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第1章自分の本当の声に気づくための準備運動

目次

あなた自身の声とは自分の声が嫌いな人は8割

2015年、世の中の話題や気になるネタを独自に調査するニュースサイトの「しらべぇ」が「録音した自分の声が好きですか?嫌いですか?」というアンケート調査を行ったことがありました。

すると、「嫌い」と答えた人は、全体の7割以上にのぼるという結果が出ました。男女別のデータで見ると、男性の68パーセント、女性の78パーセントが、自分の声が嫌いだというのです。

いや、このデータなどはまだいいほうです。

音楽ジャーナリストの山崎広子さんの調査によると、8割の人が自分の声は嫌いだと言います。あなたの場合はどうでしょうか。

自分の声は好きですか?嫌いですか?やはり、「嫌い」と答える人のほうが圧倒的に多いのではないでしょうか。

なかには、「改めて自分の声を聴くと、ゾクッとする」「これが自分の声かと思うと、嫌悪感すら覚える」という人もいるくらいです。

でも、これは普通の人に限ったことではありません。声を生業とするプロの歌手の中にも、初めて自分の声を聞いてショックを受ける人が少なからずいるようです。

たとえば、ビートルズのメンバーだったジョン・レノンもその1人です。ジョン・レノンは少年時代にロックンロールを歌う自分の声をテープで初めて聞いたとき、そのひどい声に愕然としたと言います。

実際、後年、彼は伝記の中で次のように語っています。

「自分の細い声が嫌いだった。コンプレックスだった。エルビス・プレスリーのように分厚くて、丸みを帯びた流動感のある声になりたかった」

ロック界のカリスマと称されたジョン・レノンでさえそうだとしたら、あなたもとりあえず「自分の声は嫌い」でいいのではないでしょうか。

声のチェック自分の声を録音して一度聞いてみる

「自分の声は嫌い」という人がほとんどの中、それを嫌いで終わらせてしまっては、いつまで経っても、最良の声を出すことはできません。そこで、ちょっと勇気がいるかもしれませんが、まずは自分の声の「健康診断」を行うことから始めてみましょう。用意するものは、ICレコーダーやスマートフォン(ボイスメモ)のような音声が録音できるものがあればOKです。

それらを使って、ふだん通りの口調・テンポ・トーンで、次の言葉を発していただきたいのです。続いて、仕事でいつも口にしている次のような言葉を発してみてください。

これもふだん通りの口調・テンポ・トーンでお願いします。以上で録音は終了。そうしたら、さっそく再生し、自分の声を聞いてみましょう。

あなたの本当の声相手が聞いている声が今のあなたの声

どうですか?改めて自分の声を聞くと、どんな印象を受けるでしょうか?──聞き取りづらい声だなぁ。

  • ──声が小さいなぁ。
  • ──暗い声だなぁ。
  • ──声がまったく通っていないなぁ。
  • ──ハリがないなぁ。
  • ──ダミ声だなぁ。
  • ──こもっているなぁ。
  • ──息苦しい声だなぁ。
  • ──かすれているなぁ。

こう思った人も少なからずいるはずです。

そんなあなたに追い打ちをかけるようで恐縮ですが、その声が「他人が聞くあなたの声」なのです。しゃべっている当人の耳に入ってくる声と、相手が聞く声は別もの。

どちらも自分の声であることには変わりないけれど、相手が聞く声が今のあなたの本当の声なのです。あなたはいつもその声で人と会話しています。まずは、このことをきちんと認識してください。

エッ?ますますショックを受けたですって?ますます自分の声が嫌いになったですって?でも、心配はいりません。そんなあなたのためにこの本はあります。

これからお話しすることを実践すれば、自分にとって一番好ましい声が出せるようになり、誰からも好感を持たれるようになります。

そして、ここからがいよいよ本題。まずは、あなたの声の問題点を探り当てながら、最良の声を出すためのウォーミングアップについて述べていきたいと思います。

声を出すときの姿勢姿勢をチェックするだけで声を出すときの負担は減る

ここであなたにもう1つお願いしたいことがあります。今度は自分がしゃべっている姿を動画で撮影してほしいのです。

動画が撮影できない人はデジカメ等で写真に撮ってもかまいませんし、鏡に自分の姿を映し出しながらしゃべってもかまいません。

しゃべる内容は、先ほど同様の言葉にしましょう。これも、ふだん通りの口調・テンポ・トーンでお願いします。では、始めてください。

さて、なぜ、こんな面倒くさいことをお願いしたかというと、動画や写真、あるいは鏡を見て、自分の姿勢をチェックしてもらいたいからです。

そう、自分の声の「健康診断」で、「聞き取りづらいなぁ」「小さくて暗い声をしているなぁ」という印象を抱くようであれば、声を発するときの姿勢に問題があることを認識してほしいのです。

では、具体的にどこに問題があるのかを、順を追って説明していきましょう。

「声を出すときの姿勢」チェックリスト&改善点

■チェック1 下を向いてしゃべっていませんか?

まずは、首の位置と目線を確認してみてください。下を向いてしゃべっていませんか?下を向いてしゃべると、首もおのずと下がり、目線も下にいってしまいます。

すると、顎を引きすぎる形になり、喉の筋肉も締めつけられるため、どうしても声が出づらくなってしまいます。逆に首を上げすぎても、目線がおかしくなります。目線はあくまで目の高さ。首(顎)は軽く引いた状態がベストです。

■チェック2背中が丸まっていませんか?

次は背中をチェックしてみましょう。

ひょっとして、丸まってはいませんか?背中が丸まっていると、肩が内側に狭まり、肩甲骨も凝り固まってしまい、首や肩などに余計な負担がかかってしまうため、声が出しにくくなり、発声にも悪影響をおよぼすようになります。

■チェック3舌が奥に行っていませんか?

姿勢が悪く、とくに背中が丸まっていると、舌が奥に入ってしまうため、動かしづらくなり、滑舌が悪くなったり、声が出しにくくなったりします。

猫背のお年寄りの声が聞き取りづらいのも、それが多分に関係しています。

これはさすがに動画や写真では確認できませんので、声を発するとき、意識的に舌がどの位置にあるかをチェックしてみてください。

■チェック4無表情でしゃべっていませんか?

続いて、顔の表情を確認してみてください。聞き取りづらい声の人・声が通らない人は無表情で話をしています。

これは表情筋をほとんど動かしていない証拠、口角が上がっていない証拠です。

■チェック5拳を強く握りしめていませんか?

手はどんな状態ですか?手の拳を強く握りすぎると、そこに力が入ってしまうため、どうしても声が出しづらくなります。

人によっては、声は出たとしても、硬めの声になってしまうことがあります。野球やサッカーの監督がいい例です。

勝利インタビューのときと違って、試合中に硬めの声になってしまうのは、熱中するあまり握り拳で選手にゲキを飛ばしていることが関係しています。

■チェック6カカトに力を入れていませんか?

これも動画や写真ではわかりづらいと思いますが、最後はカカトに注目してください。

カカトに力が入っていませんか?カカトに力が入ると、姿勢が悪くなると同時に身体が緩むため、やはり声に力が入らなくなります。どうですか。該当する項目が複数あったのではないでしょうか。

発声もスポーツと同じで、さまざまな筋肉を使います。ところが、姿勢が悪いと筋肉が凝り固まり、首、肩、腰などに余計な負担がかかってしまうため、発声にも悪影響をおよぼすようになることが、これで少しはおわかりいただけたと思います。

しかし、心配はいりません。実はこれも意識すれば簡単に自分で直すことができます。あなたは、運動する前に軽い準備運動をしますよね。

同じように、しゃべる前にこれから説明する軽い準備運動──ストレッチを行えばいいのです。名づけて「声を出す前の3分間ストレッチ」。これを行えば、関節の可動域が広がり、筋肉も刺激され、おのずと声も出しやすくなります。

発声前のストレッチ「声を出す前の3分間ストレッチ」を日課にする

ではさっそく、「声を出す前の3分間ストレッチ」の説明に入りましょう。これも順を追って解説していきます。

声を出す前の3分間ストレッチ

■ストレッチ1目を開けたまま、首を回す

下を向いてしゃべると、首もおのずと下がり、目線も下にいってしまうため、声も出づらくなると言いましたが、これを防ぐためには目を開けたまま首を回すようにしましょう。

右回し、左回し、各々5回やれば十分です(イラストストレッチ1参照)。首を回すのは、言うまでもなく緊張感を緩和させるためです。では、なぜ目は開けたままなのか。

これは目を開けたまま首を回すと、いろいろな場所を見ることで視界が広がることが関係しています。いろいろな場所を見てから、仕事などで人と会えば、脳が順応するため、視覚から生じる緊張感もこれまた緩和されます。ちなみに目は大きく見開く必要はありません。ときどき瞬きする程度がベターです。

■ストレッチ2耳を引っ張る

まずは、イラストストレッチ2をご覧ください。ポイントは耳のふちです。

耳のふちは上部から中部、下部(耳たぶ)にかけてぐるりとありますが、その部分をまんべんなく縦、横、斜め、下へと引っ張ってください。

両耳を同時に、10秒ほど行えば十分で、こうすることによって血行が良くなり、耳の付近にある神経がリラックスし、身体全体がポカポカしてきます。

それにより喉も温まり、声も出しやすくなるという利点があるのです。

■ストレッチ3肩に手を当てながら、肩を回す

前述したように、背中が丸まっていると、肩が内側に狭まり、肩甲骨も凝り固まってしまい、首や肩などに余計な負担がかかってしまうため、声が出しにくくなります。

そうならないようにするためには、イラストストレッチ3にもあるように、肩に手を当てながら(なおかつ肩甲骨を意識しながら)、しっかりと肩を回すようにしましょう。

ただ肘を回すだけでは肩甲骨が動かない場合があるので、必ず肩に手を当てて行うようにしてください。

1秒間に1回転するくらいのスピードで、前回し、後ろ回しを10回ずつ行うといいでしょう。血流が良くなり、身体がポカポカと温まってきます。これは肩こりで悩まされている人にとっても効果があるため、一石二鳥と言えます。

■ストレッチ4舌が下の歯の裏についているか、確認する

これも前述しましたが、舌が奥にあると、動かしづらくなり、滑舌が悪くなったり、声が出しにくくなります。

そこで、舌は下の歯の裏に軽くつけて、固定してしゃべる習慣をつけてください。このとき、舌を歯につけすぎてもダメ。あくまで「軽くつける」のがポイントです。

■ストレッチ5口角を意識的に上げる口角を意識的に上げる

ためには、両手で頬を上げるような感じでマッサージするのが一番です。ポイントはイラストストレッチ5にもあるようにニコッとした表情になること。

これを前回し、後ろ回しで10回ずつ行うようにしてください。

ちなみに、このマッサージを行うと表情筋を刺激することにもなるため、顔のたるみやシワも改善されたり、美顔にも効果があります。

声も良くなり、笑顔も素敵になり、若々しくなるという点から言えば、一石二鳥ならぬ一石三鳥の効果が期待できます。

ストレッチ6手首をしっかりとほぐす

手の拳を強く握りすぎると、そこに力が入ってしまうため、声が出しづらくなると言いましたが、思い当たる人は手首のストレッチを行うといいでしょう。

イラストストレッチ6のように、両手の指を組んでグルグルグルと、8の字になるように、前回し、後ろ回しで10回ずつ行えば十分です。

そうすると手首の筋肉がほぐれるだけでなく、肩の筋肉もほぐれるようになります。

■ストレッチ7足の親指に力を入れる

カカトに力を入れてしまうクセがある人は足の親指に力を入れるようにしましょう。まず、握り拳1つ分くらい両足を開き、両足の親指に力を入れながら立つようにします。そうすると、自然と姿勢がピンと真っすぐになります。

このとき、カカトは地面に着くか着かないかくらいの感じでリラックスした状態を保つようにしてください(イラストストレッチ7参照)。

この姿勢が自然にできるようになると、常にお腹に息が入りやすくなるため、次章で述べる「腹式呼吸」で声が出せるようになります。

ちなみに、椅子に座るときも、体重は気持ち前に、足の親指を意識し、そこに力を入れるようにしてください。

以上で、「声を出す前の3分間ストレッチ」はおしまい。これで声を出すための準備は完了です。どうですか?これなら、いつでもどこでも簡単に行えます。トータル3分もあれば十分できます。

商談の前、プレゼンの前、面接の前など、トイレでもできます(人に見られるのが嫌な人はトイレの個室で行ってください)。

スポーツを行う前、たいていの人は軽い準備運動をすると思います。これは身体を温め、筋肉をほぐすことで、スポーツを行った際の体へのダメージを減らすためです。

でも、さまざまな筋肉を使うという点においては発声も同じなのに、発声のための準備運動をしようという意識を持っている人はほとんどいません。

これを機に「声を出す前の3分間ストレッチ」を習慣にしてみませんか。

発声診断「はじめまして」と「よろしくお願いします」はどちらが言いづらい?

この章ではまず、自分の声をチェックしてもらいました。

続いて、自分の姿勢をチェックしてもらい、姿勢を改善することで、最良の声を出すための「声を出す前の3分間ストレッチ」について説明しました。

そこで今度は、あなたの声の「発声診断」をちょっとだけ行ってみたいと思います。やり方はいたって簡単。先ほど同様、次の言葉をふだん通りの口調・テンポ・トーンで口にしてほしいのです。

さて、ここで質問。

「はじめまして」と「よろしくお願いします」という言葉はどちらが言いやすく、どちらが言いづらかったですか?よくわからなければ、もう一度、復唱してください。

どちらが言いやすく、どちらが言いづらかったでしょうか?必ず、どちらかが言いやすく、どちらかが言いづらかったはずです。

誤解がないように申し上げておくと、どちらが言いやすい・言いづらいで、優劣をつけようとしているわけではありません。

どちらが言いづらいかによって、次章以降で述べる発声トレーニング方法の内容(改善すべき点)が若干変わってくるということをご理解いただきたいのです。

アナウンサーや声優のように特別な訓練を積んだ人は別として、誰にでも言いやすい言葉と言いづらい言葉があります。

ここでは、まずそのことだけ頭にとどめておいてください。

発声の準備運動喉も心も安定する「ハミング」の効果

「発声診断」に続いて、今度は声を出すにあたっての準備運動──ハミングを紹介しましょう。

ハミングとは、上の歯の裏と下の歯の裏の中間に舌を軽く置いて、口を閉じた状態で「んーーーー」と喉を振動させる方法のことを言います。

ハミングは人それぞれの喉の大きさや声帯の長さ、骨格などによって音の高さが違ってきます。つまり、トーンの高い人もいれば、低い人もいるのです。

だから、無理なく自然体でリラックスした状態のハミングの音──これがストレスのかからない自分の一番出しやすい声のトーン、すなわち安定した状態だと思ってください。試しに、「んーーーー」とハミングしてみてください。

トーンの調子はどうですか?ちょっと高いかな(低いかな)、無理しているかなと思ったら、1音でも2音でもかまいません。

遠慮することなく下げて(上げて)、もう一度やり直してください。そして、「この音だ!この音が一番出しやすい」と実感できたらしめたもの。声のチューニング合わせはほぼ完了したと言っていいでしょう。

ちなみに、ハミングには喉を安定した状態にするだけでなく、怒りを鎮める効果もあります。部下が指示通りに動いてくれない……。子どもがゲームばかりして、ちっとも勉強しない……。

こういうときって、誰でもイライラしたり、腹立たしくなりますよね。そのため、ついつい部下や子どもに向かって大声で怒鳴り散らしてしまったということがあるでしょう。

でも、大声で怒鳴り散らせば散らすほど、自分では気がつかないところで、声帯は傷つき、喉が委縮しています。そんなときにハミングを行えば、いち早く怒りを鎮めることができ、声帯も平常な状態へと戻すことができます。

これも試しにやってみてください。ポイントはなるべく頭の中を「無」にすること。

「あいつ、むかつく」と思っても、そのことを忘れるようにして無我の状態で行ってください。さぁ、これで最良の声を出すにあたってのウォーミングアップ(準備運動)はひと通り終了です。

自分の本当の声1声はいくつになっても進化する

以前、私のセミナーを受講してくださった50代の男性から、こんな質問をされたことがありました。

「最良の声が出せるようになれば、仕事で劇的な成果を生み出せる理由はよくわかりました。しかし、私の場合、あと10年もすれば定年です。今さらウォーミングアップとかトレーニングとか言われても、年を重ねるごとに声が老化していくような気がして……」

なるほど、そう考える人の気持ちもわからなくはありません。

1970年代にハードロックを熱唱していた声量のある欧米のシンガーが、60代、70代になった今、来日してコンサートで同じ曲を歌っても、まるで別人のようにしゃがれてひどい声になっていたという話を私も耳にすることがあります。

しかし、これも心配はご無用!もし、あなたのお気に入りのハードロック・シンガーがそうだとしたら、それは70年代に本来の最良の声で歌っていなかった証拠、無理して歌っていた証拠です。

逆に、自分らしい本当の声を見つけ、それを発する習慣にしておけば、歌に限らず、その状態がずっと維持できるようになるのです。いや、いくつになっても進化させることさえできると言っても過言ではありません。

自分の本当の声2自分の本当の声に目覚めれば、人生も変わる

私のトレーニングを受けに来られた70代の男性がそうでした。

男性は長年自分の声にコンプレックスを抱いていたようで、しゃべるのはもちろんのこと、子どものころ「おまえは音痴だから歌を歌うな」と小学校の先生から言われて以来、話すことも歌うことも苦手になってしまったようなのです。

「でも、もっといい声になりたいし、カラオケで思う存分歌ってみたいんです」こう本音をこぼす男性に対し、私はさっそくトレーニングを行うことにしました。

その結果、どうなったと思いますか?びっくりするかもしれませんが、たったの1回90分の指導で男性の声は一変しました。もう一度、言います。たったの1回。それも90分です。

念のために申し上げておくと、私はその男性に取り立てて難しいことをレクチャーしたわけではありません。

男性はさほど問題のある声をしているわけではありませんでした。ただ音域が狭かっただけなのです。音域が狭いと、しゃべったときに高音部分や低音部分の声が出しづらくなります。歌を歌った場合も、高い音(低い音)が出にくくなるため、1オクターブ下げざる(上げざる)を得なくなります。

他人から音痴と言われる所以はここにあります。そこで、口の開け方を変えたり、腹式呼吸をすることで、音域を広げるためのトレーニングを行っただけなのです。

そして、興味深いのはここから。半年後、その男性と再会したら、男性いわく、「島田先生!あれ以来、人前でしゃべるのが苦ではなくなりました。他人から別人のような声になりましたね、と言われることもあるんです」

「島田先生のレクチャーで音域が広くなったせいか、最近はカラオケにもよく行くんです。一緒に行った人からも『なかなかいいね』と言われるので、うれしくなります。これからは自分の歌いたい曲をどんどん歌っていこうと思います」

そう語る男性の表情はまるで別人のようにイキイキとしていました。これはほんの一例にすぎませんが、同じことはあなたにも言えます。

繰り返し言いますが、自分にとってもっとも好ましい声の状態に気づき、それを発する習慣をつけておけば、退化するどころか、その状態がずっと維持できるようになります。

いや、日を追うごとに進化さえしていきます。すると、自分に自信が持てるようになり、人生に張り合いが生じるようになります。

人生に張り合いが生じれば、毎日が楽しくなり、イキイキしてきます。つまり、人生までもが謳歌できるようになるのです。

そのことを念頭に置いて、次章からはいよいよ最良の声を出すための発声レッスンについてお話ししていきましょう。

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