イメージしたことを現実化する方法
前述の[思考の法則]では、イメージしたことは現実化するとお伝えしました。しかし、いくらイメージしても現実化しにくいことはありますよね。
理想の恋人を家でイメージしても「デリバリー配達です!」と、理想の恋人が突然家に現れることはありませんよね。
自分に合う服をイメージしても、目の前に素敵なワンピースが届くことはありません。もし、イメージしただけで夢が叶うのであれば、誰もが宝くじが当たり、一瞬で億万長者になっていることでしょう。
実はいくらイメージしても、それが現実化するのにはタイムラグがあるのです。
なぜ、イメージしたことがすぐに現実化しないのでしょうか?
この理由の1つは、もし、イメージしたことがすぐに現実化してしまうと、この現実世界では混乱を招いてしまうからです。
例えば、保険の営業マンに「将来のためにがん保険に入ったほうがいいですよ」と言われて「がんになったらどうしよう」と想像した途端にがんになったら困りますよね。
「あの子かわいいぁ」と思った瞬間に、いつの間にか付き合って結婚していたらまわりは驚きますよね。
私たちが住む三次元の物理世界では、イメージしたことがすぐには現実化しないようになっています。
これは、目に見える物理世界は原子や分子を構成する素粒子の動きがほとんどなく、変化しづらいからです。
一方で、イメージや思考というのは目に見えない精神世界ですから自由にすぐ変化させることができます。
レストランでメニューを見ながら「ハンバーグ定食を注文しようかなぁ」と思っていても、イメージや思考の世界では瞬時に、オーダーする料理を取り消したり、「やっぱりカルボナーラを注文しよう」と変えたりすることはできます。
一方で、現実世界ではハンバーグ定食を注文して定食が目の前に出されてから「やっぱりカルボナーラに変更をお願いします」と後から料理を変えるのは難しいし、できたとしても時間がかかってしまいます。
つまり、目に見えないイメージや思考、意識などは水蒸気の水分子のように自由に変化することができますが、目に見える物質や現実というのは、氷のように固まっていて変化がしづらいということなのです。
しかし、実は1つだけイメージしたことを現実化するタイムラグを短縮させる方法があります。
それは、言葉を使う、つまり言語の力を使うことです。
例えば、マルゲリータをいくらイメージしてもマルゲリータが現実に現れることはありませんが、ピザ屋さんに「マルゲリータのLサイズを1つください」とオーダーすれば、たった20分で引き寄せてしまいます。
イメージしたことがたった20分で現実化してしまうということは驚きの時短術ですよね(笑)。
量子力学では、素粒子は観測されていないと波の性質(波動性)を持ち、誰かに観測されると粒の性質(粒子性)があることが分かっています。(こちらを参照)
量子力学的な願望実現の仕組みをベースに考えると、波の状態である目に見えないイメージを粒に変換すれば、現実化します。
これはイメージや思考を可視化し、観測される状態をつくればよいということになりますよね。
すなわち、イメージや思考を言語化することによって人から観察されやすい状態になり、これによって現実化しやすくなるのです。
言語化には2つの方法があります。1つは、文章で書き出すこと、もう1つは言葉で発信することです。
なぜ夢や目標を紙に書くと叶うのか?
日本では昔から、七夕には短冊に願い事を書きますよね。神社では絵馬に願い事を書く習慣があります。
これらの古くから行われてきた習慣には、すべて深い理由や意味があるのです。
そして、世の中の成功者たちが実践している習慣にはどんなものがあるかご存じでしょうか?それは、紙に夢や目標を書く習慣です。
私も以前あるセミナーに参加したとき、そこで「紙に夢を書くと叶う」ということを教わりました。
実際に紙に夢や目標を101個書き出したら、その8割以上が本当に叶ったのです。
「はじめに」にも書きましたが、こんな内容でした。
- たった1か月で理想の彼女ができ、幸せな結婚生活を手に入れた
- お金がなかったのに駅直結のタワーマンションに住むことができた
- 本を出版し、ベストセラーになった
どうして紙に夢を書くと叶えることができるのでしょうか?それは、書き出すことによってあいまいな理想のイメージが明確になり、波から粒に変換されて意識のチャンネルが夢や目標に向かうからだと考えられます。
また、言葉にはエネルギーがあり、そのエネルギーの周波数によって、潜在意識にその言葉がインプットされます。
さらに[引き寄せの法則]に従って、同じ波長のものが引き寄せ合うことによって願望が達成されるからだといえます。
心理学的には、書き出すことによって潜在意識に夢や目標がインプットされ、必要な情報を見つける行動をするようになるからだとも考えられるでしょう。
ここで大切なことは、求めるものを明確に言語化することです。
例えば、ラーメン屋さんで「何かおいしいラーメンをください」と注文してもどんな味のラーメンが出てくるか分かりません。
もしかしたら、ミジンコ入りラーメンが出てくるかもしれませんし(笑)、ラーメン屋の店長が個人的に好きなラーメンが出てくるかもしれません。
逆に「みそラーメン、のりと半熟卵つきで汁は濃いめで」など事細かく注文すると、食べたいラーメンが、つまり欲しいものが手に入ります。
つまり、手に入れたいものをイメージして明確に言語化することが[引き寄せの法則]を使うコツなのです。そしてコーチングとはまさに、イメージを言語化するサポートをすること。
頭の中のモヤモヤを整理して言葉で明確に言語化することにより、目標やビジョンを波から粒に変換するのがコーチングなのです。
さあ、あなたの今年の目標はなんですか?1年後はどんな理想の自分になりたいですか?一度、紙に明確に書き出してみましょう。
夢や目標を紙に書く「夢リスト」の書き方のポイントが8つありますので、ここでご紹介します。
1できるだけ明確に書く
まず、夢や目標を紙に書くときは自分が求めることを明確に書くことです。中途半端に書くと、願いが叶ってもとんでもない方法で叶う場合があります。
例えば、ある人は夢リストに「30万円を手に入れた」と書きました。
すると本当に30万円が手に入ったのですが、なんと車を運転しているときに交通事故にあってむち打ちになり、自動車の保険金30万円が手元に入ってきたという結果に……。
どのような手段で手に入れたのかを明確にしないとこのようなケースもあり得るので、できるだけ明確に書くようにしましょう。
2主語を明確にする
次に主語を明確にすることです。ある人は、夢リストに「本を3か月以内に出版した」と書きました。すると本当に3か月以内に夢が叶ったのですが、友達の夢が叶ってしまったのです。
これは夢リストに主語を書かなかったために、他の人の夢が叶ってしまったといえるでしょう。
レストランでも食事を注文するときに、誰が何を注文するのかを明確にしないとウェイターも食事を運ぶことができません。
自分の夢リストを書くときは「私は~~を実現した」のように主語を明確に書きましょう。
例えば、「私、〇○○は、本を3か月以内に出版した」のように主語と名前を明確にしておくのもいいでしょう。神社で参拝して願い事をするときも同じです。
神社で参拝するときはさらに自分の名前だけでなく、住所も伝えるといいといわれています。神社でご祈禱してもらうときは、宮司さんに名前や住所を読み上げてもらいますよね。
名前と住所を明確に伝えないと神様もどこの誰の願い事を叶えればよいのか分からなくなってしまうからです。
これはネットショップで買い物をするときと同じで、どこの誰なのか、名前と住所を伝えないと注文したものが自宅に届かないでしょう。
3肯定形で書く
潜在意識の特徴として、否定形を認識することができないことが挙げられます。
例えば、「ピンク色の蝶々をイメージしないでください」と言われると、どうしてもピンク色の蝶々をイメージしてしまいますよね。
このように脳や潜在意識は否定形を認識できないという特徴があります。
では、なぜ、潜在意識は否定形を認識できないのでしょうか?潜在意識というのはインターネットの検索エンジンのように、単語をピックアップして検索してしまうのです。
実際にインターネットの検索エンジンに「ピンク色の蝶々をイメージしないでください」と入力して検索してみると、「ピンク色」「蝶々」「イメージ」というキーワードが検索され、トップページにピンク色の蝶々の写真やイメージが検索結果として現れてきます。
潜在意識も同じような特徴を持っているということです。
従って、「私は病気にならなかった」や「私は貧乏にならなかった」と夢リストに否定形で書くと「病気」や「貧乏」という言葉のエネルギーが潜在意識にインプットされてしまいます。
ここはあくまで否定形ではなくて、「私はますます健康になった」や「私はますます豊かになった」と肯定形で書くといいでしょう。
4夢や目標は手書きで書く
「夢や目標をパソコンや携帯などに書いても効果がありますか?」という質問を受けることがあります。
デジタル化が進み、これも当然の流れでしょうか。ここで海外の大学で行われた興味深い研究と結果をお話ししましょう。
1979年、ハーバード大学である調査が行われました。
調査開始の年、同大のある教授が学生たちに目標を持っているかどうか質問すると、「目標を持っていてそれを紙に書いている」学生は全体のたった3%だったそうです。
そして10年後、元学生たちを再び調査したところ驚くべき結果が得られました。
目標を紙に書いていた3%の平均年収は、残りの97%の約10倍になっていたのです。
また、世界的ベストセラー『ブレイン・プログラミング』にも同じような記述があります。
ドミニカン大学のゲイリ・マシューズ教授はある心理学の実験において、手書きで夢や目標を書いた場合とパソコンのキーボードを使って夢や目標を書いた場合でどれだけ目標達成率に差が生まれるか、267人を対象に実験を行いました。
すると手書きで書いた場合とキーボードを使った場合では、手書きで目標を書いたほうが42%も目標達成率が上昇したという結果が出ました。
これは手書きで書き出すことにはより多くの神経を使うため、潜在意識にインプットされやすいからだといわれています。
夢や目標はできるだけ手書きで書くようにしましょう。
5現在完了形で書く
夢や目標を紙に書くときに語尾を「~したい」と書くと「~したい」という周波数を発するため、いつまでも夢を叶えることができません。
これは「~したい」という語尾には「まだ夢が達成できていない」という状態が潜在意識にあるからです。
例を挙げると、「結婚したい」と言っている場合は、「結婚したい状態」を引き寄せるのでいつまでたっても結婚することはできないのです。
ですので、夢や目標を書くときは既に達成している状態、「~を達成した」「~を実現した」「~を手に入れた」など現在完了形で書いてください。
これは既に達成した状態で書くことによって、言葉のエネルギーの周波数が変わるからです。
達成した状態を書くことによって、その周波数と共鳴して本当に夢が実現できた状態が引き寄せられるようになるのです。
3か月以内に結婚したいという夢がある場合は「私は3か月以内に理想のパートナーと結婚した」と書くといいでしょう。
語尾を「~したい」と「~した」と書くのでは、量子力学的にも言葉のエネルギーの周波数が全く違います。
例えば、「私は今年結婚したいなあ」という人と「私は3か月以内に絶対に結婚します」という人とではどちらに本気度を感じますか?後者のほうですよね。
このように、言葉の使い方で相手に伝わるエネルギーは全くといっていいほど異なるのです。エネルギーはの式で表現できますから、言葉によって周波数が異なるということなのです。
6叶って当たり前だと思う
紙に夢や目標を書くときのマインドセットとして、願望が実現して当たり前だと思って書くことが秘訣です。
例えば、ネットショップで何かを注文するときに「注文したものが来なかったらどうしよう」と心配したりしませんよね。
「来月の給与が振り込まれなかったらどうしよう」と思うこともあまりないと思います。あなたが当たり前に起きると信じていることは叶えやすいといえるでしょう。
実際に私の知り合いに宝くじを買う度に平均で数百万円も当たる人がいるのですが、その人に「どうしてそんなに宝くじが当たるのですか?」と聞いたところ、「えっ、宝くじって買ったら当たるものでしょう?」とさも当然のように返されました。
これはまさに、食堂で食券を買うような「買ったらもらえる」という感覚で宝くじを買えば、当たりやすいと考えられるのではないでしょうか。
夢リストを書くときも同じで、この宇宙は何でも叶えてくれる宇宙レストランだと思ってください。
ネットショップでものを注文するときと同じように、叶って当たり前だと思って信じ切って夢リストでオーダーすることが夢を叶える秘訣なのです。
7明確な期限を書く
もし、夏休みの宿題の提出期限がなかったら宿題をやりますか?会社の仕事の納期がなかったら仕事をしますか?おそらく、すぐにはやらない人がほとんどではないでしょうか。
そう、人は期限がないと動かないのです。
同じように、夢リストを書くときにはできるだけ明確な期限を書くようにしましょう。
例えば、
- 2023年1月までに理想の恋人を引き寄せ結婚した
- 2025年4月までにビジネスで成功し、売上3000万円を達成した
- 2022年3月までにダイエットして10キロ瘦せたといった具合に書きます。
では、なぜ、期限を明確に書くと夢が実現しやすいのでしょうか?それは、期限を明確に書くと、潜在意識にインプットされ、無意識に目標に向かって行動できるようになるからです。
あなたも「上司に3日以内にこの資料を作成しておいて」と言われたら、3日で資料を作成するにはどうしようか考えますよね。すると自然と3日以内に仕事を終わらせようと行動できるようになるのです。宇宙レストランにも、いつまでに夢を叶えたいのか明確に伝えるようにしましょう。
8期限までに実現できなかったら、もっといいことが起きると信じる
夢リストを書いて、もし期限までに夢や目標が実現できなかったらどう思いますか?少しがっかりしたり、落ち込んだりする人もいるかもしれません。
もし、期限までに願いが叶わなかったらもっといいことが起きると思うといいでしょう。夢や目標にあまり期待しすぎたり、執着したりするとプレッシャーでストレスが溜まってしまいます。
気軽な気持ちで、あまり期待しすぎないで夢や目標を書き出していきましょう。
レストランで注文したものがなかなか来なかったら、お店はお詫びに料理やサービスをアップグレードしてくれるかもしれないという考え方と同じです。
宇宙レストランも期限を過ぎた場合は、予想以上にいいことを叶えてくれます。期限を過ぎた場合は、ラッキーなことが起きると思って楽しみにしていてくださいね。
このように紙に夢や目標を書くと叶っていきます。紙に書くということは、紙=神様ですから、神様にオーダーすることと同じなのです。
ぜひ、人生で叶えたい夢や目標を紙に書いて神様にオーダーしてみてください。
言葉で宣言すると夢が叶う
言語の力を使って引き寄せ力を加速させる方法として、有名なのがアファメーションです。
アファメーションとは夢や目標を言葉で宣言(コミット)し、何度も唱えることによって潜在意識を書き換えるという方法です。
アファメーションは西洋的な考え方で、アメリカの心理学者で、自己啓発や能力開発の世界的権威、コーチングの創始者であるルー・タイスの著書『アファメーション』にも詳しくやり方が書かれています。
例えば、アファメーションの例として、
- 私は毎日どんどん幸せになっていきます
- 私は毎日幸せと豊かさに満ち溢れています
- 私はやること、なすことすべてうまくいっています
- 私は必要なものをすべて持っています
といったものが挙げられます。
このような言葉を毎日10~20回ほど唱えるのです。
アファメーションを唱えたり、普段使う言葉をポジティブなものに変えたりすると自分が発する周波数や波動が変わり、その波動と共鳴して引き寄せるものが変わってくるのです。
私も昔は毎日のようにアファメーションを唱えていました。
最初は唱えていると違和感がありますが、毎日のように繰り返し唱えていくと、無意識レベルで夢や目標が自然と叶って当たり前という状態になってきます。
夢が叶って当たり前という意識状態になれば、もうアファメーションを唱える必要がありません。自然と引き寄せ力が高まり、次々と願望が実現していくでしょう。
人間と他の動物の違いは、言葉によるコミュニケーションができることです。
言葉の力を使って人間は新しいものを発明したり、知識を共有したり、科学技術を発展させることができたのです。
他の動物は、新しいものを発明したり、創造したりすることができませんが、人間は言葉の力があるからこそ、無から有を生み出す力、物事を具現化する力を持っているといえるでしょう。
新訳聖書のヨハネによる福音書にも「はじめに言葉ありき」という言葉がありますが、まさに言葉には何かを生み出す力があるのです。
■まとめ
- イメージや思考を言葉で言語化すると現実化しやすくなる
- 紙に夢や目標を書き出すと叶う
- 言葉で夢や目標を宣言し、唱えると潜在意識が書き換わる
■ワーク
- 夢や目標を紙に101個書き出す。
- 書いたら目の見えないところにしまっておく。
- 書いた夢や目標を毎日10~20回唱える。
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