MENU

定石38:必ずメインバンタをつくれ そして最善のコミュニケーションを常に心掛けよ

銀行取引の定石の最後は、必ずメインバンクをつくりなさい、ということだ。そもそも、「メインバンク」とそれ以外の取引銀行との違いというものが、明確にわかっていない社長がおられる。よく間違われるのは、借金が多ければ、そこがメインバンクだと単純に思われることだ。

そういう会社は、ヨソから積極的な融資を持ちかけられると、「今度はこっちがメインバンクだ」と思ってしまうのだが、大事なことは、こちらが相手をメインバンクだと認識するように、相手も自分たちがこの会社のメインバンクだとお互いが認め合ったときに初めて、企業と銀行とのメインバンクの関係が成り立つということである。

そして、こういう信頼関係が成り立つためには、業績の良い時も悪い時も、銀行に自社の業績を隠し立てせずに、つまびらかに公開すること。

とくに業績が悪い時ほどきちんと情報公開をして、具体的な業績回復のプラン、すなわち事業計画書、売上利益目標のほかに、5年先までのB/S目標、およびそれに基づいた借入返済の計画を提示して、融資を要請する姿勢を保つことが必要である。

そういう努力をして、メインバンクから有利な融資を引き出せるようになると、自然と他のサブバンクが全部動くようになる。例えばメインバンクが金利を下げてくれれば、他の銀行は間違いなくメインバンクの金利に追従して下げてくれる。

銀行のこういう動きを知っていただければ、メインバンクをつくることがいかに重要であるかがわかると思う。金利一つとっても、銀行からの信用度によってまるで変わってくるからだ。

ひとつ、銀行の融資先査定について述べておくと、銀行というのは、融資先をだいたい5段階に格付けて、信用度の高い会社と低い会社では金利の設定を変えているものだ。

銀行が最も信用力の高い企業に貸し出すときの金利をプライムレートというのだが、格付けの高い企業は、現実にはプライムレートよりもさらに低い金利で借入ができる。たとえば、2011年6月時点で、長期借入金のプライムレートがだいたい1・5%くらいであるが、財務内容が非常に良くて、収益性と健全性の高い会社は、さらにO・2%とか0・3%引いた金利、つまリアンダープライムで借りられる。

一方で、格付けの低い会社にはプライムレートに1%から2%の金利を上乗せした金利、オーバープライムで貸し出される。

ということは、1%近い金利差が生まれるということであり、たとえばオーバープライムで5億円の長期借入をした会社は、アンダープライムの会社に比べて毎年500万円も多く利息を支払わなければならないということだ。

そこで皆さんも、まずは自分が今までどれくらい無駄な利息を払ってきたかを知るために、取引銀行のプライムレートを調べて、自社の金利と比べてみて欲しい。調べ方は簡単だ。プライムレートは各行によって若千の差があるから、借入をしている銀行それぞれの受付窓口に電話して「おたくの現在の短期と長期のプライムレートを教えてください」と言えば、すく゛にわかる。

その際の注意点として、プライムレートは国内外の経済や外交、為替の変動などにより結構変動するものなので、借りた年度のプライムレートで比較した方がよい。たとえば、3年前に借りたものならば現在のプライムレートではなく、3年前のプライムレートと比較するのだ。

若千説明が細かくなったが、とにかく銀行に対して、「あそこの会社のメインバンクはウチの銀行だ」という認識を持たせるよう、常に最善のコミュニケーションを心がけること、これが銀行から有利な融資を受ける定石の一つだということをご理解いただきたい。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次