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定石5:企業経営の基本は、常に成長産業のなかにあるべきで、斜陽産業にいる限りいかなる経営努力も成果を得られない

世の中の流れを正確に読み取って、将来の大きな方向づけをすることが、社長の最も重要な仕事だ、と冒頭からなんども繰り返し述べてきた。そこで次に、会社の方向づけをするための定石について詳述していきたい。

まず大事なことは、常に自社を成長産業の中に置くということである。どんなに優秀な経営をやっても、その業種が斜陽産業の中にある限り、どんな政策も、どんなテクニックも、結果的には徒労に帰すからだ。したがって、「さらなる発展のためには、どのような事業をやるべきか」、これは会社の将来を決める最も肝要な要素といえる。

かつて、私が生まれる前は製糸産業や石炭産業が花形であり、製粉・精糖産業も元気であった。しかし、いまや昔日の面影もない。また、電子工業の中でも、現在、ほとんどのオーディオ製品は日本で造る商品ではなくなった。結局、そういうものが世界の新興国で造る商品になってきたということは、日本にとって一般的なオーディオ商品は既に斜陽産業の中に入っていると定義づけられる。

このように、世の中の流れは、常に、確実に動いており、その流れの見極めが会社の将来を決するのである。そういう意味では、皆さん方の業界を、あるいは世の中全体を見回してみて、自社の事業が斜陽産業になっているかどうか、まだまだ成長過程にあるかどうか、そういう見極めが極めて大事なことと認識していただきたい。

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