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株式公開のメリットとデメリット

会社にとって、株式公開の本質は何かと言えば、第一番目は、資金調達である。公開の一番大きなメリットは資金調達力の増大だ。先述したように、「五十円が五千円に」という具合に、返す必要のない金を資本市場から調達することができる。

二番目は、会社に信用がつき、知名度もつくので、人材の獲得がやりやすくなる。

二番目は、経営者や社員の経営能力が向上する。つまり、会社全体が本格的な経営になる。

四番目は、事務的な経営になる。これは、メリットとデメリットの両面があるかもしれない。

一方、上場には―デメリットも幾つかある。

従来は、上場の一番大きなデメリットは、自分の会社ではなくなる、つまり二代目までは続くが、三代目までは続かないといわれてきた。「会社は公的なもので、 一個人のものじゃない」と、はっきり言われてきた。

ところが、平成八年四月から、自社株の買い取りが法律的に認められるようになった。上場すると、ほとんど三代は続かなかったが、これからは少し長く続く。上場した暁でも、自社の株を市場から自社の利益で買い取ることができる。買い取った株は、破り捨てる。破り捨てることで、自分の持ち株の比率が高くなっていく。そうすると、二代目までしか続かなかったものが、三代、四代と、上場しても続くようになる。未上場の場合でも、自社株の買い取りができる。上場していなくても、他人が持っている株を評価して、自社の利益で買い取ることができるようになった。買い取ったなら、同様に破り捨てる。そうすると、自分の持ち株比率がどんどん高くなる。こういうことが意識的にできるようになった。

そういう法律や税制、その他いろいろなものに対しては、公認会計士とか税理士で詳しい人がいるから、デメリットにならないようによく相談をする。

二番目は、買い占めが起こることもあるので、十分に用心しなければならない。

二番目は、総会を開かなければならないので、総会屋が来ることもある。

四番目は、事務とかの固定経費の増大が起こる。

五番目は、経営者の責任が非常に重大になり、業績が落ちると株主総会で吊るし上げを食

ったり、場合によっては社長をやめなければならないような事態も起こる。以上に述べたようなメリットとデメリットを総合的に判断して、上場をめざすかどうかを決めるべきだ。

上場すれば、当然、創業者利潤が得られる。プレミアムがついた大きなお金が入ってくる。自分の財産である株を売るわけだから、抱えている借金と差し引きしても相当のお金が残るはずだ。最低でも何十億円、多い人は何百億円も残る場合がある。

ところが、先述したように、日本では相続税だ、なんだかんだと全部持っていかれるような仕組みになっているし、どのみち、金は地獄の底まで持っていけない。だから、上場しないという判断が出てきてもおかしくはない。外部に頼らずに、資金調達をはじめ経営の全般を内部の努力で上手にやっていく方が大切な場合も多いことを知っておかなければならない。

たとえば、サントリーは有名である。上場はしていないが、宣伝がうまいので、会社名も経営者名も世間が知っている。

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