思考を現実に変える〝大いなる秘密〟
〝〟信念の力には、〝大いなる秘密〟がある。信念は、思考を現実に変える心の鍵となる。
実はこの力は、まるで奇跡のように受け取られがちだが、実は誰にでも手に入る自然の力なのである。
経験のない人には信じられないかもしれないが、肉体の変化すらも、深く根ざした信念によって引き起こすことが可能である。
富を得ることの鍵も、単純な深層自己説得(自己暗示)というプロセスにあることが多い。
なぜなら、自分のほしいものにぴたりと焦点を合わせると、行く手を示す道しるべが見えてくるからである。
人間の進化の力は、今ではもう、人間が自分でコントロールできるところまできている。
あなたも、あなた自身をよりよく、また、成功する人間へとコントロールすることができるのである。
「人間の心が信じられるなら、人間はそれを達成することができる」これをもう一度ゆっくりと読んでみよう。
「人間の心が信じられるなら、人間はそれを達成することができる」※この文章は「人間の心が○○を信じられるなら」の意。
○○の中には「達成」すべき対象が入る。実は〝大いなる秘密〟とは、信念なのである。
達成を心に描く(イメージする)ことは、まぎれもなく(イメージを)達成そのものに変えるためのプロセスである、それは人間の持つ大きな特権である。
本気で、深く大きな富を得るのだと信じれば、それは手に入る。本気で、深く健康を手に入れるのだと信じれば、それは手に入る。本気で、深く心の平安を得るのだと信じれば、それは手に入る。
そして、それに付随するすべての奇跡も。
「人間の心が信じられるなら、人間はそれを達成することができる」これは、はるか昔から知られていた秘訣であり、今日の目標達成を支配する秘訣でもある。
人間の運と深く関わる秘訣であると同時に、すべての時代に通じる秘訣でもある。
信念はあなたの肉体をも支配する
「願うだけでは、実らない」という古い言い伝えがある。確かにそうだ。それに「願い」は「信念」ではない。「願い」は、いわば心の表面だけで起こるものである。
「……だったらいいのに」と言えば、思いつくままにどんな願いでも願うことはできる。
「一〇〇万ドルが膝の上に落ちてきますように」「腕をバタバタさせれば飛べますように」といったように。
願いは自然の力の制限を受けない。
しかし、この明白な事実が、「願い」と「信念」との間の違いなのではない。「信念」は、いわば、心の奥底で創り出されるものである。
そしてあなたの一部となるからこそ、本当の深い信念があなたの気質を変え、血流を変え、そのほかの現代医学の力では説明できない変化を引き起こすことすらあるのだ。
人間を自己保存の本能に向かわせるものは、そこにある信念である。生きていたいという「願い」よりも生きるのだという「信念」のほうがずっと強いのだ。
宗教を起こしたり、国を支えたりといった優れた達成の背後には、必ず信念があるのである。繰り返して言うが、信念はあなたの一部である。
したがって裏切ることすらできない。
なぜなら、自分で決めたことを裏切るということは、自分そのものを裏切ることにほかならないからである。自分を裏切って、自分自身との間の信用を失うことは、魂にとって耐え難い苦痛である。その苦痛に比べれば、自分の信念を貫き通すほうが合理的な選択となる。
潜在意識に植えつけられた信念は変更不可能である
意識というものは、私たちに「知っている考え」を与えてくれる。
例えば、靴を履こうとか、ラジオを聴こうなどと思うと、意識の方向に合わせて、あなたはなるべくそれに沿った行動をしようとする。
靴を履いたり、ラジオのスイッチを入れたりする場合、手が自由に使えるのに、それを実行しないと言う理由は、さしあたって見つからない。
しかし、理由があったとしたらどうだろう。ラジオを例にとってみよう。スイッチを入れれば、ある外国放送が聞こえてくるとする。
しかし、あなたの政府はその外国政権に反対しているので、その放送を聴く国民には刑罰を与えると決めていたとしよう。
さらに、あなたはまったく安全な状態でそれを聞くことができないことを知っている。というのは、家の中にスパイがいるかもしれない、という疑いがあるからだ。あなたはちょっと手を伸ばせば、その放送を簡単に聞くことができる。
しかし、そうした状況下で、あなたはスイッチを入れるだろうか。禁止された放送を聞くだろうか。それともスイッチを入れないだろうか。
それはあなたの潜在意識に大きく左右されてくる。基本的に、私たちが恐怖を感じたり、勇気を持ったりするのは、意識の中ではなく、もっと深いところである。
あなたが気づかないうちに指示を与える潜在意識がそれである。表層の意識には、あなたの知っている考えが立ち現れるのである。
「聞くんじゃない。刑務所に入れられてもいいのか?」とか、「どんな状況下であろうと、私は自分の聞きたいものを聞く自由を主張する」とか、あるいは次のような譲歩案である。
「上の階の貸し部屋のうるさい男が、家にいるかどうかを確かめよう。もしいなければラジオをつけよう」こういった段階を進めてみよう。
あなたが意識の上で、「何があろうと、私は午後九時に、あのラジオを聴くのだ!」と言ったとする。
しかしあなたは、信じる気持ちより、それを願う気持ちが強い。
だからためらっている間、ずっと恐怖にかられていても、それが積もりに積もってスイッチを入れない方向に向かうことになる。
そうすると潜在意識は、意識に対してあらゆる種類の言い逃れやいいわけを与えるだろう。あなたはどういうわけか、遅く帰ってこようとする。
あるいは、ぎりぎりの時間に駆け戻って「うっかり」ラジオにぶち当たる。ラジオは机から落ちて壊れてしまい、放送を聞けなくなる。
そうなると、あなたは「思いがけなかった事故だ。仕方がない」と自分に言い聞かせるしかない。あるいはそうではなく、あなたは放送のある時間帯に、ほかのことをする約束をするかもしれない。そして突然、放送の時間であることを思い出す。
ほかの約束をしてしまうなんて、何てうっかりしているんだろう!※ジグムント・フロイトは『精神分析入門』で、このような行為、行動をしくじり行為と呼んでいる。
一つだけ事例を引用してこおう。
『入門』第三講に次のような例があげられている。
「あるとき、どんなつもりだったのか自分でもわからないのだが、手紙をポストに入れず、数日の間、机の上に放っておいた。
やっと決心してその手紙を投函したら、宛先人不明で返送されてきた。宛名を書き忘れていたのだ。そこで宛名を書いて投函しようとしたら、今度は切手を貼り忘れていた。
というわけで、もともと私はこの手紙を出したくなかったのだ、ということを認めざるを得なかった」(E・ジョーンズの例)このことはあなたがとくにやりたがらない事柄や、自分の主義に反する事例を例にとると、もっと、はっきりしてくるだろう。
本物の主義というのは、固い信念であって、それはあなたの一部なのだ。潜在意識はあなたの隠れたボスである。しかも非常に特殊な類のボスである。意識と潜在意識の関係は、国会と憲法のようなものである。
一度そこに植えつけられたルールはなかなか変更できないし、変更されない限り守られるようになる。だから、自分の信念を明確にして、それをしっかり潜在意識の奥に植えつけるとよい。
そうすると潜在意識は、あなたの意識に対して、その信念に「恥じない生き方」をするように指示をする。あなたの信念には、達成(実現)目標を入れておくとよい。
するとあなたの潜在意識はその達成(実現)に向かう方法を見つけるだろう。単に「願う」のではない。感覚を研ぎ澄まし、自分の達成したい目標に集中することだ。それが後に無限の知恵と力を引き出してくれる。
信念の力について話をするとき、言葉だけでいくら素晴らしいことを言っても、それは宙に浮いてしまう。
あなたの信念が達成(実現)目標に向かって邁進してくれることだけを念じるといい。そうすれば、あなたは逆らいがたい力が手中にあることがわかってくるはずだ。
人間は五感を超えた力を出せる
仮にもし、信念が達成できるものにかぎりがあるとしても、誰もまだその限界を見たことはない。人間は五感を超えた力を出すことがある、と私はよく言ってきた。
これはいわゆる超自然の力などではなく、人間の力である。深い潜在意識は、これらの見えない力を勝取るための助っ人なのである。
私は幼いころに、チフスにかかったことがある。私がこれまでにかかった唯一の大病である。私は高熱を出して苦しんだ。
そして何週間も回復の兆しがなく、ベッドから起き上がれない日が続いた。あとで父が話してくれたところによると、私は昏睡状態に陥っていたらしい。
往診に来てくれた二人の医師は、「もう、手の施しようがない」と言ったそうだ。そのときの私の死は数時間後に迫っていた。父は森の中に入ってひざまずいた。
そして、現実の医者を超えた(別の)医者に祈りを捧げた。その祈りとともに、父は、私が必ず回復するようになるという、力強い大きな信念を生み出した。
父は一時間以上もひざまずいていたが、やがて大いなる心の平安がやってきた。それは、心がその最大限の力を発揮できる状態である。
父は突然、どこからともなく、ほんの少しの疑いもなく、私が回復しつつあることを悟った。父の祈りがどこで聞き届けられたのは知らない。また、本当に聞き届けられたのかどうかもわからない。
祈るという事実で、深い潜在意識の信念の一部である自然の力が、父に与えられたのだろうか。父が家に帰ると、私がベッドに起き上がって水をほしがっている姿が見えたそうだ。熱が引いていたのだ。
信念が達成するものに限界があるだろうか
私は大人になってから、強い信念によって「不可能な」ことを達成し得た証を、私の息子を通じて確認する機会を得た。
息子の名はブレア。彼は生まれつき耳がなかった。聴力に欠陥を持ったままこの世に生まれてきたのである。
私は、彼が必ず聞こえるようになるという考えを心に抱いた。ブレアと私の前に立ちはだかっていた障害について、簡単に述べてみよう。
周囲には、私が彼に手話を学ばせないことを非難する人もいた。息子にことさら「違い」を認識させて彼の人生を台無しにしようとする人もいた。
しかし私は、健康と身体の正常な機能を確立する方向に向けて、潜在意識は奇跡を起こすことを信じていた。意識はしばしば、潜在意識の中に何かが入ってくるのを防ぐ見張り役をすることがある。
例えば、「自分の意思に反して納得したといっても、やはり自分の意見に固執するではないか」とよく言われる。
ある人が会議か何かで、あることに「納得」したとしても、それは意識が納得しただけのことである。潜在意識が変更されたものではない。その場合の意識は、調停者なのである。
また、特別な状況のときには、「夢中だった」ので、いつもやっていることとは違った納得の仕方をしてしまうことがある。
だが、それは決して自分に深い印象を与えたわけではないから、その後はまた、潜在意識に擦り込まれた行動をとってしまうことになる。
※潜在意識へのインプットは、しばしば洗脳という言葉で表される。
例えば恋愛なども洗脳の一種である。自分はある人のことが好きだと思い込んでしまうわけである。そうなると、いくらそれを忘れようとしても自分の力ではどうにもならない。
ほかに好きな人が現われたりして潜在意識のアンテナが別の方向を向かないかぎり、自分の力で洗脳を解くことは難しい。
思い込みの強い人間というのがいるが、そういう人は、人に騙されやすい反面、一度決意したことに対する実行力に優れている。
そこで重要になるのは、正しい判断力なのである。潜在意識に訴えるものに、催眠術がある。これは、意識のバイパスを作るようなものである。意識の境界を抜けて潜在意識に指示を与えるのだ。
それがフィードバックされて(潜在意識にインプットされた作業が意識に戻されて)行動させられたりするわけだが、それにはさまざまな危険が伴う。
危険の少ない方法で、潜在意識に信念を擦り込む方法はないものだろうか。
実はナポレオン・ヒル・プログラムの中にそれがある。その方法とは、睡眠中の人間に指示を与えることである。
睡眠中は意識の心は眠ってしまうが、潜在意識は眠らない。
研究からは、睡眠中には受容性の高いとき〔訳注…レム睡眠時〕と、そうでないときがあると提唱されているではないか。
私はうれしくなった。無駄な努力だ、続かないだろう、と人に言われたこともあったが、私はブレアのために、ついに成し遂げることができたのだ。
ブレアが眠っている間に、私は話しかけた。彼の潜在意識に直接話しかけて、私の期待することを伝えたのである。
ブレアは脊椎指圧療法によって神経組織に余分の刺激を受け取ることができるようになっていた。その方法によって、私は大自然にお願いして、ブレアにもう一組の聴覚神経を作ってもらった。脳から頭蓋骨の内壁へとつながるものである。
今では、彼は耳こそついていないが、普通の人間の六五パーセントの聴力を持っており、それでうまくやっていけるようになった。
これを奇跡の治癒力と呼ぶ人もいるかもしれないが、よく知られていないだけで、まったく自然な出来事なのである。
その証拠に、現在では性能の良い新型補聴器があるが、その原理も骨伝導〔訳注…頭蓋骨の振動を介して音波が内耳へ伝わり、さらに大脳の聴覚中枢へと伝わっていくこと〕によるものだということを私たちは知っている。
心で信じることができるものは達成できる
私のやり方はうまくいった。しかし、これは熱心な人間が、夜間、何時間もかかりきりでいなくてはならない。どんなに忙しくても、疲れていても続けなくてはならない。
あとになって私は、録音装置でメッセージを送る方法を実験してみた。これは大変役に立った。
こうした装置は技術の進歩によって、日増しに性能の良いものが市販されて便利になっているが、私のやった方法と原理は同じである。
いわゆる睡眠学習である。だが、最近の研究では、睡眠学習法にも問題があることが明らかになってきた。
第一に、装置だけでは十分でない。意識が眠っている間に、潜在意識がメッセージを受け取るのだという信念がなくてはならない。
懐疑的な心を持っていたのでは、このメッセージの意味はわからないだろう。恐れや劣等感を持っていても同じである。
その心を持っていては、その装置を使うのは面倒だと決めつけてしまうからである。私の場合は、親が話しかけているという点がいいほうに作用した。
眠っているブレアは、無意識のうちに、それが私の声であることを理解している。したがって反発が生じず、潜在意識への擦り込みがスムースに行われたのである。
また、さまざまなデータからいって、睡眠学習法の効果があるのは、寝入りばなの数分と目覚めの少し前だけのようである。
本書で強調したいのは、すべてが、自分の中に自分の素晴らしさを発見する手段を持っているという事実だ。
それには「人間の心が信じられるなら、人間はそれを達成することができる」という〝大いなる秘密〟を知らなければならない。
そのために必要なのは心であって、そのほかのものはたった一つ――富にあふれ、チャンスが脈打っているこの世界――であることがあなたにもわかるだろう。この二つを足せばいいのだ。
強く、強く、信じよ
クリーブランドに五〇〇億円以上の資産を持っている男がいる。
彼はスーパーマーケットにテレビを据え付け、買い物客に特別番組を流すというやり方で財をなした。
それには何も新しい発想は必要ではなく、何百人もの人々に新しい生活方法を浸透させる必要もなかった。また、有利なスタートを切るための大きな資金や特別な立場も不要だった。
彼の名はアート・モデル。前身は造船所の労働者である。シンシティ出身のマックビッカーという男はこんなことを言っている。
「ほかの人々の疑いを一掃するほど強く信じなくてはならない」彼は、壁紙の汚れを取るための生パンのような材料が、粘土材料として子供にも大人にも人気が出るだろうと信じた。
ベタベタしないからだ。
だが、ほかの人は、「そんなはずはない。彼は間違っている」と言った。周囲の声にもかかわらず、彼は、その新粘土で年商一〇〇億円以上の仕事を成し遂げている。
ヘンリー・フォードやトーマス・エジソンのように、成功者は、信じることで目標を達成しているのだ。彼らの信念は、達成への道を教えた。
それはコロンブスにしてもタルサスのパウロにしても同じだ。あなたもそうかもしれない。深層自己説得の方法は、完全に自己充足型である。そこでまず、自分自身に問いかけてみよう。
あるいは機能の増進・恐怖の追放、・金自分が何を欲しているかがわかれば、あなたはそれを求める用意ができたということである。
「確固とした主目的」――これが必要なのだ。あやふやな思いは、ただの「願い」より少しましな程度でしかない。「どこへ行くのか」ということを決めてからでなければ、必要な道しるべは見つからない。あなたは財をなす。
しかし、それは富の一つの形でしかないことに、くれぐれも気をつけてほしい。
すでに述べたように、それはほかの多くのことを得るための手助けとなってくれるものでもあるからである。
おそらくあなたは、自然に「お金」を目標にすると思う。だから、「お金」を、深層自己説得を説明するための一つの型として取り上げてみよう。
目標達成のための深層自己説得の仕方
一定の目標金額を定めて、それを達成したW・クレメント・ストーンやそのほかの人の話をご存じだろうか。彼らは、その途上での困難や競争の脅威などでも心を悩ませはしなかった。
彼らは自分が財をなすと信じていたのである。そうであればこそ、自分たちが追い求めているものを達成したのだ。
次に挙げるのは、ほしい金額目標を達成するのに役立つ深層自己説得の使い方である。
潜在意識を刺激する六つのステップで行うものだ。
潜在意識を刺激する六つのステップ
1一人でいられるような邪魔の入らない場所を見つける。
眠りに入る直前に、ベッドに横になっているときなどがいい。心が暗示を受け入れやすい状態だからである。
目を閉じて、声に出して、自分の言葉に聞き入るようにする。そして、あなたが得たい金額、達成までの期限、そしてそのために提供したり、売ったりする商品を思い浮かべる。
2同じ言葉を書いてみる。
これは最初にやってもいいのだが、注意深く、詳しく書いて、それを暗記する。静かな場所へ行って、自分の目標を繰り返して言うときは、書いたとおりの言葉を使う。
完全に決定するまでは、あちこち手直ししてもよい。その言葉に、次のような文章を入れるとよい。
「私はこのお金を自分のものとする。私の信念はあまりにも強いので、目の前にそのお金が見えるようだ。私は、今それを手にしている。それが実在していることを知っている。
正直な態度、できるかぎりの技術と勤勉さの見返りとして、そのお金は私を待っている。○○万円を○月○日までに私に手渡す計画がある。私の受容性の高い心は、私にそれを見させ、追い求めるようにし向ける」
あなたがサービスを提供したり、商品を届ける姿を思い描いてほしい。そしてあなたが支払いを受けている姿も描くのだ。それが大切なのだ!
3あなたの宣誓文を昼も夜も目に付くところに貼っておく。
朝目覚めたら読む。夜休む前に読む。いつも持ち歩いて、日に何度も読む。朝一番に読むここと夜最後に読むことは特に大切である。
読んでいるときには、あなたが財をもたらす行動をとっていることを思い描かなくてはならない。そのお金を手中に感じるのだ。感覚で感じとるのだ。
ただ言葉を読むだけ、自分に向かって言うだけで、熱望する気持ちが入っていなければ、意味がない。
潜在意識は「理性」に対しては冷淡である。感情に訴えなければ効果がない。
4成功への道をともに歩む
協力者を見つける。彼らとともに行動し、思考することで、一人ではなし得ない成功への原動力を発見するのである。
ただし『思考は現実化する』で述べた「マスターマインド」〔訳注…同じ目的を持ち、思考の波長がぴったり合った協力者のグループ〕を形成するのは、いつも可能であるとはかぎらない。間違った方法でやるくらいなら、作らないほうがましである。
しかし、ふさわしい人間と相談をすれば、一人で行うよりもはるかに大きな力となる。こうした人々は、あなたを助けることのできる人々であり、同時に、あなたが助けることのできる人々でもある。
あなたが、仕事の資金上のことで銀行家に会いたいと思ったら、あなたが銀行家の仕事を助けているのだということを忘れてはいけない。
多くの「冷淡な」銀行家相手でも、生来の有望な借り手の中に見える自信と信念に心を動かされて、あなたに会っているのだ、と思うことだ。
多くの人と話せば話すほど、情報は多く入ってくる。彼らの知識が多ければ多いほど、あなたの知識も増える。だから、ふさわしい人を選んでほしい。その中には、あなたと波長の合う人もいるだろう。心と心の波長が合う人だ。そういう人と話をすることは、あなたの潜在意識への強壮剤となる。
5あなたの計画が整理され明確になったら、それに従って行動する。
潜在意識は、肥料の行き届いた庭土であり、そこではどんな種子でも――それが雑草の種子だろうと幸運の種子だろうと――よく茂る。深層自己説得によって、あなたは雑草の種子を追い出してしまうだろう。それは素晴らしいことだ。
あなたの潜在意識の庭に幸運の種子が一粒落ちれば、あなたの世話次第で、種子は生長する。ボーッと座ったまま、計画が見えてくるのを待っているだけではだめだ。だが、あなたは、何があなたの財産を生み出す事業なのか、はっきりわかっていないかもしれない。
あなたにぴったりの事業があなたの注意を引くまでは、物事の事業化について多くのことを学び、頭の中でいろいろな実現の過程を思い描いてみるとよい。
財産がほしいなら、財産が正当な方法であなたの手に入る方法をまず考えなくてはならないのは当然のことだ。
それには、①自分で事業を起こす、②セールス会社で上位のランクを占める、③アイディアを人に売る、④自分の好きなことについての本を書いて出版社に売り込む、⑤個別販売の対象と考えられていなかった商品(例えば金持ちの家に装飾品を売り込むなど)を、その商品を発売している会社には話さずに(話してしまうと断られる場合があるので、パンフレットだけもらえばよい)個別セールスし、売れた場合、その会社から商品を卸してもらう、⑥フランチャイズ・チェーンに加盟する、などなどその手段は豊富にある。
ナポレオン・ヒル・プログラムを普及させるということも選択可能な事業の一つだろう。
ビジネスや人生の成功を体系化したプログラムだから、あなた自身もこのプログラムで『成功』を学べるし、また他人をも成功させることができる。
6すべて細部まで計画を練ったら、その計画を紙に書いてみる。
そして、朝も夜も繰り返してそれを読む。あくまでしつこく実行しよう。しかし、状況によって変えたほうがいいということになれば、さっと変更する。一つの選択から別の選択へとふらつかないことだ。
あなたの潜在意識は、目標達成に向けてあなたがしなければならないことを示すために、大きな力で取るべき道を切り開いてくれるだろう。
さて、深層自己説得の七番目の要素として「信念」を入れてもいいのだが、信念は全般にわたるものだから、ここでは割愛する。
信念は私の別の著書では、「心の主任科学者」と呼ばれている。信念は心と混ざり合い、潜在意識にとって完璧な材料となる。やがて信念は、あなたの性格の一部となる。
信念はあなたの思考を燃え上がらせ、理性の力を超えた別の精神的存在の領域へ導いてくれるのだ。そこでは、思考がそれに相対する身体的なものに変わっている〔訳注…身体的なものとは、思考が、その強さに比例して身体的に、つまり行動を起こす源となり、そして現実に行動を起こす、という意味〕。
〝大いなる秘密〟の意味は、「人間の心が信じられるなら、人間はそれを達成することができる」という言葉にそのすべてが含まれている。
これは次のように言い換えることもできる。「心が信じられることは、どんなことでも心が達成できる」私は人間の心に焦点をおきたかったのだ。
ほかのどんな動物も、こればかりはできないことである。心をしっかりつかみ、心を感じ、想像を絶するところまでこれらの力を引き出す方法を見つけることだ。
あなたは、人間であることに慣れている。ときにはゆっくりと時間をとって、あなたが人間あることの特異さをしみじみと考えてほしい。
誰でも今の自分を超えることができる
デュ・ヌーイ博士は、人間の力がその限界を超えて伸び、その後も永遠に伸び続けることについて、ドラマチックに表現している。
「私たちはすべて、個人的な役割を担っている。私たちがその役割をうまくこなせるのは、常に物事をより良くしようと努力し、自分自身を超えようとするときだけである。
私たち個人が進化に参加し続けられるのは、この努力があってこそであり、この努力は私たちの義務である……もし、子供を持てば、私たちはほんのわずかに統計上で進化に参加することになる。
しかし、自分のパーソナリティを伸ばさないかぎり、私たちは人類の進歩に、真の意味での足跡をのこすことはできないだろう」〔注…傍線は筆者〕明らかに、ヌーイ博士は知的、精神的成長のために、思考における選択権を各人が行使することが重要だと考えているらしく、次のような一説が続く。
「〝知的な人間は、自分の中に自分自身を超える手段を持つ〟とベルグソンは言った。これを知ることは人間にとって必要であり、これを実現しようとするのは大切なことである〔訳注…つまり知的な人間は、自分で自分を成長させることができるという意味〕。
この類まれな人間の脳力は、これまでは進化が行う、旧式で遅く、どこか不器用なメカニズムに支配されてきた。
脳の働きのお陰だけで、人間はたった三世代の間に空中を制覇した。その間、動物たちは進化の過程を経て同じ結果を得るのに、何十万年もかかっている。
脳の働きのお陰だけで、人間の知覚器官の範囲は途方もない夢でさえ超えて、遠く何百万倍にも広がってきた。
月から三〇マイルの近さにも人間は迫ってきた〔筆者注…デュ・ヌーイ博士はこう書いているが、この部分は新しく書き直さなければならないことはおわかりだろう!〕。
人間は、無限に小さなものを見、無限に大きなものを見ることができる。人間は、聞こえないものを聞き、距離を縮め、物質的時間を埋めてしまった。
人間は宇宙の力を手中に収めたが、宇宙の力を十分に理解してもいないのに、それをやってのけている。人間は、自然が用いている面倒な、時間のかかる試行錯誤の方法を乗り越えてしまった。
なぜなら、自然はその最高傑作を人間の脳力という形で生み出したからである。
しかし、進化の大法則は、人間に対しては適用の重要性を失ったとはいえ、まだ有効である。人間は今、進化のプロセスに対して責任を持っている。
その証拠に人間は、その勝利の意味と目的を誤解すれば、自分たちを意のままに滅亡させることができる。
だが、その意味をすべて理解し、道徳的、精神的向上へ向けての心からの努力を通じてのみ、その実現が可能だということを認識すれば、人間はたゆまぬ前進を続けることができる。そうすれば、進化を引き延ばし、神に協力することが意のままになるだろう」
自由な心、平安な心は無限の力を秘めている
あなたが人生で成し遂げることは、あなたが何を考えるかで左右される。これはあなたの内面の潜在意識に形成された「信念」に左右されるのだから、結局は、人生はあなたの信じる力に左右されるということが理解できるだろう。
いや、あなたの人生のプロセスのみがこの力に左右されるのではない。人間は、進化の究極の成果なのである。神は、人間が己の生きることを知らなくても生きていられるようにしてくださった。
胸の鼓動、肺の呼吸、消化の過程などの重要な機能は、脳の一部かそれ自体で面倒をみているのだ。この先には、人間はもっといい人間を作り出す。
人間は熱望し、その熱望の高みまで上りつめる。その先にまだ高みがあるのを見て、再び熱望する。そして、その頂上も越える。その先にもまだまだ高みがあるのだ。
哲学者たちは常に静かな心、平安な心が持つ力を知っていた。静かな心、平安な心といっても、熱望のまったくない心をいうのではない。
むしろ、最もハイレベルな熱望を持ち、それを判断し、評価する心こそが平安な心である。平安な心とは、世の中を動き回らず、世の中のさまざまな出来事に無関心な人の心だけをいうのではない。
逆に、最も平安な心というのは、最も忙しくしている人の心であることが多いのだ。ここでいうのは、内部の平安である。
ちょうど、激しく回転する発電機がエネルギーに満ちていながら、その中心は動いていないのと同じことだ。
周りは激しく回転しているのに、回転の中心が動いていないということを心に留めてほしい。平安な心とは、大きな考えを自由に抱くことのできる心である。
その潜在意識の中では、大きな争いはない。そういうものは、意識的な心を阻害し、意識的な行動を阻害するものである。
平安な心とは自由な心である。その力は無限である。内部の平安を基本とした、大いなる信念を作り上げてほしい。
そうすれば、信念は本当に偉大なものになるし、それを達成することも可能になる。
誰にとっても可能というわけではないだろうが、心の平安と心の力が同じものだということを知っている人間にとっては、可能になるのだ。
そんなことはできない、などとあなたに向かって言うのは、いったい何者だ?「不可能」などという言葉を使う資格があるほどに、その人間はどんな素晴らしい業績を成し遂げたというのだ?
サクセス・エッセンス③
1人間の心が信じられることは、何でも人間の心が達成できるこれは〝大いなる秘密〟である。自分の運命をコントロールする人間の努力の永遠の基本的な秘訣である。
あなたの人生での前進の大きな第一歩を考え、潜在意識の強い信念を形成してほしい。そうすれば、その信念は現実の基礎そのものとなるだろう。
「願いだけでは実現しない」のは、単なる「願い」だけでは、心の奥底まで達していないからだ。しかし、本当の信念はあなたという全体の一部となるのである。
2意識と潜在意識あなたの潜在意識は、あなたの隠れたボスである。
意識的な心は、意識的な行動をコントロールするが、潜在意識の中で何かをすることを恐れていたとすると、あなたは言い訳と言い逃れをいっぱい持っていて、結局、行動することができないはずだ。
しかし、あなたの潜在意識に対して、もともとの規定を変えるように説得することは可能である。そうすればあなたの人生はすっかり変えることができる。あなたの潜在意識は、あなたの絶えざる案内者となる「信念」の固い基礎となる。
3潜在意識に力の限界はない
「人間の心が信じられることは、人間の心が達成できる」ということを知っていれば、強い信念がチャンスを拓いてくれることがわかると思う。
自分のほしいものを得るためには、信念を「確固とした主目的」にしっかりと、向けなくてはならない。
お金を目標にするにはいろいろ判断が必要だが、金額は確固とした目標になる。深層自己説得のテクニックは、自分のほしい金額を得るための手段に照準を合わせなくてはならない。
心の平安と心の力は、密接な関係がある。平安な心には優れた考えと優れた信念が生まれやすい。そして、信念を確かな現実として享受しやすい。
コメント