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第2 章 整理・整頓・清掃のコツ 整 理

「要らないモノは捨てる」 これが「5S」の第一歩で魂 要らないモノを捨てない限り つぎの整頓も、清掃も、効果が 上がりません。

まず、整理から始めましょう。

目次

1 はじめに「整理」あり要らないモノは捨てる

5Sは「整理」から始まる

「今から、5Sを始めます」 と声をかけたとき、最初に手を付け るのが「整理」です。

「整理」とは、「要るモノ」と「要ら ないモノ」を区別して、「要らないモ ノ」は処分します。

あるいは倉庫など 別の場所に一時保管します。

職場には「要るモノ」だけが残りま す。

これだけで、職場はかなリスッキ リします。

◇ 「不要なモノ」と「必要なモノ」が 混在していると、探している時間が長 くなります。

たとえば、ファイルの中 に500枚の書類が挟んであって、その500枚の中から目的の1枚を探し 出すのと、100枚の書類の中から1 枚を探し出すのとでは、どちらが早く 見つかるでしょうか。

答えは明白です。

今は販売していない商品のカタログ、 1年前に終わってしまった仕事の書類 など、要らないモノを捨てずに放置し ておくと、本当に必要なモノの置き場 所がなくなってしまいます。

必要なモ ノもすぐに見つかりません。

本当に必要なモノだけを職場に残し ます。

とにかくク捨てる―ク

大事なことは、 「思い切って捨てる」 ことです。

これは、5Sの第丁歩です。

これをしなければ、次の二歩も三歩 もないでしょう。

とにかく、要らないモノを捨ててし まえば「5S」の半分以上はできたと 思って、間違いではないでしょう。

要らないモノを処分しない限り5S は進まないのです。

「整理」がしっかりとできていない 状態で、つぎの「整頓」をしたとして も効果が上がりません。

◇ 「不要なモノ」が「必要なモノ」の 中に混在しているようでは、「本当に 要るモノ」を探し当てるのに時間がか かってしまいます。

つぎの「整頓」を効果のあるものに するためには、まず「整理」です。

「価値」に惑わされるな 迷わず捨てる

整理をしたとき、「要らないモノ」が 簡単に捨てられない場合があります。

たとえば、身の回りにあるモノを、 次の3つに分類してみます。

①あきらかに必要なモノ なければ困るモノ ②今は、要らないが いずれ役に立つモノ ③不要なモノ 役に立たないモノ ◇ ①と③に対する対処の仕方は、明白 です。

問題は②です。

ほとんどの人は②を「要らないモノ」 に分類せず、「要るモノ」に分類しま す。

結果として、不要なものがあふれ ることになります。

どうして「要るモノ」と判断してし まうのか。

それは「まだ使える」「役 に立つ」からです。

まだ「価値」があ ダ るから捨てられないのです。

たとえば、新しい機械を購入したと します。

今まで使っていた機械は型も 古いし、性能もよくない。

しかし、故 障ではない、まだ使えます。

だから、 捨てられないのです。

いつまでも置か れたままでいるのです。

「まだ使える」 「役に立つ」 つまり「価値」が存在している限り 「捨てる」ことにためらいを感じます。

「今、必要ではないが、いつかは役に 立つかもしれない」 「再び使うかもしれない」 これらは、捨てられることはなく、 「とりあえず保存」します。

一度も役に立ったことがない 「役に立つモノ」

捨てられないものの多くは、 「まだ使える」一役に立つ」 「だから捨てられない」のです。

こうして身の回りには「役に立つモ ノ」「使えるモノ」に囲まれながら、 一度も使われることなく、 一度も役に 立つことなく、場所を占領し続けるの です。

「使わないモノ」それは、「必要のな いモノ」です。

「要るか」「要らないか」判断に迷っ たときは、捨てることです。

本当に必 要なモノは、初めから迷わないからで すc

 

o「しまった」を恐れない

迷つたあげく、思い切って捨ててし まったモノの中には、あとで、 「しまった」 と後悔するモノが出てくることがあり ます。

「残しておけばよかった」と思 います。

◇ しかし、その時その場で「しまった」 と思っても、ほとんどの場合、とくに、 それがなくても、それなりになんとか なるものです。

ほかのモノで代用でき たりします。

ものの2〜3日もすれば、そのこと を忘れてしまうことが多いのです。

顔面が蒼白になるほどの困ること は、まずないでしょう。

少し困るだけ です。

そして、1割ほどの「しまった」の ために、9割の「捨てる」を恐れては いけません。

再利用を考える

まったく不要となったモノでも、捨 てる前に、ちょっと立ち止まって再利 用を考えます。

こんな例があります。

工場などでよく使う歯ブラシは、毛 先がダメになったら捨てていました。

しかし、使えないのは先の部分だけ で、それより下は、まだまだ使えます。

そこで、ダメになった先だけを切り落 として、もう一度使えるようにしまし たc つまり、1本のハブラシで、2回 使えるようにしたのです。

lヵ月に使うハブラシの消費量が、 2分の1になりました。

◇ また、ある会社ではシュツレツダー で細かく裁断した書類をビニール袋に 詰めて、発送用の緩衝材に使っていま す。

新たに緩衝材を買う必要もなく、 細かくした書類を捨てる手間もなくな り、一石二鳥ですc

2 「赤札作戦」要らないモノを捨てるための作戦

●赤札作戦とは 「不要と思ったモノに赤札を貼る」 「一定の検討期間を持ち」 「不要なモノは、思いきって捨てる」 これが赤札作戦です。

●赤札作戦の目的 不要なモノを捨てる。

それを理解していても、「もったい ない」とか「また使うかもしれない」 といった思いから、つい置いておくこ とがあります。

要らないモノは捨てます。

「赤札作 戦」はこれを決断するための手法、と 言ってもいいでしょう。

●具体的な方法は グループで、職場を巡回します。

社 長とか部長とか、トップの人にも参加 してもらいましょう。

人数は3〜4人がいいでしょう。

赤札を貼るのは、1人で決めてはい けません。

グループで判断します。

赤札を貼るかどうかをそのグループ でその場で相談し、リーダーが貼りま す。

リーダーは、5S活動のリーダー か事務局などです。

そういう組織がない場合は、たとえ ば係長クラスが自分の職場以外のとこ ろを相互にリーダーになって、相手の 職場などをチェックするのもいいで ヽしよヽつ。

●やり方としては 「必要なモノ」が「あるべきところ」 にある、それが正常な状態です。

それ 以外のすべてを、「不要」とみなし、 赤札を貼っていきます(赤い札を貼る のは、遠くからでもよく目立つからで す)。

赤札を貼られたモノは、次の巡回ま でに捨てるか、本来あるべき場所に戻 して、きちんと整頓をします。

●自分たちの職場のモノを 自分たちで赤札を貼らない 自分たちの職場の備品や道具に対し て、自分たちが赤札を貼るのは避けま す。

必ず第三者の立場の人がリーダー となって赤札を貼ります。

自分たちで貼ろうとすると、 「これは、使うかもしれない」 「もったいない」 という理由で、思いきって捨てられな いからです。

●「要らないモノ」と「要るモノ」の 検討期間を設ける 一見して不要と思うモノには、「赤 札」をつけます。

要るか要らないか迷った場合は、 「黄札」をつけ、 一定期間経ってもま だ使わないようなら捨てます。

保留の期間は、たとえば、すぐ片づ けられる小物とか書類、ほとんど捨て てもよいがまあ様子をみよう、という 程度のものは1週間。

大きな機械など、もともと使用頻度

の少ないものはlヵ月、また大きな テーブルや作業台などは、もう少し期 間を長く、というように、ものによっ て決めればよいでしょう。

しかし、3ヵ月以上はダメです。

●デジカメで記録を残す 赤札をつけた職場の状況をデジカメ に撮つておくとよいでしょう。

進捗状 況が確認できますし、のちのちの参考 にもなります。

「5S」は、文章で記録を残すと、 「汚れている」「乱れている」など、あ いまいな言い方や抽象的な表現になり がちです。

写真を使つてビジュアルで 記録するほうが、見て、具体的でわか りやすく、手間もかかりません。

おお いに活用しましよう。

●赤札がついたものの処理は 期限までに、あるべき場所に戻すか、 捨てるかします。

たとえば、机の周りのものなら、当 然その机の持ち主が責任者ですが、職 場全体にはその職場の「長」が、責任 を持って処理します。

あるいは再利用します。

●赤札の様式は 赤または黄色の固めの紙なら、大き さも形も特に決められたものはありま “ せん。

ただし、「番号」と「処置期限」だ けは必ず書いておきます。

品名、場所、 期限などはノートに記入すればよく、 赤札にここまで詳しく書く必要はない でしょう。

機械など直接貼るのがよくない場合 は、「エフ」(荷札)を利用すると便利でヽ瓦 ●ほかに留意点 あまり深刻にならず、楽しくやるこ とです。

赤札が多いのは現場の長の責 任だなど、お互いに思わないことです。

また、貼るときも、あまり真剣に考え ずに、「エイッヤア」で決めましょう。

●再利用 「思いきって捨てる」 これが基本です。

しかし「再利用」 を考えることも大事です。

収納棚、作業台、ホワイトボードな ど、ほかの職場で役に立つ、今後使う 可能性の高いものは、しばらく残して おきます(ほかで使う可能性の低いものは捨てます)。

しかし「しばらく残しておく」の 「しばらく」を、「いつまで」とハッキ リ期限を切っておかないと、ダラダラ 残るもとになります。

●不要品置き場 「今は要らない。

でも捨てるのは、 もったいない」そんなものを集めて 『不要品置き場』のコーナーを作って いる会社もあります。

職場で、要らなくなったモノは、と りあえず『不要品置き場』に運び込み ます。

よその職場の人たちが見にきて、 欲しいものがあれば、持ち帰ります。

再利用です。

3カ月経っても残ったものは、工場 長など責任者が思い切って捨てるか、 残しておくのか判断します。

「整理」のまとめ

① 整理とは、「要るモノ」と「要らないモノ」を分けて、 要らないモノを「捨てる」こと。

② 思い切って「捨てる」ことをしない限り、必要なモノ の置き場所がな<なります。

つぎにおこなう「整頓」の効果が上がりません。

③ 今、必要なモノでも、仕事がひとつ終わると、不要に むる。

定期的|こ「捨てる」ことです。

④ 捨てられない理由として、「役に立つ」「まだ使える」 価値があるからです。

⑤ 「再利用」できるモノは再利用します。

それ以外のモ ノは価値が残っていたとしても、思いきって捨てます。

● 赤札作戦 「捨てる」ための施策のひとつ。

「不要」と思ったモノに「赤札」を貼ります。

「赤札」を貼るのは、よ<目立つからです。

赤札を貼ったモノは、検討をしたあと、残すか捨てる か決めます。

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