広告とブランディングのどちらも「人に知ってもらう」という目的は変わらないのですが、人の受け取る印象は全く違います。 広告とは知ってもらうだけではなく「買ってもらう」という要素も強く、購入してもらうために自分から消費者に発信するものです。 ですから広告は自分にとって都合の良い言葉が並んでおり、消費者から見るとちょっと胡散臭く感じるか、どうせ広告だしとスルーされてしまうことが多いのです。 もちろん、コピーライティングやデザインが秀逸であれば消費者の心にささり、商品が売れることもあるので、成長している企業は広告の出来栄えに十分な予算と時間をかけています。 ある住宅販売の会社では、一般的には売りにくい狭小住宅を都内に住む利便性と他にはないお洒落な間取りを打ち出した広告運用で何十億円もの売上をつくっています。 ある学習塾では入塾説明会の案内のダイレクトメールの文章をストーリー仕立てで誰もが共感する文章構成にして広告を出したところ、そのダイレクトメールを読んできた方の入会率を 87%にするという驚異的な数字をつくりました。 このように広告を工夫している会社は順調に成長していきますが、多くの会社は広告で苦戦をしています。 一方、ブランディングは広告のように買ってもらうためのものではないため、売上に直結しません。 ブランディングとはあくまで認知度を上げて、お客様に信頼感を持ってもらうものです。 プレスリリースを打って、第三者に取り上げてもらうことで、自分に都合の良い宣伝ではなく、第三者が感じた言葉で発信されるため消費者も信頼しやすいのが特徴です。 実はテレビ CMも広告と勘違いされやすいのですが、 CMはブランディングに近いです。 そもそもテレビ CMは誰もがお金を出せば出せるものではありません。 テレビ CMを出すには、まず企業考査が必要となります。その企業がきちんとした企業なのかテレビ局側で審査があるのです。 その審査に合格したら、 CMを出す権利を得られます。 さらに CMも、自社に都合の良いワードを好き勝手に入れることはできません。 CM内容にも考査があるため、勝手に「ナンバー 1」のような強い表現は使うことができません。 きちんとしたエビデンスに基づいた表現で CMをつくる必要があるのです。 このようにテレビ CMには多くの規制がありますから、広告のような自由な表現ができないためテレビ CMからすぐに購入に繫がるということはほとんどありません。 テレビ CMはブランディングに近いというのはこのようなテレビ局側の状況があるからです。 ブランディングの重要性については前述しましたが、会社を成長させるためには、ブランディングと広告をうまく両立させていくのが近道といえるでしょう。黒字社長のルール ㉙「ブランディング →広告」。この流れと両者の違いを正確に把握していないと「お客様に買っていただく」までたどり着かない。
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