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失敗にありがとう

私は長い間、失敗を恐れ続けてきました。失敗するときは生命を落とすときだとも信じてきました。しかし、失敗は失敗を恐れる者にこそ起こります。恐れれば恐れるほど、その失敗という渦の中に巻き込まれるようです。

失敗というと、「失敗は悪」「人から嫌われること」「失敗などないほうがいい」「必要ないこと」「恥ずべきこと」「話すことではない」などというマイナスのイメージが付きまといます。

そのため、現在の日本では、失敗体験が情報として広く伝達されることがありません。本来は、成功を生み出す元であるはずなのに、失敗を活かし切れていないのです。新しくなにかを始めようとすると、必ず失敗をします。新しいものには失敗がつきものですが、そもそも失敗があるから成功が生まれるはずです。

人は失敗から学び、さらに考えを深めていくものです。したがって失敗はある意味では、ノウハウに近いもののはずです。

たとえば、エジソンは九十九の失敗を重ねたために、一つの大きな成功を得たはずです。いや、エジソンの言葉を借りれば失敗などなく、九十九の成功により、より大きな成功を掴んだということになります。

行動しなければなにも起こりません。最近は、失敗を恐れすぎるあまり、なにも行動を起こさない人がいます。

それだけものごとに慎重だということで、それは別に悪いことではありませんが、それでも失敗を避け続けることはできません。

どんなに失敗を避けようとしても、失敗は必ず違った形で現れるものです。なにも行動を起こさないために起こる失敗もあります。確かに、行動を起こさなければ一時的には失敗からは逃れられますが、その代わり、その人はなにもできず、なにも得ることがありません。

それとは正反対ですが、失敗をまるで恐れない猪突猛進型の人もいます。一見すごそうに見えますが、危機を認識できないために、取り返しのつかない大失敗をする場合もあります。このように、人は成長する過程において、失敗から逃げるべきでも、失敗を無視するべきでもないことがわかります。

人類はその歴史において、多くの失敗を繰り返し、多くのことを学んできました。

そのとき失敗と思っていたことが、後に成功だった。そのとき成功だと思っていたら、後に失敗であったことが判明した。

このようなケースはかなりあります。想像する力、創造する力とは新しいものを生み出す力のことです。そのため、失敗を避けては通れません。

ですから、失敗するたびに「ありがとう」と感謝してみたらどうでしょう。

いままでは、失敗するたびに悔やみ、悩み、悲しんできましたが、これからはそのたびに感謝してみるのです。すると、その失敗が成功に変わるように感じます。いや、成功に変わってしまうのです。そこで、新たに失敗との付き合い方を考えてみます。

 失敗にはなにやら、ことを惹き付ける不思議な魅力があるのは確かです。 そう考え、失敗を大切な学びとしてていねいに付き合うのです。 そのためには、失敗のよい面に目を向けることにします。「この失敗をうまく活かせば、将来大きなプラスとなる」という考え方です。その方法が、失敗をありがたく感謝することなのです。

私自身は、失敗が多すぎたため、当時は感謝などできませんでしたが、いまになって改めて振り返ると、助かったことばかりのように思えます。ずいぶんと感謝するまでに時間がかかりましたが。

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