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社長の姿勢を示す

企業が、1社も潰れることなく、ずっと生き残り続ける会社であってほしいということ。潰れなければチャンスは必ずやってきます。まずは潰れないことが大切。儲かることは2番目でいい。

この時代、前年の売上を超えることが難しくなって来る企業が圧倒的に増えてきました。それだけ売上を上げるのが厳しい時代だから、たとえ儲からなくても、潰れないことが重要になってくる。

会社が潰れないために、私が社長としてやっていることの80%は整頓です。整理整頓の整理は、いらないものを捨てること。整頓は、決められた場所に名前を表示して管理すること。これができていない会社が意外と多い。

なぜ整頓なのか。それは人間は見た目ですべてを判断するからです。規律も礼儀も形から。見た目が大事なのです。

決められたものを決められたところに置くから心が整うのであって、規律を正すには、全て形から入るべきです。単純なことだけど、一度言い聞かせただけでは、社員は理解しません。

社員は面倒なことはやらないのが当たり前。

経営計画書は立派な会社を作るために必要不可欠な道具です。経営計画書には、長期事業計画や当期の経営目標といった数値はもちろん、業務に関わる様々なルール(方針)、冬季の事業年度計画表(スケジュール長)などが掲載されています。

社員は、面倒なことはやらない、都合の悪いことはやらないのがまともです。だとすれば、面倒なことでも、都合の悪いことでも、やらざるを得ないルールを決めるのが社長の務めです。

経営計画書には、車の運転の仕方から、タクシーの乗り方、道の覚え方まで懇切丁寧に書かれています。方針が徹底されると一部を外してマニュアルに移す。

口約束は守られない。紙にかかなければ人は実行しない。

社長が口頭で、「おい、タクシーを使う時は、個人タクシーに乗れよ」と社員に伝え、社員は、「はい」と返事をします。

けれど「はい」と返事をしたからといって、ルールが実行されるわけではありません。「はい」は「聞こえました」という意味に過ぎず、「実行します」という意味ではありません。

ところが「サービステリトリー内でタクシーを利用するときは、地元のタクシーか、個人タクシーいん乗ってください。地元以外のタクシーより裏道を知っているし、工事中や知らない道を知ることができます。

と経営計画書に明文化しておけば(もちろん、方針を徹底するための教育は不可欠ですが、、、)実行される。「口約束は守られない。紙に書いていなければ、人は実行しない」これが人間心理です。

また紙に書かないと、社長の決定が正しく社内に伝わりません。社長→専務→部長→課長→主任→一般社員と話が伝わっていく途中で、伝言ゲームのように少しずつ内容が変わってきます。話し言葉は曖昧です。

曖昧ゆえに人それぞれ受け取り方が違います。だから紙に書く。紙に書けば、明確になります。紙にかけばブレません。

キリスト教は、どうしてあれほど世界的に広がったのでしょうか。私はこう推測します。キリスト教には、経営計画書があったからだ。

一般的に教会には、キリスト生誕にまつわる絵画が飾られており、飾られた絵画を順番に説明していくと「キリスト教の教え」がわかるようになっています。

つまり飾られた絵画は、経営計画書と同じようにだれが説明しても同じに伝わります。口伝えに教えるだけでなく、書き残した。だからこそ民衆は、キリストの教えを守ったのではないでしょうか。

数字を決めることで、現状がわかる。やるべきことがわかる

経営計画書には、数字が必要です。今期はいくら利益を出したいのか。五年後はいくら利益を出すのか。経営者は会社の「いま」「将来」を数字で実現できなければいけません。

目標とする「数字」が決まれば、「その数字を達成するために、何をすべきか」が見えてくる。「自社にできていることと、できていないこと」「やらなければいけないことと、やめるべきこと」が明確になる。目標とする「数字」から逆算していくと、「会社の現状」がはっきりと見えてきます。

多くの社長がそれこそ、99%の社長が会社の現状をわかっていません。それゆえに、行き当たりばったりの経営に陥ってしまう。では「会社の現状」を知るには、どうしたらいいか。「経営計画書」をつくればいいのです。

「経営計画書は魔法の書」なぜなら、書いたらその通りになるから。

いきなり第50期の「経営計画書」を真似すると、多くの社長は火傷します。社員教育をしていないからです。どんな会社がいいのか、どんな会社にしていくのかは、社長のトップダウンで決定するのが正しい。何も考えていない社員の言うことを聞いてはいけません。

もっとも本書を読んだだけで、「経営計画書」が簡単に作れるとは、微塵も考えていません。「自転車に乗れる本」をいくら読んでも自転車に乗れるようにならないのと同じです。

本を読んで自転車をひっくり返して、また本を読むと少しずつ乗り方がわかってくる。小ない傷をたくさん作った後にようやく経営計画書が出来上がる。

ともあれ、立派な会社を作るための道具として、一人でも多くの社長に経営計画書を役立てていただきたいと願っております。

目次

社長の姿勢を示す

社長は社員に対して「無理を承知で」お願いする。

経営計画書は、社長の姿勢を示す物です。社員の姿勢を書いてはいけません。社長としてこうする、ああすると書くべきであって、社員に「ああしろ」「こうしろ」と書いてはいけません。

また「こうしたい」「ああしたい」という社長の願望ではでもありません。

会社の中で責任と取れるのは、社長しかいません。だからこそ、経営計画書には社長の決意と責任の所在をしめす必要があります。

社員にとって、「無理難題」と思える方針を実施してもらうために、社員に協力を求めるのが正しい。

経営計画書に、「経営計画発表にあたって」と題した一文を掲載しています。「経営計画書」の中で私がもっとも時間をかけて作成している項目です。

この文の最後に「無理を承知で、皆さんに協力をお願いします」と書いたのは、「社員に無理強いする」ためではありません。「おれは無理を承知で頑張る」という社長の姿勢を表しています。

我が社の社員が結婚し、こどもが産まれます。こどもはずっと赤ん坊のままですか?違いますよね、育っていきます。子供が育つとどうなりますか?生活が大変になります。生活が大変になったらどうしたらいいですか?給料を上げていかなければなりません。そのためには売上がいまと同じではだめ。

3年間ずっと売り上げは100のまま変わっていないのに、給料は100、105、110と上がっていくことは不可能です。

つまり不可能だけど、それを実現しなければならない。つまり、無理を承知でというのは、社員の家族、家庭を幸せにするために、「無理を承知でおれは頑張る」「社員の給料を上げるためにおれは頑張る」という社員の覚悟です。

1億を超える赤字を3回経験しています。なぜ赤字になったかというと、なんとかなるだろうという思っていたからです。

社長がなんとかなると思ったときは、なんともなりません。「なんとかしよう」と思った時は、なんとかなります。会社は「やり方」で決まるのではなく、「決定」で決まります。

どんな結果にするのか、最初に決定することが大切です。

世の中には、すべての営業部門が赤字なんて会社は、実は存在しません。A部門が500の黒字、Bが損益分岐点、C部門が赤字というのが多くの赤字会社の実態です。A、B、C全てが赤字であればとっくに倒産している。ではこの会社を黒字にするにはどうすればよいか。

C部門が損益分岐点になるまで人を減らす。すると立派な黒字の会社になります。このときよくいわれるのは、人が減るとサービスの質は低下するということ。

確かにサービスに対するお客さまの不満は増えますが、売上はすぐには下がりません。一方で、社員を辞めさせるのは、かわいそうだという社長がいます。

Cに20%の従業員がいます。彼らを辞めさせたら80%の従業員が助かります。なぜ80人を助けないで、20人のために100人の船がしずまなきゃいけないのでしょうか。

卑怯な社長は、会社を倒産させる社長です。社員が結婚をし、家を買ったりするのは、倒産しないと信じているからです。

つまり小山昇に自分の人生をあずけてもいいと思っているからであり、信任ほかなりません。会社を倒産させるわけにはいかない。卑怯な人間になるわけにはいかない。だからこそ無理を承知で頑張る。

経営計画書には、社長の実印を押す

会社の中で責任を取れる人物は、社長しかいないことを明らかにするため、私は、経営計画発表にあたっての最後に、実印を押しています。

官僚が汚職を働くと、「責任をとって辞職する」ケースがあります。でも「辞める」だけでは「責任をとった」ことにはなりません。「辞める」のは逃げることであり、「責任を取る」とは「経済的に損をする」ことです。

会社の中で「利益責任」を取れるのは、社長一人です。ですから私は、「会社が窮地に追い込まれると、個人の財産をつぎ込んで弁済します」という責任の証として、実印を押しています。

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