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序話非科学的と言われながら、誰もが信じているもの

終話運気を磨く、心を磨く

謝辞さらに学びを深めたい読者のために―自著による読書案内

序話非科学的と言われながら、誰もが信じているもの

いま、この『運気を磨く』という本を手に取られた、あなた。あなたは、「運気」というものの存在を信じているのだろうか。

実は、この「運気」というものは、いまだ、科学的には、その存在が証明されていない。

現代の最先端科学によっても、それが存在するか否か、そして、存在するならば、なぜ、そうしたものが生まれてくるのか、いまだ、解き明かされていない。

しかし、それにもかかわらず、人類数千年の永い歴史の中で、そして、この広い世界の中で、誰もが、この「運気」というものの存在を、信じている。

それが、「運気」と呼ばれるものの不思議な一面であろう。

たしかに、たとえ、口に出しては言わなくとも、心の奥深くで、その存在を信じているため、誰もが、何か悪いことが続くと、「運気が下がっている」と思い、何か良いことが続くと、「運気が上がってきた」と思う。

また、「弱り目に、祟り目」という言葉のように、心の状態が弱ったり、ネガティブ(否定的)になっていると、次々と、「不運」と思えることが起こり、逆に、「断じて行えば、鬼神もこれを避く」という言葉のように、心の姿勢が強くあり、ポジティブ(肯定的)になっていると、「不運」と見える出来事も「幸運」に転じていくということが起こる。

人類始まって以来、洋の東西を問わず、無数の人々が、そうした「体験的感覚」を持っているがゆえに、あれこれの「科学的証明」を超え、誰もが、この「運気」の存在をたしかに感じている。

それゆえ、「運気」に関しては、古今東西、無数の本が出版されており、そうした本には、「運気」を向上させたり、「良い運気」を引き寄せるための、様々な方法が述べられている。

もしかして、あなたも、そうした本を読まれたかもしれない。そして、そこで書かれている方法を試されたかもしれない。

しかし、残念ながら、古今東西、多くの人々がこうした本を読み、そこに書かれている様々な方法を試してきたが、それらの方法が、あまり有効ではないと感じる人も多い。

また、「運気」を向上させることや「良い運気」を引き寄せるという点で、あまり効果が無いと思う人も多い。それはなぜか。

実は、それには、明確な理由がある。

目次

「良い運気」を引き寄せられない本当の理由

従来の方法は、いずれも、心の世界を「ポジティブな想念」で満たせば、「ポジティブなもの」を引き寄せ、「良い運気」を引き寄せるということを述べてきた。

その考えは、決して間違っていないが、実は、ただ、心の世界をポジティブな想念で満たそうとしても、我々の心の奥深くには、すでに、ポジティブな想念を上回る多くのネガティブな想念が溢れている。

そのため、そのネガティブな想念を消すことなく、ただ、ポジティブな想念を心の世界に持とうとしても、すでに心の中に存在するネガティブな想念の力が、ポジティブな想念の力を打ち消してしまうのである。

そして、さらに大きな問題は、我々が心の中をポジティブな想念で満たそうと思っても、心の不思議な性質がゆえに、むしろ逆に、心の奥深くにネガティブな想念が生まれてしまうことである。

従って、我々が、本当に「良い運気」を引き寄せたいと思うならば、心の中をポジティブな想念で満たす前に、何よりも、心の中に数多く存在するネガティブな想念を消していかなければならないのである。

そして、心の中をポジティブな想念で満たそうとするとき、心の奥深くにネガティブな想念が生まれない、賢明な方法を採らなければならないのである。

では、どうすれば、我々は、心の中のネガティブな想念を消すことができるのか。どうすれば、我々は、心の中をポジティブな想念で満たすことができるのか。

本書では、その方法について話そう。

ただし、それは、従来の方法とは全く異なった方法である。

それは、そもそも、ポジティブな想念とネガティブな想念という分離や対立を超えた、「究極のポジティブな想念」を心の中に実現する方法である。

しかし、こう述べてくると誤解が生まれるかもしれないので、最初に申し上げておくが、本書は、この「運気」という問題を「オカルト」的な視点から語る本ではない。

反科学的な「神秘主義」の視点から語る本でもない。

筆者は、大学の工学部で長く研究者の道を歩み、科学的教育を受けた人間である。それゆえ、基本的には唯物論的な世界観によって研究に取り組んできた人間である。

従って、筆者は、何かの宗教団体に属したり、オカルト的なものを信じている人間でもない。

ただ、一方で、筆者は、これまでの六八年の人生において、「運気」と呼ばざるを得ない出来事を数多く体験しており、それゆえ、この「運気」と呼ばれるものの存在を決して否定できないと感じている。

例えば、人生における重要な決断の瞬間に、天啓のように直観が閃き、それが正しい決断に繋がった体験や、なぜか、不思議な感覚に包まれ、その予感に従って行動したとき、大事故を避けることができた体験、極めて重要な仕事の場面で、最も欲しい情報が、全くの偶然によって与えられた体験、ある会合で、たまたま隣の席に座った人との縁から、想像もしなかった社会的役割が与えられた体験など、枚挙に暇がない。

そうした体験のいくつかについては、本書の中で、順次語っていきたいと思うが、筆者は、自身の科学研究者としての背景から、この「運気」というものの科学的根拠が存在するならば、それを明らかにしたいと考えており、本書においては、そうした視点からの「科学的仮説」についても紹介しよう。

特に、その仮説として、いま、現代科学の最先端、量子科学の世界で議論されている「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」についても紹介しよう。

そして、本書では、そうした「科学的仮説」を踏まえ、この「運気」というものが現実に存在することを認めたうえで、我々の人生において「良い運気」を引き寄せる方法について、述べよう。

特に、筆者が永年実践してきている技法として、「人生の習慣を改める」「人生の解釈を変える」「人生の覚悟を定める」という三つの技法を紹介しよう。

本書が、人生における「運気」というものの存在を信じ、その「運気」を向上させていきたいと願うあなたにとって、これからの人生を拓く大きな示唆になるならば、幸いである。

そのことを述べたうえで、早速、本題に入っていこう。

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