。
※どういう手段で、というのはまだ考えなくても良い。
ただ手始めとして、自分がお金を所有している姿を思い描くことだ。そのときのあなたは、潜在意識がつくるプランに期待をかけてよい。
※富を手に入れた姿をイメージする。
そうすると、インスピレーションという形であなたの第六感にひらめくことがある。ヒラメキがあったら、それを大事にし、行動に移すのだ。
「願望実現のための六カ条」の四番目では、願望を現実にするためのプランを実行に移すように指示している。この指示には従っていただきたい。
願望の設定に基づいてプランを立てるとき、あなたは理性に頼ってはいけない。あなたの習性は怠惰なのかもしれない。理性に頼りすぎると、あなたは失望することになるだろう。
富を蓄積する姿を思い浮かべるのは、完全に想像だけでよい。これは非常に重要なことなのだ。
●深層自己説得の力を効果的に発揮させる方法
()第2章で記述されている「願望実現のための六カ条」と、この章の内容をまとめてみると、次のようになる。
一、誰にも邪魔されない、静かな場所を選んでいただきたい。さしずめ就寝前のべッドの中でもよい。目を閉じて、あなたが貯めたいと思っている金額と、いつまでに貯めるのかについて書いたものを読み上げる。
自分で自分の声を聞くことになる。そうして、すでにお金を手にした自分の姿を心に描く。
たとえば、今から五年後の一月一日までに、セールスパーソンとして一億円を貯めたいと決意したとしよう。
あなたが作る宣言文は次のようなものになるはずだ。
「□□□□年一月一日までに私は一億円を手に入れます。この金が五年の間にだんだん貯まってきます。私はこの金を貯めるために、最善を尽くす覚悟をしています。〔訳注…具体的な仕事の内容を書く〕。私はこの金を手に入れることを確信しています。私は確固とした信念を持っています。ですから、その金は手でさわることができるほど、はっきりと心に描くことができます」
二、あなたが貯めようとする金額が目に見えてくるまで、つまりこの暗示の言葉が心の中で本当に自分のものになるまで、毎朝、毎晩繰り返す。
三、その宣言文はよく見える場所に貼っておく。夜寝る前に読み、朝起きたらすぐ読む。この三つのことを実行することが、深層自己説得の力を発揮させる最も良い方法である。
※ラミネートして常に持ち歩く。
また、潜在意識は感情を込めた自己説得にしか従わない性質を持っている。感情の中でも、特に信念を持つことが重要である。信念は感情の中で最も建設的なものだ。信念の力についてはすでに説明してあるので、もう一度読み返していただきたい。
※潜在意識は感情を込めた自己説得にしか従わない。なかなか扱いづらいもの。
このようなことを実行するのは、最初のうちはバカバカしく思う人もいるかもしれない。だが、そんなことは気にしないことだ。
最初のうちは、どんなに抽象的で非現実的なものに思えても、ためらってはならない。忠実に、勇気を持って実行していただきたい。
※非現実的でいい。そのほうが突き進む原動力になる。思考のステージが上がる。
そうすれば、やがて精神的にも実際的にも、まったく新しい世界が開けてくることになる。
●精神力の秘密
人間は誰でも、新しい考え方には懐疑的になるものだ。
しかし、この教えを守っていれば、あなたの疑問は徐々に解消されるだろうし、いずれは絶対的な信念に変わっていくことだろう。
多くの哲学者は、人間こそこの世での「運命の支配者である」と言っている。だが、なぜそうなのかについては誰一人として説明してはいない。
人間が自分の運命の支配者であるのは、自分の潜在意識をコントロールする力を持っているからなのだ。
願望を金に転換するには、潜在意識に影響を与える深層自己説得の力を利用しなければならない。
深層自己説得が富を生み出すのではない。それによって刺激を受けた潜在意識が富を生み出すのである。他の原理は、深層自己説得を活用するための手段なのである。このことは忘れないでいただきたい。
※すまり深層自己説得が一番重要で、深層自己説得は、潜在意識に刷り込み、その刺激を受けた潜在意識が富を生み出す。
潜在意識を刺激する最も効果的な手段が深層自己説得であることを考えれば、深層自己説得がいかに重要な役割を果たしているかを理解できるだろう。
ここまで読み終わったら、もう一度この章を読んでいただきたい。そして、この章の教えを守り、実行してほしい。毎晩、この章の重要な箇所を声に出して読むことだ。
そして、あなたに強く訴える部分にマーカーを引くようにすれば、いっそう効果が上がるだろう。
そのマーカーを引いた部分の指示に従ってほしい。そうすればあなたは、成功哲学を完全に理解する道が開けるだろうし、把握することができるのだ。
エッセンス④()()
▼人は第六感を持つが、潜在意識に作用するのは五感である。創造的な思考の種子を潜在意識に植えつければ、それを育成することができる。
▼実際にお金が手に入ったかのように思い込むと、思いがけないところからお金が集まってくるようになる。目標額を高く、明確にし、期限をはっきりと決めることだ。
▼潜在意識にひらめいたことは、直ちに実行せよ。機を逸すると命取りになる。
▼この章で示した三つの簡単な手順で、深層自己説得を自在に使えるようになる。これにより自分の運命を変えることができる。
▼逆境は、常にそれ以上の利益の種子を秘めている。

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