集中力を高めて単位時間の仕事を増やすことが、結果として仕事の効率をアップさせて、「時間短縮」につながる。
それが、「神・時間術」です。では実際、どのように集中力を高めていけばいいのか。集中力の基本知識とともに、「高い集中力」を発揮する方法を本章ではお伝えします。
最高の脳その115・45・90の法則映画「007」にボンドガールが必要な理由
私は大の映画好きで、映画評論家としての活動もしています。
大学生の頃は年間200本の映画を劇場で見て、映画研究会に所属して8ミリ映画を撮っていました。当時の人気映画の一つとして「007」シリーズがありました。
英国秘密情報部員007ことジェームズ・ボンドが活躍するアクション映画シリーズです。あなたも一度は見たことがあるはずです。
20本を超える「007」シリーズですが、驚くべきことに、シリーズ第1作から、そのストーリー展開はほとんど変わっていません。
15分ほどのアクションシーンがあって、アクションが一段落すると別の国へと場面転換。その場面転換の前後に、ジェームズ・ボンドとボンドガールとのお色気シーンが挿入されるのです。
これを見て、大学生の私はある疑問を抱いたのです。
「なぜ、007シリーズのアクションシーンは、15分で終わってしまうのか?アクションの合間に、ボンドガールのお色気シーンなんか挟まないで、ぶっ続けでアクションをやったほうが、おもしろい映画になるのではないか?そもそも、ボンドガールは必要なのか?」と。
この疑問は、私が精神科医になってから、つまり精神科医の観察眼を持って「007」の新作を見たときに解き明かされました。ボンドガールは、脳科学的に絶対に必要だと。
「15分」〜同時通訳者の集中時間
書店に行くと、「集中力を持続させる方法」といった本を見かけますが、集中力を持続させるのは、なかなか難しいことです。
序章の「ドーハの悲劇は、なぜ起こったのか?」ですでに説明したように、人間はある程度の集中力の持続は可能ですが、「ピークの集中力」、つまり非常に高い集中力が長時間、持続するものではありません。では、集中力は何分、持続可能なのでしょうか。
それについて調べてみたところ、「15分」「45分」「90分」という単位時間が浮かび上がってきます。
以前、同時通訳をしている方とお会いすることがありました。ダライ・ラマ14世の同時通訳も務めた有名な方です。
彼女によると、「同時通訳というのは、非常に高い集中力を要するので、せいぜい10分。どんなに頑張っても、15分が限界です」と言っていました。
会議の同時通訳は3人1組で、15分ごとにローテーションで回すことが多いそうです。船舶や航空機のレーダー監視、工場の計器監視作業は、ヴィジランス作業(監視作業)と呼ばれています。
何かを監視する作業のような、何が起こるかわからずに刺激が来るのを待っていて、注意は浅く広く周囲に向けられている状態です。
ヴィジランス作業では、環境の変化が少ないと、20分ぐらいで刺激に対する注意の集中度が低下し、反応量や正答率が下がるため、「20分効果」と呼ばれています。
20分を超えると集中力が低下してしまう一つの証拠です。クラシック音楽でも、15分から20分ごとに楽章が分かれていて、小休止が入る構成で作られているものが多いです。
かなり深い集中が持続できる濃い集中時間は、「15分」程度であって、20分を超えない、つまり「15分」が一単位と考えることができます。たとえば、私は電車に乗ったとき、必ず本を読みます。
「5分」と「15分」では、物理的には3倍ですが、本を読み進めるスピードは5倍くらいに増えるのです。
電車に乗って、本を開いて、10~15分頃の状態というのは、集中力が高まってきていて、いわゆる「調子がのってくる」状態になります。
「15分」は、集中力持続の単位であり、まとまった仕事を片づけるのに適した仕事時間の単位と考えられます。
「45分」〜授業の集中時間
小学校の授業というのは、一コマ45分です。中学校、高校になると、1コマ50分です。ではなぜ、学校の授業は、45~50分ごとに区切られているのでしょうか?それは、集中力は「45分」程度しか続かないからです。
テレビの1時間ドラマがあります。これも、1時間ドラマといいながら、CMを抜くと、正味45分くらいで、15分の3ブロックに分かれて構成されているものがほとんどです。
15分おきにCMが入り、一息つくことができます。CMの間にトイレに行く人も多いでしょう。それによって、完全に集中力がリセットされ、次の15分を再び集中して見ることができるのです。
小学校、中学校で、子どもたちを上手に集中させる先生は、15分おきに雑談や冗談を挟んでいます。15分ごとに「笑い」と「弛緩」を入れて、15分の3ブロックで授業を構成しています。
小学生でも集中して取り組める時間単位が「45分」です。45分授業を受けて10分休憩する。このリズムで5~6時限目まで集中力が続きます。
小学校の時間術は、非常に合理的であり、その時間のリズムは私たちが小学校の頃から経験しているリズムでもありますから、私たちの身体に染み込んでいるはずです。
「ゲーム脳」の提唱者である日本大学文理学部の森昭雄教授は、集中力の限界は、「40分」と言っています。
パソコン仕事などをする場合は、40~50分に1回休憩を入れたほうがいいとも言っています。15分を3セットにした45分で、集中力のリズムを作ることができます。
「90分」〜サッカーの集中時間
45分が2倍になると90分です。サッカーの試合が45分ハーフの90分で行われます。サッカーの試合を見る場合、45分ハーフで間に15分の休憩を挟んで、トータル試合時間で90分。
最初から最後まで集中して見るのに、ちょうどいい時間だと思いませんか。テレビの2時間ドラマというのも、CMを除くとだいたい90分で作られています。
そして、大学の講義も90分の学校が多いと思います。90分というのは、大人がなんとか集中できる限界の時間と考えられます。
それも45分の2ブロックにして間に休憩を入れると、さらに集中しやすくなります。
人間の体内に「90分時計」があった
さて、ここまで15分、45分、90分という、3つの集中力の単位となる時間を紹介してきました。
脳科学的根拠がないじゃないか、という指摘が出そうなので、そろそろ根拠を示しておきたいと思います。
人間の身体には「体内時計」というのがあって、非常に正確にリズムを刻んでいます。有名なのは、24時間の「概日リズム」です。
毎日同じ時間に眠気がきたり、お腹が減ったりします。
24時間周期で睡眠や摂食のリズムは刻まれていて、さらに体温やホルモンなども、昼と夜とで時間とともに規則的に変化しています。
「概日リズム」を英語では、「サーカディアンリズム」といいます。何十年も前から知られていて、たくさんの研究があります。
そして最近では、もう少し短いリズムが注目されています。それは、「ウルトラディアンリズム」というものです。
「ウルトラディアンリズム」は、約90分の周期です。
これは、人間の脳波を調べると、約90分の周期で覚醒度が変化している、つまり覚醒度の高い90分と眠気の強い20分が交互に訪れるサイクルが脳には存在するというものです。
睡眠中にも、レム睡眠とノンレム睡眠の約90分の周期があり、それぞれのサイクルの間に5~20分のインターバルが入ります。
そうした睡眠が深まるサイクルを一晩に3~5回繰り返すのが、健康的な睡眠と言われています。また、胃の蠕動運動も90分のリズムがあることが知られています。人間の身体には、90分というリズムがあることは間違いがなさそうです。
脳リズムサーフィン仕事術
集中できる時間単位は、「15分」「45分」「90分」と3つあります。これをまとめて、私は「15・45・90の法則」と呼んでいます。
脳の中では、海辺で波が寄せては引いていくように、集中力も高くなったり低くなったりというリズムを刻んでいます。
集中力が低いときに頑張って集中して、必死に仕事をこなそうというのは無理があります。リズムに逆らうのではなく、リズムに上手に乗る。
つまり、「集中力の波乗り」をすることが、集中力を最大限活用する仕事術の基本となります。集中力には、「集中の深さ」と「持続時間」があります。
一言で「集中力の持続時間」といっても、テニス選手とサッカー選手とでは、集中の程度、深さと持続時間がまったく違います。
テニスの錦織選手の場合は、相手がサーブを打つ1秒に集中力がピークになるでしょう。
サッカーの長友選手の場合は、1秒集中が途切れただけで、ゴールを決められてしまいますから、45分の前後半、ずっと集中力を途切れさせないことが重要になります。
これは、ビジネスマンでも同じことです。
私のように原稿の執筆をする場合、15分ごとに休憩を挟んでいては仕事になりません。
一度集中しはじめたら、90分は一心不乱に書き続けます。
机に積み上げられた数十枚の書類を処理していく事務仕事であれば、単純作業を90分続けるのは至難の業です。
15分か30分ごとに休憩を入れたほうが、仕事がはかどるはずです。
「仕事」といっても、その作業内容によって、ライトな作業かハードな作業かによって集中力の持続時間は変わります。
また、先ほど睡眠周期は90分と書きましたが、最近の研究では睡眠の周期は個人差があり、人によって70~110分の幅があるといいます。
前後に20分もの個人差があるので、生物学的な集中力の持続時間も当然、個人差があるでしょう。
あるいは、集中力を鍛えることで、長時間の集中が可能になってきます。
つまり、集中力の持続時間はトレーニングによっても変化するのです。
「15・45・90」というのは、あくまでも集中力持続の目安にすぎません。
「90分ではなくて、80分ではダメなのか?」というと、80分が最適な人もいるはずです。
重要なのは、自分に最適な集中時間をつかむということです。
そして、そのリズムに乗って、間に10~15分程度の休憩を挟むのです。
これが、「15・45・90の法則」を活用して、脳のリズムをサーフィンのように乗りこなすということです。
ネットで「集中力持続時間」と検索すると、「15分」「45分」「90分」という数字が検索結果で出てきますが、実は「15・45・90の法則」を世界で初めて提唱したのは私です。
それ以前に、この3つの数字を併記したものは見たことがありません。
「集中力」の持続時間に関する学術論文を大量に調べましたが、実はほとんど出てきません。
集中力についての研究は、「計算などの認知機能検査」「脳波」「眼球運動、まばたき」などを「集中力の指標」として利用していますが、それらはいずれも「集中力そのもの」ではありません。
厳密な意味での集中力の持続時間をリアルタイムに正確に測定する方法は、現在のところ存在しないのです。
ということで、「15・45・90の法則」はあくまで「仮説」ということになります。
また、人によって個人差もあります。
しかし、15分、45分、90分前後の集中力の波があることはおそらく間違いのないことで、自分の中の適切な「集中時間」を発見し、その波に乗ることが、集中して仕事をこなすために、とても大切だと思います。
「おもしろい」に隠された集中力の法則
「15・45・90の法則」の正しさは、最初に述べた映画「007」シリーズが、何より証明しています。
「007」シリーズの1回のアクションシーンは、だいたい15分くらいです。
その前に説明のシークエンスが入り、20分前後で1パートが構成され、パートとパートの間に、ボンドガールとの〝絡み〟が入ります。
つまり、アクションとまったく関係のないお色気シーンです。
「まったく関係がない」からこそ、アクションで張り詰めた神経を一気に弛緩させて、観客をリラックス状態に持っていくのです。
集中力は完全にリセットされ、次に向けて、再び15分の高い集中力を引き出すことが可能になるのです。
さらにアクションシーンが終わると、舞台となる国も変わります。
映像の雰囲気もガラッと変わりますから、気分転換効果も抜群です。
15分のアクションが前半3回、後半3回前後、繰り返されます。
つまり、「007」シリーズは、「15・45・90の法則」に完全に準拠して作られていたのです。
「007」のアクションシーンが15分で終了する理由。
それは、濃い集中力の限界が15分であり、アクションシーンのあとに、ボンドガールが登場するのは、集中力をリセットするためだったのです。
ちなみに余談ですが、アクションシーンが長時間続くと、脳は疲れて眠たくなります。
たとえば、映画「トランスフォーマー」シリーズがいい例です。
この作品では、アクションシーンが、30~40分続くことがありますが、画面では激しいアクションシーンが展開されているというのに、猛烈な眠気に襲われます。
ですので、集中したあとには、必ず休憩を挟みましょう。そうでなければ、脳のパフォーマンスは確実に低下します。
最高の脳その2雑念排除法
集中力の敵は、なんでしょうか。それは「雑念」です。雑念を取りのぞくことができれば、自然に集中力は高まります。
あるいは、「雑念が排除された状態が、集中した状態」と定義することも可能です。ですから、集中力を高めて仕事を効率的にこなすためには、「雑念の排除」が必須です。
「雑念」は、主に4つの原因によって生じます。「物による雑念」「思考の雑念」「人による雑念」「通信の雑念」です。
雑念排除法1物による雑念
机の上に物が何も載っていないキレイな状態と、机の上に書類や読みかけの本や文房具類がちらかっている状態。
どちらが仕事ははかどるでしょうか?言うまでもなく、「キレイな状態」のほうが仕事ははかどります。
机や机まわりがちらかっていると、物を探すのに時間をとられます。
ある研究によると、ビジネスマンが「探しもの」に費やす時間は、1年間で150時間にも及ぶそうです。
しかし、深刻なのは、「物を探すのに時間をとられる」ことではありません。
「ホチキスどこにいったかな?」「あの書類どこにいったかな?」という瞬間に、集中力の糸が途切れ、高まっていた集中力がゼロに戻ってしまいます。
いったん途切れた集中力が元に戻るのには、15分はかかると言われます。つまり、1日3回探しものをするだけで、神・時間術的には45分もの損失につながるのです。
物の整理は頭の整理
流れるように仕事をすることによって、仕事効率を大幅に高めることができます。
そのために、机の上、引き出し、机まわりや書類ケース、本棚は必要なものが瞬間的に取り出せるように整理されていなければいけません。
ホチキスを机の中の定位置に置いておくと、引き出しを開けて、3秒でホチキスを取り出し、パチンと書類を留めてできあがり。
必要な物が瞬間に取り出せると、仕事に流れが出てきて、むしろ集中力が高まり、仕事の効率がアップします。
「整理整頓」で重要なのは、それぞれの物ごとに「置く場所を決めておく」ことです。「領収書入れ」は書類棚の一番左。ホチキスとセロハンテープは、引き出しの右手前。ホチキスやボールペンの替えの芯は、引き出しの右奥。
そうすると、必要なものを一瞬で取り出すことができます。
また、仮に「物探し」に時間をとられなかったとしても、机の上にいろいろなものが散乱していると、そこから雑念が発生してきます。
読みかけの本が載っていたら、「早くこの本を読み終えないと」。請求書の入った封筒があったら、「この請求、まだ払っていなかった。今日中に入金しないと」。何か物が目に入るたびに、何らかの雑念を呼び起こす可能性があるのです。
きれいな部屋で仕事をするほうが集中できる、というのは心理学実験でも証明されています。
散らかった部屋で作業をしてもらう「Aグループ」と、きれいに片づいた部屋で作業をしてもらう「Bグループ」を比較した実験があります。
両方のグループに同じ作業を同じ時間してもらった後、「どれだけ自分の自制心を保てるか」を調べるテストを受けてもらったところ、「Bグループ」に比べて、散らかった部屋で作業をしていた「Aグループ」の人たちのほうが、気が散りやすく集中力が低下していたのです。
パソコン内がキレイな人は仕事ができる
机の上を片づけるのも大切ですが、もう1つ、パソコン内のデスクトップやフォルダの「整理整頓」も大切です。
「あのファイルを確認しよう」と思ってから、10秒以内にファイルが開ければ合格です。何度か検索して、30秒以上かかる状態では、集中力がリセットされてしまいます。
パソコンの整理は、ファイルを保存する瞬間に決まります。新しいファイルを保存する場合、間違ってもデスクトップに保存してはいけません。
分類されたファイルに、内容が一瞬でわかる件名をつけて保存します。分類されたファイルに、きちんした件名をつけて保存するのには、10~15秒くらいかかります。
「AAA」とか、適当な件名でデスクトップに保存すれば、3秒ですむかもしれません。
しかし、後からそのファイルを探すのに、何倍もの時間がとられるのです。さらにそのとき、「探す」ことによって集中力がゼロに戻ります。
つまり、目先の数秒をケチってしまったせいで、後で何十分もの損失につながってくるのです。
さらに、デスクトップを乱雑にした状態にしておくと、結局、後でデスクトップの整理をしなければいけません。
また、ファイルが散乱した乱雑なデスクトップはパソコンの速度を低下させる原因にもなりますので、二重三重の時間ロスにつながるのです。
とにかく、机の上も、パソコン内も、徹底的に整理整頓して、きれいにしておくことです。集中力を高めるためには必須の条件であり、基本中の基本と言えます。
雑念排除法2思考による雑念
仕事をしていると、様々な雑念が頭の中をよぎります。
「そういえば、今日中に出さないといけない書類があった」「そういえば、会議室の予約をしないと」「Aさんにメール返信しないと」「お腹が減ってきた。今日のランチはラーメンにしようかな」こうした「雑念」は、間違いなく集中力を妨げ、今やっている仕事を中断して別な仕事や作業をやりたい衝動にあなたを駆り立てるはずです。
結果として、集中力が妨げられるだけではなく、仕事が中断してしまうのです。たった1秒の雑念が、結果として15分という時間のロスに連鎖していきます。
気になることはすべて書く
自然に頭の中に浮かび上がる雑念をきれいさっぱり消し去ることは不可能なように思えますが、そんなことはありません。
というか、むしろ簡単に消すことができます。
先ほどの例のように、雑念のほとんどは、「予定」「スケジュール」であり、「やるべきこと」「ToDo」なのです。
ですから、それを「スケジュール帳」や「ToDoリスト」に書き出します。できれば、「デジタル」ではなく「紙」に書いて、目の前や机の横など、すぐに目に入るところに置いておくといいのです。
「今日の予定」「次の予定」「午前中にするべき仕事」。それらが気になれば、1秒で見ることができます。「気になれば、見ればいい」と思うと、不思議なことに、それ以上の「雑念」は湧いてきません。
旧ソ連の心理学者ツァイガルニクは、いつも行くカフェである発見をします。
カフェの店員は、客の注文をメモもとらずに何人分も正確に記憶しているのに、注文の品を出した途端、その内容をすべて忘れてしまう、ということです。
この発見を心理実験で裏付けして、「目標が達成されない未完了課題についての記憶は、完了課題についての記憶に比べて想起されやすい」ということを明らかにしました。
これは、「ツァイガルニク効果」と呼ばれています。
テレビ番組で、ちょうど盛り上がってきたところに、「続きはCMの後で」と入ります。
連続ドラマで「この後どうなるのか?」と先が気になるところで終わってしまうのも、ツァイガルニク効果を利用して、視聴者の記憶と注意を強化しているのです。
人は課題を達成しなくてはいけないという場面において緊張状態となり、この緊張は課題が達成されると解消され、課題自体を忘れてしまいます。
反対に、途中で課題が中断されたり、課題を達成できなかったりすると、緊張状態が持続してしまうため、未完の課題は記憶に強く残ることになります。
「書くだけ」雑念消去法
ツァイガルニク効果を言い換えると、進行形の出来事は、脳の記憶スペースを占拠するが、完了した出来事は、脳の記憶スペースからきれいサッパリ消去されるということです。
「そういえば、今日中に出さないといけない書類があった」とか、「今日のランチはラーメンにしようかな」という雑念が何度も浮かんでくるのは、「未完了課題」なので脳が緊張状態を維持しているからなのです。
そんな雑念を脳内から消去するにはどうすればいいのでしょうか。先ほども述べたように、雑念を紙に書き出せばいいのです。紙に書くことで、「進行形」が「完了形」に変わります。
「お腹が減ってきた。今日のランチはラーメンにしようかな」と思ったら、「12時半、来々軒」と「ToDoリスト」に書きます。
「ラーメン食べたいな」「ラーメン食べに行こうかな」という思考は「進行形」なので、頭の中から離れません。
「ランチはラーメンに決めた!」と決定する。
そうすると、まだラーメンは食べていませんが、「食べに行くことが決まった」ということで、脳の中では「完了形」に書き換えられます。
「未完了課題」が「完了課題」に変わると、脳の緊張はとれて、その雑念がすっきりと消去されるのです。
とにかく、雑念が出たら書き出すことです。そして、書いたら忘れる。
「書く。そして、書いたら忘れる」を習慣にすると、本当に雑念が湧かなくなり、集中力が高いまま仕事を続けることができるようになります。
切り替え力を高める脳トレーニング
紙に書き出したくらいで、雑念は消えない。同じ考えが、何度も頭の中を反復して、雑念を振り払えない。という人がいたら注意が必要です。
なぜならば、雑念が振り払えないのは、前頭葉が疲れている証拠だからです。脳の中で、考えを「切り替える」作業を行うのが前頭葉です。特に前頭葉の中で、セロトニンという脳内物質が「切り替え」と深く関係しています。
たとえば、交通事故などで前頭葉を損傷した患者に、同じ言葉を繰り返し言い続けるという症状が出ます。
あるいは、同じ文字を書き続ける、といった症状が出ることがあります。これを神経心理学では「保続」といいます。
前頭葉のコントロールがなくなると、同じ行為を反復して、切り替えができなくなってしまうのです。
頭部外傷というのは極端な例ですが、前頭葉と「思考の継続」「思考の切り替え」が関与していることは、脳科学的には何十年も前から証明されています。
また、うつ病の患者は、不安や心配ごとが頭に浮かんだら、それが何度も何度も頭の中に湧き上がって、振り払えない状態に陥ります。
不安なことを何度も考えて余計に不安になって、気分が落ち込むということがあります。うつ病では、前頭葉の機能が低下します。そして、セロトニンの機能も低下します。
うつ病といった深刻な状態までいかないにしても、睡眠不足やストレスがたまっている状態でも、前頭葉の機能は低下します。
つまり、仕事中にいろいろな雑念が湧き上がって、集中して仕事に取り組めない人というのは、疲労やストレスがたまっている証拠です。
前頭葉の働きが弱っている可能性が高いのです。そんな「切り替え力」が弱い人は、どうすればいいのでしょうか。それは、前頭葉のセロトニンを活性化すればいいのです。
その具体的な方法は、「日光を浴びる」「リズム運動をする」「咀嚼する」の3つです。朝、早起きして、30分ほど散歩し、その後、朝食を食べる。
そんな規則正しい生活で、セロトニンの機能は復活します。もちろん、仕事のしすぎであればそれを減らし、睡眠をきちんと取る。ストレスの管理をすることは大前提です。
セロトニンを活性化する方法は、朝の生活習慣とも深く関係してきますので、第2章で詳しく説明します。
雑念排除法3人による雑念
木下順二作の『夕鶴』を読んだことがある人は多いと思います。国語の教科書にも収載されていたかもしれません。その『夕鶴』の、本当のオチを知っているでしょうか。
主人公の男・与ひょうは、罠にかかって苦しんでいた一羽の鶴を助けます。後日、与ひょうの家を「女房にしてくれ」と一人の女性・つうが訪ねてきます。
夫婦として暮らしはじめたある日、つうは「織っている間は部屋を覗かないでほしい」と約束をして、素敵な織物を作り与ひょうに渡します。
何枚も布を織るつう。
ある日、与ひょうは約束を破り、つうが織物を織っている姿を見てしまいます。そこには、自らの羽を抜いて織物を作っていた「鶴」の姿が。
正体を見られたつうは、与ひょうの元を去り、傷ついた姿で空に帰っていくのでした。
つうが与ひょうの元を去ったのは、「自分が鶴であるという正体を知られたから」ということになっていますが、本当にそれだけでしょうか。
私は、部屋にこもって集中して機織りをしている、その集中力を邪魔されたことが原因ではないかと思うのです。
というのは、冗談ですが、集中して仕事をしているときに、横槍をいれられると、本当にうんざりします。
ある研究によると、集中力が高まっているときに、電話や声がけによって集中力が途切れてしまった場合、その状態(集中力が高まった状態)に戻るのに約15分かかることがわかっています。
午前中の仕事時間に、二度、三度、邪魔が入ると、それが1分の用件であったとしても、集中時間的には、30分、45分といった時間のロスになっているかもしれません。
私は毎日、午前中は部屋にこもって執筆をするのが日課です。
そして家内に、「午前中、部屋で執筆しているときは、絶対に声をかけるな」と言ってあります。
まさに、『夕鶴』の「つう」と同じです。これを、私は「夕鶴仕事術」と呼んでいます。目前の仕事に完全に集中している。
その瞬間こそが、脳のスペックがそこに完全に投入され、仕事効率が最大化しているのです。横槍の入らない「集中できる環境」があれば、それだけで集中力が高まり、仕事効率を最大化できます。
村上春樹もやっていた「集中空間」での缶詰
仕事術小説家が、小説を書く場合、温泉宿に缶詰になって小説を書き上げる、という話を聞きます。なぜ温泉宿にこもるのか。
それは、「人的な横槍」をブロックして、すべての雑念を排除し、集中力を高めて、一気に執筆を終わらせるためです。
村上春樹は、著書『職業としての小説家』(スイッチパブリッシング)の中で、自らの執筆スタイルを明らかにしています。村上が小説を書くときは、海外のカフェで書くことが多いそうです。
海外のカフェであれば、誰からも声をかけられず、街の風景にとけこみながら、集中して小説を書けるのだそうです。
その時間が、とても楽しいのだと。私のお気に入りの執筆場所は、「行きつけのカフェ」です。青空と緑が見える、窓に面した席がお気に入りです。
青空と緑を眺めながら、優雅に執筆。圧倒的に楽しいし、集中力も上がります。圧倒的に集中できる、「缶詰仕事」ができる、自分のとっておきの空間です。
その場所に行けば、かならず「缶詰」になれるという「集中空間」なのです。そのように、「集中空間」での仕事が習慣になると、脳がそれを記憶してくれます。
ここは「集中して仕事する場所です」というようにです。そうなると、雑念も入らないし、脳も集中力を高めるようにコンディショニングしてくれます。
極めて高い集中力を発揮しながら、効率的に仕事をこなすことができるのです。
サラリーマンの夕鶴仕事術
ここまで読んだ人は、「サラリーマンには缶詰仕事は絶対に無理なのでは?」と思ったかもしれません。
サラリーマンの場合、デスクに座って仕事をしていれば、上司が仕事の進捗を確認しにきたり、部下が質問しにきたり、顧客や取引先からの電話が次々と鳴ったり、気が休まる暇もなく、夕鶴仕事術など不可能に思えるでしょう。
サラリーマンである私の友人にこの話をしたところ、「社内の会議室に行くと集中できます。
会議室が空いているときに、資料とノートパソコンを持って会議室にこもる。邪魔が入らなくて、集中して仕事ができるんですよ」と言っていました。
数時間、誰とも会わないし、電話にも出ない。
厳密な夕鶴仕事術はサラリーマンには難しいでしょうが、「できるだけ隔離した環境で集中力を高めると仕事効率が一気に高まり、仕事が猛烈にはかどる」という夕鶴仕事術のエッセンスだけでも知っておけば、会議室などの閉鎖環境を上手に活用できるでしょう。
非集中仕事は、横槍が入っても、すぐに復帰できますが、コアな集中力を必要とする集中仕事は、横槍が入らない圧倒的に「集中できる環境」で行うべきです。
雑念排除法4通信による雑念
当たり前のことではありますが、「缶詰仕事」をする場合は、携帯やスマホの電源をオフにしないと意味がありません。
どんな閉鎖環境にいても、10分おきに携帯電話が鳴っては、集中できたものではありません。
できれば、インターネット自体も遮断する(WiFiをオフにする)と、さらに集中できる環境が整います。
90分おきに休憩して、そのときに携帯に「着信」が入っていれば、かけ直せばいいのです。
多くの人は「リアルに電話に出ないとたいへんなことになる」と思い込んでいますが、90分電話に出なかっただけで、あなたの会社が倒産したり、1億円の負債が生じたりすることはありえないことです。
少なくとも15年前までは、携帯電話もスマホもありませんでしたが、そんな話は聞いたことがありません。
ちなみに、私は携帯電話を持っていますが、普段はカバンに入れてあるので、鳴っても聞こえませんし、リアルタイムに携帯に出ることは滅多にありません。
暇なときに確認して、着信があればかけ直す。そのスタイルで何年もやっていますが、何かトラブルが起こったことは一度もありません。
あと、LINEやFacebookのメッセージが来るごとに、アラート設定をしている人がいます。私の家内も設定していますし、私の親しい友人でも設定している人がいます。
そうした人と一緒にいると、10分おきくらいに、「ピロン」というアラート音が鳴ります。その瞬間に集中力がゼロに戻ってしまいます。一緒にいても気が気でないというか、非常に不快です。
本人は、「別に気にならない」と言いますが、脳は無意識に情報を処理しますので、アラート音が鳴るたびに、本人は意識していなくても、集中力はリセットされています。
つまり、スマホのアラート設定は、脳を妨害しつづけ、集中力を高めさせないようにしているようなものです。
最高の脳その3制限時間仕事術なぜ、夏休みの宿題は1日でできるのか
あなたは、夏休みの宿題を最後の1日で片づけたことはありませんか。多くの人が、夏休みの宿題を最後の1日、あるいは最後の数日で片づけた経験があると思います。
宿題が1日で終わるのであれば、最初の1日で全部やってしまえばいいと思いますが、実はそれはできないのです。
背水の陣。火事場の馬鹿力。窮鼠猫を噛む……。
限界状況に追い込まれた人間が、実力以上の力を発揮することは、昔から知られています。
また、あなた自身も、夏休みの宿題に限らず、「明日までの締め切り」といった期限が迫った仕事に取り組む場面で、「火事場の馬鹿力」を実感したことがあるはずです。制限時間を決めると仕事は効率化します。
「1時間で終わらせる」といった時間単位で制限時間を設ける、あるいは「○月○日まで」という期限や期日を設けても同様に集中力がアップし、仕事の効率が高まります。
それでは、なぜ人間は追い込まれると、そこまでのすごい力を発揮できるのでしょうか。これもまた、脳科学的に説明されます。
人は追い込まれると、脳内でノルアドレナリンが分泌されます。ノルアドレナリンは、集中力を高め、学習能力を高め、脳を研ぎ澄まします。
結果として、脳は最高のパフォーマンスを発揮するのです。なぜ、私たち人間は、こんなに素晴らしい「緊急応援物質」を持っているのでしょう。
たとえば、原始人がサーベルタイガーと出会った状況を想像しましょう。サーベルタイガーと闘うか、一目散に逃げるか。選択肢は二つしかありません。
そんなときに、「えーと、どうしよう。どっちにしようかな」と悠長に考えていると、間違いなくサーベルタイガーに殺されてしまいます。
こうしたピンチに陥ったときに、ノルアドレナリンが分泌されます。命の危険が迫っていて、正しい判断ができないと死んでしまう。
そんなときに、正しい判断を瞬時にくだせるように、ノルアドレナリンは集中力を一気に高めて、脳の働きを研ぎ澄ますのです。
人間は、追い込まれたときに、最高のパフォーマンスを発揮できるように設計されているのです。
命の危険という状況でなくとも、「今日中に、この仕事終わらさないとヤバい」という状況や、試験の直前の「ああ、緊張してきた」といった軽い緊張や不安の場面でも、ノルアドレナリンは出ます。
「3時までに終わらせて書類を提出しないといけない」「明日までに仕上げて納品しないといけない」など、締め切りや制限時間を決めることで、集中力を高め、仕事の効率をアップさせる。それが、制限時間仕事術です。
仕事術の達人たちも推奨する「ストップウォッチ仕事術」
制限時間を決めるだけで、仕事効率がアップします。
「この書類は、3時までに完成させる」「この書類は、今から1時間で完成させる」というように、自分で締め切り時間、終了時間を設定すればいいだけですから、今日からでもすぐに実行することができると思います。
その場合、制限時間を決めたなら、ストップウォッチを使って、時間を「見える化」すると、さらに効率がアップします。
「この書類は、今から1時間で完成させる!」と決めたなら、ストップウォッチをスタートさせます。
すると、仕事がゲーム感覚になり、モチベーションが上がり、時間どおりに達成できると、ゲームをクリアしたときと同様の快感が得られます。
ストップウォッチではなく、アラームで時間制限をする人もいるでしょうが、アラームだと時間内に仕事が終わらない場合、集中力が高まった最後の追い込みの瞬間にアラームが鳴る可能性があります。
そうすると、せっかく高まった集中力がリセットされてしまい台無しになります。
なので、私はアラームよりもストップウォッチをおすすめします。
仕事術や読書術などたくさんの著書を出されている明治大学教授の齋藤孝先生は、常にストップウォッチを持ち歩き、「ストップウォッチがなければ仕事にならない」とまで言っています。
また、脳科学者の茂木健一郎先生もストップウォッチの愛用者であり、時間制限すると仕事効率が上がると著書の中で書いています。仕事術の達人は、みな「制限時間仕事術」を実践しているのです。
制限時間を決めると二度おいしい
制限時間を決めると集中力が高まり、仕事効率がアップすることを初めて明らかにしたのは、19世紀後半に活躍したドイツの精神科医のエミール・クレペリンです。
クレペリンは、連続加算作業(1桁の足し算)を1分間でどれだけできるのかを経時的に計測し、作業量の変化を作業曲線として観察しました。
これはクレペリン検査と呼ばれ、現在でも、日本ではその応用型の「内田クレペリン検査」として、ハローワークや入社試験、採用試験にも導入されています。
作業の取り組み、集中力の持続から、職業の適性を判断する指標として利用されています。このクレペリン検査で、多くの人に共通して観察される作業曲線の傾向が発見されました。
それは、検査開始直後は作業効率が高く、中間では「疲れ」や「飽き」のために作業効率が低下するものの、「もう少しで終了する」という最後の数分間は、また作業効率がアップするというものです。
作業を開始した最初の効率の高い状態を「初頭努力」。作業終了間際の頑張りを「終末努力」といいます。
つまり、時間を決めて作業を行う場合、作業の最初と、終了間際の2回集中力が高まるのです。
45分の仕事を15分、3回に区切って制限時間を設けると、15分のそれぞれで「初頭努力」と「終末努力」の集中力アップ効果が合計6回得られます。
これを45分、ダラダラとしてしまうと、最初と最後の2回しか集中力が高まりません。大きな仕事を小さな仕事に分割し、小さな仕事に制限時間を設ける。
そして、それぞれのブロックをストップウォッチで制限時間を「見える化」する。たったこれだけのことでも集中力は高まり、仕事は効率化するのです。
締め切り厳守仕事術
緊迫感や緊張感があったほうがいい仕事ができる。あなたも、経験的にはそれを知っているはずです。
私も、「お手すきのときに書いていただければ結構です」と、短い原稿を引き受けることがあるのですが、結局のところ、いつまでたっても書きはじめられないし、書き終わりません。
「明日まで」と言われれば明日までに仕上げられるのに、「いつでも」と言われてしまうと、いつまでたっても仕上がらないのです。
そこで私は、「いつでもいいです」という依頼でも、「では今月末までに書きます」と、自分で締め切りを設定します。
実際に書き上げるのは、締め切り前の2日くらいになってしまいますが、集中して書くので、非常に質の高い文章が書けます。
締め切りを設定して、それを厳守するだけで集中力が高まり、仕事効率がアップする。これを「締め切り厳守仕事術」と呼びましょう。締め切り厳守仕事術をする場合、重要なポイントが1点だけあります。
それは、締め切りは延ばさず絶対厳守する、ということです。私は、「締め切りを必ず守る著者」として知られています。
「3月末までにお願いします」と言われたら、3月末までに必ず原稿を仕上げて提出します。
編集者から聞いた話ですが、著者の中には「締め切りを守らない著者」というのもいるようです。
締め切りが近づいたら、「締め切りを1週間だけ延ばしてください」と言う。そして、次の締め切りがきたら、「もう1週間、お願いします」と。
結局、原稿ができあがるのは、締め切りから1ヶ月もしてからということもあるそうです。締め切りを延ばすクセがあると、締め切りを設定してもノルアドレナリンが出ません。
頭の中のどこかに、「どうせ締め切りを延ばせばいいや」という気持ちがある。それでは追い込まれた状態、つまりピンチの状態になりませんから、脳は本気にならず、ノルアドレナリンは出ないのです。
常に締め切りを厳守する人は、緊急応援物質ノルアドレナリンの応援力によって締め切りどおりに終わらせることができます。
締め切りを延ばすクセがある人は、ノルアドレナリンの力を借りられずにダラダラと仕事をしてしまいます。先の「だらしない著者」の例で言うと、1ヶ月もの時間の無駄が生じるのです。
100%締め切り厳守ができる「ケツカッチン仕事術」
そうは言っても、締め切りを延ばすクセを持っている人にとって、締め切りを厳守するのはそう簡単ではないと思います。
しかし、どんなにだらしない人でも、100%締め切り厳守が可能になる仕事術があるのです。実際、私もこの仕事術をよく使います。
『覚えない記憶術』(サンマーク出版)を執筆したときのことです。
本の締め切りというのは、本を書きはじめるときに、著者と編集者で相談して決めるのですが、この本の場合は、9月末を締め切りに設定しました。
そこで、私は10月7日から11日間のアメリカ旅行の予定を入れたのです。
これは、本を書き上げた自分への「ご褒美」という意味もあるのですが、締め切りは9月末ですが、どんなに遅くても旅行の出発前日の10月6日までには仕上げないといけません。
もし仕上がらないと、旅行中に観光せずに原稿を執筆しないといけないはめに陥るからです。
それだけは、絶対に避けたいです。この「絶対に避けたい」状況で分泌されるのが、ノルアドレナリンです。
締め切りの後に、次の予定を入れてしまうことを、「ケツカッチン仕事術」と呼んでいます。
「ケツカッチン」とはテレビの業界用語で、「この後に予定が入っている」という意味で、「ケツカッチンなので、今日はこれで失礼します」というように使われます。
この「ケツカッチン」状態を意識的に作り出すことで、締め切り厳守仕事術ができるようになるのです。
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