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第2章 仕事で効率よく結果を出す朝のワーク

WORK1その日の目標を3つだけ決める●始業前の時間にやりたいこと、やらなければならないことがどんなにたくさんあったとしても、残念ながら、時間が有限である以上、1日にできることは限られています。この限られた時間の中で、確実にすべきことをこなしていく、とっておきの方法があります。それは、その日やるべき目標を、3つだけ設定することです。大切なのは、大きな目標ではなく、絶対に達成可能なレベルで定めること。たとえば、溜まっている書類を今日中に片づける、数日後に訪問するクライアント先に渡す資料をそろえる、プレゼンテーションの原稿をつくり上げるなど、頑張れば絶対にできることにするのです。3つは少ないのでは、と思うかもしれません。ですが、数多く定めた結果、達成することができなかったり、どうにか成し遂げたとしてもエネルギーが分散してしまい、1つひとつのクオリティが下がってしまったりするようでは、やはり意味がありません。このワークの目的は達成することなので、厳選して、3つ選びます。目標が決まったら紙やノートに書き出し、心の中で「今日はこの3つを必ず達成する」と宣言します。人間は不思議なもので、心の中であっても宣言すると勇気と力が湧いてきます。そして、目標を達成するために何をやるべきかの輪郭がうっすらわかり、行動の道順が見えるようになります。達成に必要な情報が自ずと目に飛び込んでくるようになるのです。ある店舗の人材育成マニュアルを作成していたときのことです。雑誌が欲しくて書店に立ち寄ったのに、人材育成に関する本がやたらと目に飛び込んでくるので、その都度、立ち止まってはチェックしてしまい、なかなか目当てのコーナーにたどり着けなかったことがありました。ちょうどその日の朝、人材育成マニュアルにかかわる目標を宣言したからでしょう。無意識のうちに、脳が情報を取り入れようと探していたのだと思います。結局、目に飛び込んできた本の中にとても素晴らしいものがあったため、購入することに。その本で紹介されていたひな型を使って、目標であったマニュアルも作成できたのでした。このように目標を立てて宣言すると、必要な情報が目や耳にどんどん入ってくるようになります。結果、その情報に基づいて行動すればいいだけの状況が自然とでき上がります。つまり、目標を宣言した時点で、目標は半分達成したようなもの。後は着実にカタチにして仕上げましょう。3つの目標を決めるのは、早ければ早いほどいいでしょう。というのも、この3つを達成するために、今日1日どう過ごせばいいか、タイムスケジュールを考える必要があるからです。タイムスケジュールはすべて前倒しで考えるのがコツです。いつ突発的なことが起り、時間がなくなるかわからないので、空いた時間のスペースにどんどん前倒しで詰め込んでください。1日を、有意義に使いましょう。

WORK2時間割で行動を見える化する●始業前の時間にたいていの人は、決まっている予定をしっかりこなし、結果を出そうとしますが、結果を出す人は、予定が入っていない時間を有効に使うことで成果を生み出しています。自分は今日、どれだけの時間を自由に使うことができるのかを朝イチで把握し、行動計画を立てます。つまり、スキマ時間使いのプロなのです。予定が入っていない時間を把握するには、「時間割」をつくるといいでしょう。時間割をつくることで、今日の自分の動きを見える化するのです。まず、その日やるべきことを箇条書きで書き出します。そのなかから、取引先とのアポイントメント、そのための移動時間、準備時間など、時間が決まっている予定を書き出し、時間割に入れ込みます。次に、忘れてはいけない雑務や電話、朝決めた3つの目標を書き出します。すべて書き出したら、その中から絶対にやり遂げなければいけない大事なことをピックアップし、時間割に割り振ります。続いて、残りのやるべきことを緊急性や重要性をしっかり考慮して優先順位をつけ、優先度の高い順に時間割に割り振っていきます。緊急に処理しないと大きな問題に発展するような案件は、始業と共に取りかかれるように朝イチに、じっくり腰を据えて話をしなければならない大切な電話があるなら、落ち着いて相手の話を聞くことができる時間帯に配置しましょう。案件にきちんと対応するための準備が必要なら、その時間も計算に入れて考えます。緊急度の高い、すぐにでもすべき案件がない場合は、緊急性はないものの重要な問題や、それほど重要ではないとはいえ、いずれやらなければならない案件の処理に当てましょう。やるべきことを書き出し、優先順位を決めることは、その日の仕事を効率よくスムーズに進行させ、かつ、生産性を高くするのに非常に有効です。また、時間割の確認と同時に、自分が今日何をすべきであり、何を考えなければならないのか、頭の整理をすることにもつながります。さらに、このワークをすることで、余計な予定、業務をそぎ落とすことができます。具体的な1日をイメージするために、欠かせない作業といえるでしょう。

WORK3「やることリスト」をボードに貼る●始業前の時間に結果を出す人は、その日すべきことを明確にしてから、仕事に入ります。「これとこれとこれをやって……」などと、頭の中で思い浮かべるだけでは、あいまいになってしまうため、小さな事柄も含めて、今日やるべきことをすべて書き出し、常に目に入る場所に貼り出すのです。3つの目標(絶対にやり遂げること)、今日「やること」ほかをいちいち書き出してリスト(「やることリスト」)にしてまとめ、デスク前のボードなど、目に見える場所に貼り出しましょう。「やることリスト」は、ダイヤモンドの原石といっても過言ではありません。ここに書かれたことを実践することによって、様々なビジネスが生まれたり、新しい商品アイデアが生まれたりと、多くの恩恵をこうむることができます。以前、こんなことがありました。その日は、3つの目標に、電車での移動時間を有効に使うと決めていました。電車に乗ってすぐ、本の企画を思いつき、それから移動にかかった1時間で企画書まで完成しました。さらに、その企画から1冊の本が完成し、たくさん人に読んでいただくことができています。このメモには、その日の3つの目標、「おめざメモ」の中からビジネスに関するもの、アイデアレベルの企画、こまごまとした今日やるべきことなどを書き込みます。どんなに素晴らしいアイデアも忘れてしまっては、まったく意味がありません。そうならないために、目の前のボードに貼るという仕組みが必要なのです。

WORK4一人戦略会議で仕事を差別化する●始業前の時間にビジネスにおいて、戦略は必要不可欠です。戦略があるからこそ、結果を出すことができる、ともいえます。それは、個人の人生でも同じことです。理想の人生を生きるために、毎朝、今日1日の戦略を立てましょう。今日1日、どのように過ごすのか。理想の自分をイメージしながら、行動の作戦を練るのです。戦略は、すべきことだけでなく、しないことを決めるのも大事な要素になります。やるべきことを決めるということは、裏を返すと、やらないこと、やれないことを決めるということです。経営戦略の神様、マイケル・ポーターは「戦略とは、何をやらないかを決めることである」といっています。パソコンメーカーのDELLは、「ほかの会社のように、組み立ての工程をアウトソーシングしない」という戦略を掲げ、成功を収めました。「ほかの人がやっているから自分もやる、やらなければならない」という発想の人がいますが、「ほかの人がやっていること」が、あなたにとって「やるべきこと」であるとは限りません。結果を出す人は、組織に属していても、独立していても、無理に人に合わせることはしません。自分がすべきことを粛々とこなし、それで結果を出しています。仕事の差別化をしっかりしているのです。他人との差別化を図るには、「自分は何をしないか」という戦略が必要です。戦略を練るというと、力を入れることにばかり注目してしまいがちですが、何をしないかを決めることのほうが大切です。私は、しないことを決める時間を、「朝の一人戦略会議」と呼んでいます。「やることリスト」(52ページ参照)にすべきことを書き出したら、今日はやらない、手を出さないことを決めましょう。「やめるもの」を決めるということは、「何をしないか」を決めるということです。とはいっても、「やらないこと」を決めるのは難しいかもしれません。自分がやるべきではないこと、自分以外の他人に頼めることをピックアップして、やらないものに×印を入れましょう。そして、やることリストに残った項目に、やるべき順番の数字を入れてください。人の力は有限です。そして、時間も有限です。やらないことを決めることが、時間を有効活用するうえで最も重要といえるでしょう。「テレビを見ない」「飲み会に行かない」、これも立派な戦略です。「何をしないか」がはっきりすれば、自ずと「何をすべきか」が見えてきます。一人戦略会議は、自分自身と向き合い、客観的に自分を見る時間です。毎日続けることで、ベストな人生の戦略が見えてくるようになります。

WORK5メールの仕分けでチャンスを逃さない●ベッドの中で「毎日、メールの返信だけで、午前中が終わってしまう」という人に出会ったことがあります。ビジネスを円滑に進めるためのツールであるはずなのに、メールによって仕事が滞ってしまうなんて本末転倒です。しかし実際、メールの返信をまとめてやろうとすると、かなりの時間がかかってしまいます。塵も積もれば山となる、というわけです。結果を出す人は、バラバラにメールを処理します。会社のパソコンだけでなく、スマートフォンなどからメールを確認し、対応するのです。当然、返信も早いです。ちょこちょこ片づけておくことで、返信のためにわざわざ割いていた時間をほかのことに当て、1日の生産性を上げるというわけです。私も仕事柄、毎日、多数のメールやメッセージ等が届きます。そのため私は毎朝、ベッドの中で、ざっとメールチェックをしています。返信するのがメインではなく、どんなメールがきているかを把握することが目的です。誰が、どんな内容のメールを送ってきているか、緊急なものはないか、その日の予定に影響するようなものはないかなど、メールの仕分け作業をするのです。このチェックは、緊急事態に素早く対応ができます。メールの内容いかんによって、その日の行動が大きく変わることもあります。実際、飛び起きて、会社に出向いたこともありました。朝のメールチェックは、危機管理にもなるのです。また、日程の確認など、簡単な文面ですむメールは出社前のすきま時間、移動の電車内で返信してしまいます。そのため、会社に着いたときには、会社でなくては返信できないもの、重要なもの以外はほぼ対応を終えている状態なので、メールに時間をとられることなく、業務に就くことができます。朝早くのメールチェックは、ほかにも様々なメリットがあります。1つは、レスポンスの速さから、「この人は真摯に自分と向き合ってくれている」と感じ、あなたのことを仕事が速く信用できる人だと、相手が思ってくれること。ビジネスにおいて、信用は非常に重要です。その信用を、朝、早めの時間にメールするだけで得られるというわけです。もう1つは、チャンスを得る確率が数段高くなること。一緒に仕事をするなら、返信が遅い相手(会社)より、速い相手(会社)のほうがいいのは当然です。実際、競合他社とさほど条件が変わらないときは、間違いなくレスポンスの速いほうが、仕事を受注する確率が高くなります。以前、知人の女性から、情報交換を兼ねた食事の誘いがあり、お互い友人を3名、連れていくことになりました。さっそくメールで3名の友人を誘ったところ、2名はその日中に返信があったのですが、1人だけ返信がありません。催促しても何のレスもなかったため、ほかの友人に声をかけ、その3名で出かけることにしました。当日の朝、ようやく残りの1人から「参加」の返信がありましたが、すでに定員オーバー。お断りしました。食事会はとても楽しく、様々なビジネスのヒントを得ることができました。レスポンスが遅かったことで、友人は1つのチャンスを逃してしまったというわけです。速いレスは、ビジネスでもプライベートでも、チャンスを得る確率が上がります。世の中は、スピードが最大の武器。メールチェック&仕分けはその武器を手に入れることになるのです。

WORK6デスク周りを毎朝必ず片づける●始業前の時間にデキる人のデスクはキレイに片づいています。一方、仕事の遅い人やクオリティが低い人のデスクは、たいてい物が散乱していて、お世辞にもキレイとはいえません。汚いデスクは、自身の仕事のクオリティを下げるだけだからです。さらに、周りの人へ不快感を与えます。仕事をうまく回すために、毎朝必ずデスクを片づけましょう。毎日、整えていれば1分ですむはずです。その姿勢が、素晴らしい現実の成果を呼び込みます。ここ数年、掃除力や片づけ力の本がよく出版されたり、世界でも日本の「片づけ」が称賛されたりと、片づけの効果が見直されていますが、ビジネスにおいても片づけの効果があることがわかってきています。整理整頓されていないと、せっかく仕事がはかどっていても、探し物が見つからなかったり、デスクのゴチャゴチャにイライラしたりと、余計な手間や感情に時間をとられてしまいます。デスクを片づけるという行為は、仕事に適した環境を整える、ということなのです。実際、これまで何軒かのヘアーサロンや飲食店を経営・展開してきましたが、そのお店のキレイさと売上げは、驚くほどリンクしていました。そのため、今でもサロンのスタッフには、掃除の大切さをことあるごとに指導しています。キレイな場所からは、よいことを引き寄せるプラスの波動が、逆に汚い場所からは、悪いことを引き寄せるマイナスの波動が出ています。自分のデスクをキレイにしましょう。

WORK7チャンス服を選ぶ●朝の支度時間に服装は、ビジネスにおいて、非常に重要なツールです。以前、友人にプライベートパーティーに誘われたときのことです。友人の、それもプライベートパーティーだからと、ジーンズとシャツというカジュアルな格好で向かったところ、なんと友人がサプライズで素晴らしいゲストをお呼びしていました。しかも私のビジネスにつながる業界関係の方でした。さっそく友人が紹介してくれたのですが、その方はビシッとしたスーツ姿、一方の私ときたら、ラフなシャツにジーパン姿。名刺交換をしながら「しまった」と後悔しましたが、あとの祭りです。相手の方も口にこそしませんでしたが、私のラフな姿に動揺なさっているのが見受けられました。結局、その方とは、当たり障りのない会話しかできないまま終わってしまいました。もし私がしっかりスーツ姿であったなら、第一印象の評価が上がり、お互いのビジネスに関する情報交換やら、人脈の紹介などができたことでしょう。この経験から、私はいつ何時訪れるかわからないチャンスを確実につかむために、よほどのことがない限り、スーツかジャケットで出かけるようにしています。人はやはり、見た目や身なりで判断、評価されます。よく知らない人に対してであれば、なおさらです。空気を読める人間なのか、常識はあるのか、まじめそうか、センスはあるのかなど、様々なところまで、服装から読み取られてしまいます。自分の服装くらい、自分の好きなものでいいと考えるかもしれません。たしかに自分をアピールするツールでもあるので、それもまた一理あるでしょう。ですが、見た目は相手への礼儀であり、どう受け止めるかは相手の自由です。これが現実です。有名な話があります。あるIT系会社の社長がプロ野球チームの買収に乗り出しました。彼は交渉の席にジーンズとTシャツで現れ、大ひんしゅくを買いました。そのときの彼の言い分は、「これが私のスタイルですから」。しかし、交渉は失敗。彼はそのチームを買収できませんでした。その後、同じくIT系会社の社長がそのチームの買収に乗り出しました。彼はきっちりしたスーツで交渉の席につき、礼儀を尽くした結果、買収は成功しました。このように服装は、相手への礼儀であると共に、ビジネスの成果に直結する大切な戦略の1つ。どんなに素晴らしい能力やビジネスコンテンツを持っていても、交渉のテーブルまで辿り着けないなんてことも、実際ありうるのです。相手が一流であればあるほど、服装を確認します。服装から様々なことがわかるからです。服装はあなた自身の評価を決める大切な要素。仕事の成果や人生を大きく変えることだってあります。その日の行く先やアポイントメント先の人の属性、仕事の属性を考え、どの服装にするかを考えることは、必要不可欠です。2つ以上のアポイントメントがある場合は、重要な案件のほうに照準を合わせましょう。ビジネスにおいて、服装はあなたの代弁者。チャンスを確実につかみ取るためにも、服はしっかり選びましょう。

WORK8体重、体形を管理して自分を演出する●朝シャワー中に最近、男性も見た目、それも美しくあることが当たり前のようになってきました。仕事ができる人は自分の体(身体)の管理をきちんとできるというわけです。そのため、パーソナルトレーニングに通ったり、食事制限をしたりしている人が増えています。私も、毎日鏡で自分をチェックし自己管理することにしたのですが、これが大正解。毎日、自分目線でのチェックがしっかりできれば、大げさなダイエットなどしなくても、常にベストな体形や体重をコントロールすることができますし、しっかり自分で見ているからこそ、自信を持って出かけていくことができます。私は、高校生の頃から体重がほとんど変わっていません。ジムに通っているわけでもないのに体重をキープできている理由は、先ほど紹介した1分筋トレと、もう1つ続けている毎朝の習慣に秘密があります。それは、シャワー前に必ず体重計に乗り、チェックすること。そして、体重が1キロオーバーしていたなら、その日の食事量を減らすなどして、オーバーしている1キロを減らす生活をし、もとに戻します。これを毎日続けることで、「気づいたら5キロも太っていた!やせるのが大変……」という状況をつくらなくてすむというわけです。このワークは、ウェイクボードで4年連続全日本チャンピオンとなり、現在スポーツストレッチの教室をしている弘田登志雄氏に教えていただいたのですが、実に効果抜群。それまでは、今より5キロ以上も体重が増え、あわててダイエットしたこともありましたが、この方法に出合ってからは摂取カロリーと消費カロリーのバランスを1日レベルで調整すればいいため、とくに大変な努力をすることなく、ベスト体重をキープできています。人は身体に自信がないと、自ずと消極的になってしまうものです。消極的になると、ちょっとしたチャンスの場面でも二の足を踏んでしまい、結果、大事なチャンスを逃してしまいます。目指すべき数字は、自分の目で裸の体を見て、いい感じだと素直に思えた体形の体重です。以前読んだダイエット関係の本に、「平均体重は、あくまで目安であり、あの数値であることが正しいわけではない」と書いてありました。人により骨格も違えば、骨の重量も違うからだと。たしかに同じ身長でも筋肉質の人は必然的に体重が重くなりますし、そうでない人は軽くなるというのは、皆さんご存知のことでしょう。自分をプロデュースするには、まず自分に自信を持ち、納得した状態でなければなりません。そして、自分の体に自信を持つには、やはり見た目を保つことなのです。とはいえ、忙しいビジネスパーソンは、その時間をつくることもままならないでしょう。事実、私も会員制のジムに一度入会した経験がありますが、ほとんど行かずじまいでした。自分に自信を持っていると、人前に出ても堂々としたパフォーマンスができるようになります。毎日のチェックで微調整して、見た目も気持ちもベストな自分をつくり上げましょう。

 

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