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社長とは「役割」に過ぎない

「社長」も、会社における役割のひとつ。営業は営業、マーケティングはマーケティング、顧客対応は顧客対応。それぞれ役割がある中のひとつとして、社長という役割がある。  それを理解した上で、その時々に応じた役割を意識するだけで、自分が本来すべきことがおのずと明確になる。しかしながら、役割の違いを意識せず、場当たり的になってしまっている会社運営というのは案外多い。  社内におけるそれぞれの役割を示すものとして組織図が作られるが、多くの会社で見られるのが、トップダウンの図だ。社長がピラミッドの頂点に位置し、その他の役職が社長の下に連なって、全体に三角形を形作っている。  これは、もともと軍隊がトップダウンの形式だったため、会社経営にも同じような形に踏襲された、という背景がある。戦争と経営は似ているところがあり、戦争でうまくいった仕組みが経営でも使われる歴史があるのは事実だ。  しかし、会社は軍隊ではない。会社経営と戦争は似て非なるものであり、競合他社は必ずしも敵ではない。その意味で、この組織形態には大きな欠点がある。  会社を軍隊式のトップダウン型組織にする必要はなく、その欠点を補完するために、例えば、社長と他のメンバーが横並びで並列の関係にある組織図や、社長が従業員の下にいて、下から支えるような逆三角形の組織図にしてもいい。  それぞれに特徴があり、メリットがある。だから、会社の目的や状況によって組織図を変えてもいいだろう。組織図というのは、理由があってその形に

なっているものであり、形が変われば機能が変わり、結果も変わる。  もしくは、社長が中心に配置され、メンバーが社長を囲うように円をなしている関係図でもいいかもしない。他にも、例えば星型で、社長を含むそれぞれのメンバーが星の頂点に配置される図も面白い。この組織図なら、社長が偉いのではなく、それぞれがプロフェッショナルとして存在していることがわかりやすい。

ちなみに、組織図にトップダウン型を採用したほうが、社長が「偉そうにできる」ため、それを採用している場合もある。会社経営をやる目的が「社長である自分が偉そうにしたいから」というケースも、意識的にせよ無意識的にせよ、実際にある。それはそれで、ひとつの会社のあり方だ。  また、実際に会社を軍隊になぞらえて、「ライバル企業を倒す!」「蹴落としてでも勝つ!」と考える会社もあり、そういう社長もいる。それを否定はしない。「こうあるべき」という私の価値観はここでは控えるが、会社のあり方に正解・不正解はなく、それぞれがそれぞれの目的で会社経営を行っているということだ。

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