学校のテストはたいていがペーパーで、文字で出題され文字で解答します。しかも時間が制限されているので、解答欄に要点をまとめて記入しなければならないので、 39野と 40野の兼任能力が高い人と低い人とでは、見る能力や聞く能力と比べると、はるかに大きな差が出てしまいます。 この差がよりはっきりと出てくるのが、国語の成績です。中学生と高校生のときに国語の成績が良かった人は、 39野と 40野の兼任能力が高く、悪かった人はその兼任能力が低いのです。誤字や脱字が多く、文章を書くのが下手な人も同様です。 国語は最も重要な科目で、国語の成績が悪くなると、多くの場合それが影響して社会や歴史の成績も落ちてしまいます。そのために学習意欲が低下して、学校嫌いになる人が少なくありません。 私は、物理は好きで成績も良かったのですが、本を読む速度がとても遅い上に要約能力も文章能力も低く、誤字や脱字も多かったので、国語の成績はクラスでずっと最低をキープしていました。今にして思えば、私は「準・難読症」だったのです。 これは生まれつきの素質なので、簡単には直りません。 文章を書くときも間違いがとても多く、何回も書き直さないと他人が読める文章にはなりません。本を書く際も、人の 3倍以上も時間がかかってしまうので、とても苦労します。 だから私は、「いつものように間違って、いつものようにやり直し、いつものようにでき上がる」「焦らずに続けよう。イライラせずに続けよう」という標語を、紙にマジックで大きく書いて机の前の壁に貼っています。 社会人になってしばらくしてから、高校時代の国語の先生と道でバッタリ出会ったことがあります。私の名前を覚えていた先生は、挨拶もそこそこに「あなたの試験答案は、字が下手な上に何を書いているかさっぱりわからなかった」と言いました。 大学のゼミの先生も同じことを言っていたので、私の文章の下手さと誤字脱字が多いのは、折り紙つきだったのです。 そのダメ人間が 20冊もの本を出版できたのですから、人生はどうなるかわかりません。大事なのは、決してさじを投げないことです。 中小企業の社長の中には、私と同じように学生時代の成績が悪かった人が多いと思いますが、安心してください。 学校時代の成績のよしあしと、これまで同業者の誰もが気づかなかったものを見つけ出し、これを経営に取り入れる「創造性能力」や、仕事のやり方を良くする「改善能力」との間には、相関関係がないからです。 どんな方法で学習するとより成果が出るかは、人によって異なるので、社長は、自分の素質に合った学習方法を考える必要があります。この点は、従業員教育の場合も同様です。
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