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社長と社員は「成長」でコンフリクトを起こす

 事業の話をしてきましたが、会社経営をしていると必ず行き着く問いが、「会社はどこまで成長しないといけないのか」ということです。  何を言っているのかと思うかもしれませんが、会社経営を行なう限り、この問いからは逃れることはできません。  社長には、それぞれ規模は違えども、会社を成長させ続ける使命があります。  会社が成長すればするほど、顧客が増え、世の中に提供する価値の総量が広がっていきます。それはきっとビジョンの実現につながっているはずで、共感してもらえる顧客や従業員、かかわる人が増えることは、大変喜ばしいことではあるでしょう。  一方、現実に目を向けると、売上も利益も増やしていかなければ、社員の採用もできないし、給料も上げられない。新たな事業や設備に投資することもできません。人に対する成長機会もつくりにくくなります。ネガティブな見方をすれば、「いつ淘汰されるかわからない」という危機感もあるでしょう。  だからこそ社長は、目標を達成できたら、自然と新たな目標を掲げます。「来期の経常利益は、前期比 120%を目指す」「 3年後に年商 100億円」「業界シェアナンバーワンになる」など、どんどん上の目標を立てるわけですね。  しかし、すべての社員が社長と同じ思いを持っているかというと、当然そんなことはありません。高い目標を立てれば、「なぜもっと成長しないといけないのか」と反発する社員が何人も出てきて、コンフリクト(対立)が起きることがよくあります。  成長を加速しようとすると、その分、周囲が犠牲を払うケースも出てくるからです。  売上を増やすには、身の丈以上に営業や社内の目標数値を上げたり、店舗を増やさなければならなかったり、少ない人員でこれまでよりも多くの仕事をこなしたりする必要が出てきます。急激に成長しようとすればするほど、無理が生じます。  そう考えると、目標に対して、「なぜ業界シェアナンバーワンじゃないといけないんですか?  ナンバー2じゃダメなんですか?」「どうして 120%成長を目指すのか。 110%で十分じゃないですか」「 3年後に年商 100億円を達成したところで、なにか良いことがあるんですか。そんなに急成長できませんよ」などと疑問や不満が出てくるのは無理もありません。

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