はじめに私は、本が書きたいわけではない。あなたに一刻も早くお伝えしなければならないことがあるのだ。
それを知らなければ、あなたが損をしてしまう、時代に取り残されてしまう、そんな危機感を持ってこの貴重な情報をお伝えすべく筆をとっている。
そして、こうして奇跡的にこの本を読んでいるあなた……。「おめでとう!」あなたの未来を予見する卓越した才能に心から拍手を送りたい。
なぜって?私は、ここに断言しよう。この本は、最強のビジネスモデルのバイブルであるからだ。
もっと言おう。あなたは偶然この本を手に取られたわけではないからだ。この本でお会いするというのは、私たちがお互いに深くかかわろうとしているということなのだ。
もうすでになんとなく気づいているかもしれない。そう、あなたは今、時代が大きく動いていることを本能的に感じているのだ。このままではいけない、と。
現在、世界中で急激に貿易の自由化が進んでいる。旧来のように、国内の取引だけに固執しているのでは、もうあなた自身がもたないのだ。
私はここで宣言する。もう数年で世界のほとんどの国々は関税フリーになると……。
「だから、なんだって?」「私にそれがどう関係があるのか?」そんな声が聞こえてきそうである。お答えしよう。
関税フリーになるといったい何が起きるのか?世界中から、最高品質で安価な商品が怒涛の如く押し寄せるのだ。そしてあなたは、その渦に巻き込まれる。
我々日本は、あなたがもう好むと好まぬとにかかわらず、海外と競合、もしくは共生しながら進まざるをえないことになるのだ。
あなたが選ぶべき選択肢は2つある。1つは、何も抵抗せずその渦にのみこまれてしまう。2つめは、こちらから潮流に乗って時代を制する。
いかがであろうか?賢明なあなたなら、もうどちらを選択するかはお気づきであろう。あなたは、非常にラッキーだ。
なぜなら、あなたの未来を見る素晴らしい力が、この本を手に取らせたからだ。そして、最強のビジネスモデルである、輸入ビジネスに出会ったからだ……。
もう一度言おう。
「おめでとう!」さあ、私と共に時代を先取り加速進化しようではないか!「ちょっと待ってくれ。ところで輸入ビジネスって何なんだ?」ここまで読み進めてこられたあなたはこう言うかもしれない。
もっともなご意見である。では説明しよう。
そのビジネスモデルは、原始的なくらいにシンプルである。もったいぶるなという声が聞こえてきそうなので一言でお伝えしよう。
輸入ビジネスとは、ものを安く仕入れて高く売る。たったこれだけのことをするだけなのである。
えっ!それだけ?と思われたであろうか。そう、そうなのだ。輸入ビジネスといっても突き詰めれば「物販」に行きつくのである。
「輸入」という響きが、難しく専門的に感じられるために、一般的には誤解して捉えられているだけなのである。あなたが考えるほど難しいものではないのだ。
すでに事業を興しており、新規事業として輸入ビジネスを考えているあなた。独立して事業を立ち上げ、自分の力で稼ぎたいと思っているあなた。
何かに惹き寄せられたかのように手に取ってくださったあなた……。私は、人生を賭して、輸入ビジネスをお勧めする。
そして、あなたに必要なのは、ビジネスの概念を根本から覆すこと。
輸入ビジネスは、科学である。私の28年の及ぶ輸入ビジネスのキャリア、3000件を超えるアドバイス案件から導き出した実証済みの普遍的な事実を忠実に実行すれば、同じ結果が出るのだ。
決して、独自の才能に裏打ちされた芸術ではない。だから安心してほしい。
もし成功の秘訣というものがあるとすれば、己の直感を信じ実証済みの効果的な方法で今すぐ始めることなのだ。
これ以外にない。
重ねて、もう一度言おう。
「おめでとう!」熱心で先見性のあるあなたのことである。
幻想と錯覚でラッピングされた小手先のノウハウではない正真正銘、不変の輸入ビジネスの奥義を体得し、あっという間に上りつめていくことであろう。
私は、現在、輸入ビジネスアドバイザーとして早ければ6ヶ月、遅くとも1年で786人ものインポートプレナー(輸入で成功をおさめるプロの実業家)を世の中に送り出してきた。
あなたのためになるのであれば、私は、自画自賛することもいとわない。それが、使命だと信じているからだ。知識は、行動を前提にして集積すべきものである。
あなたが、この本を読み、書かれていることを忠実に実行し、3ヶ月後、いや来月すぐにスペシャリストになっても、あっという間に業界のトップになったとしても、私は、一向に驚かない……。
第1章誰でもできる輸入ビジネスの魅力
輸入ビジネスは海外旅行で買い物をするのと同じ!
あなたが歴史的商品の第一発見者になれる!
定価はあなたが自由に決めていい
誰でも入れる見本市
3センテンスでOK!世界一簡単な輸入ビジネス英語とは
あなたが日本人であるだけで海外で信頼される
名刺を作った瞬間から、あなたはインポーター!
●ビジネスコラム初対面の相手には、オーバーなくらいに喜びを伝えろ
第1章誰でもできる輸入ビジネスの魅力
輸入ビジネスは海外旅行で買い物をするのと同じ!
輸入ビジネスというと、少し腰が引けてしまう方が多いのではないだろうか?SNSの発達により海外の人とも容易にやりとりでき、海外旅行も手軽に行けるようになって、免税ショップで買い物を楽しみ、日本人が世界中を闊歩している時代にあっても、なぜか「輸入」という言葉がつくだけで自分には関係ないと感じられているのではないだろうか。
ちょっと待って、と私は言いたい。
あなたはすでに海外の商品を日本に輸入しているのではないだろうか?海外に出かけていき、商品を見つけ、直接仕入れる。副業であろうが本業であろうが、これが一番簡単な輸入ビジネスなのである。
本書は、海外旅行でブランド物や雑貨を買うのと同じくらいの気持ちで輸入ビジネスが可能であることを証明する指南書である。おそらく、あなたが輸入ビジネスを始めるにあたって、壁となるのは次のような事柄であろう。
- どこで商品を見つければいいのか?
- 個人でも相手にしてもらえるのか?
- どうやって日本に輸入すればいいのか?
- 誰にどうやって売ればいいのか?
- 語学の必要性は?
- 多額の資金が必要ではないか?
これらの疑問は当然と言えば当然であるが、実は、これらはあなたが思っているほど大きな壁ではない。私から言わせるとこうである。
輸入ビジネスの王道は、いかにしてあなたの卓越したセンスでオリジナリティに溢れるヒット商品を見つけるか。そして、帰国後いかにして自分の決めた値段で売るかというそれだけなのである。
そうなのだ。
インポーター(輸入業者)はそのことだけにエネルギーを注ぐべきなのである。なぜなら、その方が断然楽しいからだ。
そんなことを言っても、海外から商品を仕入れるなんて面倒なことがたくさんあるんじゃないの?と感じる人も多いかもしれない。しかし、そんなあなたの不安は、本書を通して読めば考えすぎであることに気づくだろう。
なぜなら、仮にあなたが輸入ビジネスの「ゆ」の字も知らなくとも、この本に書いてある通りに行動を始めれば、面倒な途中経過を一気に短縮し、海外で商品発掘を楽しむ憧れのインポーターになれてしまうのだ。
そう、あなたが免税ショップで買い物を楽しむのと同じように。繰り返すが、ホントにカンタンなのだ。私が提唱するのは、現地に行って商品を発掘し、直接交渉し、商品を仕入れるシンプルな方法である。
今は、インターネットで商品を発掘して売りさばく方法が注目を集めているが、やはりビジネスの王道は人と人、人とモノが直接に出会って生まれるもの。
私の経験からすると、相手の顔の見えないビジネスほど怖いものはないのだ。今、輸入ビジネスに限らずインターネットのトラブルの多くは、相手の顔が見えないことによるところが大きい。
相手と直に顔を合わせ、直接話し合えば、大抵のことは解決してしまうとお思いにならないだろうか?それは日本でも海外でも共通である。
人類みな兄弟という言葉があるが、実際に現地に行ってしまうのが一番の近道だということを私はずっと言い続けてきた。
インターネットで山のようにある情報から、自分に必要なものを何ヶ月もかかって抽出したけど、大きな実りにはならなかった……。そのような相談や問い合わせが数多く私の元に届くのだ。
相手も見えない、どういう業態かもわからない、どんな梱包で来るかもわからない、というものを頼むことに私は驚きを感じてしまう。ビジネスにおいて相手がどんな人間か、どんな事を考えているのかがわからないまま取引するのは本当に危険なことだ。
しかし、これから本書で述べるセオリーを忠実に実行していけば、誰しもがカンタンに輸入ビジネスができてしまう。道筋は簡単。語学もほとんど必要がない。外国人との交渉も、要所を押さえれば人間同士の交流──何も怖くないのである。
それは本書を読めばご理解いただけると思う。
あとはあなたのセンス、嗅覚、才覚次第で、自分のライフスタイルに合わせてどこまでもビジネスを大きくできるのだ。それが副業であっても、本業であってもいい。要は、あなた次第なのだ。
終身雇用制が崩れ、不安定な社会で就職もままならない現代において、将来の不安や失望ばかり感じているとしたらそれは大間違いだ。
ちょっと顔を上げれば、あなたの前には、「世界」という無限の可能性を秘めた大きな大海が広がっているのである。さぁ、もう何も心配する必要はない。本書を片手に、大海に漕ぎ出してほしい。
ちょっとベタな言い方かもしれないが、人生を変える「夢とロマンと冒険」がそこに待ち構えているのは間違いないのだから。
あなたが歴史的商品の第一発見者になれる!
まず最初に踏まえておくべきことは、輸入ビジネスを始めるには、仕入れる商品と買ってくれるお客様がいなくては始まらないということだ。この両方がないと物販は成立しない。
輸入ビジネスに関しては、「インターネットを使って1日1、2時間で月収何十万円」というようなフレーズが世間には溢れているが、それは幻想である。
あなたが唐突にインターネットを1、2時間いじってみたところで、そんな都合の良い話にはならないのだ。
確かに単発で、誰もが知っているブランド物を並行輸入(海外の小売店で安く仕入れること)して、1万~2万円程度の利益を上げることはできるかもしれない。だが問題は、それが継続して商売になるかならないか、なのである。
ネットで安く仕入れて高く売れば商売になるんじゃないの?とお思いになるかもしれないが、そうは問屋が卸さない。
現在の主流として、ブランド物はメーカー側が販売価格を全世界で統一する動きがあり、並行輸入しても差益が出にくくなっているからである。私のセミナー参加者でこんなことをおっしゃる方々がいるのでご紹介しよう。
インターネットでブランド物の並行輸入をしている二人のインポーターの例である。話を聞くと、一人は売り上げが1億円強。もう一人は6000万円だという。十分な売り上げだ。
なぜセミナーに参加されたのかと聞くと、「それだけの売り上げを作っても運賃等の経費を引くと、何も残っていない。不安だ」と言うではないか。
並行輸入がビジネスになりにくくなっていることの典型的な例である。つまり、今、売れているモノ、流行のモノを追いかけるのは、即効性はあるが寿命は短い。
なぜなら、それらの商品は「今、売れているモノ」であって、2年後、3年後には売れていないモノになっている可能性が高いからである。そして売れなくなった時にどうするか、というビジネスの継続における問題が発生する。
巷には、インターネットによる輸入ビジネスを副業にするノウハウ本が溢れているが、私の所に相談に来るクライアントのほとんどが、どうすれば長期的に安定した輸入ビジネスを続けられるか、という悩みを抱えているのである。
つまり、前述したようなネットを使ったやり方は輸入ビジネスの王道ではない、ということの証明ではなかろうか?具体的な例を挙げよう。
私のセミナーにたった一度参加しただけで、売り上げ1億円弱だった会社を1年で4億円まで引き上げたS君という男がいる。「4億のS君」という通り名で有名だった。
しかもその4億の売り上げを作ったのはたったひとつの商品だというのであるから恐れ入るではないか。ところがその商品が売れなくなると、いっきに売り上げが1億5000万円に逆戻りしてしまったというのだ。
危機を感じたS君は、新たな商品を発掘したいということで、私と一緒に香港の見本市に行って、独占販売権を3つ獲得。そして1年後S君は、「先生、もう4億のS君はやめてください、5億です」と照れたように話してくれた。
この話は、単なる幸運な人の成功話ではないことに注目していただきたいのだ。規模はそれぞれだが、この方法で成功している人たちが私のクライアントにはたくさんいるのである。
実は、今の話の中には本書で私が繰り返し述べるであろう、2つの大きなキーワードが隠されている。
- ①海外の見本市に商品を発掘しに行くこと
- ②独占販売権を獲得することそう、国内のライバルのいない海外の見本市に直接出向き、自分の嗅覚、センスで新商品の第一発見者となって、日本での独占販売権を獲得する。
つまりブルーオーシャン戦略(青い海=すなわち競争相手がいない大海)こそが、輸入ビジネスの一番簡単かつ、成功への近道だと私は常々言い続けている。
インターネット上での物販やブランド物の並行輸入などのレッドオーシャン(赤い海=血で血を洗う競争領域)では、低価格競争になってしまい、どうしても継続的なビジネスになりにくいし、あなたのセンスも生かされず、ルーティンワークに追われる生活になってしまうのではないだろうか?毎日がライバル、価格との戦いであり、どうしても量を捌かなければ利益が出ないのだから1日中ネットにかじりついていなければならない。はたしてこれが夢のあるビジネスと言えるだろうか?
量より質。「これは日本で売れる」というあなたの眼力こそが、儲かるか儲からないかのポイントならば、これほど楽しいことはない。
考えてみてほしい。あなたが歴史的商品の第一発見者になるかもしれないのだ。さらには、自分で仕入れ、独占販売権を獲得した商品を自分で価格設定できるのである。
私は、自分の商品を自分で自由に価格設定できることこそが、個人における輸入ビジネスでの最高の醍醐味だと感じている。インターネットは、お客様やメーカーとの連絡手段としては非常に優れたものだ。私も大いに活用している。
しかし、私が薦めるのは自分で現地に足を運び、直接商品を見つけて、売り手と交渉する手法である。顔と顔を合わせたビジネスだからこそ信頼関係が生まれ、継続的なビジネスになる。
個人で輸入ビジネスを始めるなら、道具に振り回されることなく、ぜひこの王道をはじめから歩んでほしい。もちろん、インターネットの方が手軽な感じがするし、海外で交渉したり、仕入れたりするのはたいへんそうだ、というイメージを抱く方も多いことだろう。
大丈夫、なんの心配もない。ノープロブレムだ。むしろ、現地に行ってしまった方がはるかに楽なのである。もちろん、センスは必要だ。だが、細かなことは気にする必要がない。
本書の通りにあなたが行動すれば、面倒なことはすべて専門家に任せてしまえることがわかるだろう。
実際、私の周囲では、この本格的な輸入ビジネスの方法で、学生からシルバーエイジまで多くの方々が確実な利益を上げているのだから。当然、本書にはリスクマネジメントの方法も一部始終書き記すつもりだ。さぁ、大船に乗ったつもりで、次の項目を読み進めてほしい。
定価はあなたが自由に決めていい
海外から直接商品を仕入れるなんて、軍資金がたくさん必要じゃないの?あなたはきっとこんな不安を持つことだろう。
しかし今は昔と違い、小ロットでも輸入はできる。コンテナ1本分であるとか、何百万円でないと売らない、という業者は減りつつある。極端な話、商品を1個でも2個でも買うことができるのだ。
輸入ビジネスの最大の魅力は何かと聞かれれば、私は迷いなくこう言う。それは「価格をあなたが決められること」だと。価格決定権を持つことは、日本で言えば、あなたがメーカーと同じ立場になるということである。
一個人がメーカーになり、仕入れた商品の価格を自分で自由に決められる──これはものすごいことなのだ。定価が決まっている商品なら量を捌かなければ儲けることはできない。
あなた自らが値付けできるからこそ、高利益になるのである。こんな商売は他にない。法律上も、インポーター──すなわちあなた──が日本におけるメーカーになるのである。
海外では定価というもの自体が存在しない。メーカーが販売価格(定価)を決めるということはまずないのである。価格決定権は製造元にあるのではなく、それを仕入れ、販売する者にある。
つまり、あなたが1ドルで仕入れたものを10ドルで売ろうが100ドルで売ろうが自由なのだ。これが輸入ビジネスの最大の特徴である。
あなたは、自分が納得する値段を付けていいのである。定価がない、と聞くと、初めて輸入ビジネスをやろうとする人は一様に驚く。
「では誰が値段を決めるんですか?」と。「あなたです」と私はずばり答える。あなたが好きな商品を仕入れ、好きな値段で売る。需要があれば、どんな値段を付けても構わない。
なぜなら、値段とは、商品それ自体の価値で決まるのではなく(純金等なら別だが)、お客様の満足度と等価であればいいからである。
10円で仕入れた商品を1980円という驚きの価格で売っている女性社長の例である。興味が湧かれたのではあるまいか?もっと詳しくお話ししよう。
その方はテレビ出演等も数多く現在は成功して上海に進出している。その商品とは、労賃の安い中国で10円で仕入れたピアスなのだが、デザインがちょっとしゃれているのだ。
彼女は、ファッションやコスメの業界に精通していたので、1980円でも日本で需要があるとわかったのだ。私だったらとてもじゃないけど付けられなかったと思う。
価格というものはお客様の満足度であるから、その商品に需要があればそれはそれでオッケーだという例の典型ではなかろうか?また他の例で、健康関連の展示会に出品している女性は、原価の10倍もの価格で売って成功している。
中国のメーカーと独占販売権を結び、自分でネーミングし売り出したところ、一部上場の大手から取引の依頼が……。もともと個人で輸入を始めた方だが、契約するにあたって相手から法人化をお願いされたので会社にしたという。
すごいとは思わないか?彼女も、最初は少数のオーダーからのスタートだった。個人で始めたのだからまとまった軍資金があるわけでもない。
それでも、「これは日本で当たる」と自分の直感を信じ日本の見本市に出品したのだ。そして一部上場企業に見出され、法人化して今では8年にもわたり、展示会に出展し、安定した輸入ビジネスを展開している。
原価の10倍の値付けにもかかわらず彼女はいまだに「安く付けすぎた」と言っている。なぜなら類似品が彼女の商品の定価よりもさらに倍高い価格でも売れているらしいのだ。
驚きではないか?私は、何も特殊な成功例だけを挙げているのではない(そんなことをしても私には一文の得にもならない)。実際にこんな例はゴロゴロあるのだ。
だからこそ輸入ビジネスは面白いし、チャンスが溢れているのである。もちろん、まずは「売れそうな商品」ありき。その商品を発掘するのに最も手っ取り早いのが、海外の見本市に行くことなのだ。私はこの方法こそ最良と説き続けてきた。急がば回れ。
輸入ビジネスは副業でやるにしても本業でやるにしても、ネットの中で商品を探すのではなく、実際に見に行き、手に取って探すのが成功への近道だ。
誰でも入れる見本市
見本市とはどういうものですか?こんな疑問を持つ方もいらっしゃるだろう。見本市とは、文字通り新商品の「見本」が並ぶ展示会のことである。基本的には「健康」「インテリア」「電化製品」等、ジャンル分けされて展示会が開かれている。
まずは国内で開かれているものでいい。あなたが興味のあるジャンルの見本市にぜひ足を運んでいただきたいのだ。そこには、メーカー自慢の新商品がずらりと並んでいる。
東京ビッグサイトや幕張メッセ等の展示会では、2000社から3000社のブースが並ぶケースもある。その中を開催期間中に2、3日歩き回れば、必ずあなたの琴線に触れる商品が見つかるはずだ。
これは海外の見本市でもまったく同じことである。自分の好きなジャンルのモノがずらりと揃った中を歩き回るのだから、こんなに楽しいことはない。
仮になかなか良いものが見つからなくても焦ることはない。せっかく海外に来たのだからとにかくひとつは契約しなくては、などと思って、ピンと来ない商品を仕入れても大抵良いことはないものだ。
あなたの「これを日本に入れて売りたい」「日本でなら絶対に当たる」という直感、そして情熱こそが、輸入ビジネスの原動力となるからだ。
あなたの熱意は、メーカー側にも必ず伝わる。するとビジネスというのは、だいたい上手くいくものである。見本市というのは、業者しか入れないイメージがある。
個人がふらりと行って入れるものなのか?とあなたは思うだろう。ホームページ等を見ると、主催者側も業者向けと謳っている場合が多い。けれども、考えてみてほしい。
主催者側としては、来場実績、5万人、10万人と言いたいのである。名刺を提示すれば、入場を断られることはない。基本的にオールカマーなのだ。
見本市を探す手段としては、まずジェトロ(日本貿易振興機構)のサイトがお薦めだ。
「世界の見本市・展示会情報(Jmesse)」のデータベースにアジア、北米、ヨーロッパ、その他海外の見本市が地域別・業種別に網羅されている。何も難しいことはない。日本語で検索できるのである。
注意すべき点は、海外の見本市に行く際は、必ず英文名刺を作ること。そして名刺には屋号を入れることである。「○○トレーディング」でもなんでもいい。服装もそれほど気にする必要はない。
日本ではスーツにネクタイといったビジネスマンばかりだが、世界の見本市では、カジュアルな格好の来場者も多い。ヨーロッパ等はスーツが多いが、香港等の暑い国では、ラフな格好をしている人も多い。
事前にチケットを入手したり、登録しておけば間違いないが、当日に直接行って入れない見本市というのはまず存在しないから安心してほしい。
多少、料金が高くなるケースはあるが、それもたいした値段ではない。ちなみに見本市への入場料はそれほど高いものではない。
例えば世界最大規模といわれるドイツのアンビエンテと呼ばれる見本市でも、5日間通しのチケットで69ユーロくらいである。
もちろん、心配であれば日本のサイトから簡単に参加登録できるので、初めて行くのなら登録した方が無難だろう。この場合は割引されて52ユーロほどでチケットを購入できる。
今はインターネットでなんでも調べられる。情報に関しては何も困ることはない。本当に便利な時代になったものである。
屋号の入った英文名刺を作り、自分の好きなジャンルの海外の見本市を調べて、商品を探しに行く──海外旅行に行って、免税店で買い物をするのと何が違うのだろうか?まったく同じである。
違いと言えば、商品を小売価格で買うのか、業者価格で買うのかだけ。輸入ビジネスだからといって、肩肘張る必要はない。
ここまで本書を読んでくださったあなたなら、このビジネスへのハードルがぐっと低く感じられたのではないだろうか?
■おすすめ展示会一覧
Ambiente(アンビエンテ)フランクフルト(ドイツ)オススメ度★★★★★
生活消費財における文句なしの世界最大級の展示会。輸入を志す者であれば一度は行くことをオススメする。毎年、2月に開催され来場者は2015年度実績で13万5000人。出展社数は4811社。毎回出展社が4000社を超えるので何も見つからないで帰るということはまずない。ギフト中心だがインテリアやアクセサリーなども散見される。
Tendence(テンデンス)フランクフルト(ドイツ)オススメ度★★★★
冬のアンビエンテ、夏のテンデンスといった兄弟的展示会。アンビエンテと同じメッセフランクフルトが運営する展示会で、アンビエンテに比べると日本人の来場が少ない分穴場と言える。毎年8月末に開催されていたが、2017年からは6月開催となる予定。出展社はおよそ1000社(2015年実績)。全体的に来場者も多くないためゆっくりと見てまわることができ、商談をこなしやすい環境。
HOMIMilano(ミラノ・ホーミ)ミラノ(イタリア)オススメ度★★★★
前身は「マチェフ」という名前で運営されていた有名な展示会。色合い的にはイタリア国内向けのドメスティックな展示会の色彩が強く、外国人バイヤーが参加していない穴場的展示会。だいたい、1月と9月に開催される。出展社はおよそ1500社(2016年実績)。イタリアらしいアクセサリーやバッグ、宝飾品が多く、デザイン性が高いながら実用性もあるキッチングッズなどは目を引くものが多い。ただ、出展者の中にはイタリア語しかできない人も多いので注意。
MAISON&OBJET(メゾン・エ・オブジェ)パリ(フランス)オススメ度★★★★★
ヨーロッパ最大級の展示会。1月と9月に開催されることが多い。他にシンガポールやアメリカでも開催している。家具やインテリアなど少し大物も多く独特な雰囲気を持ち、フランスらしいファッショナブルなものが並ぶ。展示ブースも華やかで、会場全体に『魅せる』演出が施されている。パリから通う場合、バスや電車などに1時間近く乗る必要がある。会場の近くに泊まると空港しかないため、パリの街を観光しづらい。それらを差し引いても素晴らしい展示会なので一度は参加してみることをオススメする。
NYNOW(ニューヨーク・ナウ)ニューヨーク(アメリカ)オススメ度★★★
規模感は大きめで2600社(2015年実績)。8月と2月の年2回開催。生活消費財がメインであり、NY発の世界最先端を見ることができる。アクセサリーやテキスタイルもあり。別日にはHANDMADE商品のみの展示会などもある。デザイン性も非常に高い。ただ、アメリカ人は、北米をターゲットにしているところが多く、気に入ったなら買え的な雰囲気があり交渉しづらく、注意が必要。
広州交易会広州(中国)オススメ度★★★
世界最大級の展示会。1回の展示会で3期に分かれ、2週間ほど開催。10月と4月の年2回。1期が家電などの電化製品、2期がホームデコレーションや生活消費財、3期が食料品や医療、事務用品、衣料品など扱う商品も多岐で雑多。来場者数が18万5596人、出展者2万4514社。文句なしのモンスター展示会。一度は見に行ってもいいかもしれない。場所もわかりづらいところにあり、物量ありきの世界で初心者にはオススメできない。
HongKongGifts&PremiumFair(香港ギフト&プレミアム・フェア)香港(中国)オススメ度★★★★
4月に香港で開催されるアジア最大級の一般生活消費財の展示会。来場者数5万1575人、出展社数4262社とかなり大きめな規模感で行われる展示会。ジャパンパビリオンがあるなど日本人参加者も多く、香港は治安もいいため参加しやすい。
HongKongHousewareFair(香港ハウスウェア・フェア)香港(中国)オススメ度★★★★
上記と同じく4月開催の展示会。主催者も一緒なため、連続で参加する人も多い。こちらはアジア最大級のハウスウェア展示会。来場者数2万8618人、出展社数が2110社。
MEGASHOWPART1(メガ・ショー・パート1)香港(中国)オススメ度★★★★
毎年10月に開催。主催者は異なるが上記の展示会と似た雰囲気。来場者数3万4049人、出展社数3409社。規模感は大きく、参加しやすい。同じ10月にPART1とPART2が開催され、それぞれ異なる特徴がある。毎年、誘致のために様々な特典を用意してくれる。メールにてお知らせしてくれるので是非確認してから参加したい。
これ以外にも、こんなにたくさんあります。
3センテンスでOK!世界一簡単な輸入ビジネス英語とは
ハードルが低くなったとはいえ、あなたが一番気にしているのは語学の問題すなわち、言葉の壁ではなかろうか?アジア、ヨーロッパ、アメリカ、南米等々、世界中で様々なジャンルの見本市が開かれている。
しかし、現地の言葉を話すことができなければ交渉ができないのではないでしょうか?とよく聞かれる。世界共通のビジネス用語は英語である。
だが、英語がカタコトだからといって相手にされないとか、冷たくされるなどということはありえない。それは、海外のメーカーから見れば、我々輸入者はお客様だからである。外国人がわざわざ自分の商品を買い付けに来てくれている。
彼らはモノが売りたいのだ。どんなに英語がひどかろうが、逆に、なんとかしようと向こうから歩み寄ってきてくれる。とはいえ、ビジネス英語。専門用語もあるだろうし、素人の自分にできるだろうかと不安があるだろう。
けれども、実は日常会話よりビジネス英語の方が簡単だ。そこであなたに世界一簡単な輸入ビジネス英語を3つ伝授しよう。この3つをマスターすれば、あなたは海外で立派な輸入ビジネス業者になれるのである。
まず、あなたが外国の展示会で自分の商品を探しているところを想像してほしい。
展示会とは、ショッピングモールのようなものだ。大きな建物の中に通路を挟んで様々なお店が並んでいる所。そこであなたが「これはいい!」と思えるようなお気に入りの商品を見つけたとする。そこで、まずはにっこり微笑み、こう挨拶して、ブースに入ろう。
①Hi!(こんにちは)この瞬間、相手にはあなたが自分の商品に興味を持っていることが伝わる。しかも、あなたは笑みを浮かべている。相手も好感と期待を持って迎え入れてくれる。これだけで交渉の33%は終わったようなものだ。
②How much?(いくらですか?)ブースに陳列されている商品で、「これだ!」というものがあったら、迷わず「Howmuch?」と聞こう。すると相手はすぐに具体的な数字を答えてくれるだろう。
相手の言葉が聞き取れない場合は、決して慌てずに、ペンと紙を渡して書いてもらえばいいのである。これで値段もわかった。66%は交渉完了だ。
③Email you later.(あとでメールします)商品や取引条件についてあなたはもっと知りたいはずだ。名刺交換をしたら、後ほどメールで商談を進めることを相手に伝えて、ブースを後にすればいい。これで99%交渉は終了した。
残りの1%は日本に帰ってからである。ビジネス用の文書というのは実に簡単なもので、サンプル文書もたくさんあるし、今では翻訳サイトも充実しているので困ることはない。
この3つの魔法の言葉は、私が四半世紀前の輸入ビジネス開始当時に使っていた手法である。もちろん、当時は「Emailyou」ではなく、「Faxyou」だったが。この方法で通じなかったことはない。
結局のところ、人間同士のコミュニケーションである。好意と興味を全身で伝えることができれば、相手もあなたのことを信用するし、良好な関係を築きたいと望んでくるはずだ。
今では、iPhoneの音声認識機能やグーグル翻訳などの自動翻訳機能を使って、その場で翻訳して交渉している人もいる。伝わればオッケーなのだ。向こうも辛抱強く、必死に理解しようとしてくれる。
繰り返すが、メーカーにとって、あなたはお客様なのだ。しゃべれないからといって、門前払いされるようなことは絶対にない。
私のクライアントの中には、英語が全然しゃべれなくても、独占販売権を3つ持っている方や、上場企業と取引している方も大勢いるのだ。
みんな、最初は不安を感じるが、いざ輸入ビジネスを始めると語学が壁にならないことを実感するのだ。外国人とのビジネスの交渉だからと、難しく考える必要はない。
商品を作った側と、商品を気に入って自国に輸入したいあなた──ひとつの商品への愛情と興味があれば、両者の心はダイレクトにつながる。そんな二人に、言葉の壁などないに等しいのである。
あなたが日本人であるだけで海外で信頼される
実は、海外の見本市に行けば、日本人であること自体がひとつのブランドなのである。海外のメーカーにとって、日本は世界第3位の経済大国であり、しかも市場規模(人口)は世界10位。
誰もが日本市場と取引したいのである。また、日本人は金銭的な面で非常に信頼度が高い。しかも、これは名誉なことではないが、交渉しやすいと思われている。だから日本人だと告げた瞬間に非常に喜ばれるのだ。
また、日本製品への信頼も非常に高い。メイド・イン・ジャパンといえば、欠陥品の少ない、世界最高水準の品質の、高価な商品というイメージがある。海外のバイヤーで日本製品をけなす人はいない。
私はドイツとフランスでの見本市で日本商品の海外進出のお手伝いをしたことがあるが、海外のバイヤーで日本の製品を悪く言う人は一人もいなかったのだ。しかも誰一人としてだ。
世界には196か国がある。
その中で日本語を教える教育機関がある国はどれだけあるかご存じだろうか?私は40、50だと思っていた。ところが、128か国と8地域の計136か国ほどもある。驚きだ。つまり世界中の約7割の国において、日本語をなんらかの形で学ぶことができるのだ。
日本人以外で、日本語を話す人は世界に400万人超いる。ゲームやアニメの影響もあって、日本はビジネス相手としてだけではなく文化にも興味や関心を持たれ、信頼されているのである。
市場としても、製品の完成度の高さも、「日本」は貿易の世界では信頼されている。だから「日本人」であるというブランドを自信を持って使わないと損なのだ。
私自身、輸入ビジネスをする中で、逆に日本人としての誇りを持った。もっと私たちは自信を持っていいのだな、と。だから個人で輸入ビジネスを始めたとしても、何もためらう必要はない。
あなたは、日本人というだけですでに有利な立場にあるのである。それでは輸入ビジネスを始めるにあたって、具体的には何が必要になってくるのだろうか。実は、ほとんど何も必要がない。
- パソコン・FAX
- 名刺(屋号の入ったもの)これくらいのものである。
お金はどれくらい必要になるの?という質問をよくされる。それはあなたの目標設定、目指す売り上げによって違ってくる。本業でやろうという人もいれば、仕事の合間に副業でやりたい、という人もいるのだから当然だ。
副業で始めたいという人は、30万円、50万円くらいの資金で始めるケースが多い。本業としてやりたいのなら多少のまとまったお金は必要だが、リスクはあなたが思っているよりはるかに小さいのである(それは追々説明する)。
軍資金があまりないという方には、少額の資金でも始めることができるレップという方法もある。海外メーカーの代理人となって、日本でお客様を探して手数料をもらうビジネスだ。
商品を輸入するのではなく、メーカーとクライアントの横のつながりを作って、メーカーの代理人として利益を得るのである。また、さらにソフトな方法として、第6章で詳しく触れるが、在庫を抱える必要のないドロップシッピングという手法もある。
海外メーカーと事前に契約だけ結んでおき、お客様から注文があった時だけ海外から直接送ってもらう方法だ。これは時間を取られないビジネスなので、サラリーマンをしながらやっている人も多い。
私の知り合いでサラリーマンの副業としてこのビジネスを始めた人がいるが、今では会社を作って社長になり、副業がサラリーマンになってしまったというのだ。驚きではないか?発想がこれまでの日本人の仕事観とはまるで違うのである。
名刺を作った瞬間から、あなたはインポーター!
それでは、海外の見本市に行かなければ輸入する商品は見つけられないのだろうか?当然、そんなことはない。
もちろん、何千社が同ジャンルの新商品を並べる見本市に行くのが最速、最良の方法だと私は薦めているが、海外の小売店で買った商品から輸入ビジネスに展開させている人もたくさんいるのだ。
どうするのか?商品には、パッケージや説明書に製造元のアドレス、連絡先が書いてあるであろう。そこに連絡をするのである。
「どこそこであなたの商品を見ました。日本のマーケットで商売をする気はないか?」とメールするのだ。これなら海外旅行のついでに誰でもできる。
これが絶対だというやり方はないのだ。自由な発想と目配りがあれば、ルールなんてないのである。また貿易取引なんて、会社同士の取引じゃないと相手にしてくれないんじゃないのだろうか、とあなたは不安に思うかもしれない。
しかし、この極めて日本的な固定観念こそがビジネスチャンスを逃してしまうことになるのである。日本は高度成長期に終身雇用制が定着した。1955年から1990年の35年の間にGDP(国内総生産)が50倍になった。
日本の歴史上、こんな時代がかつてあったろうか?経済が爆発的に成長した超異常な時代を背景に、終身雇用制が成り立っていたのである。
終身雇用制というのは、会社の看板が大事になってくる。個人の能力うんぬんではなく、会社の看板で商売できたのだ。
ところが、欧米社会は今や逆である。個人の能力を生かして会社を移り替わっていくことがステイタス。個人の能力に合わせて収入がアップしていくのだ。もはやビジネスは会社と会社ではなく、個人と個人のつながりになってくる。会社の看板ではなく、あなたの能力こそが看板であり、ブランドなのである。
これは世界のスタンダードなのだ。
ということは、個人で海外の大手メーカーと交渉できるのか、などと心配する必要は何もないのである。しかし、いきなりメールでビジネスを持ちかけたとしても、今はジャンクメール等が多く、それらに紛れてなかなか読んでもらえないことがある。
メールを確認してもらえないようでは勝負にならない。そこで、絶対に反応がある魔法の言葉(件名)をお教えしよう。
Would you be interested in promoting your products in japan?(御社の商品を日本で販売することに興味がありますか?)この言葉に反応しないメーカーは物売りであれば存在しない。
反応しないとすれば、すでに日本に独占販売店を持っているか、輸出を考えていないメーカーくらいだ。このメールを出して3秒で返事が返って来たという人がいるぐらい効果的なのである。
これはサプライヤー(供給者)にすれば、ものすごく魅力的な言葉なのである。日本という世界第3位の経済規模のあるマーケットであなたの商品を販売してみないかという誘いなのだ。
反応しないはずがない。海外の見本市、小売店で見つけてきた商品等の見積もりやカタログが欲しい場合は、この件名のメールを送れば何かしらの反応は間違いなくある。
もちろん、100%ポジティブな返事ではないかもしれないが、ぜひ試してみてほしい。どちらにしろ、輸入業界では今、ビジネスチャンスはゴロゴロと転がっている。
だからまずは名刺を作ろう。「○○トレーディング」等、屋号の入った名刺を作り、フリーメールではない屋号の名前とリンクしたメールアドレスを取得する。
それだけでもうあなたのインポーター人生の始まりだ。つまり、この時点であなたはもう日本人の輸入業者となったのである!名刺を作るだけでモチベーションは上がる。
電話番号についてはできれば固定電話がいいが、場合によっては秘書サービスの会社で電話番号を取得してもいい。これは安価であなたの代わりに電話番をしてくれるサービスだ。今や誰でも、バーチャルオフィスを持つことができる。
今は便利な時代だ。どんな環境からでもあなたは名刺1枚で輸入業者になれるのである。だから心配しなくていい。
次章以降をじっくり読んでいただければ、輸入ビジネスは難しくないことがわかるはずだ。世界中で貿易の自由化が進んでいる現代。あなたのやる気次第なのだ。まずは自分の好きなモノを日本に輸入する、という感覚を持って始めれば、方向性として間違いないのである。
●ビジネスコラム初対面の相手には、オーバーなくらいに喜びを伝えろ
人は誰しも歓迎されると嬉しいものである。人と人は第一印象で決まるとよくいわれる。私もこれには異論がない。まったくその通りなのだ。私は、初対面の人と接する時は、できるだけにこやかに、そして会えて嬉しい旨を、はっきりと口に出すようにしている。経験則で得をすることを知っているからである。
こんなことがあった。あるパーティーでのこと。その男は、人ごみをかき分けてきてこう言った。「あの……、大須賀さん。大須賀さんですよね。わー、嬉しいです。もうずっと前からお会いしたいと思っていたのです。人間って念じていれば、必ず叶うのですね。光栄です」これで嬉しくない人がいるだろうか。否であろう。
名刺を見てさらに驚いた。地方の超優良企業の社長なのである。私は、逆に恐縮してしまった。後から知ったのだが、一介の社員から40代で社長まで上り詰めた、その地方では名うての経営者であったのだ。
さすがである。人たらしの達人である。結果彼には、ちょっときつめのオファーをのまされてしまうことになるのだが。しかし彼には、悪い印象を持っていない。
いや持てないのだ。オーバーな喜びと表現。「なわけないじゃないか」と思ってもなぜか憎めないのである。嬉しいのである。それ以来私は、彼からの学びを商談時にも実践している。
輸出者にとって、我々輸入者はお客様である。にもかかわらず、こういった喜びを表現した出会いを作ると、相手にとって最高のお客になれるのである。
所詮は人間対人間。自分を愛でてくれ喜んでくれる相手を嫌いになれようか。これは、心理学上からも証明されている事実である。喜びを見せて商談を有利に運ぶ。無資本で、誰にでもできる効果的な手法である。試してほしい。
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