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真の意味での「売上」とは何か?

手の上に現金が乗って、初めて「売上」  商売は現金での取引でない限り、売掛金が発生します。たとえ売上伝票が立っても、手の上にお金が乗るまでは「売上」ではありません。  これは、めちゃくちゃ厳しい親父から教えられたことの1つです。  なぜ、こんな当たり前のことを言うか、次の会話を聞いてください。私と顧問先の社長とのやりとりです。私  「社長、この 500万円の売掛金、どうしたんですか?」社長「相手の会社は、資金繰りが厳しいみたいで、売掛金が入らないんですよ。時々電話で催促しているんですが……」私  「いつから入らないんですか?」社長「もう、 2年になります」私  「なんで 2年もほったらかしにしているんですか。私だったら 1円でも取ろうと思って、毎日、その会社に行きますよ。 500万円の利益を出すのに、いったいいくら売り上げたらいいか、知っていますか?」  その社長の会社も、資金繰りは良くないのに必死に回収活動をしていない……。まさかと思うかもしれませんが、よくあることです。借り手が考える、借金を返す順番  借金は、うるさいところから払うのが原則です。  毎日、顔を出されて、「払ってください」「いつ払ってくれるんですか」と大きな声で言われたら、相手もかないません。きっと根負けして払うことでしょう。  ところが、たまに電話するぐらいでは、たいした催促もしなければ、「払わなくても大丈夫そうだ」と勝手に判断されてしまいます。そして、しまいには「払わなくてもいい会社」と不名誉なレッテルを貼られてしまいます。  きちんとしている会社は、一日でも入金が遅れたらすぐに連絡をして、それでも入らないときは日参して取り立てます。こうして現金を掌に乗せて初めて「売り上げた」ということになるのです。  逆に管理が甘い社長は、期日に入金があったかどうかも確認しません。次第に複数の売掛金が溜まって、何がどうなっているのかわからなくなってしまいます。  こうなると、売掛金イコール不良債権だらけで、経営はうまくいきません。詐欺被害の一部始終  あまりにも支払い期日を守らない人は、詐欺と思うべきです。  昔、不動産賃貸業をしているときに詐欺に遭った経験があります。  相手は事務所を借りに来たのですが、ビシッとしたスーツに高級な鞄と万年筆を持っていました。その割に保証金や賃料を値切ってきました。なんだかおかしな奴だというニオイがしたので、要注意先として監視していました。  すると、 2カ月目から賃料が期日どおり入りませんでした。私はすぐにその社長に会いに行きました。取引先からの入金が遅れていると言います。そのときは、私が行ってから数日して払われました。 3カ月目になると、倉庫の部屋も借りたいと言ってきました。お金を払うならと契約しましたが、私は信用していませんでした。  それから 2カ月後にまた支払いが遅れました。ちょこちょこ事務所に行っていたので、社員とも話をするようになりました。  その社員から、「今度、社長からみんなから出資を仰ぎ、将来還元したいと言ってきたので、みんなで出資するんだ」という情報を得ました。さらに怪しいと感じました。  すると、私が知っている内装業者や文具屋などから、その会社から支払いが滞っていると連絡が入ったので、絶対、どこかで逃げると思っていました。  その会社は、仕入れ先から商品を大量に掛売で購入して、転売して現金化して、夜逃げしました。  その会社の社員も給与がもらえず、出資したお金も戻らず、詐欺被害を受けました。  私は毎日催促に行っていたため、損害はほとんどありませんでしたが、何もアクションを起こさなかった人は損害を受けました。結局、その人物は捕まりましたが、お金は残っていませんでした。支払期日に払わない相手には、マメにしつこく  不動産賃貸業をしていましたが、大手が手を出さない繁華街のレジャービルとか店舗ビル・事務所ビル・マンションなどを手掛けていました。ややこしそうな店子もいましたし、なかなか家賃を払わない人もいました。ですが、 100%近く回収していました。  それは、マメにしつこく、あの手この手を駆使して回収したからです。その経験が今でもいろんなところで役立っています。  新規取引をするときは注意が必要です。相手の会社情報を知っておく必要があります。会社の謄本、会社の社長が自宅の不動産を所有しているなら、その不動産謄本、そして、取引銀行名と支店名は、差し押さえ等をするときに必要になります。詐欺の金払いの特徴

詐欺は最初の 1 ~ 2回は現金で払います。「金払いがいい」と信用させておいて、次からは遅くなっていきます。しかも、金額も多くなっていきます。  これは、詐欺の常套手段です。  とはいえ、だまされるほうが悪い――。これが社会の現実です。「遅延している売掛金は一切ありません」  そう言える会社を目指してください。

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