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生き残る社長は弱音を吐き、潰れる社長はマウントをとる。

インターネットの世界をのぞくと、マウントをとりたがる人が多くて辟易とします。  マウントとは、動物行動学の専門用語のマウンティングが由来のようで、自分のほうが上だとアピールしたり、威圧的な態度をとったりすることです。  どうにかして自分を優位な立場に置きたいようです。ネットの世界にかぎったことではありません。現代人の病と言ってもいい現象なのでしょう。  すぐにマウントをとりたがる人は、心に特定の傾向があるはずです。「自分はすごいと認めさせたい」という承認欲が強かったり。「馬鹿にされたくない。弱みをつかれたくない」という自信のなさや不安の裏返しであったり。  いずれにせよ、心の中の満たされていないネガティブな部分がそうさせています。もし完全に心が満たされている人がいたとしたら、マウントなんてとらないはずですから。  ネガティブな心に仮面をつけてマウントをとろうとするよりも、そのまま素直に、ネガティブな気持ちを吐き出してしまえばいいと思います。  弱音を吐き出すことは、少なくとも本人の心理状況によい影響を与えます。  恐山の禅僧、南直哉さんは、 Yahoo!ニュースのオリジナル記事で、こう語っていました。「自己防衛からネガティブなものを出さなくなっていく。しかし、ネガティブこそが人間の基礎です。これを無視すれば、存在自体が揺らぐのは当たり前だと思いますね」  そして「ネガティブな感情を閉じ込め続けると、必ず心や体に支障をきたす」と警鐘を鳴らしていらっしゃいました。  まず、ネガティブが人間の基礎だという点に注目したいところです。  今の世の中は、ポジティブであるべきだという価値観に支配されているように見えます。「がんばれ」「いつも元気に」「夢は願えば叶う」と。でも根っこのないポジティブは、絵空事におわるだけです。変に無理をしてしまうことにもなりかねません。  人間の根底にはネガティブがあって、まずはそれをちゃんと認めてあげることが大切なのでしょう。  そして心を軽くするために、ネガティブな感情を外に出してあげたほうがいいのです。  私は中小企業の社長向けの会員制度を運営していて、会員さんならばいつでも私に相談を持ちかけることができます。  会員さんの中には、不安や寂しさ、怒りなどのネガティブな感情を外に出すのが上手だな、と感じさせる方もいます。「これと言って問題があるわけじゃないんだけど、話聞いてもらっていいかな」みたいなノリです。  でも多くの方は、そうではありません。よほど問題が差し迫りでもしなければ相談を申し込んできません。「弱音は吐いちゃいけない」と思っていらっしゃるのかもしれませんね。  でも、そんなことはないのです。弱音をおなかに溜めておくことにエネルギーを消費させられるし、外に出さないと腐って悪さをします。ウン〇と同じです。  禅僧の南直哉さんは、こうも語っていました。「安心して話せる相手を見つけておく。ネガティブなことも、うんうんって聞いてもらうだけでいい」  お勧めは家族や友人ほど親しくなく、信用できて、ちょっと距離のある人だそうです。  こう聞くと、うちの会員制度は悪くない気がしてきます。相談する人と聴く距離感はちょうどですし、聴き手である私の姿勢やスキルも悪くないでしょう(自画自賛)。  相談相手が欲しくても、聴き手に問題があるケースが多いのも現実です。話をちゃんと聴けなかったり、求めてもいないのにすぐアドバイスや意見を押し付けてきたり……。  弱音も聞いてもらえる相手探し。意外と長い旅なのかもしれません。 18  生き残る社長は、弱音を吐き出せる相手を確保しておく

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