任せるのは「実施」であって、「決定」ではない。
「任せる」というのはどういうことなのか。
言葉の意味も分からぬままに、やたらに使うから、会社をつぶしかねない
ような事が起こるのである。広くあまねく世間に行き渡って、大きな害毒を
流し続けているのである。だから、「任せる」という言葉の定義づけをして
おかなければならない。その定義はどんなものだろうか。事業というものは、
やり方の上手下手で運命が決まるものではない。決定によって運命が決まる
のである。その決定を行う人こそ社長である。社長が決定を誤れば会社はつ
ぶれるか、つぶれないまでもピンチに陥ったりする。あるいは、いつまでた
ってもウダツの上がらないボロ会社でいなければならないのである。決定と
いうものは実施に移される。その実施が社員の役割である。決定は社長、実
施は社員の役割である。そして任せるのは実施であって、決定ではない。
一倉定の社長学第9巻 「新・社長の姿勢」より
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