私は長い間、「自分を変えたい」と考えてきました。 その理由は、自分が嫌いだったからです。 ですから、いつも明るく元気な人を子どものころからうらやましく思ってきました。よく本屋に行くと「自分を好きになりなさい」「ものごとをポジティブに考えなさい」「否定的な言葉はやめなさい」などという本が目につきますが、そんなに簡単なことではありません。 とくに、否定的な私にはまるで向きませんでした。 それだけ私の病は重症度の高いものでした。 ネガティブとは、私のために神から与えられた言葉のようなものです。 その言葉を話し、信じることで救われるような魔法の言葉などありませんでした。 私は自分を変える努力をし続けてきましたが、どうしても変えることができませんでした。そして、もう不可能だと思い諦めました。あらゆるものごとを否定的に捉える習性がまるで取れなかったからです。 それは、こびり付いて離れない悪性の黴菌のように、私の心の中に深く刻まれていました。どんな薬を飲んでも、自己暗示をかけても無駄でした。 あるとき、いつもと同じように悩み始め、胸が苦しくなりました。 しかし、答えはありません。私は悩み続けました。 考えて、考えて考え抜いて疲れ果て、最終的にそのことを考えるのをやめました。疲れ切ってしまったからです。すると、いままでさんざん悩んできたことが嘘のように消えていきました。 私は、そのときから考え方を変えるようになりました。 それは「考えない」「悩まない」という考え方でした。 いままで、ついつい考えすぎるときが多かったので、それからはむずかしい問題、解決できない問題は「考えない」ことにしました。そして、考えて解決できる問題から優先して処理するようにしたのです。すると、頭の中で切り替えができるのです。 そのことで、いまの自分を変えることはできなくても、「考え方」を変えることで自分の行動を変えることができることがわかりました。社員と社長との隔たり 日本の中小企業のほとんどは同族経営といわれています。
これは、同族のほうが互いに理解しやすいからなのかもしれません。 しかし、経営とは厳しいものです。 同族であるがゆえのマイナス面もたくさんあります。たとえば、互いに甘え合うことができてしまうなどです。そして、その会社で働く社員にとっては、「同族」ということが親身になって働く意欲を失わせてしまう恐れもあります。 同族経営であろうがなかろうが、社長と社員の間に隔たりがあることは変わりありません。この隔たりを解決する方法は、経営をガラス張りにすることです。 ガラス張りとは、ストレートに経営内容を知らせて社員を経営に参画させることです。 とかく社長は経営の中身を秘密にしがちで、その秘密性が社長と社員の隔たりを作り、理解し合えない関係を生み出してしまいます。 社長になると、社員や家族に心配をかけたくない、無用な不安を与えず仕事に専念してもらいたい、という思いが先に立ちます。それがいろいろな秘密を生みます。 しかし、社員や家族に恥を晒して、思い切り心配や不安を与えることも、お互いが理解し合う要素といえます。 社員の中には、売り上げよりも毎月支払われる給料さえいただければよい、というような人もいますが、その給料はどこから、どうやって支払われているのかを理解してもらう必要があります。 これまでの時代、社長は苦しさを見せてはいけない、決して弱みを見せてはいけない、と自然に学んできたようですが、逆にこれからの時代は、社長の苦しさ、弱みを見せることによって、社内コミュニケーションの問題が簡単に解決するかもしれません。
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