日標はその通りいかないから役に立たないのではなく、その通りいかないからこそ役に立つのである。
目標とは、手に入れたい結果である。だから、その通りにいくことが望ましいことはいうまでもない。
しかし、現実にはその通りいくことなど、まれにしかないのだ。それを、望み通りにならないから目標を立ててもムダだというのでは、話にならない。
難しい企業経営の舵取りなどできるものではない。
目標と実績の差は、客観情勢のわが社に及ぼす影響を量的に知らせてくれるものである。別の表現をとれば、客観情勢をどれだけみそこなっていたかの度合いを表しているものなのである。
見込み違いが分かってこそ、正しい舵取りができるのである。だから、日標はその通りいかないから役に立たないのではなくて、その通りいかないからこそ役に立つことを知らなければならないのである。
一倉定の社長学第2巻 「経営計画・資金運用」より
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