「好き」のセンサーを鈍らせない秘訣とは才能とは「記憶」のこと手続き記憶には2種類ある「すでにある才能」は、必要なときに、必要な分だけ開花する「すでにある才能」は、チャレンジのプロセスで開花する「新たな才能」を身につける方法人が求める仕事の「価値」とは何かあなたが提供できる「価値」の2つの見つけ方自分が提供する「価値」を必要な人に届ける方法
「好きで才能があり価値がある」ことが大事
仕事において「あなたの代わりがいない人」を想像してみてください。
「代わりがいない」ということをもう少し分解していくと、その人は、
- 組織や社会にとって、「その人にしかできないこと」をしている
- 組織や社会にとって、「その人にしかない価値」を提供している
ということをしています。
その人にしかできないことがあったり、その人にしか提供できない価値があるからこそ、他に代わる人がいない存在になれます。
では、代わりがいない人が、なぜ突出した人材になれるかというと、「好き」で「才能」があって「価値」があるという3つを満たすことをやっているからです。
●「好き」はモチベーションの源泉になるもの
「好きこそ物の上手なれ」という言葉がありますが、やっていることが好きであるというのは、仕事においてとても有利に働きます。
なぜなら、「モチベーション」に関わってくるからです。好きなことを仕事にしている人は、その仕事をどれだけやっても心が疲れることはありません。
また、好きなことなので、言われなくても創意工夫をし、知的好奇心もかきたてられるので、自分から積極的に学んだり、追求しようとします。
私は30歳まではサラリーマンとして、研究試験会社に勤めていました。辞めることになった理由は様々ですが、その一つが「挫折したから」でした。
会社を辞める一年ほど前、そのとき所属していた事業所の所長から、「修行してこい!」という指示で、全社の頭脳集団の部署に異動になりました。
それはとても喜ばしいことで、当時の私自身も頑張ろうと思っていたのですが、実際にその部署に異動してみると、そこにいた上司や大先輩たちの知的好奇心に圧倒されてしまいました。
その部署の上司や先輩たちは知的好奇心が旺盛なため、一つの案件に対し、お客様から要求された以上の追加調査を実施していくのです。
しかし、知的好奇心の乏しい私には、その追加調査が億劫でした。
結果的にその後そこを辞めて自分で仕事を始めたので、正直なところ当時の私はその仕事をそこまで「好き」とは思えなかったため、ある意味当然の結果です。
しかし、必要以上の調査を実施した上司や先輩は、お客様から何を聞かれても対応できました。それはそのまま品質の向上に繋がり、他にはない価値あるサービスを提供できることになっていたのです。
仕事に対し、好きでやっているのかどうかは、モチベーションや成果において埋めがたい差を生み出します。
そして、代わりがいない人たちは皆、自分がやっている仕事が好きで、その仕事をすることに喜びを感じているのです。
●仕事に必要な「才能」を知り、開花させる
どんな人にも一つくらいは「才能やスキル」というものがあります。
仕事とは、誰かに価値を提供し、その対価として報酬をいただくことなので、誰でもできることを提供していると代わりはいくらでもいますが、誰にもできないことを提供すると、代わりがいない人になれます。
そんな才能やスキルには、
- 仕事に繋がるものと繋がらないもの
- 開花している才能と可能性のままの才能
があります。
たとえば、キャンプ、マラソン、登山、旅行など、多趣味でいろいろなことができるのに、それが活かされない仕事をしている人がいます。
また、走るのが速かったり、人一倍力があったり、身体が柔らかかったりと身体能力に優れているのに、やっている仕事はパソコンのエンジニアなど、才能にあふれているのにそれが仕事に繋がらない人もいます。
そのような人は、今ある才能やスキルが仕事に繋がっていない状態なのです。また才能は、「今あるもの、今自覚しているもの」だけではありません。
じつは「自分は才能がない」と思っている人は、本当は才能がないのではなく、まだ自分の中にある才能が開花していないか、磨かれていないだけのこともあります。
今自覚している才能は開花している才能であり、それとともに「開花せず、可能性のままになっている才能がたくさんある」ことも知っておく必要があります。
代わりがいない人は、多くの才能やすごい才能に恵まれているように見えますが、ただ仕事に特化しているだけの場合もあるのです。
それ以外のところでは、できないことが多かったり、仕事で活かされている才能は元々持っていたものではなく、後天的に開花させたり、身につけたり、磨いたりしたものであることが多いものです。
ですから、「自分の才能を知り、仕事に必要な才能を知り、今それがないのであれば、開花させたり、身につけたり、磨いていく」というプロセスがとても大事になります。
そうすることで、自分にしかできない価値を提供できるようになったり、他の人ができることであっても、最も高い次元でそれを提供できるようになります。
●「価値のあること」を提供することにこだわる
代わりがいない人は、「価値提供」ということに重点を置いています。
仕事とは、誰かに価値を提供し、その対価として報酬をいただくことです。
どんなに好きなことであっても、どんなに得意なことであっても、それを受け取る人や、価値を感じる人がいなければ価値は生み出されず、仕事にもなりません。
私のもとには「大好きなことを仕事にしたけど、うまくいかない」という方がよく相談に来ます。
その理由は、「その人の好きなことではあるものの、それが誰かの役に立つものではなかったり、価値をうまく伝えられていないことで仕事がうまくいっていない」ということが多いのです。
仕事において代わりがいない人は、「その人にしか提供できない価値を持ち、提供しているかどうか」なのです。だからこそ、代わりがいない人は「価値提供」ということにこだわるのです。
そんな価値提供ですが、代わりがいない人は、
- 「どんな価値」を提供するか?
- 「どれだけの価値」を提供するか?
をいつも意識し、こだわります。
たとえば、自分がどれだけ好きなことであっても、自分以外の人や会社、社会に価値を提供できていなければ、仕事には役立ちません。
また当たり前ですが、誰でも提供できるような価値でも、より多くの人に提供できれば、それだけ価値提供の量は多くなります。
代わりがいない人は、「質の高い価値を提供する」か、「多くの人に価値を提供する」か、さらには「質の高い価値を多くの人に提供する」といったことをしています。
サクセス・バイブレーションを身につけた代わりがいない人は、仕事において「好き」で「才能」があって「価値」のあることの3つを満たすことを意識し、こだわり続けます。
そうすることで、自分の才能をますます発揮し、自分自身が喜びながら、多くの喜びを生み出し、それが喜びであるがゆえに、さらに才能を磨き、提供する価値の創造を追求しています。
だからこそ、その人にしかできないことをし、その人にしか提供できない価値を提供できるようになるのです。
成功者の「好きなことを仕事にしたい!」とは
「好きなことを仕事にしたい!」と思う人は多いでしょう。
たとえば、服が好きでアパレルの仕事に就く人、旅行が好きで旅行会社に勤める人、漫画が好きで漫画家になった人、音楽が好きで音楽関係の仕事に就いた人など、好きなことが仕事につながる人もいます。
ただ、そういった人の中にも「好きだったのに、それが仕事になったら嫌になった」という方も結構います。
「好き」にもいろいろあって、「旅行が好き」「おいしい物を食べることが好き」「映画が好き」「漫画を読むのが好き」といった好きなことは、その行為やジャンルそのものが好きなことであって、仕事となるとそこに様々な要素が加わるからです。
なぜなら、「ただ好き」というものは自分個人の世界で完結できるものですが、仕事となると自分以外の他者が必ず関わってくるからです。
もちろん「ただ好き」を追求することだけで、それが仕事になる人もいます。
前述したように、私が働いていた理系の研究の仕事をされている方には、そういった方が大勢います。
また、最近注目され人気のユーチューバーは、ただ大好きな絵を描いているとそれが評価された、ただ面白いことを追求していたらそれが受けて、仕事になったといったケースもあります。
そういった方々もいますがそれはごくごく僅かで、ほとんどの人にとっては、それは非現実的なものです。
また今の時代はとても速い速度で趣味嗜好、ニーズが変化するため、そういった人はたとえ一時的にうまくいっても、変化した時代のニーズに合わせられないと長く続かなくなってしまいます。
今はキャンプブームで、キャンプの配信をするユーチューバーもいますが、ブームが去ってしまうと見る人は減り、仕事として回らなくなってしまいます。
「仕事においての好き、喜び」というのは、趣味的な自己完結の好き、喜びとはちょっと違います。
サクセス・バイブレーションを身につけた、代わりがいない人が感じている「仕事においての好き、喜び」というものは、
- 「成長」できる
- 「成果・達成感」が得られる
- 「自己重要感」(認められる)が高まる
- 「つながり」が得られる
- 「探求・発見」できる
- 「世界が広がる感」が得られる
ということで、私はこれを「好きの6条件」と呼んでいます。
嫌いな仕事や、興味がない分野の仕事の場合は論外ですが、嫌いではなく、ある程度興味もある仕事であるなら、これらを追求し達成することで、その仕事は好きで、やりがいのあるものに変わっていきます。
●「成長」できる
「できなかったことが、できるようになった」「わからなかったことが、わかるようになった」「お客様の層が変わってきた」そういった成長が喜びになる人は多く、仕事によって「成長できる」と感じるとモチベーションがわいてきます。
じつは、私自身の喜びもこの「成長」です。
このタイプの人は、仕事をすることで得られる成長がうれしいので、多少困難そうなことであっても自分の成長のためにチャレンジしていきます。
●「成果・達成感」が得られる
得られる成果や達成感が、喜びやモチベーションになる人です。年収や報酬などが最もわかりやすい例でしょう。多くの人が想像する成功者は、このタイプかと思います。
ただ、この「成果」というものには、年収や報酬以外にも、仕事がうまく回る仕組みづくりや、コスト削減、効率化などに喜びを感じる人もいます。
このタイプの人は「自分にとって何を得ることが喜びになるのか?」を知り、「仕事でそれが得られる」とわかれば、モチベーションがアップします。
そして成果を上げるためには、どんなことにも積極果敢にチャレンジしています。
●「自己重要感」(認められる)が高まる
自分が重要な存在だと感じられることが喜びになる人がいます。
たとえば自分が「スゴイ!」と思えるような何かを達成したり、誰かに褒められたり、多くの人から認められることなどです。
人から認められたいという欲求を「承認欲求」と言います。承認欲求に対して否定的な価値観をお持ちの方も多いのですが、そんなことはありません。
承認欲求そのものがダメなのではなく、その満たし方が人それぞれ異なるだけです。
サクセス・バイブレーションを身につけた代わりがいない人にも、承認欲求は普通にあります。
多くの人がよくないと思っている承認欲求は、自分は何もしていないのに「私を見て!」「認めて!」「褒めて!」と、ただ承認を欲しがる人のことです。
仕事で成果を出す人というのは、価値を提供し、喜びを生み出している人で、多くの価値提供をすることで人から認められたり、褒められたりするようになります。
サクセス・バイブレーションを身につけた代わりがいない人の中には、自分が重要な存在だと感じることが喜びになる人もいて、そういった人は、それを得たいがために価値提供に励みます。
その人のお陰で多くの人が喜びを得られるので、その人の承認欲求はあっていいものになります。
●「つながり」が得られる
自分の喜びが、「人とのつながりを感じること」である人もいます。
心から信頼し合える人とのつながり、好きなことを共有できる人とのつながり、同じ価値観を持つ人とのつながり、また仲間や同僚、お客様などとのつながりが感じられる経験、様々なつながりがあり、どんなつながりが喜びとなるのかは人それぞれです。
自分が何かを実現するプロセスで得られる人とのつながりがモチベーションになるという人は、人とつながる仕事や、自分一人ではなくチームでの仕事などを選択し、積極的に人とつながることをしています。
●「探求・発見」できる
サラリーマン時代の私が会社の上司や先輩たちの知的好奇心に圧倒されたというエピソードを紹介しましたが、研究に携わる人たちの多くは探求や新しい発見が喜びになる人たちです。
大学、大学院時代に指導していただいた教授や助教授の先生もこのタイプでした。
私自身は実験があまり好きではなく、ただ煩わしいものであったため、大好きなことがそのまま仕事になっている先生の姿を見て羨ましく思ったものです。
知らなかったことがわかるようになる、誰も気づいていないことを発見する、そういったことに対して喜びを感じる人は、仕事を通して様々なことを探求し、発見していきます。
その探求、発見の成果が、そのまま仕事の成果となっていくのです。
●「世界が広がる感」が得られる
仕事で成果を出していけば、見える世界は広がっていきます。関わる人が変わり、活躍できる場所が変わり、できることも変わってきます。そうやって「自分の世界が広がることが喜び」になる人もいます。
私自身も、今の仕事を始めたときには関西に住んでいましたが、今では東京に住み、事務所も構えています。
また実績を上げることで様々な方と関わらせていただくようになりました。
普段贅沢をしているわけではありませんが、機会があれば今まで行けなかったような高級なお店に行くこともあり、出張の際にはいいホテルに泊まるようにしています。
そういったことが何よりも喜びになる人がいて、そのような人は実績を出すことで世界が広がるため、実績を出すことにモチベーションがわいてきます。
ここまで様々なタイプの喜びを簡単に紹介しましたが、あなたの仕事での喜びは何でしょうか?一つだけではなく、複数あることもよくあります。
また紹介したこれらの喜びは、いい悪いというものではありません。
収入を上げることを喜びにする人を「お金目的」と揶揄することもありますが、仕事というのは誰かに価値を提供し、その対価としてお金をいただくものですから、収入が上がるということは、それだけ世の中の多くの人に価値を提供したということです。
ただ喜びが「成果としてのお金」というだけのことですから、それが悪いわけではありません。「自分は何に喜びを感じるのか」を一度感じてみて、仕事をする中でその喜びを味わってみてください。
そうすれば今やっている仕事に対する感じ方や、取り組み、モチベーションが変わってきます。その状態こそ、サクセス・バイブレーションを身につけた代わりがいない人が実行していることです。
本当にやりたいことを探す人もいますし、それは悪いことではありませんが、それよりも今やっている仕事を好きになるほうがよほどリスクも少なくすむので、「自分はどんな喜びを得たいか?」を感じ、それを追求してみるといいでしょう。
ここまで「自分は何に喜びを感じるのか?」ということをお伝えしましたが、そもそも「自分は何が好きか?」がわからない人も多くいます。
何を隠そう、独立当初の私自身がそうでしたから、その気持ちはとてもよくわかります。
そういう人の中には、今の仕事を仕方なく、我慢してやっている人が結構いて、そうしていると「好き」を感じる感覚が鈍ってしまいます。
なぜそうなってしまうかというと、私たちが感じる「好き」と「嫌い」を感じるためのセンサーは同じだからです。
好きと嫌いは同じセンサーでキャッチしています。
好きはプラスの反応で、嫌いはマイナスの反応だというだけです。
そして「嫌い」に対して我慢していると、センサーの感度が鈍くなってしまい、「好き」を感じる感度も鈍くなってしまいます。
だから興味がないし、やりたいことでもないのに、「しなければならない」という理由でずっと自分に我慢を強いて仕事をしていると、「何が好きかわからない」という状態に陥ってしまいます。
そのようなときにはどうしたらいいかというと、勇気を出して「NO」と言うことです。
嫌なこと、自分にとって我慢を強いていると思うこと、自分を疎かにしていると感じること、そういったことに対して「NO」と言ってみてください。
もちろん勇気が必要ではありますが、そうすることで少しずつ感覚が変わってくるはずです。
私は2007年に思い切って当時働いていた会社を辞め、自分で仕事をしていく道を選びました。
前述したように、そのときにはまだ「自分がやりたいこと」や「自分の好きなこと」はわかっていませんでした。
でも、やりたくないことをやりながら、好きなことを探してもなかなか見つからないので、ある程度の準備をしたのち、思い切って退職する道を選択しました。
退職したときは圧倒的準備不足で、今の私のところに当時の自分のような人が独立や退職の相談に来たら、「やめたほうがいい」と言うでしょう。
それでもあのとき、前職での働き方に「NO」と言ったことで、様々な世界が広がっていきました。
もし今やりたいことがわからない状態で、さらに今我慢を強いていることがあるなら、やりたいことを探そうとするよりも、抑えつけているものに対して、まずは「NO」と言ってみましょう。
新たな視野が広がるきっかけになるはずです。
サクセス・バイブレーションを身につけた代わりがいない人は、「自分が得意なことを分かち合う」ことをしています。
得意なことというのは、ある意味「才能のあること」ですが、この才能を多くの人は勘違いしています。
才能の正体を知り、開花させる方法、身につける方法を知れば、どんな人でも才能あふれる人に変わることができます。
あなたは、「才能」と聞いてどんなイメージを持ちますか?「生まれ持ったもの」と思う人が多いと思いますが、それは間違っています。
持って生まれたものが影響している部分はありますが、実は「才能は後天的に身につけられるもの」です。
才能の正体とは、「記憶」のことなのです。
そして、「何かのやり方の記憶」のことを、「手続き記憶」と言います。どんな人にも、すんなりできることや、人よりも上達が速いことなど一つくらいあると思います。
つまり、「才能あふれる人は、手続き記憶が豊富な人」で、「才能があまりない人は、手続き記憶の少ない人」ということになります。
現時点で才能あふれる人はいいのですが、才能があまりない人も諦める必要はありません。
手続き記憶は今からでも増やすことができるため、「それがどうやってつくられるのか?」を知ることで、今からでも才能豊富な人になるための道筋が見えてきます。これについては、後ほど詳しくご説明します。
才能とは手続き記憶だとお話ししましたが、手続き記憶には2種類のものがあります。
- これまでの人生経験で、すでに身につけている手続き記憶
- これから身につける手続き記憶
多くの人は「これまでの人生経験で、すでに身につけている手続き記憶」という部分にとらわれすぎていて、それによって「自分は才能がある」「自分は才能がない」と勝手に決めつけてしまっています。
しかし、すでに身につけている手続き記憶も、その才能が開花しているのか、していないのかで大きく異なり、開花している人は才能豊富な人になり、開花していない人は才能が乏しい人になります。
ちなみに、「これまでの人生経験で、すでに身につけている手続き記憶」というものは無意識的に身につけてきたもので、どうやってその記憶を身につけたかというと、その世界のことに多く触れたり、人と関わったり、想像したりすることで身につけています。
才能は「生まれ持ったものが影響している部分がある」とお伝えしましたが、それがこの部分で、これまで生きてきた環境が影響し、知らず知らずのうちに身につけた手続き記憶もあるからです。
私たちの脳には、ミラーニューロンという「鏡のように作用する神経細胞」があり、それは「一緒に過ごす人がやっていること、言っていることを、自分がしている、言っていることとして情報処理する」という働きを持っています。
つまり、これまで長い時間関わってきた人がやっていること、言っていることは、「自分がやっていること」として情報処理しているため、知らず知らずのうちに、それにまつわる記憶が定着し、それが才能に変わったりするのです。
また私たちの脳は、イメージしたことと実際に起こったことの区別がつかないため、興味のある何かに没頭し、それについて多く見て、触れて、様々に想像(妄想)してきたことがあれば、そのイメージは脳の中で「現実に起こったこと」として処理され、やはり知らず知らずのうちにそれにまつわる記憶が定着し、才能に変わります。
そんなミラーニューロンの働きや、これまでに自分がした多くの想像の結果、「これまでの人生経験ですでに身につけている手続き記憶」というものが形成されます。
「これまでの人生経験で、すでに身につけている手続き記憶」は人によって様々なので、現時点でどれだけの才能があるのかどうかは人によって異なりますが、じつは、この記憶も、
- すでに身につけている才能を開花させている人
- すでに身につけている才能を開花させていない人
で現状が大きく異なり、多くの人がせっかく身につけた才能を開花させていなかったりするのです。
そのことを踏まえて考えていくと、すでに身につけている才能にしろ、これから身につける才能にしろ、今から才能あふれる人になるための手続き記憶は、2つの方法で増やすことができます。
- ・手続き記憶を入れる(才能を身につける)
- ・手続き記憶を開花させる(才能を開花させる)
前者の「手続き記憶を入れる」方法は、後述します。
問題は、すでに持っているのに開花していない才能です。
人は、すでに身についている記憶があったとしても、それを使わないままにしていることが多いのです。使わないままにしていると、使う必要がないため、その記憶(才能)は開花しません。人には、「すでに身につけている才能」、いわゆる「潜在能力」があります。
なぜかはわからないけれど、最初からある程度できたという経験は、だれでも一つくらいはあるのですが、じつはすでにある才能は、「開花させてきたかどうか」が人によって異なります。
たくさん開花させてきた人は才能にあふれた人になり、せっかく持っているのに開花させていない人は「自分は才能がない」と思い込むことになります。
そのすでにある才能を開花させるには、ある法則があるのです。それは、「すでにある才能は、必要なときに、必要な分だけ開花する」というものです。
- 才能が必要なときに開花する
- 開花するのは必要な分だけ
この2つの法則がポイントで、これを押さえていけば、すでにある才能はどんどん開花していきます。
逆に才能を開花させていない人は、この2つのことができていないことが多いようです。
●才能が必要なときに開花する
では、「才能が必要なとき」とはどんなときでしょうか?それは何かにチャレンジしてみたときや、試練に直面したときで、簡単に言うと、「今ある能力では達成困難なとき」です。
様々なことにトライしてみるもののなかなか達成できず、「できるかどうかわからないけど、とにかくやってみた」というときに、意外にクリアできることがあります。
すでにある才能は、この「とにかくやってみたとき」に開花します。
「できるかどうかわからないけど」というのは、才能が開花していないからそう思うだけで、意外にできて、クリアできるのは、その記憶を思い出したからであり、才能が開花したからなのです。
●開花するのは必要な分だけ
そしてもう一つ、そういったチャレンジや試練などは、「今の自分でギリギリクリアできること」が訪れるため、そのときに開花するのはクリアするために必要な分だけになります。
一気に才能が爆発するということはなく、本来は10ある才能であっても、今必要なのが3であれば、今開花する才能は3になります。
これを踏まえると、今すでに持っている才能を、積極的に開花させる方法が見えてきます。
それは、
- やりたいと思った様々なことに、どんどんチャレンジしてみる
- さらに高みを目指してチャレンジする
- 訪れた試練に対して諦めず、何とかクリアできる方法を模索する
といったことです。とにかく様々なことをやってみましょう。やってみないことには「才能が必要なとき」が訪れません。
「自分は才能がない」と言っている人の多くは、本当は才能がないのではなくて「開花するときがなかった」ということも往々にしてあります。
本当はその記憶は持っているのに必要なときがなければ、才能は一切開花しません。だからこそ、やりたいと思ったことにどんどんチャレンジしてみましょう。
「意外にできた」ということは山ほどあるはずです。「才能がない=才能が開花していない」だけなので、必要なときをたくさんつくることが重要です。
そして、一つのことができたときには、それをさらに進めていくことです。
なぜなら、前述したように開花するのはそのときに必要な分だけだからです。
やりたいことにチャレンジし、それがクリアできたなら、「これもやってみたらどうかな?」とさらに掘り下げていってみましょう。
できないのは才能がないのではなく、まだ開花していないから。できるかできないかで躊躇するのではなく、まずはやってみましょう。
元々持っている才能があるなら、そのときに開花します。そして、試練が訪れたときには、とにかくクリアできる方法を模索してください。
「できない試練は訪れない」と言いますが、なぜできないと思うかというと「才能が開花していないから」です。
乗り越える方法はあると信じ、様々な方法を模索する過程で、乗り越えるための才能が開花するのです。
前記したように、サクセス・バイブレーションを身につけた代わりがいない人は、様々なことにチャレンジし、訪れた試練を何とか克服する方法を探します。
だからこそ、多くの才能にあふれた人に見えますが、本当は多くのことにチャレンジしたかどうかの違いなのです。
どんな人にもすでに持っている才能はあります。ぜひ、やりたいことに積極的にチャレンジし、才能が開花する機会をたくさんつくってみてください。
「才能」という条件で、道を瞬時に諦める人は少なくありません。
しかし、サクセス・バイブレーションを身につけた代わりがいない人は、
- 才能は身につけられること
- 今見えている才能は、自分が持っているもののごく一部であること
を知っているため、学んで身につけたり、挑戦して開花させることをずっとしています。
それは、元々才能があったわけではなく、道を歩む過程で身につけたり、開花してきた経験があるからです。
手続き記憶が収納されている脳は、年齢を重ねても衰えることはありません。今からでもまったく遅くはないので、学び、挑戦して、多くの才能を身につけ、開花させてください。
どんな人も代わりがいない、才能あふれる人になれますから。
才能とは記憶であり、一つは持って生まれた才能を開花させることですが、そもそも記憶がないものはいくらチャレンジしても開花はしません。
そんなときには、「新たな記憶」を入れ込むことが大事になります。
では、新たな記憶を入れるにはどうしたらいいかというと、①学ぶ②トライ&エラー③睡眠この3つのサイクルを回すことです。これを回せば回すほど才能を身につけることができます。
たとえば、自転車の乗り方がわかりやすいでしょう。
自転車に1回で乗れたという人はごくまれにいますが、ほとんどの人が1回では乗れず、何度も練習したと思います。最初は、うまく乗れる人の乗り方を見て学びます。
そして自分で乗ろうとします(トライ)が、すぐにこけてしまいます(エラー)。何度もトライしますが、最初はうまく乗れません。
そしてその日はある程度したら諦め、その夜普通に寝ます。翌日も学び、トライしますが、やはり乗れず、家に帰って寝ます。
これを3日くらい繰り返すと、あるとき急に乗れるようになります。
それまでどうしても乗れなかったのに、急に乗れるようになるのですが、この瞬間が「手続き記憶」が完成した瞬間です。
手続き記憶は、一度入ると一生なくならない記憶なので、5年くらい自転車に乗っていなくとも、また乗ろうとしたらすぐに乗れます。
この3つのサイクルは、手続き記憶を定着させ、才能を身につける方法で、すべてがポイントになっていますが、その中でも大切なのが「睡眠」です。
まず「学ぶ」ことで、理想的な形や方法を認識します。
そしてまずは「トライ」してみるのですが、手続き記憶が身についていないときにはすぐにはできず「失敗」してしまいます。そしてその晩に寝ます(睡眠)。
脳は睡眠中に何をしているかというと、記憶の定着と熟成です。
最初に学んだ理想的な形や方法と、うまくできずに失敗したことを比較し、理想形に近づくように少しずつ記憶を熟成してくれます。
手続き記憶というものは、無意識の領域のものが多いです。
自転車の乗り方で言うと、微妙な筋肉の使い方、微妙な力の使い方、微妙なバランスの取り方など、意識できない無意識の部分の作業が多く、眠っているときに脳はその部分の情報を整理し、その日失敗した記憶データを熟成し、うまくいく記憶に整えていってくれます。
この「学び→トライ&エラー→睡眠」を何日か繰り返すことで記憶の熟成が進み、ある日、手続き記憶が完成した瞬間に急に乗れるようになります。
こうやって新たな才能を身につけることができるのですが、多くの人は「才能は持って生まれたもの」と思っているために、トライ&エラーの部分で、「自分には才能がない」と諦めてしまうことが多いのです。
これまで様々な才能を身につけてきた私に言わせると、このエラーは才能を身につけるために必要な大切な要素の一つなのです!サクセス・バイブレーションを身につけた代わりがいない人は、チャレンジ精神旺盛で、自分の喜びを得るために様々なことにトライします。
その過程で元々持って生まれてきた才能が開くこともありますが、それがない場合も多々あります。
そのときには教えてくれる人から学び、トライ&エラーを繰り返し、日々取り組むことでその才能を身につけていきます。
大事なのは「エラーを恐れない」ことと、「脳に記憶を入れれば才能になる」ことを知っておくことです。エラーは悪いことではありません。それによって才能はないと決めつけるのは早すぎます。
今手にしていない才能は、記憶を入れることで身につければいいのです。前述したように、才能とは記憶です。
そして、記憶である才能は、開花させるか、身につけるかの二つの方法があります。しかし、どちらの方法にしても大事なのは「チャレンジしてみること」です。
様々なことにチャレンジし、乗り越えるために学び、試行錯誤していけば、どんな人でも才能あふれる人に変わることができるのです。
これまでお話ししてきたように、サクセス・バイブレーションを身につけた代わりがいない人は、仕事において「好き」で「得意」で「価値のあること」の3つを満たすことを実行し、自分の才能を発揮し、自分自身が喜びながら、多くの喜びを生み出しています。
ただ、いくら好きで得意なことをしたり、やりがいのあることをしても、それが誰かにとって価値にならなければ、「代わりがいない人」にはなり得ません。
よく「好きなことをすればうまくいく」と言いますが、いくら好きなことをしてもうまくいかない人もたくさんいます。
それは、自分が好きなことではあるものの、人に価値を提供できていないからです。仕事というのは価値を提供し、その対価としてお金をいただく活動ですから、そもそも価値を生み出さないとうまくいくことはありません。
なぜ、サクセス・バイブレーションを身につけた代わりがいない人が、「好き」で「得意」で「価値のあること」の3つを満たすことをしているかというと、自分が好きなことのほうが、「より多くの価値を提供するモチベーション」がわき、自分が得意なことをするほうが、「より多くの価値」を届けることができるからです。
仕事においての基本は、「価値提供」です。そこを見誤るから、「好きなことをしているのにうまくいかない」ということになります。
逆に、より多くの価値提供をする人や、ほかの人にはない価値を提供できる人は、代えのきかない人、つまり代わりがいない人になっていきます。
それでは、「仕事においての価値」とは何でしょうか。仕事においての価値とは、次の2つのどちらかになります。
- 問題解決
- 喜びの提供
たとえば、歯医者さんの例で説明するとわかりやすいのですが、歯医者さんにとっての「問題解決とは、虫歯の治療」です。
そして歯医者さんにとっての「喜びの提供は、ホワイトニングや歯列矯正」となります。この分け方は、ざっくりとした分け方です。
もちろん虫歯の治療にも喜びの提供の要素はありますし、ホワイトニングや歯列矯正にも問題解決の要素はあります。
問題解決と喜びの提供は明確に分けられるものですが、すべての仕事はこの両方を提供しているからです。
しかし、それらが価値であることに変わりはありません。
好きなことを仕事にしたのにうまくいかない人は、自分が仕事にしたその好きなことが、誰かの問題を解決したり、誰かの喜びになるものではなかった可能性があります。
もしくは、自分が提供している価値が、それを必要としている人にきちんと伝わっていないこともあります。
サービスを受け取り、その相手が価値を感じる、つまり何かの問題が解決したり、喜びを得ることで初めて提供したものが価値に変わります。
代わりがいない人は、そんな問題の解決や喜びの提供をお客様や社会、また会社に対して実施しているのです。
代わりがいない人は、周囲の人に価値を提供しています。その価値とは、「問題解決」「喜びの提供」です。
その価値をあなたが提供できれば、あなたも代わりがいない人になっていきます。
ところが、多くの人は、「自分にはどんな価値を提供できるのかが、なかなかわからない」のです。
そんな提供できる自分の価値の見つけ方には、・周囲の人に聞く・自分が提供できるものから想定し、照準を合わせていくという2通りの方法があります。
●周囲の人に聞く
一つ目の方法は簡単です。
「私がお役に立てることはありませんか?」「どんなことで困っていますか?」「何か解決したいことはありますか?」「今からどんなことをしたいと思っていますか?」「何があればうれしいですか?」など、周囲の人に聞いてみましょう。
この方法で得られる情報は、実際に「望まれていること」なので、それを提供すると即座に相手にとっての価値になります。
ただし、この場合に知る価値は、自分にとっては楽しくないこともありますし、他の人でもできることもあります。
自分の楽しさを二の次にし、まずは「価値を提供する」ということにこだわることは悪いことではありません。
成長や成果、つながりといった、二次的に得られる喜びもあるため、周囲の人が求める価値の提供を実施することは一つの手段です。
●自分が提供できるものから想定し、照準を合わせていく
自分が好きで得意なことは、他の人ではできないレベルで価値を生み出す可能性があります。ところが、それは受け取る人がそれを必要としているかによります。
前述したように、好きなことをしていてもうまくいかない人は、人が価値を感じるものを提供できていないと考えられます。
それをなくすために、「自分が提供するものは、どんな人が、どのようになるものなのか?」ということを具体的に想定していく必要があります。
- 自分が提供(しようと)していることは、どんな人が必要としているか?
- その人は、今どんなことに困っているか?
- その人は、今どんなことに悩んでいるか?
- その人は、今どんな望みを持っているか?
- その人は、今どんなことをやりたいと思っているか?
- その人にどんな価値を提供すれば、それが達成できるか?
- 自分からサービスを提供されたら、その人はどんな問題が解決するか?
- 自分からサービスを提供されたら、その人はどんな喜びが得られるか?
これらを自分に問いかけ、紙にたくさん書き出してください。
紙に書き出していくと、具体的に価値を必要としている人や、提供できる価値が見えてきます。価値が明確になったら、実際にそれを提供してみましょう。
それでもその段階ではまだまだ想定に過ぎないので、提供していく中でさらに明確に整えていくことです。
こういったことを実践しながら、あなたが提供できる価値を形にしていきましょう。自分が好きで、得意なことを提供し、しかもそれに価値を見出し、必要としている人もいる。
それなのにうまくいかない人がいます。そんな人は、「本当に必要な人に自分の価値が伝わっていない」ことがあります。
必要な人がいるのに、必要な人にその情報が伝わっていないのは、とてももったいないことです。そうならないために必要なのが、
- 「明確な言葉」にする
- 必要な人に届ける方法を模索する
です。
●「明確な言葉」にする
人は、様々なことを「言葉」で認識します。逆に言うと、言葉にならないものは認識できません。そして認識できないということは、その価値が必要な人に伝わらないということです。
好きで、得意で、価値提供できることをしているのに、それでもうまくいかない人は、自分の価値を明確な言葉にしてみましょう。
- 前述した、自分が提供(しようと)していることは、どんな人が必要としているか?
- その人は、今どんなことに困っているか?
- その人は、今どんなことに悩んでいるか?
- その人は、今どんな望みを持っているか?
- その人は、今どんなことをやりたいと思っているか?
- その人にどんな価値を提供すれば、それが達成できるか?
- 自分からサービスを提供されたら、その人はどんな問題が解決するか?
- 自分からサービスを提供されたら、その人はどんな喜びが得られるか?
ということを書き出し、「自分は何者で、自分と関わるとどんな人がどのようになるのか?」ということをまとめていくことです。
●必要な人に届ける方法を模索する
そしてさらに、「その価値を必要としている人に届けるには、どんな方法があるのか」を模索することです。
Facebook、YouTube、LINE、ブログ、インスタグラム、TwitterといったSNSツールをはじめ、今の時代、様々なツールがあります。オンラインだけではなく、紹介、チラシといったオフラインもあります。
自分の価値を必要としている人たちには、どんな方法が一番届くのか?年配の方が多いなら、SNSよりもオフラインのほうが届きやすいでしょう。
文字情報がいいならブログですし、映像のほうが伝わりやすいならYouTube、イメージ写真などがメインならインスタグラムなど、それぞれの特徴によっても異なります。
いくら価値があろうとも、必要な人に届かないと、ただの可能性でしかありません。
届ける方法をいろいろ試してみて、自分が持っている価値を必要としている人にどうやって届けるのかを常に模索し、トライしていきましょう。
何度もお伝えしていますが、サクセス・バイブレーションを身につけた代わりがいない人がなぜ突出した人材になれるかというと、「好き」で「得意」で「価値のあること」の3つを満たすことをやっているからです。
お伝えした考え方、コツ、方法を参考にし、自分が提供したい仕事に、・好きを加えることで、やりがいをアップ・得意を伸ばすことで、人よりも多くの才能を提供・様々な価値を創出するということを実行していってください。
それを丹念に繰り返すことで、あなたも代わりがいない人に少しずつ成長していけるでしょう。
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