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社長の誤算を「疑似体験」する本

書店に行けば、自身のサクセスストーリーを語った社長の本が所狭しと並んでいます。

そういう本を手に取れば、あなたが抱える悩みを一時的に解決してくれたような気になるかもしれません。

本に書いてあるような成功が手に入ればどれほどラクになれるか……と私も思います。

しかし残念なことに、私自身の経験と、大企業からベンチャーまで数々の企業を支援してきた立場から、会社の経営はそんなに甘くはないと言わざるをえません。

エッグフォワードを創業する前、私は企業戦略を策定するコンサルティング会社でじつに数百社を支援、アジアの責任者も務めていました。

こう書くと順風満帆なコンサル人生を想像するかもしれませんが、2012年にコンサル会社の看板を外し、想いを持ってエッグフォワードを創業してからここまで来るまでの道のりは、まったく平坦ではありませんでした。

想定していなかった「誤算」が次から次へと起こり、一時は廃業寸前にまで追い込まれたこともありました。もちろん、私の経営の至らなさが招いたゆえのことです。

その後、私がかかわり、伴走してきた1000人以上の社長も例外なく何らかの悩みを抱えていました。

書店で見かける「誰かが成功した」経営書を読んでおいたら、私も他の社長もそういった問題をすべて未然に防げたかといえば、そんなことは決してないと思います。

会社の創業時やその後に降りかかる問題には、何かしらの原因があります。

ある種、構造的なもので、問題が起きる原因をあらかじめ知っておけば、予期せぬ事態が起こっても、冷静に対処することができます。

いや、正確にはすべてに対処することはできないのですが、少なくとも「心構え」は持つことができるはずです。すべての問題を防ぐことはできない。しかし、つぶせるリスクは未然につぶしておくに越したことはありません。

問題が起こっても、失敗をしても、どう対応するかの「羅針盤」を持っておくことで、困難の荒波を越えていける可能性は圧倒的に高まります。

これは、多くの企業経営の修羅場に立ち会ってきた立場だからこそ、自信を持って伝えたいことです。

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