これからの時代、新しい活動を考えている会社経営とはどのようなものなのでしょうか。
世の中を注意して見てみると、不思議な現象を感じることができます。
それは、儲かっている会社と儲からない会社の比較です。
たとえばどこにでもあるラーメン屋さんを二軒、選んでみましょう。
一方は流行っているお店、もう一方はまるでお客さんの入らない店です。
前者の店主はラーメン屋さんを開業してよかったと喜んでいます。
後者の店主はラーメン屋さんは儲からないと嘆いています。
どちらもラーメン屋さんという同じ業種です。
では、なにが結果を分けているのでしょうか。
どなたにもわかると思いますが、儲からないラーメン屋さんは、ラーメン屋という「業種」に問題があるのではなく、内容、すなわち「業態」が劣っているのでしょう。
ここでいう内容とは、「見せ方」「味」「イメージ」などです。また、商品が同じでも、ネーミングが変わっただけで売れる商品があります。
サービス内容を変えるだけでも、業態を変えることができます。
こんなところに新しい会社経営の姿を垣間見ることができます。
新しい会社経営とは、過去の成功例にこだわりません。
既存の業種であっても、業態を変化させることで大きな変化をもたらすことを可能としています。
私はよく、「社長の考え方は古い」と言われてきました。
いままで頑張ってきた社長ほど、このような言葉には敏感に反応してしまい、つい腹が立つでしょう。
しかし、これからの時代は私を含め、さんざん頑張ってきた社長ほど、考え方が古くなったと認めなければならないかもしれません。
とくに腹が立ったり、頭にきたりする場合は、すでに古さを認めている自分がいるわけですから。
社長は、みんなのマネージャーです。怒ったり、腹を立てたりする暇などありません。
むしろ、新しい考え方はすべて社員というスターたちに任せるときが来ました。
新しい会社は、そこにいる社員たちがモニターになります。
どうすれば売れるのか?どうしたらよくなるのか?こうすればどうだ?ああしたらどうだ?このようなことは長い間、社長が考え続けて来た問題です。
それを社員というスターたちに投げかけ、任せてみるのです。
すると、社長は自分が若かったころの姿を思い出すはずです。
あのころと同じ思い、同じ考え方をしてくれるはずです。
このようなことは、もう、十分すぎるほど考えてきたはずです。
後は監督と選手たちに任せるのです。
いままでの会社は、すべて社長の判断、指示、命令が主でした。
しかし、これからの新しい会社は、それでは時代に追い抜かれてしまう恐れがあります。
また、社長の判断では、現実から外れたものが多くなります。
それは、現場が見えないからです。
社長の目線は常に上からものごとを見つめ、判断を下します。
しかし、現場の判断は、すべて下から目線となります。
ここではどちらが正しいかということではなく、上からの目線は重要な部分を見落とす可能性があるとだけ指摘しておきましょう。
どうして見落としてしまうかというと、医者が自分の身体を冷静に判断できないため、別の病院に行ってそこの医師の判断を仰ぐのと同じです。
そうでないと、感情や主観が強くなり、ものごとを冷静に見る目を失う可能性があるからです。
このように、自分だけの判断、自分の主観や直観ほど外れやすくなるのです。ですから、冷静な判断、ものの見方は下からの現場目線が重要になるのです。
また、最終判断、最終結論は社長にあるわけですから、自発的に出た社員の考え方や意見を取り入れることによって社員たちが能力を発揮し、責任が生じ、結果としては経営者感覚を学び身につけていきます。
この経営者感覚をみんなが共有することができたら、会社としては怖いものなどないでしょう。
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