01「映像化」すれば、同じネタでも2倍おもしろくなる!
松本人志さんの話はなぜおもしろいのか?おもしろい人の話を聞いていると、不思議なことが起こります。というのも、話しているネタの情景が脳裏に浮かんでくるのです。ダウンタウンの松本さんの話がおもしろいのも、同じ理由で説明できます。松本さんの話の中には、「車の助手席にいつも座っているゴリラ」や「動物だとバレないようにしながら人間社会で育つキリンの子ども」、「ノリツッコミをするトンボ」といった、現実にはありえないことが出てきます。ですが、いかにもそこにゴリラやキリンがいるかのように話すので、聞いている私たちの頭の中には、ついその情景が浮かび、そして爆笑してしまうのです。人は頭の中のスクリーンにおもしろい映像が浮かぶと、つい笑ってしまいます。わかりやすい例を挙げると、「マンガ」を読んで笑う感覚。小説を読んでも、情景を想像できない人は物語を楽しめませんが、話が絵で理解できるマンガなら、想像力がまだ十分に育っていない幼い子どもでも笑えます。伝え方がうまい人は、これと同じ原理を使っています。相手の頭の中に映像を浮かべることができているから、笑いがとれるのです。描写すれば、相手の頭に映像が浮かぶ松本さんほどの天才でなくとも、話のおもしろい人は「描写」して話すことに長けています。次のふたつを比べてみてください。「日光に行った。天気もよく、紅葉の時期だったからよかった」「日光に行った。真っ青な秋空に一面の紅葉が映えて、絵のように美しかった」どちらも旅行の感想ですが、どちらのほうが紅葉の美しさが伝わってきたかといえば、後者ではないでしょうか。感情を表現する場合も同じ。「すごく怒った」より、「拳が震えた」、「思わず椅子を蹴飛ばした」のほうが映像が浮かぶため、怒りの強さが伝わりますよね。「映画に感動した」より、「しばらく席を立てなかった」、「エンドロールの間、涙が止まらなかった」などの言い回しのほうが、どれだけ感動したのかがよくわかります。「描写」とは、「ありのままの姿が浮かび上がってくるように、描き出すこと」。まるで映画でも見ているかのように映像が浮かび上がってくるよう描き出すことができるかどうかが、話がおもしろくなるか否かを分けるポイント。相手の頭の中に映像を浮かべることができれば、相手の心を動かすことができるのです。うまく描写するための、たったひとつのコツ「そうは言っても表現力がないから、うまく描写できない」そんな方に、まずやってみて欲しいことがあります。それは、自分が映像をイメージすること。まず、あなたの頭の中のスクリーンに、これから伝えたいと思っている情景を動画で浮かべてみるのです。たとえば、「いつも助手席に座っているゴリラ」の話をするならば、ほんとうに自分の車の助手席にゴリラがいる場面を想像してみます。「助手席」、「ゴリラ」と単語を並べるのではなく、映像をイメージしてみてください。頭に浮かぶゴリラの映像は、これまでに経験してきた断片的な記憶や埋もれた記憶が統合されたもの。ですから、頭に浮かぶゴリラの映像は一人ひとり異なるはずです。あなたの頭の中のゴリラは、「どういう表情」で「どういう態度」で助手席に座っているのでしょうか。つぶさに観察してみてください。ちなみに、松本さんの頭に浮かんだのは、横柄な態度で座っているゴリラでした。「助手席のゴリラ、なにもせえへんで。左ハンドルの車に乗って駐車場に行っても、駐車チケットもとらへんねん。伸ばした手をこうして(あごを引いて下目遣いに)見てるだけ」いかがでしょうか。イメージした映像が伝わることで、ほんとうに横柄なゴリラがいるような気がして、思わず笑ってしまいますが、それはおそらく、松本さんが実際に映像を頭に思い浮かべて話しているからなのでしょう。だからこそディテールまでしっかり表現できているのです。
その様子を実況中継のように表現するだけで、おもしろい話になるのです。
映像化こそコミュニケーションの極意ビートたけしさんは、まだ下積みの修業の頃、ある大先輩から笑いの極意を教わったといいます。それが、このひと言。「頭の中に、先に映像を浮かべること」話のおもしろい人とそうでない人の違いは、たったそれだけだと言うのです。つまり、先に自分の頭の中に映像を思い浮かべ、見たままを言葉にする。そうやって伝えることで、相手の頭の中にも同じような映像を浮かばせる。それがコミュニケーションの極意なのです。ちなみに水道橋博士の話によると、たけしさんは映画のシナリオを口述筆記によってつくり上げるといいます。「頭の中ですっかりできあがっている映画の映像を思い浮かべながらしゃべっている」のだそうですが、これもたけしさんがいかに映像を浮かべることを得意としているかを物語っています。さすがに、2時間の映画を頭の中で映像化してしまうことは難しいにしても、人はだれでも頭の中に映像を思い浮かべる能力をもっています。次の質問を考えてみてください。「あなたが今乗っている車はなんですか?何色ですか?」「あなたのペットは犬ですかネコですか?毛は何色ですか?」「あなたはいつもどんなバッグを持ち歩いていますか?それはどんなデザインですか?」これらの質問に答えるために、あなたは頭の中で、映像をつくり出したはずです。そこで浮かんだ映像をそのまま話す。たったそれだけでいいのです。それだけで、相手の頭にも映像が浮かぶのです。ちなみに我が家のネコは、こげ茶色のトラ模様をしているキジトラで、私がキッチンに立つといつも「気をつけ」の姿勢で、目を真っ黒にして真上を見上げ「ゴハーン」と鳴きます。いかがでしょう、今、頭の中にネコの映像を浮かべながら、この文章を書きましたが、我が家のネコの姿はあなたに伝わったでしょうか?これを説明文的に「我が家のネコは3歳、雑種の雌で、模様はキジトラ。食いしん坊だ」と言っても可愛さは伝わりませんよね。要するに、「事実」ではなく「映像」を思い浮かべ、その動きを描写すればいいのです。
落語に学ぶ映像化の技術日本の伝統的なお笑いである落語は、まさにこの極意に則った芸能です。寄席の観客は、座布団の上の噺家の言葉を聞いて、自分の頭の中のスクリーンに映像を浮かべることで笑っている、というのが落語の原理なのですが、じつは噺家のほうも映像を自らの頭の中に浮かべながら演じています。落語家は、噺に出てくる人物の顔や話している周囲の情景などを思い描きながら稽古し演じることで、実感のこもった話にしているのです。なお、立川談志師匠は、弟子のおもしろくない話を聞いたあとに、こう言ったそうです。「おまえがしゃべっている場所は、どういう長屋だ?どういう立て付けで間取りはどうなっている?どんな着物を着た八五郎がどんな着物を着た隠居と話してんだ?」これはまさに、映像化の技術。弟子に、「自分の頭の中でまず映像化すること」の大切さを教えようとしていたのでしょう。私たちも、だれかから聞いたおもしろい話より、自分が実際に体験した出来事のほうが話しやすいはず。それは映像がありありと浮かぶので、実感をもって話せるからなのでしょう。POINT頭の中に映像を思い浮かべてから伝える!たったそれだけで言葉がグッと強くなる!
02伝え方に臨場感が生まれる「オノマトペ」の魔法
映像化の最強の武器、オノマトペを味方にしようネタを映像化しながら話す際、強い味方となるのがオノマトペです。たとえば休日を利用して、少し離れた街にある、おいしいと評判のラーメン屋を訪ねたものの、臨時休業だった時の帰り道のことを、こう話すとどうでしょうか。「落胆のあまりうなだれ、足を引きずるように帰路についた」(ほんとうにこんな話し方をする人はいないはずですが、)聞かされたほうは「重く」感じてしまいます。では、こちらはいかがでしょうか。「しょんぼりして、とぼとぼと帰ったよ」こう伝えると、肩を落としながら帰る様子が頭の中に映像として浮かびます。これが「オノマトペ」の効果です。オノマトペとは擬音語・擬態語のこと。擬音語とは、「〝ガラガラッ〟と戸を開けた」、「飛行機が〝キーン〟と飛んでいる」などの音を表現する言葉。「しょんぼり」、「とぼとぼ」などが擬態語です。オノマトペを普段の会話に意識的に混ぜるだけで、ユーモラスな雰囲気をかもし出すことができるようになります。そして、相手の頭の中に思わず映像が浮かぶため、言いたいことが伝わりやすくなるのです。たとえば、職場の後輩にひと声かける時、「手際よく仕事を片付けよう」と言うよりも「パパッと仕事を片付けよう」のほうが、相手の心に響きます。あるいは、こんな伝え方もできそうです。「パパッと片付けて、キンキンに冷えたビールでもグビグビッとやろうぜ」「キンキンに」、「グビグビッと」というオノマトペのおかげで、後輩の頭の中には冷たい汗をかいた生ビールのジョッキの映像がありありと浮かぶはず。やる気も出るというものです。また、オノマトペを使えば、微妙なニュアンスを短い言葉で伝えることができます。言葉ではうまく表現できない気持ちなどはオノマトペを使うといいでしょう。ほかにもオノマトペには、相手を〝その気〟にさせる効果もあります。たとえば社内の飲み会に誘っても、「それ、仕事っすか?」と返してくるマイペースな後輩に声をかける時。「会場はエビチリと餃子のおいしい中華料理店だよ」と事務的に言うよりも、オノマトペを使ってこう伝えたほうが、マイペースな後輩も思わず映像が頭に浮かんで行きたくなるはずです。「ぷりっぷりのエビチリと、肉汁がジュワーッと口に広がる餃子が評判の中華料理店が会場だよ」オノマトペはマンガに学べ!臨場感のある、イキイキした伝え方に必須のオノマトペ。では、どういう時にどんなオノマトペを使えばいいのでしょうか。参考にしたいのは「マンガ」です。マンガでは、効果音から人の心情までが、幅広くオノマトペによって表現されています。「おもしろい伝え方」のヒントがあふれる、いわばオノマトペの宝庫です。たとえばアニメ化、映画化もされた人気マンガ、『カイジ』(福本伸行著、講談社)。ここで出てくる、〝ざわ・・ざわ・・〟は、「戸惑い」以上「騒然」未満な場の雰囲気をわかりやすく表現しています。
こうした絶妙なオノマトペの表現を会話に利用してみてはいかがでしょうか。「それほど騒然とした雰囲気ではなかったけど、新しい人事の発表のあとは、場が〝ざわ・・ざわ・・〟としたね」などと話せば、その場の雰囲気が、さらによく伝わるはずです。オノマトペを使いこなすコツオノマトペの使い方は、とても簡単。あなたの感覚をそのまま言葉にして表すだけです。「光った」ことを伝えるなら「ぴかぴか」、「きらきら」、「てかてか」、「ちかちか」、「ピッカーッ」など、光ったものを見た時の感覚を、そのまま言葉にしてみましょう。感じたままに表現すればいいのですから、普段よく使われる言葉でなくても構いません。「びかびかっ」と光ったでも、「ほわほわっ」と光ったでも、感じたことを素直に表現してみます。このように自分でオリジナルのオノマトペをつくって、使用するのも効果的。芸人の宮川大輔さんは、「擬音マジシャン」の異名をもつほど、オリジナルのオノマトペを活用しています。フライパンを山に投げた時の擬音は「ゆんっ!」。小麦粉を奥さんの顔にぶちまけた時は「ザッサーン」。イノシシが山から転がり落ちてきた時は「くるくるべんっ!」。どれも、その場の雰囲気がよく伝わってくると思いませんか?「オリジナルのオノマトペ」は、「自分だったらそれを聞いてどう感じるか」をもとにつくればいいのです。たとえば、次の擬態語を聞いたら、あなたならどう感じますか?「フラフラと歩いていた」「ブラブラと歩いていた」「プラプラと歩いていた」「フラフラと」は、ちょっと夢遊病っぽい、「さまよう」イメージがありますね。「A子は失恋のショックで銀座の街をフラフラとさまよった」といった具合です。「ブラブラと」は、当てもなく暇をもてあましている感じでしょうか。「プラプラと」は、ブラブラがより軽くなるイメージです。なぜか不良少年っぽい、やさぐれた感じもあるかもしれません。また、オノマトペは語尾によっても他人に与える感じが微妙に変わってきます。たとえば「涙がポロッ」なら、ためていた涙が一滴だけ落ちた瞬間を切り取った表現ですが、「ポロリ」はその一滴がもっとゆっくり、スローモーションのように落ちる映像になります。「ポロン」ならば、表面張力でまん丸になった大粒の涙がこぼれたような、どこかユーモラスな描写になりますし、「ポロポロ」とくり返すと、続けざまに涙があふれている、現在進行形のニュアンスになります。このように、濁音や半濁音、語尾のちょっとした違いで、まったくニュアンスが変わってくるのが、オノマトペのおもしろいところです。伝えたいことを的確に表現するオリジナルのオノマトペを使いこなせると、あなたの話がさらに魅力的になりますよ。POINTオノマトペは感覚をそのまま表現するだけ!
03ディテールが「おもしろさ」をつくる
映像化して伝えるもうひとつのポイント相手の頭に映像が浮かぶように伝えること。それが、「おもしろい伝え方」の最大のコツでしたが、臨場感が増すオノマトペのほかに、もうひとつポイントがあります。それは、ディテールまでしっかりと具体的に話すこと。なぜ具体的に話すのがポイントなのかを実感するために、次のふたつの文章を読み比べてみてください。「自分にそっくりな顔の犬を散歩させているおじさんを見た」「昨日の朝、代々木公園を歩いていたら、前からブルドッグを連れた角野卓造そっくりのオッサンが歩いてきたんだよ。ふとそのブルドッグを見たら、ブルドッグも角野卓造そっくりで思わず笑っちゃって」どちらのほうが、頭の中に映像が浮かんだでしょうか。抽象的な話を聞いても映像は浮かびませんが、ディテールまできちんと具体的に話せば話すほど、聞き手の頭に映像が浮かびやすくなるのです。体験談をおもしろく伝えるには?ディテールまで具体的に伝えることは、特に体験談を話す時に効果的。もちろん聞き手にとってどうでもいい瑣末なことまで話す必要はありませんが、最低限、4W1H(「いつ」、「どこで」、「だれが」、「なにを」、「どうした」)を具体的に話すようにすると、一気に伝わりやすくなるはずです。たとえば「お勧めの安くておいしいレストランを見つけた」というあまりおもしろみのない話を、4W1Hに沿って具体的に伝えるとこうなります。「昨日の昼(いつ)、表参道の路地裏にある〝××××〟というイタリアンで(どこで)、俺が同僚の山田と(だれが)、スパゲティ・カルボナーラを(なにを)食べたら、これがもう無茶苦茶おいしくて。イタリアン好きな山田も〝これはすごい〟って感激して、あいつ思わずおかわりしてんだよ(どうした)。それで値段は980円、これはお勧め!」固有名詞や数字なども交えながら具体的に伝えると、さらに情景が浮かびます。なお、おもしろく伝えたい時には「why(なぜ)」は隠したほうが無難かもしれません。「表参道にある取引先との打ち合わせがあったんだけど、早く着いたからランチをすることにした」などと、経緯を話されても、「だからなに?」と言いたくなるのが聞き手の正直な気持ちです。「5W1H」のすべてを話すのではなく、あえて「4W1H」に留めることで、印象はグッと変わりますよ。落語に学ぶセリフの演じ分け体験談を話す時は、「○○がこんなことを言った」など、言われたセリフを伝える場合もあるでしょう。ここでも、ディテールにこだわることで、聞き手の反応はまるで変わってきます。ここで参考にしたいのは、ずばり落語。落語は、会話形式による一人芝居ですが、説明がなく会話だけで進むからこそ臨場感が高まり、観客は感情移入するのです。日常会話やちょっとしたスピーチでも、落語のような会話形式を意識的に取り入れてみましょう。特に、複数の登場人物が登場する場合は、それぞれを演じ分けるのもポイント。同じセリフでも、具体性が増し、頭に映像が浮かびやすくなるはずです。たとえばこんな具合です。「昨日、うちの奥さんの誕生日だったんだけど、すっかり忘れていて怒られたよ。でも、なんとかごまかしたんだけどね」こう言っても、どのように怒られたのか、どのようにごまかしたのかが、まったく伝わりません。残念ながら、これでは聞き手の頭に映像が浮かぶことはなく、「ふーん、それで?」という寂しい反応になってしまうのがオチです。しかし、これをセリフ化するとこうなります。「昨日、奥さんの誕生日だったんだけど、すっかり忘れていてさ・・・すると奥さんが〝なによ、結婚当初は毎年、誕生日を祝ってくれたのに、最近はちっとも祝ってくれないじゃない!〟って怒ってさ。〝うわ、これはまずい〟って思って、とっさに〝だってキミ、ちっとも歳をとらないじゃない〟って言ったら笑ってくれて、なんとかごまかせたよ」
ここで、奥さんの声や口調の特徴を少しマネすると完璧です。それだけで、聞き手はグッと引き込まれるはずですよ。POINTディテールが話をおもしろくする!
04映像は、多少デフォルメするからおもしろい!
デフォルメ、演出、盛り方でもっとおもしろくなる!さらに話をおもしろくするためには、多少の演出をするのもいいでしょう。たとえば、田舎道を自転車で走行中、前輪になにかが引っかかり川に落ちたというエピソード。これは私の中学時代の実話で、実際は、横に倒れて、身体が少し濡れただけでしたが、だれかに話す時には、こんなふうに表現しています。「前輪が止まったものだから、身体が放り出されて、水泳の飛び込みのように真冬の川に頭から突っ込んだ」起こったまま、ありのままに話すのではなく、大げさにデフォルメして表現したほうが映像的にはおもしろい。話してもウケ方が違ってきます。こうして、やや大げさに伝えることを、お笑いの世界では「話を盛る」と言います。例に挙げたように、まったくのウソでなく自虐的なものであれば、多少盛るのもOK。これもおもしろく伝えるテクニックです。正しい話の盛り方──9割は事実、残りはウソ大げさな表現だけでなく、「オチ」が弱い時に盛るのもアリ。MBS放送のラジオ番組「ヤングタウン土曜日」(2014年10月18日放送)で、明石家さんまさんがモーニング娘。の飯窪春菜さんに、トークでのオチのつくり方を指導していました。とても参考になるので、引用します。さんま:大昔、若村麻由美さんから根室のさんまをいただいて。それで、物凄いエエさんまで、家で焼いたら、火災報知機が鳴ってしまって。そしたら、凄い煙が窓から出て。窓開けたのが余計アカンかったみたいで、消防車が来たんです。春菜:ええ?!さんま:消防士がホース持って、ウチの家に来たことあるんですよ。「すみません、火災報知機止めたんですけど、さんま焼いてたんですよ」って言うて。そしたら、消防士さんがプって笑いよったんですよ。春菜:ふふ(笑)さんま:「ほんとうですか?」とか言うて(笑)「ホンマにさんま焼いてたんですよ」って。向こう、ニヤニヤ、ニヤニヤしてて。「ホンマ、大丈夫です。すみませんです」言うて。「せっかく来たのになぁ」とか言うて。春菜:仕事したかったんだ(笑)さんま:「大丈夫でなによりです。どうしようかなぁ。すみません、このホースにサインしていただけませんか?」って言われた・・・って話をしたんですけど。この、「ホースにサインしていただけませんか?」っていうのは、ウソなんですね。春菜:へぇ(笑)さんま:その話を、『いいとも』でしたんです。さんま焼いてて、煙が出て火災報知機が鳴って消防士が来たってところまではほんとうなんです。それで、「このホースにサインしてもらえませんかね」っていうのは、脚色なんですね。(※引用Webサイト「世界は数字で出来ている」2014.10.19)「9割は事実」。それがポイントです。あまり盛りすぎると「つくったネタ」のにおいがし、リアリティがなくなります。「自転車から放り出されて、川に頭から突っ込んだ」くらいならよいのですが、「自転車から放り出されて、100メートルは飛んだ」と言ったら、いかにもつくり話になってしまいます。芸人なら、それもアリでしょうが、私たちは「いかにもありそう」な範囲に留めながら話を盛るのが得策です。目指すのは、「ちょい盛り」です。さんまさんの話も9割は事実、だからこそリアリティがあるのです。9割の事実に1割ほどのちょい盛りを目安に考えてみてください。POINTデフォルメの黄金バランスは、9割事実、1割のちょい盛り
シチュエーション別「おもしろい人」の伝える技術さて、伝え方の公式をひと通り身につけたあとは、いよいよ応用編。ここからは、シチュエーション別に「おもしろい伝え方」のコツを紹介していきます。*雑談*SNS*スピーチ*自己紹介*プレゼンシチュエーションは変われど、原理はやはり「緊張の緩和」。どのように応用するか、そのポイントを一つひとつ見ていきましょう。
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