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第三章 マインドのコアライゼーション ~稼ぐ社長のマインドセットとは ~

目次

意図的にマインドセットする

意図的にマインドセットするといっても、どのようなマインドにセットすれば良いのでしょうか?それはコア・ビジョンに基づいたマインドにセットするということです。

このコア・ビジョンに基づいたマインドにセットすることが「稼ぐ社長のマインドセット」なのです。

コア・ビジョンとは?

まずはコア・ビジョンについて説明します。コア・ビジョンとは、あなたが創り出したい独自の世界観のことです。

あなたのコア(核)から望んでいる「本当にたどり着きたい場所」。これは、一人の人間として何を大切にし、どんな世界を創りたいか? という問いかけに対する〝こたえ〟でもあります。

売り上げを五十億円にしたい。店舗数を二十店舗にしたい。海外に進出したい。これは目標やゴールと呼ばれるものです。

コア・ビジョンとは、目標やゴールの先にある自分が創り上げたい世界観のことです。

ここでコア・ビジョンの例を紹介します。

『自分の中の「当たり前」をぶちこわし、より自由に選択している世界を創る』これはある接骨院グループを経営している社長さんのコア・ビジョンです。

治療と関係ないのでは? と思いますよね。この社長さん曰く「ケガにより、動きに制限がかかり、それが当たり前になっている人がいる。その人に治療をすることで制限をはずし、再びいろんな生き方を選択できるようにする」と言っています。

これがその社長の創りたい独自の世界観なのです。彼にとって「治療」とは、この世界を創るための手法なのです。

あなたが創り出したい独自の世界観。それがコア・ビジョンです。

稼ぐ社長のマインドへ

そして、自分のコア・ビジョンに基づいて「マインドの三つの要素」をセットしていきます。それをコア・ロール、コア・ビジョン、コア・ビリーフと呼びます。

一 コア・ロール(世界に対する私の役割)へ

稼ぐ社長は、自分のロールを「社会から与えられた役割」に設定しません。なぜならそれは表層的な役割だということを知っているからです。彼が設定するのはコア・ロールです。

コア・ロール、それは、自分自身がこの世界(世の中)に対して「どんな存在」で「どんなことをする人」なのか? という、この世界に対する役割です。

では改めてお聞きします。

あなたの『この世界に対する役割は何ですか?』。今一つピンときませんよね。それはもっともなことです。こんな質問されたことないですからね(笑)。

では、例をあげてみましょう。

元プロテニスプイヤーの松岡修造さん。彼のロールはスポーツキャスター、解説者ですよね。

でも、彼のこの世界に対する役割は果たしてそうでしょうか? どこでも、誰にでも熱いメッセージを送り、相手をとことん応援する。

それもかなり熱く。「応援バカ」というか「炎の応援屋」という感じですよね。これは、彼の本質を存分に活かしたこの世界に対する役割なのです。

コア・ロールで言うと「ソウル・サポーター」と言ったところでしょうか。

彼の情熱は、日本の気温を上昇させ、彼が日本を離れ海外に行くと、逆に日本の気温が下がるとまで言われていますよね(笑)。

また、私の知人で、ウェブデザイナーの方がいます。彼のクライアントへの役割はデザイナーですが、彼のコア・ロールは『武器を作る鍛冶屋』です。

ウェブを創る際、彼はデザインを作るというより、そのクライアントにピッタリの武器を提供しているのです。ウェブでブランド力を上げたい。サービスの特徴をアピールしたい。いい人材を採用したい。

このような相手のニーズに対してとてつもない破壊力を発揮する武器を提供しているのです。自分のロールをコア・ロールに深化させることは極めて重要なことです。

なぜならロールには自分の能力や可能性を発揮する領域を設定するという機能がありましたよね。

つまり自分が自分に設定しているロールが今のステージでのパフォーマンスの可能性を無意識に決定しているのです。

ある企業の社長さんは飲食系の店舗を二十店舗以上経営しています。彼は、自分のことを「俺は家族愛の伝道者だからね」と言っています。

これが彼のコア・ロールになっています。

「私は飲食店の経営者だ」というロールの経営者と、「私は家族愛の伝道者だ」と言っている経営者とでは、当然、身につける能力、発揮しているパフォーマンスが大きく違ってくるのはわかりますよね。

彼のお店の近隣に、上場企業が参入してきても負けることなく、彼のお店は毎日多くのお客様で溢れているのは言うまでもありません。

二 コア・バリュー(奥から湧き起こるエネルギーの源泉)

稼ぐ社長はバリューではなく、自分のコア・バリューを知っています。コア・バリューは、その人の核(コア)となる価値観です。

いくつも持っているバリューの中から、特に大切なものをコア・バリュー(核となる価値観)と言います。

自分の核(コア)が光り輝きエネルギーが満ちあふれるような感覚になる価値観のことを指します。コア・バリューは、行動を起こす際のパワフルなエネルギー源となります。

コア・バリューを知り、そのコア・バリューに沿った行動をしている時、人はパワフルにそして自分の能力を出し惜しみすることなく行動を起こします。

意識的に頑張ろうとする必要なく、行動を起こすことができます。なぜなら、自分の中のエネルギー源を活用できるのですから、フルに発揮したくなりますよね。

コア・バリューを上手く活用しているクライアントさんの事例を紹介しましょう。

建築会社の社長のコア・バリューは「驚き」でした。とにかく相手を驚かせたい。ビックリさせることが大好き! そのために、常に相手の期待を上回る結果を残そうと行動します。その一方で「自己研鑽」という価値観はあまり重視していません。

ある時、建築業界で新しい技術を学ぶ研修がありました。研修の意図は「自分の技を磨く」ということでした。

社長にとって、その技術は必要であると頭ではわかっているのですが、今ひとつ熱心になれません。自分を磨くということにあまり価値を置いていないからです。

ところが、その社長はあることを思いつきました。「この技術を習得すれば、今まで以上にお客さんをビックリさせられるぞ!」と。その結果、その技術を身につけようと苦もなく猛勉強しました。そして見事にその新しい技術を習得したのでした。

自分のコア・バリューを知り、それを上手く活用しているのも稼げる社長の秘訣なのです。

三 コア・ビリーフ(次のステージが加速するための信念)

私達は、経験や出来事に対して意味付けをします。その解釈が重なって、知らないうちにたくさんの信念を作り上げていると、お伝えしました。

つまり、ビジネスの目標や目的があっても上手く行動ができない時、それはビリーフによって自分の行動が止められているケースがたくさんあります。

逆に、コア・ビリーフとは、次のステージに行くことを加速させる信念を指します。

稼ぐ社長達は、次のステージに行くことを抑制しているビリーフを見つけ、加速するためのコア・ビリーフに入れ替えているのです。

ある経営者の方は、とても優秀で起業して数年で売り上げ三億円の会社にしました。彼は、より拡大をしようと思いつつ、あることに悩んでいました。

「自分はもっと会社を大きくできるはずなのに、なんで、本気になりきれないんだろう」と。

実は彼には「懸命にやって一番になってもかっこ悪い」「そこそこしかやっていないのに一番になれる人が優秀だ」というビリーフを持って学生時代から過ごしていました。

したがって、ビジネスにおいても「本気になる」ということを無意識で禁止していました。

彼は、このビリーフに気づき、「自分の能力を目的達成のために活かしきれる人は優秀だ」というコア・ビリーフに入れ替えました。

彼は、自分の能力を制限なく発揮できるようになり、その会社はさらに大きくなることに成功しました。

このように、次のステージに行く時に立ちはだかる大きな壁をすり抜けて生きたいように生きている社長達は「稼ぐ社長のマインド」をセットするのです。そのことで、自分自身の感覚が変わります。つまり「変容」が起こるのです。

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