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新規事業は、自己資金で始めたほうがいい?

新規事業を始めるタイミング  新規事業に挑戦したほうがいいのか?  この問いに対する答えは、もちろん「イエス」です。いくら本業の業績が良くても、それが未来永劫に続く保証はありません。むしろ、いいときがあれば、必ず悪いときがやってくる。それがビジネスです。  それに、せっかく会社を経営しているなら、夢を持ちたいものです。新しいビジネスを成功させて会社を成長させる。それこそが会社経営の醍醐味ではないでしょうか。  では、新規事業に取りかかるタイミングは、どんなときがいいか?  それは、本業が好調なときです。本業が良ければ、銀行がお金を貸してくれます。新規事業の資金は、どこから持ってくるべきか?  私は、新規事業は自己資金ではなく、銀行からお金を借りてスタートするべきだと考えています。銀行が新規事業について独自に調査、審査をしてくれるからです。融資を受けて始めるほうが、資金も潤沢に使えます。せっかく決断をしたプロジェクトです。小さな自己資金で始めるのではなく、大きく打って出たいものです。  また、本業が悪くなってから慌てて新しいことに手を出すと、失敗の確率が大きくなります。気持ちに余裕もなく、追い込まれた状況になるからです。  新規事業は、会社に勢いがあるときにタイミングよくスタートするべきです。そのためには、日頃からアイデアを温めておくことも大切になります。新規事業は 3戦 1勝で上出来  しかし、新しい事業を成功させるのは容易ではありません。特にコロナ禍以降、世の中の社会構造がガラリと変わってしまいました。新規事業の成功率は 3%。 100回挑戦して、 3回しか成功しないというのが現状です。  したがって、慎重にスタートする心構えが求められます。  まず、会社がグラつくような規模の事業はやめるべきです。これが鉄則中の鉄則です。いくら自信があっても、失敗する確率のほうが大きいのです。チャレンジとギャンブルは、まったく別ものです。  次に、予算の上限をあらかじめ決めておくことです。たとえば、 3000万円と上限を決めたとします。事業が思ったようにいかず、追加投資が必要になって 3001万円になりました。このときにスパッとやめる決断をしてください。あきらめる勇気もまた、大切なことです。  同様に、期間も決めておきましょう。たとえば、 2年頑張って黒字にならなければ、撤退すると決めておくのです。そうすれば、ダラダラと赤字を積み重ねるリスクもなくなります。新規事業に向いている業種、向いていない業種  次に業種です。  私は、「ブームには手を出すな」と言っています。  世の中が沸き立っているのを見ると、つい手を出したくなる気持ちもわかります。しかし、急に熱くなったものは冷めるのも早いものです。近年のタピオカや高級食パンを見てください。あっと言う間にブームになり、あっという間になくなってしまいました。  手を出すなら、「ブ」から「ブー」のときです。「ブーム」と言われたら、もう手遅れです。ブームは去っていく運命を持っています。「隣の芝生は青く見える」と言いますが、他人の商売はよく見えるものです。新規事業を始めるにあたり、軽い気持ちで飛びつくと必ず失敗します。商売はそんなに甘いものではありません。  逆におすすめなのは、コツコツと長く続くものです。儲けは小さくても、長く続くビジネスを立ち上げることができれば、会社の礎になります。追い立てられるのではなく、じっくりと腰を据えて取り組むこともできます。そんな事業を見つけることができれば、きっと成功します。  街に多い美容室もおもしろいビジネスです。  割引クーポン券がつく雑誌に派手に広告を出している店もありますが、こういう戦略は成功しません。なぜなら、クーポンを持ってくる客はほとんどリピーターにならないからです。  しかも、美容室は美容師が辞めれば、客を連れて行ってしまうという特徴があります。成功しているのは、少し上の年齢層の固定客をガッチリと囲い込んでいる店です。いい話し相手になってあげて、好みがわかるようになれば、多少高くても他の店に浮気はしません。  私の知っている美容室で、新規事業として、ある美容師にシートを貸しているオーナーがいます。つまり、家主業です。リアルの店舗を自分で経営しながら、家賃を取れる賢いビジネスです。  また、借りる側にしても設備投資の必要がありませんから、いい条件と思うでしょう。まさにウィン・ウィンの関係が成立しているのです。  現代はシェアの時代です。この戦略は飲食店にも応用できるかもしれません。アイデア次第で可能性は広がります。新規事業を好き嫌いで判断すると失敗する  ただ、あまりに突飛な事業も考えものです。  ある社長さんから、新規事業としてラーメン屋を始めたいという相談がありました。「なぜ、ラーメンなんですか」と聞くと、「私はラーメンが好きです

から」と答えました。  好きなだけで成功するなら、世の中、みんな成功しています。せめて、本業が飲食店を営んでいるならわかりますが、その会社は I T企業です。「本当にラーメン屋を始めるなら、私は手を引きます」と脅して、何とか思いとどまらせました。  自分たちがよく知っているフィールドで新しいビジネスに挑む。それも鉄則です。  もう一つ大切なのは、一度の失敗であきらめないことです。  すでに書いたように、新規事業の成功率はたったの 3%です。最初のチャレンジで成功することは、まずありません。  それでも、 2回、 3回と挑戦して、何とか新しいビジネスを成功させてください。うまくいったときの喜びは、社長冥利に尽きるはずです。  新規事業が成功するかどうかは、新規事業に対する社長の情熱がどこまであるかです。熱量と成功比率は比例します。

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