会社経営で重要なのは未来を予測することと前著に書きました。その未来予測の中でまず最初に考えなければならないのは、自分がいるマーケットが将来どうなっていくのかを予測することです。もしマーケットが縮小すると予測するならば、 1日も早く新しいマーケットへ移動することを考えなければなりません。 本書を出してくれている明日香出版社には恐縮ですが、あなたは出版社が今後どうなっていくと思いますか。 出版社の強みは本を書店に置いてもらえるということです。しかし今、次々と書店が倒産や撤退をしています。それに取って代わるようにアマゾンや電子書籍がどんどん増えています。今やネット広告により個人でも気軽に出版社になれる時代になりました。参入障壁がどんどん低くなってきたのです。そんな出版業界で本を作り、売っていくことは本当に大変なことになっていくと思います。 縮小していくマーケットには二つの問題があります。一つは、数少ない勝ち組に入れなければ会社が倒産する可能性があること。もう一つは、苦労の割に実入りが少ないということです。 拡大しているマーケットならたいした企業努力をしなくても、 1の力で 10の売上を上げることができるかもしれません。しかし縮小しているマーケットだと 10の力で 3の売上を上げることすら難しいのです。ゆえにマーケット内の他社も含めた会社の売上、利益が縮小しているのならば、そのマーケットからは、なるべく早く離脱することが必要です。「離脱と言われたってどこに行けばいいのさ」という声が聞こえてきそうです。まったく畑違いの場所に進出して儲かるほど世の中は甘くありません。ヒントとしてはあなたのビジネスの周りで儲かっているものを探してみましょう。 私の例で言えば、当初フロッピーディスクを売っていました。その後、もっと儲かるトナーの販売に移行し、パソコンの販売、パソコンソフトの販売、ソフトメーカー、クラウドメーカーへと綱渡りをしてきました。もし当社が同じマーケット、つまりフロッピーやトナーなどを売る物販の業界にずっといたなら、すでに倒産していたことでしょう。
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