ピボットで大切なのは、野球で言うと、とにかく打席に入って打ちまくること。一度や二度の失敗でめげることなく、「顧客」「課題」「提供価値」のいずれかを変えたプロダクトを、何度もユーザーに問い、仮説検証をすることです。 社長も人間です。 一生懸命つくりあげたプロダクトがユーザーに受け入れられない経験が重なると、「否定されるのが嫌」「カッコ悪い思いはもうしたくない」と頭を抱え込みたくなることもあります。うまくいかないことが続くと、支持してくれるユーザーや応援してくれる投資家の声には耳を傾ける一方で、否定的な意見を言うユーザーや投資家の声は無意識にシャットアウトするようになります。 使ってくれない理由を深掘りする作業は楽しくないので、どの社長もやりたがらないのですが、じつはこれこそ宝の山。離れていったユーザーの悪いクチコミは良いクチコミよりも 10倍以上広がりやすいとされ、企業としては悩ましいところですが、貴重なヒントがたくさん詰まっています。 ピボットを成功させるには、ネガティブな意見を拾いながら仮説検証を行ない、再び打席に立つことです。失敗を恐れず、プライドを捨ててやり続ける力が求められます。 一方で、「ここだ!」と感じたら、思い切ってリソースをつぎ込むことも、ビジネスにおいて時には必要です。 スタートアップはヒト・モノ・カネのリソースが少ないので、アクセルを踏もうとすると「そんなことをしたらリスクが高すぎる」と否定する人が必ず出てきます。しかし、正直なところ、「突っ込むべきタイミング」に正解も不正解もありません。 リスクヘッジしているだけでは、突き抜けることは難しいのです。 コアなユーザーがつくかどうか、その層が広げられるかどうかにフォーカスして、人・モノ・カネのリソースを一気に寄せる。これにも、社長の胆力が試されるところでしょう(*)。*最初のプロダクトが成功したとしても、ピボットは事業をしていくプロセスで常に必要なことです。細かい修正や変更も含めたサイクルを回していかないと、事業は絶対に伸び悩みます。ビジネスが順調なときも、「このままの状態は続かない」と考え、先を見据えてピボットを検討しましょう。
5ビジネスで必ず直面する「パクリ」「パクられ」問題
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