外注化する VS社員を雇用する 最近は、起業する方の中でも一人社長が増えてきています。 以前は社員を雇用して、その労働力を使って事業を大きく広げていくことがセオリーでした。しかし現在では社員を雇用して労働力を確保するのではなく、外注や業務委託という形で事業を拡大する手法が一般的になりつつあります。 これは社員を雇用するよりも、外注や業務委託のほうが「対応力」という点で大きくメリットがあるからと考えられます。外注や業務委託と聞くと仕事や契約だけでつながっていて非常にドライな印象を受ける方もいるかもしれませんが、実際に社員を雇用するほうがさまざまな面で不確定要素が多く、リスクが非常に大きいのです。 たとえば社員を募集したとして、どのような人が来るかわかりません。何か問題が生じて解雇をするとなった場合、「不当解雇だ」と訴えられる可能性もあります。 また、会社が負担する社会保険料も非常に高いです。それらを考えると一定の事業規模になるまでは、雇用するよりも業務委託や外注のほうが、メリットが大きいと判断する経営者が多いというのは、当然だと言えるでしょう。年商 4億円の一人社長、社員はいらない? 先ほども少し触れましたが、私のクライアントの中にも、売上が 4億円ほどあるにもかかわらず、一人社長で切り盛りしている会社があります。 今のように外注や業務委託が一般的ではなかった時代には、 4億円規模の会社であれば、少なくとも社員は 10人前後いるのが通常でした。その会社も、もともとは 30人ほど社員がいたそうです。 しかし、社会保険料の負担や人件費の高騰、優秀な人材の確保など、さまざまな問題を解決していくにあたり、最終的に一人で会社を経営する方向に舵を切ったのです。社員がいなくなったことで売上は下がったそうですが、それでも 4億円の売上を安定して維持し、ストレスなく会社を経営しています。 もちろん、一人ですべてをやっているのではなく、外注や業務委託を上手に使ってチーム化し、社員を抱えてきたときと同じような形で会社を維持しているそうです。 その社長は、「社員を抱えていたときよりも、一人のほうが圧倒的にリスクが小さくなった」と言っていました。 もちろん事業規模が大きくなってきたら、社員を雇わなければ会社は回らなくなると思いますが、数億円の事業規模でも業種によっては、外注と業務委託だけで会社が運営できる時代になっています。経費は固定ではなく変動にしよう こちらでも触れましたが、私は基本的には、「売上は固定、経費は変動」という経営方法が一番安定すると考えています。固定費と売上に応じて臨機応変に変えられる経費の割合を考えたとき、売上に対応できる変動費の割合が多いほうが、資金繰りという面でリスクが低いということです。 外注化するということは、売上に比例して経費が発生することを意味します。よって、売上が安定しない会社の場合には、リスクヘッジになります。 先に触れたように、事業を継続していく中では、どうしても売上などの波は出てきます。そのタイミングに合わせて経費を対応させていくことができれば、経営面でのリスクはかなり抑えることができ、事業の安定化につながるのです。
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