■社長一人では10人までが限界
会社が成長する目的は何でしょうか。それは、成長しないと社員と家族を守れないからです。社員に将来への安定と希望を示せないからです。当たり前のことのように思うかもしれませんが、この成長過程にも戦略が必要です。
古田土会計では事業の成長は1と3の組み合わせと考えています。
社員数でいえば、一人で起業したらまず3人の会社を目指し、3人の組織は10人を目指します。
10人になったら30人の組織をイメージ、30人になったら100人の組織を構想するのです。
10人までは社長一人の力で大きくなれますが、30人になるには、価値観の共有できるナンバー2の存在が必要です。さらに社員が100人になるには3人の優秀な幹部が必要になります。
1人は営業担当役員、1人は生産担当役員、1人は管理担当の役員です。
■鍵を握るのはナンバー2との出会い
ナンバー2は育てるものではなく、出会うものです。高い資質を備えていることとトップとの価値観の共有がなければなりません。トップと価値観の共有ができないナンバー2は必ず辞めて独立します。しかも、社員とお客様を連れて会社を去っていきます。
ですからナンバー2の絶対条件は、「価値観を共有すること」と「独立しないこと」なのですが、それをただ単に相手に期待するのではなく、価値観を共有するためには、社長の経営理念や使命感を日々伝えることが大事なのです。
できるだけ早く経営計画書の方針を作って将来のナンバー2と出会ってほしいと思っています。
■会社の寿命も「1」と「3」の組み合わせ
会社の寿命も、1年→3年→10年→30年→100年→300年と、1と3の組み合わせで考えます。
古田土会計は平成29年に35年目になります。
50年は続くと思いますが、100年そして300年続くためには、事業の柱を移動させたり作り変えていくこと、組織を時代の変化に合わせて作り変えなければならないと思っています。
具体的には、「足し算の組織」から全社員が同じ価値観(使命感・経営理念)で働く、「掛け算の組織」へと変えていくことが常に問われているのです。
100年続く会社にするためには、著者は平成30年の3月に社長を辞めて会長になります。
65歳ですから、ちょうどよいと思っています。少なくとも5年は支援できます。著者の仕事の中心は成長から教育へ移ります。
経験が最大の財産ですから、社員の質を向上させるための実務教育をします。お客様へも訪問し、現場で社員教育をします。創業者である著者が社長を引退する時期を明言するのは社員のためだと思っています。
■掛け算の組織で成長を加速させる
古田土会計の強みは、使命感と経営理念が社員に浸透していることです。
古田土会計グループには、税務会計・財務会計・経営計画指導・社会保険事務所・相続事業承継・保険代理店・経営コンサルタント・M&A等の部門があります。
掛け算の組織のイメージは、各部門が丸く連鎖型の円になっています。
例えば、税務会計でお客様が増えると、会計部内の社員がお客様に訪問して、人事労務でお困りだという情報が入ると、社会保険部門を紹介します。
事業承継の相談があると、資産税部門と保険部門を紹介します。
また会社を売却したいという情報が入るとM&A部門を紹介します。
各部門の一人当たりの売上は低くても、他の部門の売上に貢献できれば全体の経常利益は上がり、高収益型の会社になります。
キーワードは、「経営理念の共有化による全社員の一丸体制」「情報の共有化による付加価値の創造性」「連鎖型の掛け算の組織による利益の相乗効果」です。
お客様の声③
無知は人生に壁をつくる。
経営計画書とともに知行合一を徹底する株式会社関根エンタープライズ(運送業)代表取締役関根崇裕▼夢を書くこと自体に意味がある古田土先生とは7年前からのお付き合いになります。
最初は幹部5人と、古田土先生の事務所に行かせていただきました。
受付そばに置いてあるウェルカムボード、社員が一斉に起立しての挨拶、ドリンクをお客様に選んでいただくメニュー表に驚いて、うちも実践しようということになりました。
経営計画書もそのときからスタートしました。
最初の経営計画書は25ページでした。
最初の経営計画書はパクリですし、自分のことばではありませんでした。
ほかの人に書いてもらったものだったのです。
今考えると、あまりチカラを注いでいなかったのだと思います。
ただ自分のものではない言葉なので、響きませんでした。
それは社員だけでなく、自分自身もそうでした。
ただ、私がこだわっていたのは、日本を代表する会社の売上を書いていました。
夢ですね。
根拠ある数字ではなかったです。
当時弊社の売上は11億円ぐらいだったのですが、今は4月決算で売上28億円、経常利益2億円になっています。
日本を代表するとは言えないけれど、夢を書くことの意味を感じます。
経営計画書に書いたことは、会議ですべてチェックします。
実績は社員全員が手書きで書き入れたりなど、古田土会計事務所と同じことをやっています。
おかげ様で、近年は好調ですが、こういうときだからこそ気を引き締めています。
安全運転や車両点検、体調管理など、そのための文言も経営計画書に入れ込んでいます。
▼財務面での強化を痛感実は古田土会計事務所とお会いする前に、「2008年のリーマンショック後の2009年に繰越欠損金を出せば、税金払わなくてすむ」と思っていて、6000万円ぐらいの赤字を出したのです。
しかし、今度は銀行がお金を貸してくれなくなったり、信用保証協会の保証付きの高金利でしか借りられず、苦しい時期がありました。
このときに財務に弱いのは命とりだと痛感しました。
それからは古田土会計事務所と勉強を重ねて、少しずつ業績もよくなってきました。
数字の部分は、いまは日次決算をやっています。
売上・利益の両方が見えるし、売上が下回っていたら、その要因などを瞬時に確認することができます。
あまり不安はないですし、逆に楽しみです。
賞与などもどれぐらいあげられるかを考えるのはワクワクします。
数字意識はかなり高い方だと思います。
古田土先生との出会いは本当にターニングポイントでした。
トラックが100台以上あり、故障や凹みはすぐに保険を使って直していて、優良割引など程遠い感じでした。
この費用が翌年保険料に上乗せされて結局は高くつくことも知りませんでした。
小さい修理は、現金で払い、保険料をおさえることを古田土先生から教えていただいたのです。
▼社長自らが学べば社員も変わる無知は人生に壁を作るのです。
経営の足かせです。
無知なるがゆえに、戦略はないし、人財育成しないし、財務できないし。
学べば学ぶほど自分の無知さに気づきました。
売上を上げることと利益を残すことはまったく別だということに気づきました。
今は7割の時間を「学び」に、3割を「仕事」に充てている感じです。
自分が変われば、社員も変わってくれることを学びました。
今まで強いリーダーシップでひっぱってきたのですが、今後は人財育成を積極的にして、自分以外の人たちにもその役割を担ってほしいと願っています。
今後も経営計画書とともに知行合一を肝に銘じて仕事をしたいと思っています。
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