社長の蛇口訪門一口は、セールスマンの訪間の百口に勝る。
社長の表敬訪間は、実は「建前」なのであって、その建前だけでも絶大な
効果があるのに、それに加えて「本音」の方にさらに大きなメリットがある
のだ。
そのメリットとは、まず第一に顧客の要求とその変化を的確につかめるこ
とである。社長が訪問すれば、先方でも偉い人が応対する。偉い人ほど、雑
談の中でさえ、事業経営に関する次元の高いことが話題になるからである。
第二には、わが社のサービス不足やクレームを知ることができる。第二には、
競合他社の動きに関する情報も入る。特に他社の社長が訪問しているかどう
かは大切である。訪問していることは、まずないといえるが、訪問していな
ければわが社は優位に立っているのだし、もしも訪問しているようならば油
断はならないのである。
一倉定の社長学第3巻 「販売戦略・市場戦略」より
コメント