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第1章 なぜ、人は「怒り」にふりまわされるのか?

目次

はじめに───アンガーマネジメントがあなたの世界を劇的に変える!

はじめまして。日本アンガーマネジメント協会代表をしております安藤俊介と申します。このたびは、本書を手にとってくださり、ありがとうございます。

さて、この本を手にとってくださったあなたは、「アンガーマネジメント」をご存じでしょうか。

「アンガー」とは、日本語にすると「怒り」。「アンガーマネジメント」とは「怒りのマネジメント」ということです。

あなたは、次のような状況に悩んでいませんか。

  • 「ささいなことで、ついイライラしてしまう自分をなんとかしたい」
  • 「ムカッときて、よけいなことを言ってしまうのをやめたい」
  • 「『短気は損気』で、結局は自分が損になってしまうのに、人とぶつかってしまう自分がイヤだ」
  • 「『怒っても疲れるだけ』とわかっていても、ついつい怒ってしまう自分をどうにかしたい」
  • 「職場の怒りっぽい人に引きずられて、つい、私もイライラしてしまう」
  • 「よくないとわかっていても、感情のままに子どもを叱ってしまう。あとからあんなふうに叱らなきゃよかったと後悔するのに」
  • 「妻(夫)ともっと穏やかな家庭を築きたいのに、小さなことでしょっちゅうケンカになってしまう」

アンガーマネジメントは、こうした状況を大きく変えるのに役立つ「怒り」のマネジメント術です。

もう少し詳しく説明すれば、「感情」の中でもとくにマイナスな結果を引き起こす原因となりがちな「怒り」に正しく対処することで、健全な人間関係をつくり上げる知識・技術を習得することです。

そして、アンガーマネジメントのいいところは、「技術」なので、練習すれば、大なり小なり「誰にでもできる」ことです。一部の限られた天才だけができるような成功法則や成功哲学では決してありません。

アンガーマネジメントの普及活動を日本でするようになってから8年あまり、ビジネスパーソン、経営者、スポーツマン、親、教員など、多くの人にアンガーマネジメントを教えてきました。

その経験からいえば、アンガーマネジメントを学び、実践すれば、誰もが必ず怒りをうまく操り、人間関係も仕事もプラスに転換させています。だから、あなたにもできると断言できます。

と、こんなことを言っている私も実は、20代の頃までは、怒りに支配され、毎日イライラ、ムカムカする日を過ごしていました。

プライベートでも仕事でも、気に入らないことがあれば、上司であろうが、お客さまであろうが、友人であろうが、かまわず怒りをぶつけていました。

「なんでこんなことがわからないんだ?」「なんで俺がこんなことをやらなきゃいけないんだ?」とそれこそ、怒りに自分を支配されっぱなしでした。

けれども、そんな私に転機が訪れました。仕事でアメリカに渡った際にアンガーマネジメントに出合ったからです。

私が知り合ったニューヨークのビジネスパーソンたちは、私よりもはるかに忙しく、ストレスの多い環境で働いているのに、少しも怒ったり、イライラしたりせずに、業績を上げ、人生を楽しんでいました。

その姿を見てとても感動し、秘訣をきいたところ、「アンガーマネジメントを学んでみたら」とアドバイスをもらったのです。

早速、私もアンガーマネジメントを学び、実践してみました。具体的な変化は人間関係に表れました。

それまでは、何か問題が起こると、対決しながら解決していくことが多かった自分の姿勢が、協調しながら問題に取り組んでいくという姿勢に変わっていたのです。

今まではストレスでしかたのなかった人間関係が、楽しいものに変わりました。そしてまわりの人と上手にコミュニケーションがとれ、付き合えるようになったことで、仕事もずいぶんとやりやすいものに変化したのです。

もちろん、変化は仕事だけにとどまりません。友人、家族、夫婦関係、すべて劇的に好転しました。私の昔を知っている友人からは、今、「あの、怒りっぽかった安藤がなぁ」と言われることもしばしばです(笑)。

本書を手にとられたあなたは、昔の私のように、自分の「怒り」をもてあましているのかもしれません。

  • ・イラッとして、思わず不機嫌な対応をしてしまいがち
  • ・ムカッときて、つい言わなくてもよいことを言ってしまったりする
  • ・相手の理不尽な言動に、思わず下手な怒り方をしてしまう
  • ・イライラすることが多くて、毎日ストレスがたまっている

その結果、相手と気まずくなってしまったり、自分にとって損な結果になってしまったり、自分の心や体が疲れてしまったり、なんてこともあるでしょう。

もっと言うと、「怒り」にふりまわされるあまりにビジネスで失敗した、人間関係が決定的に壊れてしまった、自分自身の生活に悪影響を与えてしまった、などということもあるのではないでしょうか。

そんなあなたに、一つだけ、誤解のないようにお話ししておきたいことがあります。

アンガーマネジメントは「怒らない技術」と表現するときもあります。ただ、それは、「怒りをゼロにする」という意味での「怒らない」ではありません。

「怒り」は「喜怒哀楽」の言葉のなかにも入っているように、人間にとって必要な感情であり、また、ゼロにできるものではないからです。

「怒らない技術」を、もっと丁寧に言えば、「(どうでもいいことで)怒らない技術」であったり、「(あとから後悔するようなことで)怒らない技術」ということです。

だから、どうか「怒り」を、ダメなもの、無駄なもの、必要ないもの、と思って切り捨てないでください。「怒り」はなくせません。けれども「怒り」をプラスに生かすことはできます。プラスに生かすのもマイナスに終わるのもあなたしだいです。

本書は、ムダに怒らないため、あるいは「怒り」の感情を上手に受けとめてプラスに生かすためのアンガーマネジメントの入門書です。

アンガーマネジメントの基本を、わかりやすく、実践しやすいように一冊にまとめました。

ぜひ、アンガーマネジメントを通じて、怒りにふりまわされず、望むような人生を歩んでいくことを祈っています。

2016年8月安藤俊介

あなたは、自分で「怒る」を選んでいる同じ出来事でもカッとくるとき、こないとき

「なぜ、毎日、イライラすることばかり起きるのだろう?」「なんで、こんなに私を怒らせる出来事が多いのか?」「どうして部下も子どもも、私を怒らせることばかりするのか?」イライラや怒りに悩まれている人は、こう思っている人が少なくありません。

では、ここでちょっと次のことをイメージしてみてください。

「あなたは大好きな人と話をしながら街を歩いています。今度の週末はどこに行こうかと楽しい話題に夢中になっています。すると、すれ違いざまに誰かと肩が激しくぶつかりました」

今度は次のことをイメージしてみてください。

「あなたは会社からの出がけに上司から昨日のミスをひどく注意されました。昨日もさんざん怒られたのにしつこいなぁとイライラしながら街を歩いています。すると、すれ違いざまに誰かと肩が激しくぶつかりました」さて、ここで問題です。

あなたが大好きな人と話をしているときに誰かと肩がぶつかったとして、どのように思うでしょうか。ほとんどの人は、「怒る」ことはないでしょう。

一方、上司から怒られ、イライラしているときに誰かと肩がぶつかった場合はどうでしょうか。

「痛いなあ。気をつけろ!」とカチンときたり、ひどい場合には、相手に向かってそう言ってしまう人もいるかもしれません。

この二つは、「すれ違いざまに誰かと肩がぶつかった」という同じ出来事です。同じ出来事ですが、このようにまったく別の感情をもちます。これはどういうことでしょうか。あるときはなんとも思わないのに、あるときはカチンとくる。

実は、ここからいえることは、「同じ出来事でも置かれている状況が違えば、人はまったく違う感情をもつ」ということです。

「誰かと肩がぶつかる」という出来事は、あなたを怒らせることもありますが、あなたを怒らせないこともあるのです。

つまり、出来事そのものがあなたを怒らせているのではなく、あなたは、あなた自身で時と場合に応じて「怒る」という行動を選んでいるのです。あなたを怒らせているものの正体は、あなた自身なのです。

「私は、『誰か』や『何か』によって怒らされているのではなく、私は自分で『怒る』を選んでいる」と気づくこと。これが、怒りをコントロール、マネジメントするのに大切な感覚です。

何かをコントロールしたり、マネジメントするためには、「やらされている」より「自ら選んでいる」という感覚をもつことが大事なのです。

どうしてカチンときて不毛な争いをしてしまうのか

では、どうして、私たちは「怒る」を選んでしまうのでしょうか。あるメーカーに勤める営業部の山本さんは、怒りを抑えつつ、携帯電話で物流部に電話をしています。

大切な取引先に今日必着の商品が納品されておらず、お得意さまからお叱りを受けてしまったからです。

「今日の午前必着だった10ケースが届いていないのですが。いったいどういうことでしょうか。今すぐに納品してもらえないでしょうか」イライラしながら、山本さんは電話口で伝えました。

すると、電話を受けた物流部の酒井さんがこう答えます。

「今、確認してみましたが、こちらに伝票が届いていません。そっちの発注ミスが原因だと思います。今から納品と言われても、まわせる車両がないから無理ですね。個別に納品するのは、コストがかかりすぎるのでNGです。お客さまに、発注ミスを謝って、待ってもらってください」

物流部の酒井さんの物言いに、ムッときた山本さんは思わず強めに言い返してしまいます。

「発注ミスって、先週ちゃんと伝票送っておいたはずです!あとできちんと調べてください。その前に、まずはお客さまに商品を届けたいんです。『無理』だなんて言わないで、そこをなんとかするのが物流部なんじゃないんですか!?お客さまあっての商売なんですよ!」

強い調子で言われた物流部の酒井さんも、カチンときて、こう返してしまいます。

「お客さまあっての商売ですが、コスト意識も大事です。それに、そんなに大事なお客さまなら、もっと発注手配をきちんとやっておいてください。とにかくこちらでは対応できません!」

二人とも、納品ミスというアクシデントをきっかけに言い合いになり、冷静に対応できているとはいえません。なぜ、この二人のように、カチンときて不毛な言い争いになり、お互い不快な思いを抱えてしまうのでしょうか。

営業マンである山本さんにしてみれば「営業部の仕事の役割」は「お客さま」と良好な関係をつくることです。「営業成績を上げる、顧客からのクレームに対処する」というのが最優先すべきことです。

ですから営業部の山本さんは、「得意先に期日どおりに納品されていない」という事実に対し、「お客さまが待ってるんだから、納品するのが当たり前!」と思います。

山本さんの感情はこうです。

「お客さまが困っているんだから、酒井さんは緊急に対応すべき。なのにそれをしないなんて!!」たしかに、お客さまのことを考える営業の立場からしたら、それはもっともなこと。

ですが、その「べき」は本当に「絶対そうすべきこと」であり「誰にとっても正しいこと」なのでしょうか。

では、一方の酒井さんの立場を考えてみましょう。酒井さんにしてみれば、物流部の最優先事項は「規則」や「効率」、「コストカット」です。

営業部に求められるがままに一つひとつ荷づくりをして配送していては、効率も悪いし、輸送コストがかさんでしまいます。

だから「まわせる車両がない!」「謝って待ってもらってください」と反論してしまうのです。

そんな物流部の酒井さんの感情はこうです。

「営業は、毎回毎回営業の都合でものを言う!コスト意識やルールを守らないと、収益にもかかわってくることをわかってない!もっとちゃんと契約をとってきたあとのルールやコストのことも考えるべきだ」

二人は、それぞれ自分の「べき」という考えや価値観に縛られて物事を考えているのです。

「べき」というのは、一見すると正しいことのように見えますが、実は自分の思いこみでしかないことが多くあります。あなたにもありませんか。

「べき」という考えや価値観をもとに、怒りを生み出してしまっていることが。「一回教えたことは覚えるべき」と部下に対して怒る。でも、本当に教えたことは一回で覚えるべきでしょうか。

「仕事なんだから残業ぐらいガマンすべき」と同僚に対してムカつく。でも、本当に残業はどんなときでもガマンすべきことなんでしょうか。

「普通、肩にぶつかったら謝るべき」と道行く人にイライラする。でも、相手は「ぶつかった」のではなく「ふれた」程度と思ったのではないでしょうか。

もしくは「人混みでぶつかるのは当たり前」と思ったのではないでしょうか。

もうあなたにもおわかりいただけたと思います。「考えや価値観の違いを受け入れられない」から「怒る」を選んでしまうのです。

怒りを「プラス」の方向に生かす視点をもつ「怒り」によって失うもの

ただ、「怒り」の感情をもつこと以上に問題なのが、「怒りのままに行動してしまうこと」です。

この山本さんと酒井さんの例でいくと、二人が怒ってしまうのはしょうがないとしても、その後にとった行動がまずいといえるでしょう。

酒井さんと山本さんは怒りを抱いたあと、どのような行動をとっているでしょうか。

二人はお客さまのところに納品されてない事実に対して、自分の「~べき」と考えを主張し合っています。二人とも自分の怒りに考えを支配されているといってもいいでしょう。

お客さまのことを考える冷静な頭を完全に失ってしまっています。ここで、二人が怒りにとらわれた結果、とった行動によって失ったものはたくさんあります。

まず、冷静に考える頭を失っていることで、お客さまへのフォローが足りていません。このことでもしかしたらお客さまは離れていってしまうかもしれません。

さらに二人のやりとりをきいていた職場の人は、「あ、この人たちはなんか仕事しづらい人だな」と思っていることでしょう。

そして、この一件で二人の関係がギクシャクしてしまうことで、今後の仕事に差しつかえるかもしれません。

お客さまを失うのも、社内で評判が悪くなるのも、この先の仕事に支障をきたすのも、どれもこれも二人にとって「損なこと」です。そして何より自分自身。

こんなやりとりをして、イライラし、怒りに支配されていて、はたして気分よく仕事ができるでしょうか。怒りを抱えながら仕事をすることは、何より自分が一番つらいのです。

その怒りは損か、得かという視点

怒りにふりまわされがちな人には、足りない視点があります。それは、「その怒りは損か、得か」といった視点です。もっといえば、「自分」だけでなく、「相手やまわりの人も含めて、トータルで考えて」です。

「ここで怒ったところで、何か現実がいいほうに変わるのか」「ここで怒ることに大きな意味はあるのか」「怒ったら私にとって一時的にプラスに見えても、長期的に、あるいはトータルで考えたら大きな損になることがあるのではないか」などと考える視点が大切なのです。

「こうしてほしいな」と甘えて言う場合、「こうしてほしい」と淡々と言う場合、「こうしてくれ!」と怒って言う場合では、受ける印象がそれぞれ異なるものです。

怒りをもって伝えるときは、力づくで相手に自分の要求を通したい状況です。ですが、「力づく」で要求を通した場合、得なことばかりではありません。

結局は、相手を不快にさせたり、反発されたりで、損な結果に終わることも多いものです。

自分の要求の手法として「怒り」を使うことが「損」か「得」かを、もう少し考えてみる必要があるのです。冷静に、客観的に考えて、「怒ることは損か、得か」という視点を大切にするようにしてみてください。

「怒り」はプラスのエネルギーにする

ここでは、「怒りをマネジメントする」という視点から、怒りにふりまわされることの弊害ばかりを書いてきました。

ただ、「怒り」は、ものごとを成し遂げるための大きなパワーになったり、自分を変革するための大事なエネルギーになったりします。

例えば、2014年にノーベル賞を受賞した中村修二さんは、「怒りが原動力となった」と述べています。

また、スポーツ選手が、相手選手への怒りをうまくプレーに消化して、勝つためのエネルギーに変えるなどはよくあることでしょう。

あるいは、手ひどくふられた経験から、「いい女(男)になってやる!」と、その経験をバネにきれいになって、次の恋愛に生かす人もいるでしょう。

「怒り」もプラスの方向、建設的な方向に向かえば素晴らしいエネルギーになりえるのです。そもそも、「怒り」そのものをゼロにしたり、取り除くことはできません。

であれば、その怒りを目的達成に生かすこと、人生にとって有意義な方向に向けることを考えることが重要なのです。それこそが「アンガーマネジメント」なのです。

怒りを感じたときにこそ、「建設的に」「プラスの方向に」「人生にとって有意義なものに」といったことを頭に入れるようにしてください。

今、「不機嫌な職場」が増えている理由 バラバラになった価値観が衝突を生む

最近、イライラしやすい人、キレやすい人が増えたといわれています。これはなぜでしょう。

例えば以前は、多くの日本人がなんとなく共有している考え方がありました。企業社会でいうなら、「年功序列」「終身雇用」といったものが典型例でしょう。

ところが近年、こうしたものが急激に崩れ、成果主義やワークライフバランスといった日本人にはあまり馴染みのなかった制度や価値観が主流になっています。

そうすると会社は家族といったような感覚がなくなります。結局のところ頼れるのは自分自身となり、会社ではなく、個人の価値観を優先するようになるのです。

人の考え方は十人十色です。基本的には誰の考え方が正しくて、誰の考え方が間違っているということはありません。

ただ、考え方や価値観の違いをお互いに認め合うことができずに、個人のやりたいことを優先させて仕事に臨んだらどうなるでしょうか。そこにあるのは、感情のぶつかり合いです。

会社の利益といいながらも、優先させているのは「自分の考え」であり、「自分の立場」であり、「自分の欲求」だったりします。今、職場は「不機嫌な人」であふれているといいます。

人が不機嫌になるのは、自分の考えや価値観がうまく通らないと思っているからです。あなたのまわりにも、自分の思いどおりにならないとすぐに機嫌が悪くなってしまう人が多いのではないでしょうか。

社会で価値観の多様化が進んだ結果、イライラしやすい人、不機嫌な職場を生みだしているといえるのです。

忙しさがイライラを引き起こす

価値観の多様化のほかにもう一つ、イライラしたり、不機嫌になったりする人を増やす大きな要因があります。それは、社会のスピードの速さです。

今、あなたはメールの返信をどれくらい待てるでしょうか。仕事で重要な内容のメールを送った場合、返信に3日待てる人はいないでしょう。私たちは数時間で返事がくるものと思い込んでいます。

あるいは友人や恋人とのラインでのコミュニケーション、「既読」になったら、すぐに返信してほしい、そう思う人も少なくないはずです。

それが裏切られるとイライラし、不機嫌になったりします。

東京-大阪間の出張はどうでしょうか。今や東京-大阪間の出張は交通機関の発達により、日帰りで行くことが当たり前のようになっています。新幹線がアクシデントで止まると、イライラしませんか。

忙しさを助けてくれるはずの便利なものが、かえって私たちのイライラや不機嫌の原因になることもあるという皮肉な現実です。スピードアップした社会は、「怒り」を増やす原因にもなりがちです。

また、人件費削減のため人員が少なくなり、一人当たりの仕事の負荷が増えています。以前は三人でしていた仕事を今は二人でこなさなければならないといった例は身近にあふれています。

仕事が多くて忙しいと、それだけ短時間で何かを決めなければいけない場面が多くなります。何かを決めるとき、人はそれぞれ自分の考えや価値観に照らし合わせて決めます。

何かを決めなければいけない場面が多くなることとは、他の人と考えや価値観をすり合わせる場面が多くなるということなのです。

つまり現代は、考えや価値観が多様化した上に、さらにその考えや価値観をお互いにすり合わせる場面が多くなったという状況なのです。

当然ながら、価値観の違いにより衝突、トラブルが増えてしまうでしょう。こうした時代に、私たちは生き、働いているのです。

イライラや怒りをマネジメントできないと、働きづらい、生きづらいのはある意味しょうがないことといえるでしょう。

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