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有料コンサルタント VS無料相談会

有料コンサルタント VS無料相談会  商工会議所で税理士や弁護士が、毎月無料相談を実施しているのをみなさんはご存じでしょうか。創業したばかりで資金的に厳しい経営者には、私はまずこちらの無料相談を利用するようすすめています。  実は私も独立したての頃、 4年ほどここの相談員をやりました。相談内容は記帳指導、申告書の書き方、事業計画書の書き方、融資の相談など多岐にわたります。無料なのでお金もかかりませんし、創業時などであれば積極的に利用することをおすすめします。  ただ、こちらはあくまで無料相談のため、会社を経営するための初歩的な情報や作業的な内容が主となります。  たとえば「会社の売上をどう上げていくか」や「集客につながる広告の手法」「優秀な人材をどう採用するのか」といった、経営に関する根本的な内容について相談に乗ってもらえるかと言うと、なかなか難しいというのが本音です。あくまで無料の相談ですから、実際にはそこまできめ細かな対応はできないのです。  ですから、無料相談はあくまで創業時の資金が脆弱なときに利用するものと割り切り、収益が上がってきたら早めに卒業するようにしてください。「無料のほうがお得だから、こっちのほうがいいだろう」と利用する方も多いのですが、事業にかける労力を「投資」ではなく「コスト」でしか考えられないような経営者は、大抵の場合、失敗します。  そこは「投資」と考えを切り替え、お金を払ってでもコンサルタントに依頼するほうがいいでしょう。結果的にそれが会社を経営するモチベーションにもつながってきますので、しっかりとフィーを支払い、その分会社のリターンにつなげる、そのような自己投資の上手な経営者を目指しましょう。コンサルティングを受ける前にやるべきこととは?  有料コンサルタントからコンサルティングを受けようと思ったときに問題になるのが、どのような人のコンサルティングを受けるべきか?  という点でしょう。  コンサルタントと言っても腕のある人、普通の人、実力がまったくない人、玉石混淆で選ぶことが難しいです。  ではどのように選ぶのがいいのか。  まずは、外ではなく自分に目を向けるようにしてください。どういうことかと言うと、「どうして自分はコンサルティングを受けるのか?」という目的を明確にしてほしいのです。これがコンサルティング選びで最も重要になってきます。  以前、私のクライアントがコンサルティングを受けたいと相談してきたことがあります。そこで私が、「社長は会社のどの問題を解決したいと考えているのですか?」と聞いてみると、「いや、問題というか、コンサルを受けて会社がもっといい方向に進めばいいと思っているんだよね」と、なんとも漠然とした答えが返ってきました。「何か具体的な課題とか、明確な目的はありますか?」と改めて聞き返しても、「いや、別にとくにないよ」と、まったく回答にならなかったので、最終的に私のほうから「何を解決したいのか決まったら改めてお話ししましょう」と言って、コンサルティングの契約をお断りしました。  このように、多くの会社がコンサルティングを受ける際に、「なんとなくよさそう」「売上が上がりそう」といった漠然とした感覚で受けてしまう傾向にあります。  しかし、残念ながらそのような感覚でコンサルティングを受けても、結果につながることはありません。なぜなら、コンサルティングというのは課題を解決するためのサービスだからです。目的や課題がはっきりしていなければ、まったく意味がないのです。  ですから、もしあなたがコンサルティングを受けようと考えているのであれば、何よりも最初に、明確な目的や何を解決したいのかなど、はっきりと課題を把握してから適切なコンサルタントを探すようにしたほうがいいでしょう。  ちなみに私の経験上、経営者が解決したい課題は次の7つの項目に分けられます。自社の課題や目的が明確になっていない方は、ぜひ参考にしてみてください。 ①資金繰り  ②集客  ③販売  ④自分の知識の整理、スキルアップ ⑤人材採用、労務関係  ⑥補助金、助成金  ⑦事業承継有能なコンサルタントはどこにいる?  私自身もコンサルティングを受けた経験があります。  これまでさまざまな実務を通してインプットしてきた知識がバラバラだったこともあり、これらの知識を点ではなく線にして、体系的に情報を整理したいと考え、公認会計士の先生にコンサルティングをお願いしました。その方は 1年かけてオーダーメイドで私の頭の中を整理してくださり、私の問題は見事に解決しました。  コンサルタントなんて全部怪しいと思っている方もいるかもしれませんが、自分が何を解決したいのか、目的を明確にした上で実績があるコンサルタントに依頼すると、驚くほどその効果を感じます。  実績のある腕のいいコンサルタントを探すには、さまざまな方法がありますが、一番いい方法は知り合いからの紹介でしょう。  もちろん紹介してくれる方自身がコンサルティングを受けていることが前提ですが、身近なところで成果を見ることができるので、コンサルタントが有能

かどうか、その判断がしやすいと言えます。  知人の紹介以外で探す場合には、書籍から探すのも一つの手段です。  いいなと思った本の著者のウェブサイトにアクセスし、そこから情報を収集します。たとえばメルマガなどの情報発信をしているのであれば、登録してそこから得られる内容を判断材料にするのです。  他には SNSやブログ、 YouTubeなどの情報をチェックしてみるのもいいでしょう。いずれにしてもコンサルタントの場合は、情報発信をした後に集客として、無料もしくは 1回数千円程度の低額のセミナーや動画を発信していることが多いです。ですから、まずはこれらを確認してみて、そこから自分の目的に合ったコンサルタントを探してみるのがおすすめです。コンサルタントの支払いは投資?  それともコスト?  有料のコンサルティングを受ける場合、コンサルタントに対する支払いを「投資」と考えるか「コスト」と考えるかは、とても重要な話です。  なぜなら、コストと考えてしまうと、価格の安いコンサルティングを提供する人がいいコンサルタントになってしまうからです。  実は過去に、商工会議所や中小企業基盤整備機構が行っている中小企業診断士の無料相談からお客様を紹介していただき、税務のコンサルタントをしたことがあります。どのお客様も創業期の会社ではなく、ある程度事業を継続している会社でした。  紹介を受けた際に「よく無料相談を利用されるのですか?」と聞くと、全員が「無料だからね」と答えたのです。ちなみにそれらの経営者の多くが、私との契約の際、報酬を値切る方が多かった印象です。  成功者の多くはお金の使い方に厳しいとよく聞きます。しかし、経営にかかわるような重要な部分すらコストと捉えてしまうのは、さすがに違うのではないでしょうか。  無料相談から紹介を受けていたのはもう 20年以上前の話ですが、そこから契約したお客様で今も会社を続けられているところは一つもありません。これが現実なのですね。  私はコンサルタントの支払いに関しては、自分への投資と考えるようにしています。先の無料相談から紹介していただいたお客様がそうですが、重要な情報の取得やノウハウの対価を「コスト」と考えてしまう人は、経営に対するモチベーションがとても低いと感じます。  当たり前ですが、無料だったり安かったりする情報は、安かろう悪かろうで質が悪いものが多いのが現実です。もし本当にわからないことや自分で解決できない問題があるならば、その解決に充てる費用をコストではなく投資と考え、自分のものにしてリターンを得ることに集中したほうがいい結果につながります。  もしコンサルティングを受けるのであれば、その対価をコストではなく投資として考えて、 1日でも早く回収するように努力する。その意識を持ってコンサルタントを利用すれば、有料のコンサルティングも非常に有益になると言えるでしょう。  最後に、いいコンサルタントの見分け方を5つお伝えします。 ①コンサルタント自身も成果を上げている ②参加者の意識が高い ③マインドの話を必ずする ④スタッフに任せず、コンサルタント自らがヒアリングをする ⑤コンサルタント自身も他のコンサルティングを受けて自己研鑽している  私もいくつかコンサルティングを受けていますが、これらの要件をすべて満たしているコンサルタントから受けて、はずれたことはありません。  経営課題に頭を抱えている方で、課題解決の手段として有料のコンサルティングを検討している場合は、これらのポイントが満たされているのか、しっかりと確認するようにしましょう。

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