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第4章「100点のほめ方」を極める

目次

「+α」のテクニックで「100点のほめ方」を極める

第4章のテーマは、「100点のほめ方+αテクニック」です。

これまでにお伝えした「100点のほめ方」をマスターしたら、ぜひ、本章でお伝えする応用テクニックも身につけて、100点のほめ方の精度をもっと高めてください。

―「ほめ切る言葉」を使うほめるために、難しい言葉を使う必要はありません。

ましてや、映画やドラマに出てくるような、特別な言葉も必要ありません。

でもさらに「ほめる」に磨きをかけるなら、言葉を味方につけましょう。

ぜひ意識してほしいのが「ほめ切る言葉」です。

日本人は、ほめられることに慣れていない傾向があります。

経験上、「言いすぎかな?」というぐらい思いきりほめるほうが、相手との距離がグッと近づくのです。

たとえば、次の2つを比べてみると、どちらのほうが相手に伝わるでしょうか?「Wさんって、文章がとても上手ですよね」「Wさんって、文章が抜群に上手ですよね。

その力を絶対に、もっと世に出すべきです。

間違いなくWさんのファンがつきますよ」後者のほうが、より伝わる言葉になっています。

なぜならほめ切る言葉をたくさん使っているからです。

この例でいうと、「抜群に」「絶対に」「間違いなく」といった言葉です。

ほめられた側は、もしかしたら恥ずかしがるかもしれません。

でも、決して悪い気はしないはずです。

ただし、ほめ切る言葉を使うときは、必ず注意してほしいことがあります。

それは、「適切な内容をほめる」ということです。

せっかくほめ切っても、ほめるポイントを間違えると逆効果になりかねません。

「わざとらしい」「うわべだけでほめているのでは?」と捉えられる可能性もあります。

そのため、必ずマジック質問で得た答えを使って、しっかりほめ切りましょう。

誰がほめるのか?この「誰」によって大きく変わる

100点のほめ方は「技術」ですが、誰がほめるかによって、伝わり方はまったく別物になってしまいます。

尊敬している人や好きな人からほめられたら嬉しいですよね?逆に、信頼できない人や苦手な人からほめられても、素直に喜べないことも多いのではないでしょうか?100点のほめ方の「技術」を活かし、良い人間関係を構築し続けるためには、「この人にほめられたい!」と思われる人になることも重要です。

ほめられたい人になるためのポイントは、「覚悟」と「本気」です。

特に、欠点が多かったり気難しかったりして、ほめることが難しいと感じる相手ほど、覚悟を持ち、本気で接することが有効に働きます。

事例を3つご紹介します。

1、遅刻や私語など、問題だらけの高校生アルバイトAさんAさんの日頃の態度は、遅刻する、挨拶をしない、お客様に横柄な態度をとる、仕事中に他のアルバイトとの雑談が絶えないなど、欠点を言い出したらきりがありません。

もう辞めてもらおうか、そんな寸前まできていました。

でも店長は決してあきらめませんでした。

「誰しも必ずほめるところはある」と信じていたからです。

そこで店長は覚悟を決め、Aさんに本気でぶつかりました。

「遅刻や勤務中のおしゃべりなど、いままで注意したこと、二度としないでほしい。

明日からは、生まれ変わったつもりで働いてほしい。

もしできないなら、今日で辞めてほしい。

俺はAさんの本気が見たい。

Aさんを信じているし、知っているよ。

本気になれば、すごく仕事ができる子だと」次の日から、目の色が変わったAさん。

遅刻がなくなり、ホールのリーダーとして一番大変なポジションであるデシャップを率先してするようになり、シフトにも協力的になりました。

店長の覚悟がAさんに伝わり、本気の「ほめ」と「叱る」が効いたのです。

2、頑固で威圧的な態度をとる、定年間際の男性社員Kさん頑固で好きな作業しかせず、「ワシは、もうすぐ辞めるから」が口癖のKさん。

口が悪く威圧的で、会社の雰囲気を悪くするので、みんながあきらめていた人でした。

ところが経営者は、さじを投げませんでした。

言葉が荒いKさんは、周りにとって怖い存在で、注意しにくい相手です。

そのため周りが伝えてこなかった社会人の常識がたくさんありました。

そこで経営者はKさんを社内研修に参加させて社会人としての常識を学ばせ、どんどん課題を出し、こう伝えたのです。

「Kさんは、やると決めたら誰よりも継続する人だと、わたしは思っている。

定年まであと少し、最後の花道だ。

みんなの手本になってほしい」Kさんは、頑固ではあるものの、納得すれば動く人です。

表情が明るくなり、積極的に意見するようになりました。

そして、研修の感想文には、「コロナウイルスで大変ななか、お給料を変わらずいただき、ありがとうございます」と、経営者への感謝の言葉を書くほどまでに変わったのです。

3、上司の文句ばかり言うベテラン看護師Hさん入社8年目の看護師Hさんは、理事長や看護部長に対して言いたい放題。

文句のオンパレードでした。

看護部長は叱りたいものの、なにぶん人手不足。

「辞められては困るから」と、強く注意することができない日々が続きました。

これではいけないと考えた看護部長は、本気でHさんを知ることから始めました。

ストレスに感じていることを、とにかく丁寧に、粘り強く聞いたのです。

すると、Hさんの気持ちも次第にほぐれていったのでしょう。

子育てと介護で自分の時間が持てず不満が溜まっていること、夫の給料も下がり不安なことなど、身の上話をするようになりました。

そこで看護部長はシフトを組み直してHさんの休みを確保し、こう伝えたのです。

「あなたは、悩みを真っ向から受け止め、誠実に対処していく人。

人は誠実さが一番よ。

これからも期待しているわ。

でも困ったらひとりで抱えこまず、相談してね」Hさんは別人のようになりました。

いまでは、病院が発展するためのアイデアを積極的に出し、後輩指導もしっかりできるリーダー候補として活躍しています。

覚悟を持ち、本気で接するということは、相手を信じること。

ほめるのが難しいと感じる相手こそ信じ切って、ほめてください。

必ずほめ言葉が相手の心に届くようになります。

文面のやりとりでもたっぷりほめる

100点のほめ方を極めるためには、ぜひメールやフェイスブックのメッセージ、LINEなど、文面のやりとりでも、しっかりほめる習慣を身につけてください。

昔は仕事といえば、直接相手と会い、面と向かってコミュニケーションをとるのが主流でした。

ところがいまではインターネット技術やオンライン会議システムが充実し、会わずに仕事を進めることも多いでしょう。

だからこそ、実際に会うときはもちろんのこと、文面のやりとりでもたくさんほめることを取り入れてほしいのです。

わたしの著者仲間Kさんの話です。

Kさんは溢れんばかりの想いがあり、志も高い人です。

自分の理念やノウハウをひとりでも多くの人に伝えたいと考え、何冊も本を出版しています。

ただ想いが強すぎて、言いたいことが文章にうまくまとまりません。

伝えたいのにうまく伝えられないジレンマの中で悩んでいました。

そんななかで出会ったのが、ライターのYさんです。

ライターYさんのサポートのおかげで、Kさんの文章はどんどん磨かれていきました。

実はふたりのやりとりは、基本的にメールやフェイスブックのメッセージのみ。

活動拠点が離れていることもあり、会うことはめったにありません。

それでもコミュニケーションがとれ、お互いに納得できる仕事ができているのは、ふたりが文面上でもしっかりほめ合い、信頼関係を深めているからです。

たとえばKさんは、メールやフェイスブックでやりとりするときに、「Yさんのおかげで、自分の中に眠っている想いをどんどん出せます」「どんな原稿もいい塩梅に軌道修正してくれるYさんは、本当に天使です」「この共同制作、本当に楽しいです。

ありがとうございます」とライターYさんをほめます。

そしてYさんも、「Kさんの熱い想いに触れられるおかげで、ますます仕事が楽しくなります」「わたしにとってKさんは、目の前を明るく照らしてくれる存在です」「共同制作、楽しすぎます。

何度お礼を言っても足りません」といった具合に、Kさんをほめるのです。

文面でほめるときのポイントも、やはり「ほめ切る」こと。

表情が見えない分、思いきった言葉でほめるぐらいで良いのです。

そして、こまめにほめることも大切です。

良いことは良いと、タイムリーにフィードバックすることで相手は、「自分のことをしっかり見てくれている」と感じ、成長への意欲が湧くものです。

ただし、ほめる回数を増やせばいいというわけではありません。

なんでもかんでもほめると、そのときの感情でほめたり、ほめなかったりといったことが起こります。

どんなときにほめるのか、ほめる基準をつくるとより仕事のスピードが上がります。

相手の「ほめポイント」を瞬間冷凍する

あなたが、これからもっともっと関係を良くしたいと思う人に対して、「あなたのことをいつも大切に考えている」「あなたを尊重している」と具体的に示す方法が、もう1つあります。

それは、相手の「ほめポイント」を「瞬間冷凍すること」です。

相手に対して常に関心を払い、「ありがとう」「すごいね」「好きだよ」と思えるような「ほめポイント」が見つかったその瞬間を、「○月○日○時○分○秒」まで切り取って、あなたの記憶に刻んでみてください。

そして、その瞬間を相手に伝えてみてください。

「先週木曜日の夜、取引先から無理難題を突きつけられて、本当に困っていたわたしのことをフォローしてくれて、データ集めまで協力してくれて、本当にありがとうございました。

この恩は絶対にお返しします」「8月19日はAさんにとって、思い出深い日になりましたね。

定年退職されてから、ご夫婦で富士登山をされるなんて仲睦まじくて、本当にステキです」このように、相手も覚えていないほど細部にわたるまで記憶して、「それほどわたしのことをいつも思ってくれているのか」と驚くくらいに、具体的なほめ言葉をかけてあげるのです。

「自分のことを覚えておくのに精いっぱいだから、そこまで他人のことに関心を払えないし、覚えておけない」こう思う人もいるかもしれません。

それならせめて、あなたが「この人」と思うたったひとりを本気で思いやり、観察し、考えてみてはいかがでしょうか。

たったひとりに心を尽くすだけでも、自分の感覚が研ぎ澄まされ、自然と周りのことも目に入ってくるのです。

会話以外から相手の「ほめポイント」を探る

マジック質問を使うことで、ほめポイントを知り、100点のほめ方ができますが、ほめポイントを知る方法は、会話だけではありません。

ぜひSNS(ソーシャルネットワークサービス)も活用してください。

ツイッターやフェイスブック、インスタグラムなど、SNSのアカウントを持っている人は、年々増えています。

ツイッターの国内利用者数は、2018年10月時点で4500万人、LINEの国内利用者数は2020年4月時点で8400万人。

なかには発信よりも閲覧を使用目的にしている人もいますが、何かしら情報を発信している相手なら、簡単に近況を知ることができるのです。

わたし自身、誰かに会う前には、その相手が初対面の人ではなくても、事前にSNSをチェックしておくようにしています。

SNSには、その人が「わかってほしいこと」「触れてほしいこと」がなんらかのメッセージとして発信されているからです。

具体例をご紹介します。

フリーのデザイナーとして働くSさんにお会いしたときのことです。

Sさんとは、フェイスブックで友だちとしてつながっていたのですが、ふたりだけで会うのは初めてでした。

Sさんのご実家は地元で保育園を営んでおり、とてもユニークな教育方針の保育園を運営されています。

日頃、Sさんのフェイスブックを見ていると、身内に関する投稿が多く、とてもご家族を大切にされている印象でした。

そこで、わたしはこう尋ねました。

「ところで、Sさんのご家庭はどんな教育方針だったんですか?」すると、Sさんのテンションは格段に上がり、こう話しはじめました。

「とにかく、母が素晴らしいんですよ。

世のため人のために働く人で。

僕は幼稚園や小学校に出かける前、毎日、母と〝ハイタッチ〟をしていたんです。

だから、毎日楽しかったんですよ」続けて、こう質問しました。

「ハイタッチ!お母さまはいったい、どうやって思いついたんでしょう?きっと、お母さま自身もステキな環境でお育ちになったんでしょうね。

そういえば、Sさんにはお兄さまもいらっしゃったと思いますが、どんな方ですか?」そうするとSさんは笑顔で、こう答えました。

「兄は実家を継いでいて、子どもたちの教育に熱心に取り組んでいます。

先日、原さんのフェイスブックを見ていたら、オーストラリアでの講演の様子がアップされていて、わたしたちも行きたいねと言っていたんです。

原さん、次にオーストラリアへ行くとき、声をかけてほしいです」このように、トントン拍子に話が盛り上がりました。

最近、どんなところへ出かけたのか。

どんなことに興味を持って、何を楽しんでいるのか……。

SNSには、その人の好きなこと、大切にしていること、継続していることなど、「マジック質問」を使って引き出せるようなポイントがたくさんつまっています。

特に、「誰かに伝えたいこと」「教えたいこと」が投稿されているので、本人も積極的に話してくれる話題が多いのです。

実際に会話する前に、ある程度、自分との共通点を探っておけば、相手の「ほめポイント」も見つけ出しやすくなります。

たったひとりに心を尽くすだけでも、自分の感覚が研ぎ澄まされ、自然と周りのことも目に入ってくる

自尊心を高め、価値観が研ぎ澄まされる「自分ほめ」の習慣

100点のほめ方を極めるための、とっておきの方法があります。

それは「自分ほめ」です。

自分ほめとはその名の通り、自分で自分をほめることです。

用意するのは、A4の紙1枚と鉛筆。

一日を振り返り、自分へのほめ言葉を書き出していくのです。

―20年間の「自分ほめ」で実感した効果わたし自身も20年間、寝る前に必ず「自分ほめ」をしています。

「一日一自分ほめ」の習慣です。

たとえば、「何でそんなにアイデアが出るの?きっと日本一だね」「よく謝ったな。

あの場面で『ごめん』っていうのは、簡単じゃないぞ」「今日の成果は、5年間かけてきた努力の結晶だな。

本当におめでとう」といったように、人からほめられなくても、自分で自分をねぎらうのです。

心理学の言葉で「自分を愛せる程度にしか相手を愛せない」というものがあります。

ほめることも同じで、自分をほめる程度にしか相手をほめることができません。

自分をほめる力がつけばつくほど、相手をほめる力もついてきます。

わたし自身も20年間、自分をたっぷりほめてきました。

ほめればほめるほど、相手をほめることが自然な習慣になってきました。

わたしはこれまでに、自分をほめ、仕事仲間をほめ、コンサルティング先の企業をほめ、そして当然、家族や大切な友人もほめてきました。

こうしてほめることを仕事にもできているのは、「自分ほめ」の習慣があったからこそだと実感しています。

ぜひみなさんも、自分ほめを習慣にしてみてほしいのです。

実際に、「自分ほめ」をやってみよう

第2章の「100点のほめ方の3アクション」の手順に従って、「自分で自分をほめて」みましょう。

―アクション1:関係性の土台をつくる「自分との関係をつくる?」と、少し戸惑うかもしれません。

けれども、忙しい日々を送っていると、自分と向き合う時間さえ持てずにいるのではないでしょうか。

自分自身と向き合う時間をつくり、自分の土台を確かなものにすることは、とても大切なことです。

いま自分はどんな状況にいるか。

どんな感情で、どんなことを考えているか。

頭の中で自分のことを見つめ直してみてください。

・残業続きで、疲れている・上司に叱られて、イライラしている・子どもがなかなか寝つかなくて、途方に暮れている……どうでしょうか。

何か思い浮かぶでしょうか。

自分がどんな毎日を送っていて、どんな気持ちで過ごしているのか、棚卸しする感覚で考えてみましょう。

もしなかなか思い浮かばないようなら、紙と鉛筆を用意して、箇条書きで思いつくまま、言葉を書き出してみてください。

・仕事が終わらず、なかなか休めない・お客様からクレームを受けた・夕飯を作ったのに、夫から急に「いらない」と言われた……起こったことに対して、あなたはどう感じますか。

・仕方ない・つらい・どうすればいいかわからないあわただしい毎日に追われていると、いつの間にか自分の感情や気持ちが置いてきぼりになってしまいます。

自分の置かれた環境を客観的に捉えなおし、感情に耳を傾けてみましょう。

そして、「そうだね」「そうだよな」「大変だな」「本当にこのつらさをわかっているのは、俺たちだけだよな」と、もうひとりの自分をイメージして、自分の心に寄り添ってあげてください。

すると、少しずつ自分の感情が安定し、常に隣にもうひとりの自分が支えてくれている安心感で、行動が加速するのです。

―アクション2:「ほめポイント」を見つける自分のことを見つめ直して、整理することができたら、3つのマジック質問を自分にも投げかけてみてください。

【マジック質問】①好きなことは?②継続していることは?③大切にしていることは?好きなことってなんだったかな?継続していることって?何を大切にしてきたんだっけ?仕事に追われ、とても忙しい日々を送っている人が多い日本。

自分のことがわかっていないまま、時間だけが過ぎている人がとても多いのが現状です。

どんな人生を送りたいのか?ということを自問自答する習慣も、環境もあまりなかったのではないでしょうか?これを機会に、ぜひ、質問をしてみてほしいのです。

この3つの質問にいつでも答えることができる、これこそが心の健康バロメーターになるのです。

―アクション3:100点ほめアクション1、2を経て、自分自身の「棚卸し」をすることができました。

自分はどんなことが好きで、どんなことを経験して、何を大切にしているのかが明らかになったと思います。

そうすれば、いよいよアクション3の「100点ほめ」です。

自分のことをありったけ、ほめてください。

「上司に理不尽なことで怒られたのに、文句も言わずにちゃんと仕事をしていて、すごい」「お客様からクレームを言われても、自分の責任だと受け止め、ちゃんと報告して、えらい」「忙しいのに、毎日夕飯をちゃんと作っていて、本当にえらい」どんな些細なことでもかまいません。

理想は毎日、少なくとも3日に1度は、「自分ほめ」をしてみてください。

そして、月に1度はこれ以上ないくらい自分をほめてみてほしいのです。

ちなみに、わたしは、こんなふうに自分をほめています。

2020年6月14日原邦雄へ日本の英雄へ君の志の高さ、行動の量とその継続、本当感服するよ。

次々に結果につなげ、そして行動を止めない意志は、間違いなく英雄の道にまっしぐら!心から尊敬しています。

出版や連載、コンサルティング、研修だけでなく子育て分野や起業家にも支援しているね。

よくそんなに、マルチタスクができるなあと我ながら感心しています。

さらに、家族も大切に、子育てや介護にも積極的に参加し、トライアスロンのトレーニングも再開、本当にスーパーマンだね。

ほめ育は、多くの影響力がある人に支えられ、ますます世界を駆け巡るね。

君に意志が続く限り道はどんどん開けます。

地球の未来を背負っている感じがするだろう?それでいいよ!人と人をつなぎ直し、国と国をつなぎなおす〝ほめ育〟。

すべての人は、ほめ合う為に生まれてきたことをどんどん広め、地球人の教育方針の一つにしよう。

いつも、いつまでも味方だよ。

さあ叫べ!邦雄よ!自分の与えられた役割を全うできる!そして、その行動力で地球全体を幸せオーラで包み込んでしまおう。

君に会えてよかった!いこう!精いっぱい!「自分をほめるメッセージ」をこの本で多くの人に見られることは、はっきり言って、恥ずかしいです!(汗)しかし、それでいいのです、痛みがない成長はありません。

「恥ずかしい」が、100点ほめ習得のための成長痛なのです。

相手への共感力を高める「振り返りの時間」

100点のほめ方を極めるためには、相手への共感力も大切です。

実は自分ほめをすることが、共感力を高めることにもつながります。

―自分ほめは「振り返りの時間」が大切「自分ほめ」で重要なポイントは、毎日「振り返りの時間」を設けることです。

お風呂に入っているときや寝る前に、今日一日何をしたか、振り返ってみてください。

みなさん相当頑張っているはずです。

思い出すだけでも「自分ほめ」になるのです。

たとえば、次の3つを切り口に、一日を振り返ってみてください。

①嬉しかったこと②大変だったこと③頑張ったことこの3つを自分に問いかけて、「あの言葉は嬉しかったな」「そういえば、これは大変だったなぁ……」「でも、こんなふうに頑張ったじゃないか」と、その日の具体的な出来事やエピソードを振り返りながら、自分で自分をほめてあげましょう。

振り返りをするときは、なるべく目をつぶってください。

目をつぶり、もうひとりの自分との会話をスタートさせるのです。

朝起きてから何をしたのか。

何時に出発して、電車に飛び乗って、出社して、どんなミーティングをして、誰と電話して、どんなことをお願いして、ランチは何を食べて、また仕事をして、悩んだり、喜んだり、ミスもあったかもしれませんね。

そして、夜がきて、いま寝る前……。

一日を振り返り、今日のダイジェストをつくる感覚で振り返ってみてほしいのです。

実は、この「振り返り」をすることで、十分自分をほめているのです。

一日頑張った自分を手当てしてあげているのです。

愛の反対は無関心(忘れてしまうこと)。

自分がやってきことを記憶し、明日につなげる。

そのための日々の自分ほめで、明日への活力になるだけでなく、人生の根っこもできていくのです。

自分をほめる力がつけばつくほど、相手をほめる力もついてくる

自分ほめをすれば「100点ほめ」の言葉力が増す

自分ほめを習慣づければ、「100点ほめ」の言葉の力が増します。

自分ほめを行うことで、自分自身の人生の棚卸しをすることができます。

自分がどんな出来事に対しどんな感情を持ったのか、どう乗り越えてきたのかも、実感することができます。

すると、相手の話を聞くとき、「その考え方は、わたしと似たところがあるな」「乗り越えたんだな、この人も」「いま、大変なときなんだな。

何か力になりたいな」など、相手と自分との共通点が簡単に見つかるようになるのです。

すると、「100点ほめ」をするときに、「わたしにもあなたと同じような経験があるのですが、本当に大変ですよね」「わたしはここまでしかできなかったけど、あなたはもっと頑張ったんですね」など、自分の心からの感情を乗せたほめ言葉を、相手に伝えることができるようになります。

ほめたい気持ちが強いほど、相手に伝わるものなのです。

共感の温度差が相手の期待に近ければ近いほど、寄り添ってもらったと実感するのです。

たとえば、「上司からなかなか評価してもらえない」と悩みながらも、前向きに行動している人に対して、「実はわたしも以前、上司とまったく意見が合わない時期がありました。

気持ちが落ちこんで、挙句の果てには体調まで崩してしまって……。

でも上司の真意を知って、自分がやるべきことをするようになったら、驚くほど仕事がうまくいくようになって、上司からも信頼されるようになったんです。

○○部長は、こんな大変なことをひとりで背負っていたのですね。

すごいです」と、尊敬の思いをこめて、伝えられるはずです。

自分の人生のエピソードを思い出しながら、相手の人生に100パーセント共感している思いを伝え、その人生のすべてを肯定するようなほめ言葉をかける。

これができたら、あなたのほめ言葉の精度がますます高まります。

相手の期待を上回るほどの熱意を見せる

「あなたのことを、いつも気にかけている」という姿勢を示すために、わたしが心がけていることがあります。

それは、「常に相手の期待を上回るほどの熱意」を見せることです。

熱意というと、目に見えないもののような気がしますが、それは具体的に示すことができます。

たとえば、次のように。

・なかなか結果が出ない部下へは、いくつかの企画案と参考になりそうな書籍数冊をプレゼントし、結果が出るまで応援をやめない・お客様からクレームを言われてへこんでいる上司へは、励ますと同時にいつでも支える意志を伝え、チームとして結果を出す・結婚しようかどうか迷っている学生時代の友人へは、どんな選択をしても全力で応援すると伝える・子どもが生まれた同僚へは、誰よりも早くプレゼントを贈り、我がごととして喜ぶ・経営が不調な友人経営者へは、金銭的価値につながるアイデアを連日提案するそして、こんな言葉をそれぞれの対象に合わせて送るのです。

「あなたの可能性は、あなた以上に信じている。

いつでも応援しているし、いつでも相談してきてほしい」あなたが、これから大切にしていきたい人に対して、どれほどその人のことを考え、その可能性を信じ、ともに歩んでいきたいと考えているのか、具体的な行動として表現してみてはいかがでしょうか?そこにあるのは、圧倒的な「利他(りた)」の心です。

「ほめる」は「叱る」とセットで完成する

100点のほめ方を極めるために、もうひとつ知っておいてほしいことがあります。

それは、「ほめる」と「叱る」はセットだということ。

両方が揃ってこそ、100点ほめは本当の威力を発揮するのです。

もちろん、初対面の相手に対しては、叱ることはあまり効果的ではありません。

知り合ってから日が浅く、まだ十分に信頼関係が築けていない相手のことも、無理に叱る必要はありません。

でも、親友や部下、仲間など、一緒に結果を出したい相手をほめるときは、必ず「叱る」も取り入れてほしいのです。

わたしと一緒に「ほめ育」の講師をしてくれているNさんという女性がいます。

Nさんは誠実で、笑顔がとても良く、人前で話すのがとても上手。

勉強熱心で向上心があり、講師として抜群な素質を持っています。

ほめることで、Nさんはますます長所を伸ばしていきました。

話す内容に深みと具体性が増し、さらに魅力的になったのです。

事例や数字を入れて説明できるようになったので、経営者に対しても堂々と話すことができるようになりました。

ところがNさんは、お金の管理が苦手です。

請求書を作り忘れることもあります。

1回目は、優しく丁寧に説明し、注意しました。

2回目も同様です。

しかし3回目は、相手の苦手を改善するためのアクションとして、叱ります。

どんな理由があっても、価値を対価にしなければ、対経営者への仕事はできません。

そこでわたしは叱りました。

「これからもずっと一緒に仕事をしたいし、頼りにしているので正直に伝えます。

請求書の作成忘れは、今回で3度目です。

前からまったく改善されていません。

今後は、必ず改善するように!そのための対策は、自分で考えて行動してください。

もし、またミスがあってもこの件に関してわたしは、今後何も言いません」わたしが叱り切ったことで、Nさんは変わりました。

もちろん請求書を作り忘れることはありません。

お金の管理ができるようになると、ますます誠実さが際立つようになりました。

ビジネスに関しても、積極性が出ました。

そしてわたしが新規事業を立ち上げる際、中心人物として活躍する人材へと育ったのです。

もちろん以前から、Nさんは信頼できるパートナーでした。

でも叱らなければ、きっとお金の管理に対して無頓着なまま。

きっと成長を妨げるネックになったことでしょう。

いまではNさんは、心の底から安心して仕事を任せられる仲間です。

そして、一緒に未来をつくっていける同志になったと実感しています。

このように「ほめる」と「叱る」をセットで取り入れることで、相手との関係をより強固にすることができます。

そしてお互いの関係を、次のステージへと押し上げることも可能になるのです。

―「叱る」と「怒る」は別物ここで整理しておきたいのが、「叱る」と「怒る」の違いです。

ここまで読んで、「普段から部下を叱っている」と思う人もいるかもしれません。

でも本当に、きちんと叱れているでしょうか。

もしかして怒っているのではないでしょうか。

「叱る」というのは、相手の「できていない点」や「改善すべき点」に注目し、指摘することです。

根本には「もっと良くなってほしい」「成長してほしい」という気持ちがあります。

「怒る」というのは、相手の言動に不満や不快感があり、イライラした気持ちを出す行為です。

感情をそのままぶつけているだけです。

たとえばあなたの部下が、大事なプレゼンテーションにもかかわらず、準備が不十分で、取引先の部長を怒らせてしまったとしましょう。

もしあなたが、「君は何を考えているんだ!君はほんとにダメだな!この仕事がどれだけ大事か、あれほど言っただろう!」

と、大声を上げているなら「怒る」です。

自分のイライラをぶつけているだけで、むしろ関係が悪くなるだけです。

もちろん相手の成長にはつながりません。

一方で、「どうしたんだ、君らしくない。

準備が間に合わないなら、なぜ言ってくれなかったんだ、水くさいじゃないか。

いや、俺が言えない雰囲気をつくっていたのかもしれないな。

とにかく俺たちふたりの、半々の責任だ。

再度準備して、もう一度提案に行こう」このように、落ち着いた口調で相手に伝えているなら「叱る」です。

相手の改善すべき点を指摘し、どうなってほしいのかという期待を示すことで、本人に気づきを促し、行動のきっかけをつくっています。

このように叱れば、お互いの信頼関係を深めるきっかけになります。

部下も成長への一歩を踏み出すことができます。

「叱る」と「怒る」は、似て非なるもの。

相手の成長を願い、そして良い関係を築きたいと考えているなら、必ず叱ってください。

―どんなときに叱るのか?ほめることは、相手の能力を引き出すことにつながります。

ただし、改善点がある場合、話は別です。

ダメなものはダメと叱らなくては、「なんでもあり」の無法地帯になってしまいます。

ぜひ叱ってほしいのは、先ほどご紹介したNさんのように「何度注意しても改善できない」とき。

もしくは、「改善しようとしていない」「その人の仕事の致命傷になることが起こるかもしれない」ときです。

叱られた本人は、何をすればほめられるのか、そして何をすれば叱られるのかを理解します。

基準がわかれば、行動の質が高くなります。

すると、より「ほめる」の効果もアップするのです。

他にも、叱るべきときはあります。

たとえば、・もう少しで目標に届くのに、努力をやめてしまっている・前は行動できていたことが止まってしまっている・何回もケアレスミスを繰り返し、集中力や覇気がないこういうときも、ぜひ叱ってください。

叱ろうと思えば、普段から相手の行動を見ていなければ、叱ることができません。

相手の行動をじっくりと観察し、ほめるべきときは思いきりほめましょう。

そして同じように、叱るべきだと判断したら、叱ってください。

その繰り返しで、必ず信頼関係が強固になっていきます。

―大事なポイントは「叱り切る」こと叱るとき、生半端な「叱る」では不十分です。

ダメなものは絶対にダメと、躊躇なく叱ってほしいのです。

言い訳は一切受け入れず、スパッと言い切ってください。

ちなみに、「ほめる」と「叱る」の割合は、わたしは「5対1」を推奨しています。

5回ほめて人間関係を深めたら、次は1回、思いきり叱ってもよいのです。

もしかすると、「そんなに叱ったら、仕事を辞めてしまうのではないか?」「叱っても、聞いてくれないのではないか?」と思う人もいるかもしれません。

大丈夫です。

心配ありません。

ほめることで人間関係ができていれば、相手は耳を傾けてくれるものです。

100点ほめができるあなたなら、きっとできるはずです。

自分の保身ではなく、100パーセント相手の幸せを願って叱り切ってください。

叱り切るときの大切なポイントは、「一生してほしくない」という強い気持ちを伝えること。

生半可な気持ちではなく、本当に成長する気があるのかを突きつけるのです。

そして何より大切なことは、覚悟をもって叱ること。

もしかしたら、叱ることで関係が悪くなることもあるかもしれません。

相手が自分の元を去ってしまうかもしれません。

それでもやはり、叱ってほしいのです。

なぜなら叱ることでしか、相手が壁を乗り越えられないことも多いからです。

ダメなことはダメ、一生やめてほしいという断固とした態度で、叱ってください。

ほめることは、相手の幸せや繁栄を祈ること。

叱ることは、愛のある摩擦で、進歩を促すこと。

ぜひ、「ほめる」と「叱る」をセットで活用し、ゆるぎない人間関係を築いてください。

それができれば、あなたは正真正銘、「100点のほめ方」を極めたことになります。

第4章のまとめ

●相手の「ほめポイント」に合わせて、適切なほめ言葉でほめ切ることが、100点のほめ方を極める第一歩●オンラインだけではなく、オフラインのやりとりでも相手をほめることで、関係がより強固になる●相手の「ほめポイント」は、SNSからでも十分にリサーチできる●100点のほめ方を極めるためには、「これでもか!」というぐらい自分をほめる。

自分をほめる力がつけばつくほど、相手をほめる力もつく。

●一日の終わりにその日を振り返り、A4の紙1枚に自分へのほめ言葉を書き出す●「ほめる」と「叱る」はセット。

両方が揃うと、100点ほめはさらに威力を発揮する

おわりに~一日一ほめのすすめ

わたしが、日本中、世界中に「ほめ育」を伝え始めて10年以上が経ちました。

はじめは、ほとんどの人から「無理だ、その考えは良いけど、広まらないよ」と言われました。

でも、私はこのメッセージ、人は、ほめられる為に生まれてきたそして、ほめ合う為に存在しているに確信があり、ほめることの価値を伝え続けてきました。

いまでは、本当にありがたいことなのですが、ビデオ通話による研修や、執筆依頼が毎日のようにきます。

海外の教育関係者からのお問い合わせ対応も忙しくなってきました。

経済(お金)だけでは幸せになれなかった私たち。

これからは人と人をつなぎ直す、国と国とをつなぎ直すことがとても大切な時代です。

私自身、家族や友人、上司や部下との関係がうまくいかず、人間関係に悩んでいた過去がありましたが、「100点のほめ方」を身につけてからは、人間関係の悩みがゼロになりました。

人間は、「よく頑張ったね」「いつも、応援しているよ」「ありがとう」という言葉が、生きている実感、湧き上がる活力の源になっていくのです。

人間関係は良いほうが良いに決まっています。

でも、お互いのマイナス面ばかりが目に入る人たちも多くいます。

本当は、「笑顔で笑い合いたい」「握手やハグしたい」「ほめ合いたい」と思っているのに、一歩が出ないときもある……。

そんな思いに寄り添いながら、ほめることの価値を伝えてきました。

ほめられたときの〝はにかんだ笑顔〟と、「100点のほめ方に出会えて良かったです」という感想を見る度に、この活動を続けて良かったと思っています。

人は出会いがあれば、別れがあります。

そしていつか人生は終わるのです。

わたしたち人間は、どれだけほめ言葉を渡せるかで、幸福度が変わるのではないでしょうか?同じ時代を生きる者同士、いずれ別れがくるときまで「ほめ言葉」を言い合い、関係を大切に積み重ねていこうではありませんか。

ほめるの古語は、「ほむ」。

「相手の繁栄や幸せを祈る」という意味です。

本書を手にしたあなたの繁栄や幸せを心からお祈りし、ペンを置きたいと思います。

最後に、この本の作成に2年にわたり携わってくださり、本当に多くのことを教えてくださった『伝え方が9割』の著者・佐々木圭一さん、本書の編集を担当してくださったディスカヴァー・トゥエンティワン編集部の千葉正幸さん、志摩麻衣さん、いつも支えてくれている妻と二人の娘、そして、応援してくださったすべての方に感謝を申し上げたいと思います。

原邦雄

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