MENU

未来志向でいく VS成功体験を大事にする

未来志向でいく VS成功体験を大事にする  会社を経営していく上で、成功体験は重要です。成功体験があるからこそ新しいチャレンジができることもあり、事業を大きくする上では大きな糧になると言えます。  しかし、いくら成功体験が重要だと言っても、時代に取り残されてしまっている状況で過去の成功例にばかり固執してしまうのはどうでしょうか。おそらくその会社の事業はたちまち立ち行かなくなっていくと思います。  酒を飲みながら「昔はこうだったんだけどな」、そんな愚痴を言っているような経営者ではダメなのです。それは過去に囚われ、外部環境の変化にまったく対応できていないということを意味します。  たとえば簡単な動画を撮りましょうとなったときに、いまだにビデオカメラや編集用の機材を購入しようとする方がいます。簡単な動画を撮ると言っているのですから、スマートフォンで撮影すればいいのです。  編集だって外注に出せばそれなりのクオリティーの動画が作れてしまう時代です。しかし、そのような感覚を持っていないし、知らない。結局のところ、自分が一番よかった時代で思考が止まってしまい、変化に対応できずにどんどん置いていかれている、そんな状況を自分で把握できていない、これは大きな問題だと思います。「昔はこうだった……」、その気持ちはよくわかります。そして本当に成功したこともあったから、同じようにやればまたうまくいくと思ってしまうのも理解できます。  しかし、今の時代の変化は非常に速く、数年経てばこれまでのやり方がまったく通用しなくなってしまうのです。 20年前は SNSも一般的ではありませんでしたし、 10年前は YouTubeなどで動画を配信するということも今ほど当たり前ではありませんでした。  昔はそのやり方でよかったのかもしれませんが、今では通用しなくなっているということを、しっかりと認識するところから始めなくてはなりません。  今は常に新しいものが出てきて、その新しいものを究めている人たちがどんどん出てきています。先をしっかり見据えていなければ、その人たちにこれからずっと勝てなくなってしまうのです。国は未来に対応する企業を支援している  流行の最先端を追えと言っているわけではありません。時代がどう動いていくのか、そこを把握することが必要だと言っているのです。「そうは言っても何をどうしたらいいのかわからないよ」、そんな方も多いと思います。そういった場合は、国がこれからの中小企業をどのように見据えているのか、そこをチェックしてください。  毎年、夏に入る頃に中小企業庁が「中小企業白書」を発表しています。そこには中小企業の現状や、問題点、今後の課題などが事例も含め事細かに記載されています。つまり、中小企業についての動向や今後の時代の流れについて、国がしっかりと分析し、どのように変化していくのか予測しているのです。  また、そこに挙がっている問題点や課題、これを解決するために国がどのように施策を打っているのかという一覧も、「中小企業施策」という形で発表されています。  中小企業施策を見るとわかりますが、国は既存の会社を底上げするのではなく、今後の時代の流れに対応できる未来志向の企業を優先して支援しています。  国が中小企業を助ける施策は大きく分けると3つ。一つ目は「補助金や助成金」、2つ目は「融資」、3つ目は「税制」です。  これら3つの施策は、基本的に国の方針に合った分野に注力されます。つまり、国が目指しているベクトルに乗っている企業がこれらの3つの施策を享受できる形になっているということです。  ですから、事業がうまくいかないときには、中小企業白書などを参考に国や自治体などが求めている方向性を把握した上で、新しい事業を始めたり、今後の経営の方向性などを決めたりしていくと、国からの支援が受けやすくなると言えます。  逆にここをまったく把握せずに「昔はよかった……」と愚痴だけを言うようになってしまうと、いくら国が中小企業に対して潤沢に資金を投入したとしても、その支援を受けることが難しくなってしまいます。  もちろん現状の事業がうまくいっているのであれば問題ありません。それが継続するように維持していくことを優先すべきですが、売上が落ちていて、将来の見通しが芳しくないと考えているのであれば、国が定めている方向に事業のベクトルを向けていくほうが、会社としても明るい兆しが見えてくるのではないでしょうか。  あの世界のトヨタ自動車ですら、これまで手をつけてこなかった電気自動車に力を入れるようになりました。当初はハイブリッドカーに力を入れていましたが、世界の市場の流れを見て、事業を修正し電気自動車の開発に舵を切ったのです。  また、富士フイルムも、もともとはカメラ用のフィルムを作っていましたが、デジタルカメラの普及とともにフィルムの需要がなくなることを見越して、フィルムの技術を活かす形で医療や美容に事業をシフトし経営を立て直しました。  大企業ですら過去の成功例に囚われずに、将来を見据えてトライアンドエラーを繰り返しながら、時代の変化に対応しようと日々努力をしています。小回りは中小企業のほうが圧倒的に利くわけですから、その優位性は活かすべきです。  時代の変化にもっと敏感になり、フットワークを軽くしていかなければ、中小企業はあっという間に淘汰されて消えてしまいます。  環境がどのように変化していくのか、しっかりとアンテナを張りながら、自分のポジションを有利に変えていく必要があるのではないでしょうか。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次