第4章あなたの潜在意識を変える三つのツールこのパート2では、「偉大なる原則」を活用する方法を二つ学ぶことになる。
一つは、あなたを再プログラミングするための「三つのツール」で、もう一つは、ストレス目標ではなく成功目標を設定するという方法だ。
私たち人間は、肉体、精神、スピリチュアルという三つの次元でできている。
人生で成功したいのなら、すべての次元の問題を解決し、三つとも健康で、完全に調和していなければならない。
それを実現するのが、私が発見した「三つのツール」だ。
25年にわたって活用してきているので、効果は実証されている。
エネルギーのパターンを変える肉体のための「エネルギー療法」、精神のための「プログラムを組み直す魔法の言葉」、そしてスピリチュアル(潜在意識)のための「ハート・スクリーン」の三つのツールだ。
ここで言う「肉体」とは、人間の生理機能のすべてを指している。
光と暗闇の周波数から、原子、分子、細胞まで、とにかくすべてだ。
「精神」には、顕在意識、意志、感情(または魂)が含まれる。
そして「スピリチュアル」は、無意識、潜在意識、良心、そしてスピリットだ。
すべてのものはエネルギーでできているので、ある一つの次元(たとえば感情)を改善すると、他の二つの次元も影響を受ける。
エネルギーの性質上、そうなっているからだ。
たとえばエネルギー療法は、肉体の問題を解決するだけでなく、むしろ身体の機能に直接働きかけ、三つの次元のすべてを癒やす力を生み出しているのだ。
それだけでなく、周りの状況を変える力もある。
ずいぶん大げさなことを言うと思っているかもしれないが、三つのツールにはそれだけ大きな力があるということだ。
私はこれまでに、三つのツールに効果がなかった例を一度も見たことがない。
三つのツールを使ったすべてのクライアントが、成功を実現している。
ここで一つ注意がある。
この本で紹介している方法は一つの提案であって、絶対的な規則ではない。
自分なりに工夫して、いちばんやりやすい方法を見つけてもらいたい。
私自身、クライアントに教えるときは、相手の性格や置かれた状況、問題の中身に合わせて「カスタマイズ」することが多い。
残念ながら、読者のみなさんには、そうやって一人ひとりカスタマイズすることはできない。
そのためここでは、どんな人や状況でも効果が出るような、一般的な方法を紹介している。
この方法も何度もテストをくり返したので、効果は保証できる。
それでも、もし自分には合わないと感じたら、自由にカスタマイズしてもらってかまわない。
この三つのツールは、一つずつ使っても大きな効果を発揮するが、やはり一つの次元にしか働きかけていないので、効果は長続きしないかもしれないし、また完全な解決にはならないかもしれない。
多くのテクニックが安定した結果につながらないのも、おそらくこれが原因だ。
人生の問題を根本から解決したいのなら、三つのツールすべてを使ってもらいたい。
この本を書いた主な理由の一つは、あなたに必要なツールをすべて教え、今度こそ問題を完全に解決してもらいたかったからだ。
とはいえ、ツールを使っているうちに、自分に向いているものと向いていないものがあることに気づくこともあるだろう。
それはそれでかまわない。
自分なりに工夫し、ベストの結果を出す組み合わせを見つけてもらいたい。
ツール1エネルギーのパターンを変える「エネルギー療法」私の経験から言えば、このエネルギー療法がいちばん強力なツールだ。
それも、始めてすぐに効果が現れる。
身体の特定の部分にエネルギーを注入して、症状や問題を癒やすという方法だ。
エネルギー療法は、少なくともここ15年ほどの間、医学界でホットな話題になっていて、毎日のように新しい活用方法が発見されている。
主流派の医師たちも、エネルギーの知識を医療に生かせば、想像もしていなかったような大発見につながるかもしれないと信じるようになった。
おそらく、どんどん増えていく科学的な証拠を無視できなくなったのだろう。
この分野の古典である『エネルギー・メディスン』(ナチュラルスピリット)を書いたドナ・イーデンは、現代医学ではまったく歯が立たなかった病気が、エネルギーを使った治療で完治した例をいくつも紹介している。
30年以上にわたって世界各地でヒーリングと教育を行ってきたイーデンは、エネルギーが気管支炎で死にかけた人を救い、発作で停止した心臓の心拍をよみがえらせ、精神障害を治療するのをはじめ、奇跡のような出来事を数え切れないほど目撃してきた(注1)。
そして去年、私は初めて、ジークムント・フロイトも私と同じようなテクニックを使って治療を行っていたことを知った。
そう、オーストリア人の精神科医で、サイコセラピーやカウンセリングの父と呼ばれている、あのフロイトだ。
信じられないかもしれないが、フロイトは、一般的な治療法で効果が出ないときは、いつもエネルギー療法に頼っていた。
「この方法でうまくいかなかったことはめったにない」と、フロイト自身も書いている(注2)。
ある意味で彼は、非物質的なものが物質的なものを変えるということを、世界で最初に指摘した人物と言えるかもしれない。
私がここで紹介するエネルギー療法も、フロイトが実際に治療に使った「患者の頭に手をかざす」というテクニックを使っているが、それ以外にもあと二つ紹介している。
三つを組み合わせたほうが効果が大きくなるからだ。
エネルギー療法は、魔術や魔法ではないし、スピリチュアルとも関係ない。
むしろ物理学の領域だ。
1905年、アインシュタインは、すべてのものはエネルギーだと提唱した。
言い換えると、人体のすべての細胞は電気エネルギーで動いているということでもある。
そしてすべての細胞には、ミトコンドリアという発電所のようなものが備わっている。
ポジティブなエネルギーがたくさんある細胞は、健康な細胞だ。
そしてエネルギーの少ない細胞、またはネガティブなエネルギーがたくさんある細胞は不健康になる。
細胞のエネルギーの状態は、CTスキャンやMRIなどを使えば実際に調べることができる。
「エネルギー療法」の仕組みエネルギー療法の仕組みはとても単純だ。
肉体の中にあるものは、すべてエネルギーで動いている。
すべての細胞、すべての思考、すべての感情が、エネルギーで動いている。
また、エネルギーはつねに身体から外に放出されていて、特に手から多くのエネルギーが出ている(注3)。
手を身体のどこかに当てると、癒やしのエネルギーをその部分に送ることができる。
より有効なエネルギーを送れば、癒やしの効果も大きくなる。
人間
の問題は、根源をたどるとすべてエネルギーのパターンに行き着く。
そして物理の法則によると、エネルギーのパターンは、他のエネルギーによって変えることができる。
ポジション1ハートのポジションこれは身体にエネルギーを送るポジションの一つだ。
ハートのポジションでは、まず片手(右手でも左手でもいい)の手のひらを胸の上のほうに当て、その上にもう片方の手をのせる。
やり方は二通りある。
手を当てて、1分から3分間そのままの姿勢でいるか(フロイトはこちらのやり方だった)、または手を重ねたまま円を描くように回すという方法だ。
回転方向は、時計回りでも、反時計回りでもかまわない。
肌をこするように回すのではなく、肌が骨の上で優しく回るように回転させ、およそ15秒ごとに回転方向を変える。
これを1分から3分続ける。
私の経験から言えば、回転させる方法のほうが、手を添えるだけの方法よりも2倍ほど効果が大きくなる。
実際の治療でも、回転を使うことのほうが圧倒的に多い。
このポジションは、心臓と胸腺にエネルギーを注ぎ、免疫力を高める効果がある。
胸腺は全身のホルモンの働きを司っているので、免疫機能には欠かせない部分だ。
実際、医師の中には、胸腺こそが免疫機能だと言う人もいる。
現在、胸腺を活性化させると、ガンやその他の病気の治癒につながるかどうかを調べる研究が行われている。
胸の部分には、胸腺の他にも心臓がある。
実は心臓の電磁場は、脳の電磁場の50倍から100倍も強い。
脳を含む中枢神経系が人体のコントロールセンターだとするなら、心血管システムはもっとも大切な伝達機能を担っていると言えるだろう。
中枢神経系が決めた周波数に共鳴しているのだ。
つまり、中枢神経系、脳、ホルモン分泌システム、そして心血管システムが、物質的な部分も、精神や魂などの非物質的な部分も含めて、人体のすべてをコントロールしているということだ。
ハートのポジションでは、このいちばん大切な部分にエネルギーを送り込むことができる。
ポジション2おでこのポジションおでこのポジションでは、まず片方の手のひらをおでこに当てる。
右手でも左手でもいい。
手を置く位置は、小指が眉毛のすぐ下に来るようにする。
もう片方の手を上に重ねる。
ここでも同じように、1分から3分間そのまま手を動かさずにじっとしているか、または骨の上で皮膚を動かすように手を回転させる。
10秒から15秒ごとに回転の方向を変えながら、1分から3分続ける。
手を回さなくても、左右に動かすだけでもいい。
とはいえ私の経験では、回す方法がいちばん早く効果が出るようだ。
フロイトが治療で使ったのもこのポジションだった。
彼の場合は、自分の手を患者のおでこに当てていた。
このテクニックは、ハートのポジションと、あとで説明する頭頂部のポジションと組み合わせるとさらに効果が大きくなる(フロイトはこの組み合わせは使わなかった)。
おでこにエネルギーを注ぎ込むと、もっとも大切な肉体の機能のいくつかを刺激することになる。
何よりも、脳全体を刺激することになるのだ。
新しい理性の脳と、古い本能の脳だけでなく、右脳と左脳も刺激される。
神経心理学者のロジャー・スペリーが1972年に行った実験によると、右脳は大脳辺縁系と網様体を含み、知恵、意味、感情、信念、行動、イメージを司る。
そして左脳は、言葉、理論、理性だけを司る(つまり行動や意味づけは含まれない)。
スペリーはこの実験で後にノーベル賞を受賞した。
また、おでこのポジションをとると、第三の目(サードアイ)のチャクラにもエネルギーを注ぐことになる。
ここは人体でもっとも強力なエネルギーセンターの一つだ。
ポジション3頭頂部のポジション頭頂部のポジションでは、片方の手(右手でも左手でもかまわない)を頭の上にのせ、もう片方の手をその上にのせる。
どちらの手も手のひらを下にする。
このポジションは、おでこのポジションと同じ精神のメカニズムを刺激するだけでなく(角度が違うだけだ)、脊柱と、椎骨と、頭頂部のクラウンチャクラも刺激している。
ここもまた、エネルギー療法において重要な場所であり、スピリチュアルの領域とのつながりを司っている。
このように、エネルギー療法は、肉体、精神、スピリチュアルの三つの側面すべてに働きかける手法だ。
ハート、おでこ、頭頂部の三つの場所にエネルギーを注ぎ込むと、実際にコントロールセンターの血流がよくなって、機能も高まる。
すべての細胞、すべての思考、すべての感情、すべての信念が活性化し、ハート、サードアイ、クラウンチャクラという、人間の体でもっとも重要な場所にエネルギーが注がれる。
つまり、人生のすべてをコントロールする仕組みを活性化し、より大きなパワーを送っているということだ。
肉体も精神も、顕在意識も無意識も、身体の内面も外側も、健康も、人間関係も、豊かさも、すべてがここから生まれてくる……。
「エネルギー療法」のツールで不安を解消するエネルギー療法のツールは二つの使い道がある。
一つは、不安、頭痛、痛み、何らかのネガティブな感情などに悩まされているときに使うという方法だ。
使い方を説明しよう。
⑴最初に、自分を悩ませている問題を一つ選び、問題の大きさに応じてレベル0からレベル10で点数をつける問題は他にもあるかもしれないが、ここで扱うのは一つの問題だけだ。
いちばん大きな問題を選ぶのが理想的。
たとえば、選んだ問題の大きさがレベル7だとしよう──人生最悪というわけではないが、それでもかなり大きな問題だ(点数がつけられないという人も心配はいらない。
ただ自分を悩ませているかどうかがわかればいい)。
⑵目を閉じてリラックスする。
ステップ⑴で選んだ問題が癒えることを心から願い、シンプルな祈りの言葉を唱えるアファメーションについて話したところでも指摘したことだが、この祈りは真実と愛から生まれたものでなければならない。
今の時点で本当ではないことや、他の誰かを犠牲にするようなことを願ってはいけない。
自分の問題が癒やされることを心から願うこと。
すでに癒やされたふりをしたりするのは逆効果だ。
たとえば、何か仕事でしなければならないことに対して不安があるなら、こんなふうに祈る。
「この不安の原因になっているものが何であれ、それが完全に癒やされることを望みます。
この不安から解放され、仕事の能力が向上することを望みます。
そしてそうなることが、すべての人にとってプラスになりますように」問題は不安でなくても、怒りでも、腹痛でも、とにかく自分を悩ませているものなら何でもいい。
⑶ハートのポジションから始める胸の上で手を重ねてハートのポジションをとり、選んだ問題に意識を集中する。
ただし、問題を変えようとしてはいけない。
ただありのままを観察する。
または、ただリラックスして、愛と光を連想させるようなポジティブなイメージを思い浮かべる。
最高で、正しいと思えるものに意識を集中する。
個人的には、問題そのものに意識を集中し、問題が溶けて消えていくのを感じるのが好きだ。
たとえば不安が問題なら、折にふれて不安のイメージをハート・スクリーンに映し出して、何か変化があったか静かな心で観察する。
⑷ポジションのままで静止するか、または手を回して骨の上で皮膚を動かす。
回転の向きは左右どちらでもいい。
10秒から15秒ごとに回転の方向を変える回転を加えたほうが、ツールの効き目が早くなる。
とはいえ何らかの事情で回転ができない人、または疲れている場合などは、止まっていてもかまわない。
回転を加えなくても、効果は同じように出る。
これは、どのポジションでも同様である。
⑸同じポジションを1分から3分保持する厳密に1分から3分でなくてもかまわない。
長さはそれぞれが自由に決めてもらいたい。
とはいえ、最初は1分にすることをおすすめする。
最初からあまり長くすると、癒やしの副作用が出ることもあるからだ。
副作用は頭痛などのネガティブな症状で、だいたい10パーセントほどの人が経験する。
もし何か不快な症状が出たら、すぐに次のポジションに移ろう。
⑹時間が来たら次のポジションに移る。
おでこのポジションだ両手をおでこに当てておでこのポジションをとる。
できる人は手を回し、10秒から15秒ごとに回転の方向を変える。
時間はそれぞれが好きな長さでかまわない。
ただ自分の状態を観察するだけで、何かを起こそうとしてはいけない。
このポジションをさらに1分から3分続ける。
手を回転させるときは、必ず方向を変えなければいけないというわけではない。
ここでの決まりは、自分が心地いい方法でやるということだけだ。
⑺時間が来たら、次のポジションに移る。
最後の頭頂部のポジションだ両手を頭の上にのせて頭頂部のポジションをとる。
その後の手順は、前の二つのポジションと同じだ。
手を回転させる、10秒から15秒で回転の方向を変える。
1分から3分続け、自分の問題を静かに観察する。
⑻三つのポジションを、問題のレベルが1未満になるまで、1日に2回から3回くり返す。
レベル1未満とは、まったく気にならないレベルということだ1回のセッションで三つのポジションを何度くり返してもかまわない。
1度におよそ10分のセッションを1日に1回から2回行うことを推奨する。
1回
のセッションでも、多くの問題の根源を癒やすことは可能だが、なかには数日か数週間、ときには数か月もかかる問題もある。
1日たっても効果が見られなかったら、セッションの数を1日に2回から3回に増やし、レベル1未満になったと実感できるまで続ける。
つまり、たとえストレスの多い状況になっても、元々の問題が気にならなくなるレベルということだ。
⑼すぐに効果が出なくても心配しないレベル1未満になるまでどんなに時間がかかっても、それがあなたにとっての必要な時間だったということだ。
ここで大切なのは、正しい方法で継続して行うことだ。
「エネルギー療法」のツールを試してみようそれでは、今からエネルギー療法のツールを実際に使ってみよう。
自分を悩ませている問題を一つ選んでもいいし、他の人のために使ってもかまわない。
私の体験を話そう。
2010年にスペインでセミナーを行ったときのことだ。
セミナーに参加していた医師から、「個人的に話がしたい」と声をかけられた。
そこで二人になれる部屋を見つけ、彼女の話を聞いた。
話を始めると、彼女にはずっと解決できずにいる根深い問題があることがすぐにわかった。
問題の原因は、外側の結果を求めることと、意志の力ですべてを実現しようとしていたことだ。
話しているうちに、彼女が医者になったのは家族を喜ばせるためで、自分の本当の望みではなかったことがわかってきた。
そこで私は、彼女にエネルギー療法のツールを使った。
使ったツールはそれだけだ。
すると、わずか20分の間に、20個の問題が解決してしまったのだ。
彼女自身も、あっという間に結果が出たことに驚いていた。
そして何よりも、もう両親を喜ばせるために医者をやるのはやめようと決心した。
これからは、人々を助けるために医療を行う。
それも、患者たちの問題の根源を癒やす。
今自分が経験したのと同じことだ。
半年後に彼女から連絡をもらったとき、20個の問題はまったく再発していなかった。
完璧に解決されたままだった。
1日でここまでの成果が出ることはめったにないが、ここで何よりも大切なのは、すべて彼女の意志とは関係なく起こったということだ。
エネルギー療法のツールを使って20個の問題を解決するとき、彼女はただ愛と喜びと平安のことだけを考えていた。
外側の状況は、何一つ変わっていない。
変わったのは彼女の内面だ。
内面の変化がすべてを変えたのだ。
このツールは他にも、これから起こりそうな問題を予防したり、すでに癒やされた問題が再発しないように予防したりする方法もある。
この場合は、1回のセッションに5分から10分かけ、1日に2回か3回行う。
ここでの目的は、その日のストレスをきれいに解消することだ。
テレビを見ながらだってかまわない。
そして最後になる三つ目の使い方は、40日間の正式なコースだ。
私はこのプログラムを、「偉大なる原則の成功の地図」と呼んでいる。
ある一つの症状だけを解決するのではなく、人生のある分野で長期にわたる成功を達成することを目指している。
たとえば、ビジネスを始める、もっといい親になる、キャリアやスポーツで何かを達成する、NPOを始める、新しい土地に移るなど、とにかく愛から生まれた目標や成功なら何でもいい。
この「成功の地図」については、第7章で詳しく見ていこう。
ツール2プログラムを組み直す「魔法の言葉」プログラムを組み直すステートメント(「魔法の言葉」)の主な役割は、理論と分析を司る左脳を癒やすことだ。
精神(意志と感情の両方を含む)と魂の問題を扱っている。
とはいえこのツールは、潜在意識のハートやスピリット、それに肉体にも影響を与えることができる。
精神の言語は言葉なので、言葉を使って癒やしていく。
まずは、愛と恐怖の周波数が人生でどんな役割を果たしているか確認しておこう。
次の表を見てもらいたい。
表の左側は、すべて愛と光の周波数から生まれるものだ。
そして表の右側は、すべて恐怖と暗闇の周波数から生まれてくる。
自分の体験が左側か、それとも右側かを判断するには、ある問題について真実を信じているか、それとも嘘を信じているかということを基準にする。
嘘はいつでも恐怖につながり、恐怖からは右側にあるようなネガティブな経験が生まれる。
そして真実はいつでも愛につながり、愛からは左側にあるような美点が生まれる。
プログラムを組み直すステートメントは、恐怖の周波数を愛の周波数に変換し、ネガティブな体験の連鎖反応をポジティブな体験の連鎖反応に変えることができる。
ここではさまざまなニーズを考慮して、あらゆる問題や目標に対応できるようなステートメントを紹介している。
自分の気持ちにいちばんしっくりくるステートメントを選び、まずはそれに集中してみよう。
ネガティブな結果の根源には嘘がある心理学的、またはスピリチュアル的に言えば、人生で経験する問題は、すべて次のチャートにあるような連鎖反応から生まれている。
どんな経験であれ、すべてこの12の項目を含んでいる。
起こる順番も、この並びの通りだ。
ドミノが倒れるように出来事がつながり、ネガティブな結果か、またはポジティブな結果になる。
前にも登場したキャロライン・リーフ博士が言っていたように、人間の身体は(物質的な部分も、非物質的な部分も)ネガティブな体験をするようにはできていない。
つまり、ネガティブな経験をするのは、どこかで不具合が起きている証拠なのだ。
ネガティブな結果は、すべてその根源に嘘の記憶がある。
そして嘘の記憶もまた、エネルギーでできている。
正しいエネルギーを使って嘘の記憶を修正すれば、ネガティブな症状も自然に消えていく。
そして、ポジティブな体験の連鎖反応が始まるだろう。
「自分を無価値だと思う」「いつも不安を抱えている」という問題この経験の連鎖反応がポジティブの方向へいくか、それともネガティブの方向へいくかは、「自分の価値」をどう捉えるかによって決まっている。
これは自分のアイデンティティにもかかわってくるので、とても重要な問題だ。
自分の価値をどう見るかということは、自分にできることとできないこと、罪の意識、恥の意識、他人との比較、許す気持ちがあるかどうか、他人や自分を批判的に見るかどうかといったことで決まる。
言い換えると、自分の価値とは、自分のアイデンティティだということだ。
自分の価値を決めるのはもっぱら内面の仕事であり、潜在意識にある記憶の銀行や、思い込みが元になっている。
不安の感情は、他人に拒絶されていると感じるときに生まれる。
自分で自分を拒絶する場合も同じだ。
私は25年間この仕事をしてきたが、心や体に深刻な病を抱えている人は、誰もが拒絶されたという問題も抱えていた。
この原則に例外はない。
子供のころに公園で遊んでいたときに友達に言われたことや、大人の何気ない一言がずっと心に引っかかっていたりする。
または、本当に深刻な虐待を受けたという人もいるだろう。
そして拒絶の反対は、受容、または優しさだ。
だからこそ、何か人のためになりたかったら、優しくするのがいちばんの方法だとも言われている。
そしてもちろん、優しさの中には、自分に優しくすることも含まれる。
しかし「自分の価値」とは違い、不安と安心の感覚は、内面だけでなく外側からも生まれてくる。
それに、安全の感覚、つまり食料や住む場所など、生きるために最低限必要なものがあるかどうかということもかかわってくる。
価値の問題、不安の問題は、前の世代から受け継いだ記憶と、子供のころの自分の体験が元になっている。
愛を経験した人は、生きるための基本的なニーズが満たされているかぎり、自分には価値があると思い、安心感もある。
一方で恐怖を経験した人は、自分には価値がないと思い、不安を抱えている。
罪の意識、恥の意識を持ち、拒絶されたと思い、自分には能力がないと思っている。
自分の価値をどう捉えるかによって、世界の見え方も違ってくる。
自分には価値があると信じ、安心感を持つ人は、信念、信仰、信頼、希望のレンズを通して世界を見ている。
そうでない人は、不健全なコントロールの問題を抱えている。
コントロールの問題とは、意志の力を使ってムリヤリある結果を出そうとすることだ。
それがなければいけないと思い込んでいるからであり、その思い込みは「苦痛と快楽のプログラミング」から生まれている。
自分に価値がないと思い、不安を抱えている人は、誰も信頼していないし、何も信じていない。
過去に苦痛だけを経験し、愛を受け取らなかったからだ。
快楽を求め、苦痛を避けることだけを行動の基準にしていると、5歳児と変わらなくなってしまう。
大人になってもそんな生き方をしているなら、自分のプログラムがコンピューターウィルスに汚染されているということだ。
そのせいで脳が危険な誤作動を起こしているのだ。
また、すでに気づいているかもしれないが、もう一つとても重要なことを指摘したい。
それは、人間が抱える問題は、ほぼすべて「関係」の問題だということだ!それは自分自身との関係かもしれないし、他人との関係かもしれないし、動物との関係かもしれないし、自然との関係かもしれない。
たとえば私は、今年になってずっと会っていなかった兄弟と再会した。
私たちは、もう40年も音信不通だった。
彼と再会したとき、自分の中の死んでいた部分が生き返ったような気がした。
自分の中で何かが癒やされた。
あの感覚は、とても言葉では表現できない。
兄弟を失ったことが、自分の人生や健康にあそこまで大きな影響を与えていたとは思わなかった。
おそらく、同じような体験をした人も多いのではないだろうか。
自分の価値も、安心感も、すべて他者との関係で決まる。
例外は、本当に命の危険がある状況か、生きるために最低限必要なものが欠けているような状況だけだ。
たとえ純粋にお金だけの問題だと思っていても、そこに恐怖や苦痛があるなら、本当の原因は他者との関係にある。
それは健康問題でも、他の問題でも同じことだ。
関係の問題を癒やすことができれば、ほぼすべての問題が解決できる。
プログラムを組み直す「魔法の言葉」も、まさにそれが目的だ。
人生のすべての主要な出来事で、ネガティブな記憶を解体し、新しくポジティブなプログラムに組み直す。
そうすれば、幸せで、健康で、成功した人生が手に入るのだ──そもそも、それが私たちの本来の姿なのだから。
ここで一つ注意がある。
このプログラムを組み直す「魔法の言葉」は、一般的なアファメーションとは違う。
根底には真実と愛があり、私たちのハートと頭脳を本来の姿に戻す役割を果たしている。
私は25年前から、クライアントの治療でこの「魔法の言葉」を活用し、成功してきている。
プログラムを組み直す「魔法の言葉」は、一連の質問と「魔法の言葉」という形になっている。
質問に答えていくことで連鎖反応を起こし、1ステップごとに自分の中にあるコンピューターウィルスを取り除いていく。
次から「魔法の言葉」の使い方を説明していくが、方法は二つある。
12ステップからなる完全バージョンと、もっとも重要な4ステップを抽出した簡易バージョンだ。
これまでの私の経験から言えば、簡易バージョンを使ってすぐに結果が出なかったら、完全バージョンに切り替えたほうがいいだろう。
プログラムを組み直す「魔法の言葉」完全バージョンそれでは、プログラムを組み直す「魔法の言葉」を使って自分の中からコンピューターウィルスを取り除き、真実のプログラムを組み直していこう。
まず解決したいと思っている問題について考え、そのテーマの「魔法の言葉」を唱える。
ここで注意してもらいたいのは、「〜することを望む」という「魔法の言葉」は、「期待」ではなく「希望」だということだ。
「期待」は意志の力を使って無理に何かを起こすことだが、「希望」は恐怖ではなく愛がベースになっている。
「魔法の言葉」を唱えてみて、自分でそれを信じているかどうか確認する。
たとえば、「私は自分について、ただ真実だけを信じることを望む」という言葉を唱えるとしよう。
声に出してもいいし、出さなくてもいい。
そのとき、自分の中にネガティブな感情や抵抗があるかどうか確認する。
そのときの感情を正確につかみ、また身体のどの部分で感じているかも確認する。
たいていの人は、プレッシャーや重苦しさといった形で、ネガティブな感情を経験する。
本当に信じられるようになるまで、何度もこのステートメントをくり返す。
ここで大切なのは、プログラムを組み直す「魔法の言葉」は、ただツールとして働いているだけでなく、自分が信じている嘘を探り出す手段としても使
えるということだ。
そして嘘が見つかったら、エネルギー療法のツールと、次に説明するハート・スクリーンのツールを使って、嘘を根源から癒やすことができる。
また、ある言葉で引っかかり、そこから先に進めなくなったときは、この次のセクションを読めば、障害を取り除く方法がわかるだろう。
⑴今のあなたはどんなプログラムを持っているのか?人は物事のありのままを見ているのではない。
すべてのものに自分を投影して見ている。
そしてどう自分を投影するかは、自分の中にあるプログラミングで決まってくる。
ここで大切なのは、そのプログラミングがあなた自身ではないということだ。
プログラムがウィルスに感染して、それがネガティブな連鎖反応を起こしているだけだ。
ウィルスのせいで信じてしまっている嘘は、どれも本来のあなたとは関係がない。
このツールを使ってウィルスを駆除し、自分本来の姿を取り戻してもらいたい。
本来のあなたは、いつも幸せと、健康と、成功だけを経験することになっている。
そのための最初のステップは、ただ真実だけを使ってプログラムを組み直すことだ。
〈魔法の言葉〉私は自分について、ただ真実だけを信じることを望む自分が信じている嘘を見抜けるようになってきたら、嘘をリストにして、エネルギー療法とハート・スクリーンのツールを使って一つずつ癒やしていく(ハート・スクリーンのツールの使い方は次のセクションで説明する。
これはすべての「魔法の言葉」に共通する)。
⑵「リアルタイム」で何かが起こると、無意識は自動的に、外側の状況と内面のプログラミングを比較する「リアルタイム」とわざわざ括弧をつけたのは、99パーセントの人が状況をありのままに見ていないからだ。
自分の中のプログラミングに従って状況を見て、プログラミングに従って行動する。
そしてくり返すが、プログラミングはたいてい恐怖から生まれている。
人生で幸せと健康と成功だけを経験したいなら、正しい行動を選ばなければならない。
そして正しい行動を選ぶには、正しいプログラミングが必要だ。
〈魔法の言葉〉私は現在の状況について、プログラムに組み込まれた嘘ではなく、ただ真実だけを信じることを望む⑶偽りか真実かすべての嘘は、真実の解釈を間違ったことから生まれている。
だからこそ、嘘を正当化するのはあんなにも簡単なのだ。
どんな嘘にも、ある程度の真実が含まれている。
問題は、完全な真実ではないということだ。
完全な真実は、すべて愛への道を示している。
そして偽りは、すべて恐怖への道を示している。
問題を手っ取り早く解決したいのなら、嘘と真実を見抜くのがいちばんの方法だろう。
自分が嘘を信じているのを見抜き、真実が手に入るまでは行動しないようにする。
〈魔法の言葉〉私は自分のハート、魂、スピリット、精神の中にある真実だけを信じ、真実以外はもう信じないことを望む⑷苦痛と快楽のプログラミングか、人として正しく生きるかこれまでにも出てきたように、苦痛と快楽のプログラミングとは、苦痛は悪で、快楽は善だとする考え方だ。
生まれてから6歳まではこのプログラミングで問題はないが、それ以降は、正しく生きることを基準に判断できるようになる必要がある。
愛と思いやりをもって、正しい行動をしなければならない。
苦痛と快楽のプログラミングと、高潔さは、絶対に両立できない。
〈魔法の言葉〉私は苦痛と快楽のプログラミングを捨て、高潔さを基準にして行動し、最高の人生を手に入れることを望む⑸恐怖か、それとも愛か苦痛を感じているとき、または快楽が手に入らないとき(どちらの状況も、1日のうちに何度も経験する)、とるべき道は二つある。
愛の力で解決するか、それとも恐怖の力で解決するか、だ。
苦痛やネガティブな感情にどちらの方法で対応するかによって、その後の思考、信念、感情、行動も違ってくる。
恐怖の力で解決しようとすると、人生で望まないことばかりを経験することになり、愛の力で解決しようとすると、人生で望むことばかりを経験するようになる。
ここでたいていの人は、たとえ愛を選んでも、苦痛がすぐに消えなかったり、快楽がすぐに手に入らなかったりすると、簡単に恐怖の道に寝返ってしまうという失敗をする。
そして意志の力でムリヤリ望みの結果を出そうとするのだ。
ここで愛の道にとどまってさえいれば、欲しいものがすべて手に入るだけでなく、それ以上のものも手に入るだろう。
〈魔法の言葉〉私はすべてのことを、恐怖ではなく愛をもって考え、感じ、信じ、行動することを望む。
それをハート、スピリット、魂、精神、肉体のすべてで行う⑹不安か、それとも安心か前に触れたように、不安と安心の問題はアイデンティティに大きくかかわっている。
この問題と、自分に価値があるかどうかという問題は、すべての問題の根源になっている。
安心の問題は、外側の状況で決まることもあれば、内面の状態で決まることもある。
外側の状況は、肉体的に安全かどうか、生きるために必要なものは揃っているかということで、内面の状態は、自分は他人に求められる存在かといったことだ──安全で、受け入れられていると感じるか、それとも安全ではなく、拒絶されていると感じるか。
〈魔法の言葉〉私は、自分は拒絶されているという恐怖と嘘を捨て、安心感と受容を手に入れることを望む
⑺自分に価値はないと感じるか、それともあると感じるかこれもまたアイデンティティの問題だが、「安心」と違い、「自分の価値」の問題はほぼすべて内面の問題だ。
自分の価値をどう捉えるかによって、「私は誰?」という質問への答えが決まる。
許す(または許さない)能力、批判する(またはしない)能力もまた、自分の価値をどう捉えるかで決まる。
自分は価値があると信じている人は、自分に対しても他人に対しても寛容で、批判せずに愛することができる。
〈魔法の言葉〉私は、自分には価値がない、許さない、批判したいという感情を手放し、偽のアイデンティティを信じず、自分の価値を正しく評価し、その結果、自分には価値がある、許す、批判しないという感情を手に入れ、本当のアイデンティティと、本当の自分の価値を評価できるようになることを望む⑻高慢か、それとも謙虚か謙虚さとはどういうものかを正しく理解している人はほとんどいない。
謙虚さは弱さとは違うし、うじうじしているという意味でもない。
謙虚な人とは、自分についての真実を知っている人だ。
そしてその真実とは、人はみな平等だということだ。
私たちは誰でも、人間として同じだけの価値がある。
人は誰でも、無限の可能性と、無限の善を備えている。
優越感も、劣等感も、どちらも間違った感情であり、「自分には価値がない」という気持ちと不安から生まれる。
また、謙虚な人は、自分に執着しない人でもある。
他者のことを第一に考え、目の前の仕事のことを第一に考えられる人だ。
しかし、そういった謙虚な人はごく少数派だ。
たいていの人は、いつも自分を他人と比べ、その比較から期待を作り出す。
「私はうまくやっているだろうか?彼らは何をやっているのだろう?彼らは私の価値に気づくだろうか?」対して謙虚な人は、人と比べたりはしない。
人間の価値はみな同じだと理解しているので、自分を実際以上に見せようとしたり、逆に人目につかないように隠れようとしたりすることはない。
〈魔法の言葉〉私は、間違った優越感と劣等感を捨て、本当の自分を理解することを望む。
本当の自分はすばらしい存在だが、誰かより優れているということはなく、劣っているということもない⑼不健全なコントロールか、それとも信仰、信頼、信念、希望を持つかこれは、自分が信じていることについてのカテゴリーだ。
前に出てきたプラシーボ、ノーシーボ、デファクトを思い出してもらいたい。
不健全なコントロールは、真の信念、信仰、信頼とは正反対の概念になる。
たとえば、こんなふうに考えることだ──「私は望みの結果を手に入れるために、状況を操るか、またはコントロールしなければならない。
なぜなら、望みの結果が手に入らないと、自分は大丈夫ではないからだ」。
健全なコントロールは、信仰、信頼、信念、希望と直接結びついている。
結果に執着せず、外側の状況がどうなろうと自分は大丈夫だと信じることだ。
ここで一つ注意がある。
多くの人は、こういう執着のない生き方をしていると何も達成できないと信じている。
結果を出すには、意志の力で外側の状況を変えるしかないというわけだ。
しかし、実際はその正反対だ。
期待を捨て、意志の力に頼ることをやめれば、むしろ少ない時間でより多くのことを達成できるようになる。
その上、幸せにもなれるのだ。
〈魔法の言葉〉私は、ある結果を手に入れるための不健全なコントロールを手放し、信仰、信頼、希望、信念を手に入れ、その結果として最高の人生を送ることを望む⑽反応するか、それとも対応するか何かが起こったときに自動的に反応するのは、生存本能に基づいた行動だ。
ただ苦痛と快楽のプログラミングに従っているだけだ。
たとえば、前を走っている車のブレーキランプが点灯したら、自分も反射的にブレーキを踏むだろう。
または、スーパーでレジに長い列ができていたらイライラする。
こういった反応は連鎖反応の結果であり、一連の反応を逆にたどっていくと、最後には自分の中にあるプログラミングに行き着く。
反応のプログラミングのすべてが悪いというわけではない。
たとえばブレーキランプを見たときの反応は、生き残るために必要なものだ。
しかし、命の危険がない状況でネガティブな反応が出るのは、恐怖から生まれたプログラミングで動いているからだ。
それを正しいプログラミングに置き換えれば、目の前の状況に対して、恐怖で反応するのではなく、愛のある対応ができるようになるだろう。
たとえ「反応」ではなく「対応」できるようになったとしても、それだけでは十分ではない。
ただの対応ではなく、愛のある対応が必要だ。
苦痛と快楽のプログラミングが、たまには頭をもたげることもあるだろう。
たとえそうなっても、誘惑に負けず、愛で対応することを選ばなければならない。
〈魔法の言葉〉私は、苦痛と快楽のプログラミングに従って反応するのをやめ、真実と愛の気持ちで対応することを望む⑾利己的な行動か、それとも愛のある行動かこのステップで大切なのは、行動の中身ではなく、行動の動機のほうだ。
自分のために行動するのか、それとも他者のために行動するのか。
とにかくお金を稼いで欲しいものを買いたいから行動するなら、それは欲が動機になっている。
対して、家族に貧しい生活をさせたくない、孤児院を始めたい、すべて寄付したいという気持ちからお金を稼ぎたいと思うなら、それは他者のための行動だ。
自分の行動の本当の動機を知っているのは、あなた自身だけだ。
大切なのは、恐怖から生まれた行動ではなく、愛から生まれた行動であることだ。
〈魔法の言葉〉私は、どんな結果になっても、今この瞬間を愛の心で生きることを望む⑿失敗、不幸、病気か、それとも成功、幸せ、健康か成功、幸せ、健康を私なりに定義するなら、「今この瞬間に喜びと平安を感じている」となる。
外側の状況は関係ない。
あなたのプログラミングが(それは嘘のプログラミングかもしれないし、真実のプログラミングかもしれない)、いつでもあなたが経験することを決めている。
〈魔法の言葉〉私は、成功、幸せ、健康を手に入れるために、成功、幸せ、健康への執着を捨てることを望む
プログラムを組み直す「魔法の言葉」簡易バージョン簡易バージョンは、完全バージョンに比べればたしかに短いが、効果は変わらない。
むしろ個人的には、両方ともやってみることをおすすめしたい。
先ほどあげた12個の問題をさらに掘り下げていくと、人生のすべての問題は、次の四つの問題から生まれていることがわかる。
①愛を感じるか、それとも恐怖を感じるかという問題②自分に価値があると思うか、それともないと思うかという問題③安心しているか、それとも不安を感じているかという問題④信じる心か、それとも不健全なコントロールかという問題簡易バージョンでは、この四つの問題の再プログラミングを目指す。
このツールを使うにあたり、まずプログラムを組み直したいと思っている問題を一つ選ぶ。
選んだら、次は自分に質問をする。
自分の肉体、精神、ハートに、今のままのプログラミングでも望みを叶えることができるかと尋ねる。
おそらく、たいていの人の答えが「ノー」だろう。
もし答えが「イエス」なら、もう問題は解決しているだろうし、そもそも最初から問題は起こらなかったはずだ。
このツールは、2セットの質問からなっている。
最初のセットに入っているのは、愛と拒絶に関する質問だ。
私が思うに、人の問題はたいてい二つの原因に集約される。
一つは、自分を愛さず、自分を拒絶していることであり、そしてもう一つは、問題を愛さず、問題を拒絶していることだ。
どちらも自分の中に恐怖とストレスを生み出している。
この問題を解決するには、不健全なコントロールを手放し、今この瞬間を愛することだ。
それでは、最初のセットの質問に答えていこう。
この簡易バージョンでは、質問の答え方は特に決まっていない。
ただ正直に答えればいい。
質問の空欄になっているところは、自分が抱えている問題を入れる。
たとえば「不安」「先延ばしのクセがある」「何でも始めるのが遅い」といった問題だ。
それでは始めよう。
■質問・あなたは、自分自身を愛していない、または拒絶しているか?他者についてはどうか?・自分や他者を拒絶する姿勢、愛さない姿勢を手放すことはできるか?次に魔法の言葉を唱える──「私は、自分を拒絶する姿勢を捨て、自分と他者を愛さない姿勢を捨てる」。
これを心身にストレスや緊張を感じなくなるまで何度も唱える・自分に愛と受容を与えることができるか?「私は(自分の名前)を愛し、受け入れる」という言葉を、心身にストレスや緊張を感じなくなるまで何度も唱える・自分が()を拒絶している、愛していないと感じるか?・()を受け入れ、愛することはできるか?「私は()を受け入れ、愛する」という言葉を、心身にストレスや緊張を感じなくなるまで何度も唱える・自分は()をコントロールできていないと感じるか?・コントロールしたいという気持ちを捨てられるか?「私は望みの結果を手に入れるためにコントロールを手放す」という言葉を、心身にストレスや緊張を感じなくなるまで何度も唱える・あなたは()を癒やすために、神(または愛)に()をコントロールする力をゆだねることができるか?「私は()を癒やすために、神(または愛)に()をコントロールする力をゆだねる」という言葉を、心身にストレスや緊張を感じなくなるまで何度も唱える・あなたは()を手に入れるために、()をコントロールしたいという気持ちを手放すことができるか?(最初の空欄には、ポジティブで愛から生まれる結果で、自分自身も望んでいる結果を書く)「私は()を手に入れるために、()をコントロールしたいという気持ちを手放す」という言葉を唱える・今の気分は、「自分はコントロールできる」だろうか?それとも「コントロールしたい」だろうか?答えが「自分はコントロールできる」になるまで、今までに出てきた言葉を何度も唱える(注4)・コントロールしたがることと、神(または愛)にコントロールをゆだねること。
どちらがいい気分になるだろうか?ここで、自分が選んだ問題を思い出そう。
今のあなたは、その問題にどんな感情を抱いているだろうか?多くの人は、ここでポジティブな感情を抱くようになっている。
もしまだポジティブな気分になれないというのなら、また「魔法の言葉」を最初からくり返していこう。
ポジティブな気分になれるなら、それは愛であり、神の力だ。
もしかしたらそれは、あなたにとって新鮮な感覚かもしれない。
慣れない感覚、またはかすかな感覚だとしても、その感覚を自分の中で拡大していこう。
その力に、問題を癒やす仕事を託す。
新しい感覚をすべて受け入れ、神(または愛)のコントロールにすべてを任せる。
そして、自分に向かって、他者に向かって、自分の問題に向かって、「私はあなたを愛しています」と唱える。
この言葉を、本当に心から信じられるようになるまでくり返す。
相手が誰でも、どんな問題でも、あなたは自分の態度を選ぶことができる──相手に愛を注ぎ込み、恐怖と暗闇を、愛と光に変えるのだ。
「欲しい」と「欠けている」は同じもう1セットの質問は、「欲しい」と「欠けている」は同じ意味だと理解することが目的だ。
ここではまず、自分が人生で変えたいと思っていることをリストにしてもらう。
大きな変化でもいいし、小さな変化でもいい。
それでは、できあがったリストを見てみよう。
あなたがそれらの変化を望むということは、今はまだ手に入っていないことを意味するだけではない。
「欲しい」と思うことで、これからも永遠に手に入らない状況を作り出してしまっているのだ。
聖書の詩篇23編には、「主は私の羊飼い。
欲しいものはありません」という一節がある。
私たち人間は、何かが欲しいという状態、つまり何かが欠けているという状態で生きるようにはできていない。
「欲しい」と思いながら、同時に「持っている」という状態になることはできない。
「持っている」という状態になるには、「欲しい」という気持ちを手放さなければならない。
「欲しい」という気持ちは、拒絶、不足、恐怖から生まれていて、ストレスや病気など、あらゆるネガティブな物事の原因になっている。
愛、神にすべてをゆだねると、その反対のことが起こる──あなたは超自然的な力を使うことができるようになり、奇跡も可能になる。
ただ「できない」という気持ちを捨て、「ありのまま」を受け入れるだけで、問題を見る目がまったく変わるだろう。
それでは、2セット目の質問に答えていこう。
最初のセットの質問と同じように、ただ正直に答え、次の質問に進んでいく。
空欄には、解決したいと思っている具体的な問題を入れる。
■質問・あなたは()を叩き潰したいか、それとも愛したいか?もし必要なら、「私は()を愛することを望む」という言葉の形にしてくり返し唱える・本当の安心を得るために、安心したいという気持ちを捨てることができるか?必要なら、「私は本当の安心を得るために、安心したいという気持ちを捨てることを望む」という言葉の形にしてくり返し唱える・今の時点で、まだ安心が欲しいと思うか?それとももう手に入れたと思うか?・「安心している」と、「安心が欲しい」──どちらがよりいい気分になるだろう?・あなたは()に対してネガティブな感情を持っているだろうか?ネガティブになるのは、恐怖を感じている証拠だ。
そして恐怖はストレスを生む。
「すべては大丈夫だ。
すべてはいずれ大丈夫になる」という言葉を、本当に信じられるようになるまでくり返し唱えよう。
愛と真実の中に生きていれば、すべてはいつでも大丈夫だ。
今はまだそう思えないというのなら、そう思えるようになるまでくり返そう行き詰まってしまったときはどうするかこのプログラムを組み直す「魔法の言葉」を実際に活用するとなると(完全バージョンでも、簡易バージョンでも)、ある言葉からどうしても先に進めなくなることがよくある。
言葉を何度くり返しても、どうしても違和感が消えてくれない。
もしそうなったら、三つのツールをすべて使った組み合わせのテクニックを活用する。
その方法については、この章の終わりで説明する。
三つのツールは、組み合わせて使っても大きな効果を発揮する。
なぜなら、プログラムを組み直すステートメントは、精神を癒やすツールであると同時に、顕在意識、潜在意識、無意識で何を考えているかを診断するツールでもあるからだ。
このツールを使って意識の中身を探れば、ブロックになっている思い込みが見つかるだろう。
見つかったら、今度はエネルギー療法のツールとハート・スクリーンのツールを使って、その思い込みを解体し、新しくプログラムを組み直す。
プログラムのウィルスを完全に駆除し、新しくプログラミングが終わったら、そこからはいつでもポジティブな結果しか出ないようになる。
とても大きな変化なので、周りの人も、最初はあなただとわからないかもしれない!クライアントのある中年の女性は、この世に存在するありとあらゆる「12のステップのプログラム」に挑戦してきたという。
彼女の問題は、結婚生活と、太りすぎていることと、不健康なことと、幸せではないことだ。
正直なところ、彼女ほどネガティブな人にはそうそうお目にかかれないだろう。
私のところに話しに来るたびに、自分にひどい仕打ちをした人たちの文句を延々と言いつのっていた。
「こんなことがなかったら、私も健康になれるのに。
あれが起こらなかったら、私だって今ごろお金持ちよ。
世界は最低の場所ね。
政府は国民をいじめてばかり。
みんな自分のことしか考えていない。
夫はぐうたらで、私がやりたいことはみんな嫌がる」──もちろん、彼女の言葉のほとんどは間違っている。
プログラミングのせいで、現実を間違って解釈してしまっているだけだ。
そこで私は、プログラムを組み直す「魔法の言葉」なら、彼女の問題を解決できると考えた。
もちろん彼女は、「こんなバカな話は聞いたことがないわ!」という反応だった。
それでも彼女は、家に帰るとこの方法を試してみた。
そして家で続けながら、その間ずっと「まったく効果がない」と私に文句を言っていた。
間もなくすると、実際に彼女の様子が変わっていった──言うことが少しだけポジティブになり、文句が少しだけ減ったのだ。
彼女はこの調子で変わっていき、やがて私はなんだかおかしくなってきた。
彼女は電話をくれると、とても明るい口調で楽しそうにおしゃべりをしてから、必ず「でもあの方法はまったく効果がないわよ」と付け加えるのだ。
そしてある日、彼女が親友とランチをしていたときのことだ。
親友がこんなことを言った。
「ねえ、最近どうしたの?ヒーラーのところでも通っているの?それとも何か神秘的な体験をしたとか?いいから秘密を教えてよ」そこで私のクライアントは、「いったいぜんたい何の話?」と聞き返した。
彼女は本当にわからなかった。
彼女の変化はとてもゆっくりだったので、自分では気づかなかったのだ。
そこで彼女は、その親友以外の人にも尋ねてみた。
彼らは、みな口を揃えて「誰かがこんなに変わるのは初めて見た」と答えた。
彼女の夫でさえ驚いていたが、口には出さなかった。
だってもし口に出したら、魔法が消えてしまうかもしれない!特にダイエットはしなかったが、体重が大幅に減った。
夫婦仲も格段によくなった。
彼女が使ったのは、プログラムを組み直す「魔法の言葉」だけだ。
古いプログラムを削除し、新しいプログラムを組んだだけで、すべてが変化した。
ウィルスさえなくなれば、脳は自由に本来の仕事ができるようになる。
ツール3「ハート・スクリーン」のツール
ハート・スクリーンのツールは、人間のスピリチュアルの面に働きかける。
つまり、スピリチュアル・ハート、細胞記憶、無意識と、潜在意識、顕在意識などだ。
ハート・スクリーンは、スピリチュアルのレベルで、古いプログラムの削除と、新しいプログラムの構成を行うことができる。
第3章でも見たように、ハート・スクリーンは記憶を映し出す役割を果たしている。
人は何かを想像するとき、いつもハート・スクリーンを使っている。
スクリーンに映る内容は、本当のこともあれば、ただの想像の産物のこともある。
ハート・スクリーンを見るには、ただ目を閉じるだけでいい。
それでは目を閉じて、最後に食べた食事を思い出してみよう。
はっきりと見えるだろうか?味は?匂いは?周りの景色も覚えているだろうか?食事のときの会話は?もし食事の様子がはっきりと再現できたのなら、それはハート・スクリーンを見ていたということだ。
ハート・スクリーンのツールには、エネルギー療法のツールも、「魔法の言葉」のツールも凌駕するような力がある。
その理由は、人間がイメージを作り出す力を活用しているからだ。
第3章でも触れたが、これは地球上でもっとも強大な力であり、創造と破壊の原動力になっている。
有史以来、人間が行ったすべての創造と破壊は、このイメージを作り出す力がなければ実現しなかっただろう。
「ハート・スクリーン」のツールの仕組みハート・スクリーンに映し出されたものが、あなたの経験を決めている。
そして、ハート・スクリーンには同時に複数のイメージが映し出されることもある──その中には、見えているものもあるし、見えないものもある。
顕在意識の中にあるものが見えるのは、スマホの画面が見えるのと同じことだ。
そしてスマホと同じように、見たいアプリを開いたり、いらないアプリを削除したりできる。
一方で、潜在意識と無意識は見えない存在だ。
スマホにたとえるなら、目に見えないOSやハードウェアということになる。
目に見えないプログラミングやハードウェアは、あなたの思い通りには変わらないかもしれないし、あなたが変更した設定を無視するかもしれない。
さて、ここでハート・スクリーンがどんな姿をしているか想像してみよう(次の図)。
真ん中のところに横線があり、上下二つのパートでできている。
下のパートは無意識のイメージを映し出している。
ここに映るイメージを直接コントロールすることはできない。
上のパート(顕在意識)を通してコントロールするか、またはプログラムを変えるしかない。
プログラムを変えるのは、パソコンの筐体を開けて中を改造するのに似ている。
これには正しい知識と正しいツールが必要だ。
それはともかく、見えないほうのスクリーン(無意識)に映っているイメージは、見えるほうのスクリーン(顕在意識)に映るすべてのものに影響を与えている。
それだけでなく、人生で起こるすべてのこと、つまり外側の状況にも影響を与えているのだ。
たとえば、怒りを経験しているときは、たとえ本人は意識していなくても、ハート・スクリーンに怒りの感情を含む記憶が映っている。
それ以外に怒りを経験する方法はない。
怒りの記憶がハート・スクリーンの見えない部分にだけ映っていたら、その記憶を思い出しているという意識はなく、自分で見ることもできない。
もし見えない部分だけでなく、顕在意識の見える部分にも映っていたら、その記憶を思い出すことができるし、ハート・スクリーンに映っているのを見ることもできる。
この仕組みは怒りだけでなく、どんな問題や状況でも同じだ。
自尊心が低い、悲しいなど、内面の経験はすべてこの仕組みで機能している。
上に映るイメージと下に映るイメージがかけ離れているほど(つまり、愛から生まれたか、それとも恐怖から生まれたかという意味で)、見えないほうの力が大きくなり、見えるほうまで支配するようになる。
または危機を感知して、見えるスクリーンを無視して勝手に命令を出し、感情、思考、行動をコントロールするようになる。
見えないスクリーンが感知した危機は、本物の場合もあるし、偽物の場合もある。
このスクリーンの働きに関しては、あるクライアントの事例が今でも忘れられない。
そのクライアントは男性で、極度の心配性だった。
不安のあまりほとんど身動きがとれなくなっていた。
1日の始まりはいい気分でも、なぜか不安の発作に襲われる。
その理由は自分でもわからない。
正直に告白すれば、彼の治療にはかなり手こずった。
しかしある日、彼と話しながら何かのテストを行っているときに、ついにわかった──不安の発作が始まるきっかけは、色の「黄色」だったのだ。
何か黄色いものが視界の大半を占めると、彼は決まって「戦うか、それとも逃げるか」のモードに入ってしまう。
原因を探ったところ、どうやら小さいころのトラウマにありそうだった。
その記憶には、黄色い服を着た人が登場する。
黄色への反応は、もちろん本人は意識していなかった。
それでもたしかに存在し、しかもどんな意識的な思考よりも大きな影響力を持っていた。
ハート・スクリーンのツールを使って、その黄色の記憶のプログラムを組み直したところ、黄色を見ると愛の感情が呼び起こされるようになり、不安の発作という問題も解決した。
治療を始めた時点では、彼自身もこの記憶の存在に気づいていなかった。
だからスクリーンの上で見ることができなかった。
しかし、記憶の存在を突き止めると、彼も思い出し、イメージとして見ることができるようになった。
ハート・スクリーンのツールは、潜在意識と無意識の力を活用するときに大いに役に立ってくれる。
潜在意識と無意識は、顕在意識よりもはるかに強力なだけでなく、顕在意識と肉体を支配しているのだ。
しかし、ハート・スクリーンがすばらしいのは、潜在意識や無意識からだけでなく、顕在意識からもアクセスできるという点だ。
ハート・スクリーンのプログラミングを変えていく課程で、ハート・スクリーンに映し出す映像を自分で選ぶことができるようになるだろう。
つまり、人生で経験することを自分で選べるということだ。
「ハート・スクリーン」のツールの使い方それでは、ハート・スクリーンの具体的な使い方について見ていこう。
⑴真っ白なスクリーンを思い浮かべる。
スマホの画面でも、タブレットの画面でも、テレビの画面でも、形は何でもかまわない。
自分がいちばんイメージしやすいものを選んでもらいたい。
私の経験から言えば、スクリーンは大きければ大きいほどいいようだ。
次に、スクリーンの真ん中に横線を引き、上半分と下半分に分ける。
上が顕在意識で、下が無意識と潜在意識だ。
上のスクリーンに映ったイメージは見ることができるが、下のスクリーンのイメージは見ることができない。
⑵次に、自分の心の状態をたしかめる。
今あなたが経験していることの中に、本当は経験したくないことはあるだろうか?ここでは例として、怒りを経験したくないのに、実際は経験しているとしよう。
⑶短い祈りを捧げる。
シンプルでいいが、心からの祈りであることが大切だ。
その祈りで、「ハート・スクリーンに映っている怒りを見せてください」とお願いする。
自分の力で見ようとしてはいけない。
自然に見えてくるようになるのを待つ。
スクリーンに映った怒りが形を持ち、言葉、映像、過去の記憶になるのを感じる。
もし何も起こらなかったら、スクリーンに「怒り」という言葉を置き、あとはリラックスして何かが起こるまで待つ。
怒りの感情をイメージにするなら、おそらく爆発、叫び、紅潮した顔、子供の自分に向かって怒鳴る父親、などが浮かんでくるのではないだろうか。
この怒りは顕在意識の感情であり、あなた自身も怒りを経験していることを自覚しているので、この怒りはスクリーンの上半分に映し出す。
ここで注意しておきたいのは、たとえ意識的な経験だとしても、無意識の部分にも怒りはあるということだ(ただし、そこでどんな記憶が映し出されているかはわからない)。
無意識の中に存在しないなら、顕在意識で問題になることもない。
⑷自分の怒りと、それにともなうネガティブな感情、記憶、思い込み、人物、場所、物事を、ハート・スクリーンに映して見ることができたら、その怒りがスクリーンに映らなくなることを祈る。
怒りが癒やされ、もう自分の中に存在しなくなることをお願いする──スクリーンに映らず、記憶の中にも存在しない状態だ。
たとえば、こんなふうに言う。
「光と神の愛を私のハート・スクリーンに映してください。
それ以外のものは映さないでください」。
または、もし神を信じていないのなら、「光と愛を私のハート・スクリーンに映してください。
それ以外のものは映さないでください」でもかまわない。
⑸次に、ハート・スクリーンに映る光と愛のイメージを思い浮かべる。
青い空でもいいし、子供たちでも、夕日でも、真実の愛でも、花でも、神(または愛)の神聖な光でも、または浜辺や山の美しい景色でもいい。
エネルギー療法のツールのときと同じように、ハート・スクリーンに映った光と愛のイメージをただ観察する。
ムリヤリ映し出すのではない。
やがて愛と光が無意識の部分にも広がり、そこにある記憶が癒やされるだろう。
嘘、恐怖、暗闇を取り除き、真実、愛、光と置き換える。
「怒り」という言葉が見え、そして光と愛が「怒り」という言葉を解体していくのが見える。
光と愛がどんどん広がり、スクリーンの見えない部分まで満たしていくのがわかる。
そしてすべての記憶、意識している記憶も、無意識の中にある記憶も、愛と光によって癒やされる。
怒りのイメージを思い浮かべたときに、ネガティブな感情が湧き上がらなくなったら、またはいつもだったら怒っているような状況で怒らなくなったら、それがプログラムの組み直しが完了した証拠だ。
⑹問題の再プログラミングが完全に終わるまで、このワークを1日に1回か2回行う。
1回の長さは、人それぞれだ。
このツールを使うときは、自分の内側に完全に入り込む。
自分の中が映画館で、巨大スクリーンを見ているようなイメージだ。
スクリーンに映っていることが怖い内容だったら、想像上の同行者を連れていってもかまわない。
クライアントの一人に、いわゆる「男の中の男」タイプの人がいた。
初めて会ったとき、彼はただ「さっさとこれを治してくれ」という態度だった。
「これ」とは関節炎のことだ。
関節炎のせいで仕事ができず、仕事ができないことがストレスになり、ストレスのせいで家族を遠ざけ、そのせいで家族仲が悪化するというように、ネガティブな連鎖反応が起こっていた。
興味深いことに、彼は瞑想に傾倒していた。
東洋哲学の瞑想で、心を空っぽにして行うタイプだ。
もちろん、心を空っぽにすれば、問題やストレスのことを考えなくなるという大きな利点がある。
しかし、そのときはストレスから解放されるかもしれないが、根本の問題はそのまま残っている。
ストレスから解放された状態を保ちたかったら、1日に何時間も瞑想し、しかも毎日続けなければならない。
私のクライアントの中にも瞑想を試した人はたくさんいたが、彼らはたいてい途中で瞑想をあきらめている。
ハート・スクリーンのツールは、瞑想の正反対だ。
まず、心を空っぽにすることは目指さない。
ここでの解決策は、問題から自分を切り離す(心を空っぽにする)ことではない。
むしろ問題と向き合い、根本から癒やすことを目指している。
ハート・スクリーンのツールは、瞑想とまったく同じ効果をもたらすことができる。
それに時間もまったくかからない。
しかもそれだけでなく、問題を根本から癒やすこともできるのだ。
このハート・スクリーンのツールのコンセプトを説明すると、例のクライアントは、基本的には疑ってかかっていた。
「つまり、ハート・スクリーンの瞑想をすれば、何度も同じことをくり返さなくてすむということなのか?」。
これが彼にとって決め手になった。
ずっとしゃべっている必要のない方法(または、そんなにお金がかからない方法)で、しかも家でもできるなら、試してみよう。
それからおよそ1か月後、彼から電話があった。
最初、声を聞いただけでは誰だかわからなかった。
とても親しげな口調で、私がいつの間にか彼のいちばんの親友になったのかと思ったほどだ。
彼はただひたすら絶賛していた。
「ああいうものをずっと探していたんだよ」と彼は言う。
関節炎はすっかり治り、仕事もばりばりこなし、それに家族と過ごす時間も増えた。
ハート・スクリーンのツールのおかげで、悪循環が断ち切られ、好循環が始まったのだ。
彼はついに、本当の成功を達成することができた。
ハート・スクリーンにどんなイメージが映し出されるかによって、ハートの中で起こることが決まり、それがひいては外側の環境で起こることになる。
あなたもまた、これまでの人生でずっとそうやって生きてきた。
ただ自分では気づいていなかっただけだ。
ハート・スクリーンのツールは、本物の奇跡を起こすことができる。
マスターするのにどんなに時間がかかっても、その価値は絶対にある。
「ハート・スクリーン」は他者とつながる私たちは自分のハート・スクリーンに自由にアクセスすることができる。
しかもそれだけでなく、私たちのハート・スクリーンは、他の人のハート・スクリーンとつねに交信しているのだ。
機械の通信を「IT技術」と呼ぶなら、ハート・スクリーンの通信はさしずめ「スピリチュアル・ハート・テクノロジー」だろう。
無線でデータをやりとりするパソコンやスマートフォンと同じように、私たち人間のハート・スクリーンも、地球上に存在するすべてのハート・スクリーンを相手に無線通信を行っている。
送受信しているのは、エネルギーのデータだ。
このよそから送られてくるエネルギーのデータも、私たちの経験や健康状態に影響を与えている。
他者のハート・スクリーンから送られてきたデータは、すべて自分のプログラミングにも取り込まれる。
たとえ自分では気づいていなくても、他者から送られてきたデータも、プログラミングの形成で大きな役割を演じているのだ。
物理学の世界では、すでに数十年も前から、ハート・スクリーンやスピリチュアル・ハートが存在することが証明されている。
最初のきっかけはアルバート・アインシュタインだ。
1935年、有名な「アインシュタイン=ポドルスキー=ローゼンの実験」が行われ、遠く離れた物体でも互いに影響を与え合うことが証明された。
しかし、それから長い間、この現象は一種の怪奇現象のように扱われていた。
存在することは間違いないが、仕組みがわからなかったからだ。
実験の中身を説明しよう。
初対面の二人の人間が、まず互いに自己紹介をする。
名前、出身地、子供の人数など、大まかな個人情報を相手に伝え、お互いに「知っている人」になる。
それから二人は別々の場所へ行き、「ファラデーケージ」に入る。
お互いに相手の様子は見えない。
ファラデーケージとは、外部の電場が遮断された空間だ。
携帯のアンテナが5本立つような場所でも、ファラデーケージの中に入れば完全に「圏外」になってしまう。
しかし、量子エネルギーならケージの中に入ることができる。
ケージに入った被験者は、さまざまな計器につながれ、生理的な反応や神経の反応を計測される。
そして、一方の被験者の目にライトを当てると、もう一方のただ座っているだけの被験者も計器が同じように反応した。
自分は目にライトを当てられたわけではなく、しかもライトを当てられているもう一人の様子も見ていないのに、まるで目にライトを当てられた人のような反応を示したのだ。
1935年以来、この実験は何度も再現されている。
もし機会があったら、ぜひ現代の物理学者にこの話題を振ってみよう。
きっと彼らは頭を抱えて、「その実験の話はやめてくれ!」と言うはずだ。
たしかに有名な現象で、実験で何度も証明されているが、仕組みを説明することができないからだ。
この「離れた物体の相互作用の実験」は、私たちが量子エネルギーによってつねにつながっていることを証明している。
特に、親しい人や、さっき会ったばかりという人はつながりが強い。
地球上のすべての人とも、ある程度まではつながっているとも言えるだろう。
米国防総省が1998年に行ったある実験(注5)によると、人間が送受信しているエネルギーは、受け取った人の細胞に即座に影響を与えている。
恐怖のエネルギーを受け取ればストレスとなり、愛のエネルギーを受け取ればストレス軽減になる。
このときの実験では、被験者の口の中から組織を取り、それを50マイル(約80キロ)離れた別の場所に置いた。
次に、被験者に暴力的な映像を見せ、そのときのストレスレベルを計測する。
ガルバニック皮膚反応(皮膚を流れる電流の変化)、心拍数の変化、神経活動の変化などだ。
そして、被験者の身体がストレス反応を示すと、遠く離れた場所にある被験者の細胞も、同じようなストレス反応を示したのだ。
被験者は次に、心が落ち着くような映像を見せられる。
すると計器もリラックスしていることを示す。
そして今度もまた、50マイル離れた場所で、被験者の細胞も同じようにリラックスしている反応を示した。
実に実験開始から5日たっても、細胞は被験者と同じ反応を示していたという。
つまり、私の言うハート・スクリーンや、スピリチュアル・ハート・テクノロジーは、単なるたとえ話ではないということだ。
それらは現実に存在する。
恐怖のデータも、愛のデータも、つねにあなたの細胞に影響を与えている。
そして細胞が影響を受けると、生理機能も、思考も、感情も、信念も、外側の状況も、同じように影響を受ける。
この恐怖のデータと愛のデータは、自分のプログラミングから送られてくることもあれば、前の世代の記憶から送られてくることもある。
それに加えて、親しい他人や、まったく知らない人から送られてくることもあるのだ。
もちろん、気分が落ち込んだからといって、それがすべて他人のせいだというわけではない。
スピリチュアル・ハート・テクノロジーの科学的な仕組みがわかれば、昔から言われている「友達を選びなさい」という言葉がさらに重みを持つだろう。
しかし、それはつまり、自分のハートを愛と光で満たし、今この瞬間を生きるようにすれば、周りの人にいい影響を与えられるということでもある。
愛と光は、つねに恐怖と闇よりも強い。
だから、意識して愛だけを送り出し、愛だけを受け取るようにしていれば、恐怖を跳ね返す電気のシールドを自分の周りに張りめぐらすことができる。
そうなれば、自分だけでなく、他の人の人生にもポジティブな影響を与えることができるだろう。
クライアントの一人に、自分の娘ともう10年も口をきいていないという女性がいた。
最初の電話で、彼女は「私の問題は娘です」と言っていた。
そこで私は彼女を説得し、とりあえず娘のことは考えず、自分の問題を癒やすことだけに集中してもらった。
そして数か月がたち、自分のプログラムを組み直していく課程で、彼女はどんどん回復していった。
そしてある日、泣きながら電話をかけてきた。
「今朝、プログラムを組み直すワークを行っていたら、最後まで残っていた怒りと、許せないという気持ちが消えました。
ついに完全に癒やされたんです。
そしてその瞬間に、玄関のチャイムが鳴りました。
娘でした。
玄関のところに立って、涙を流していました。
そして腕を大きく広げて、『ママ、本当にごめんなさい。
許してくれる?』と言ったんです」私の長年のコーチも、同じような話をたくさん知っている。
ただ愛だけを送り出すように自分のプログラムを組み直せば、周りのすべての人に癒やしの影響を与えることができるのだ。
ここであなたに質問がある。
あなたは、自分のスピリチュアル・ハート・テクノロジーをコントロールし、他者のハート・スクリーンから愛を受け取るか、それとも恐怖を受け取るか選べるようになりたいだろうか?それとも、周りからつねに送られてくる怒りや恐怖やストレスに翻弄されるほうを選ぶだろうか?パソコンの設定を変えれば、インターネットでアクセスできるデータの種類を制限することができる。
スピリチュアル・ハート・テクノロジーもそれと同じだ。
ただ愛のデータだけを送受信するように、設定を変えればいい。
愛のデータだけを通す経路は、わざわざ作る必要はない。
誰でも生まれながらに持っているからだ。
経路はすでに存在するのだから、あとは意識してその道を選ぶようにするだけでいい。
ハート・スクリーンのテクニックを使えば、「愛」にダイヤルを合わせ、ただ愛だけを送受信できる。
自分の細胞記憶も、周りの人の細胞記憶も、すべて愛で満たすことができる。
それではここで、愛にダイヤルを合わせたとき、私たちの身体の中で何が起こっているのか見てみよう。
「愛のホルモン」とも呼ばれているオキシトシンという物質がある。
オキシトシンは、愛を感じたときに脳内に分泌されるだけでなく、セックスをするときや、アイスクリームを食べるときなど、とにかく快楽を感じる行動をするときにも分泌される。
オキシトシンは、恐怖とストレスのまさに対極にある存在だ。
前にも言ったように、そもそも人間は愛だけで生きていくようにデザインされている。
とはいえ、現実の生活では、オキシトシンの出るような活動ばかりしているわけではなく、むしろそうなったら身体によくないだろう。
マーガレット・アルテマス博士とレベッカ・ターナー博士が行った研究によると、恋愛の記憶を思い出すだけで脳内にオキシトシンが分泌されるという(注6)。
また、ダニエル・エイメン博士も同じような研究を行い、恐怖にまつわる記憶を思い出すと、ネガティブな思考や態度を引き起こすホルモンが分泌されることを発見した。
「はじめに」でも触れたが、ストレス反応と、オキシトシンが分泌されたときの反応をまとめると、次の表のようになる(注7)。
このリストは、そのまま失敗と成功のリストと言ってもいいだろう。
すべての失敗の根源には恐怖から生まれた記憶があり、そしてすべての成功の根源には愛から生まれた記憶がある。
恐怖の記憶がストレスのスイッチを入れ、体内でコルチゾールが分泌され、そして表の左側にある症状が現れる。
そしてハート・スクリーンに愛の記憶が映し出されると、脳内にオキシトシンが分泌され、右側の症状が現れる。
ここで嬉しいニュースがある。
どちらの症状を経験するかは、自分で選ぶことができるのだ!恐怖から生まれたプログラミングを持ち続け、いつもコルチゾールを分泌してストレスまみれになり、失敗ばかりの人生を選ぶこともできる。
または、恐怖のプログラムを愛のプログラムに置き換え、今この瞬間を愛の気持ちで生き、愛とオキシトシンと成功のスイッチを入れるほうを選ぶこともできる。
私自身の経験や、この25年の間にクライアントたちから聞いた話を総合すると、恐怖のプログラムを愛のプログラムに置き換え、愛をもって生きること、今この瞬間を生きることを選ぶと、脳内にオキシトシンが絶え間なく分泌されるようになる。
クライアントたちはみな、また20歳に戻ったように活力が増し、頭がすっきりし、健康になり、よりポジティブになったという。
プログラムを組み直したら、自分のスピリチュアル・ハート・テクノロジーを、少なくとも二つの方法で活用することができる。
一つの方法は、意識的に愛にダイヤルを合わせ、光と愛のデータだけを送受信すること。
ハート・スクリーンには愛と光だけを映し出し、ただ光と愛だけを送受信する情景を想像する。
前に学んだ、ハート・スクリーンのツールの使い方を思い出そう。
愛と光も、恐怖と暗闇も、すべてあなたの中にあり、あなたの周りにあり、そして無線のデータの通り道にもある。
その中から、つねに愛と光だけを選び出す。
このスピリチュアルのヒーリング、スピリチュアルの掃除とメンテナンスを、日課の一つにしてしまおう。
歯磨きと同じようなものだ。
愛にダイヤルを合わせると言われても、やり方がよくわからないという人は、自分の中にある良心(私は「愛のコンパス」と呼んでいる)に従おう。
目を閉じて、自分の中にあるすべての愛の記憶とつながっている様子を思い描く。
前の世代の記憶も思い出そう。
すべての愛する人、家族、友人、さらには知らない人ともつながっている様子を想像する。
彼らのすべてに愛を送り、そして彼らのすべてから愛を受け取る。
それを片時も休まずに行う。
恐怖の記憶については、自分の中にあるものでも、周りから送られてくるものでも、心配はいらない。
光がつねに闇を消すように、愛はつねに恐怖を消す。
このエクササイズを、毎日1時間ごとに行うようにしよう。
愛にダイヤルを合わせ、愛のエネルギーだけを送受信し、仕事をしている間もずっと愛のメロディーをBGMとして流しておく。
あなたはもしかしたら、「もうついていけない」と思っているかもしれない。
目に見えないものは信じられないかもしれない。
もしそうなら、重力について考えてみよう。
重力は目に見えないが、それでも存在を信じているのではないだろうか?それにあなたは、目に見えない音の存在も信じているだろう。
携帯電話やスマートフォンも持っているだろうし、やりとりされる音声やデータが目に見えなくても、普通に信じて使っているはずだ。
私たち人間もそれと同じだ。
つねにエネルギーを送り出し、エネルギーを受け取っている。
昔からずっとそうだった。
ただ最近になって、仕組みが科学的に解明されるようになってきただけだ。
ここで紹介している方法が、普通の瞑想や視覚化のテクニックと違うのは、本当にあるもの、今この瞬間に起こっていること、これまでの人生で実際に起こったこと、そしてこれからの人生でずっと起こることを見ているという点だ。
勝手に作り上げたイメージではない。
普通の瞑想が「プラシーボ」や「ノーシーボ」の瞑想だとするなら、これは「デファクト」の瞑想と言えるだろう。
私が教える視覚化の方法は、この地球上で唯一の創造的な力なのだ。
すべてのことは、実際に起こる前に誰かによって想像されている。
あなたもまた、生まれて初めて、自分の想像力を使って、自分の中に何かを創造しようとしている。
愛にダイヤルを合わせることの他にも、スピリチュアル・ハート・テクノロジーには便利な使い方がある。
それは、私が「愛の絵」と呼んでいるもので、愛の記憶に集中することだ。
前にも登場したアルテマス博士とターナー博士によると、これはオキシトシンが脳内に分泌されるきっかけでもある。
自分が完全に愛されたときの記憶を思い出す。
そして「愛の絵」を自分のハート・スクリーンに映し出す。
もし愛の記憶がまったくないというのなら、想像力を使って作り出せばいい。
真実と愛から作られたものであるかぎり、効果は同じだ。
ある意味で、記憶が現実通りかどうかというのは取るに足らないことだ。
スピリチュアル・ハートと無意識にとっては本当のことなのであり、そして今この瞬間に起こっていることでもある。
本当の記憶か、それとも偽の記憶か正しく判断する必要はない──ただその記憶を癒やせばいいだけだ。
本当の記憶でも偽の記憶でも、細胞に与えるダメージは変わらない。
とはいえ、スピリチュアル・ハート・テクノロジーのテクニックを使うのは難しい。
愛の記憶に集中しようとしても、ストレスを抱えた状態にあり、愛の記憶以外のすべてを恐れているからだ。
だからこそ、効果を最大限に出すには、まずプログラムを組み直すことが必要なのだ。
三つのツールを合わせて使う最初のうちは三つのツールは別々に使い、それぞれの仕組みに慣れたほうがいいが、やはり三つのツールは一緒に使うことでいちばん効果を発揮する。
練習を重ねれば組み合わせて使うことができるようになるだろう。
成功を妨げているネガティブな思い込みがあるときは、特に大きな助けになる。
方法を説明しよう。
⑴プログラムを組み直す「魔法の言葉」を使う。
完全バージョンでもいいし、簡易バージョンでもいいし、または両方でもかまわない⑵ステップ⑴の言葉が本当に信じられるようになったら、次の言葉に進む。
そして、信じられない言葉が出てくるまでそのまま続ける⑶信じられない言葉にぶつかったら、「ハート・スクリーン」のツールと「エネルギー療法」のツールの両方を使って、間違った思い込みを癒やす。
まずハート・スクリーンから始める。
真ん中の線で上下に分かれているスクリーンを思い浮かべる。
上半分が顕在意識で、下半分が無意識だ⑷信じられない言葉を視覚化し、スクリーンの上半分、つまり顕在意識の部分に映し出す。
やり方はたくさんある。
ただ文字だけを映し出してもいいし、視覚化するのが得意な人は何かのイメージに変換してもいい。
文字よりもイメージにするほうが効果は大きい。
たとえば、悲しみに暮れている自分、さんざん打ちのめされた自分の姿を思い浮かべたり、傷ついた動物、しおれた植物を思い浮かべたりする。
目を閉じて、それらが映し出されたハート・スクリーンを見つめる⑸次は祈りだ。
どんな祈りにするかは、ハート・スクリーンに映ったイメージによって決まる
・言葉を文字の形で映し出したのなら、こう祈る──「光と(神の)愛を私のハート・スクリーンに映し出してください。
他のものは一切映さず、ただそれだけを映してください。
私のプログラミングの中で、すべてのイメージ、感情、思考、思い込みが癒やされますように。
そして、自分は拒絶されているという恐怖と嘘の思い込みを捨てることで、受け入れられているという安心感が手に入りますように」(問題の内容は何でもかまわない)・フレーズをイメージに変換して映し出したのなら、まず「これはイメージです」と指摘してからこう祈る──「光と(神の)愛を、私(または、この動物、この木、この物体など)の中に送り込んでください。
私のプログラミングの中で、すべてのイメージ、感情、思考、思い込みが癒やされますように。
そして、自分は拒絶されているという恐怖と嘘の思い込みを捨てることで、受け入れられているという安心感が手に入りますように」(問題の内容は何でもかまわない)・もしどうしても視覚化できなかったら、ただこう祈る──「なぜこのフレーズが言えないのか、自分でもわかりません。
でも、ハート・スクリーンのどこかに原因があることはわかっています。
光と(神の)愛を私のハート・スクリーンに映し出してください。
他のものは一切映さず、ただそれだけを映してください。
私のプログラミングの中で、すべてのイメージ、感情、思考、思い込みが癒やされますように。
そして、自分は拒絶されているという恐怖と嘘の思い込みを捨てることで、受け入れられているという安心感が手に入りますように」(問題の内容は何でもかまわない)⑹リラックスして、ただハート・スクリーンに映っているものを観察し、そこにエネルギー療法のツールを加える・ハートのポジションから始める。
両手を胸の上で重ねる。
もしできるなら、骨の上で皮膚を滑らせるように手を回す。
10秒から15秒で回す方向を変える。
その間ずっと、ハート・スクリーンの観察を続け、問題のステートメントに変化があるかどうか注意する・ハートのポジションを1分から3分続ける(ただし、もし癒やしの副作用が出たら、そこでやめるか、次のポジションに移る)・時間が来たら、次はおでこのポジションに移る。
つねにリラックスして行うこと。
そして折に触れてハート・スクリーンに映っているものを観察する・時間が来たら、次の頭頂部のポジションに移り、同じ手順で行う⑺リラックスして、ハート・スクリーンに映ったものを観察しながら、フレーズを完全に信じられるようになるまでエネルギー療法の三つのポジションをくり返す。
時間はだいたい2分から3分になるだろう⑻問題のフレーズが本当に信じられるようになったら、次の言葉に進む。
プログラムを組み直す言葉の最後まで来て、すべての言葉を信じられるようになったら、再プログラミングは完了だ。
これであなたは、成功するプログラムを持つ人に生まれ変わった肉体、感情、スピリチュアルはすべてつながっている肉体の生理機能にもっとも大きな影響を与えるのがエネルギー療法のツールで、顕在意識にもっとも大きな影響を与えるのがプログラムを組み直す「魔法の言葉」のツール、そしてスピリチュアル・ハートにもっとも大きな影響を与えるのがハート・スクリーンのツールだが、三つのツールの働きは重なっていて、お互いに影響を与えている。
三つのツールを使って自分の経験をリセットするには、時間をかけてスキルを身につけていかなければならない。
練習するほど熟達していくだろう。
さあ、これで三つのツールの使い方は理解できた。
パート3では、成功を妨げている問題の根源を探り当てる方法を、もっと具体的に見ていくつもりだ。
問題の根源がわかれば、自分でスピリチュアル・ハートの再プログラミングを行い、理想の人生を実現することができるだろう。
しかしその前に、もう一つ確認しておきたいことがある。
それは、ストレス目標ではなく、成功目標を決める方法だ。
(注)1DonnaEden(withDavidFeinstein),EnergyMedicine(Tarcher/Penguin,2008),23,32,76–78.2M.AndrewHolowchak,Freud:FromIndividualPsychologytoGroupPsychology(Rowman&Littlefield,2012),chapter2.3(株)浜松ホトニクス中央研究所の平松光夫博士が率いる研究チームは、人間の身体の部位で手がいちばん多くのエネルギーを放出することを発見した。
ここで言うエネルギーとは光、または光子のことであり、計測はフォトンカウンターで行われた。
『theJournalofPhotochemistryandPhotobiologyB:Biology』の中で発表された研究では、人間のおでこと足の裏からも計測可能な光子が放出されていることがわかった。
KimitsuguNakamuraandMitsuoHiramatsu,”UltraWeakPhotonEmissionfromHumanHand:InfluenceofTemperatureandOxygenConcentrationonEmission,”JournalofPhotochemistryandPhotobiologyB:Biology80,2(August1,2005):156–160;andJenniferViegas,DiscoveryNews,September6,2005,www.abc.net.au/science/articles/2005/09/07/1455010.htm#.UaNAhLW1GCkを参照。
4なぜ「コントロールすること」がこの場合での望ましい結果なのか疑問に思っているかもしれない。
最終的な結果はコントロールしてはいけないのだから、なおさら疑問だろう。
しかし、このステートメントの役割は、自分を再プログラミングして、現在の自分の行動をコントロールできると感じるようになることだ。
意志の力を使って結果をコントロールするのとは違う。
これが、健全なコントロールと、不健全なコントロールの違いだ。
この点については第5章で詳しく説明している。
5AlexanderLoydwithBenJohnson,TheHealingCode(Hachette,2011),63.6RebeccaTurnerandMargaretAltemus,”PreliminaryResearchonPlasmaOxytocininNormalCyclingWomen:InvestigatingEmotionandInterpersonalDistress,”Psychiatry:InterpersonalandBiologicalProcesses,62,2(July1999):97–113.7Sources:CortA.Pedersen,UniversityofNorthCarolina–ChapelHill;KerstinUvnasMoberg,TheOxytocinFactor:TappingtheHormoneofCalm,Love,andHealing(Pinter&Martin,2011).
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