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変動 P/ Lに組み替えるだけで数字の意味がつかめる

変動 P/ Lに組み替えるだけで数字の意味がつかめる「損益計算書」( P/ L)は、売上高と費用、そして利益の関係が一目でわかる、会社経営の基本中の基本といってもいい書類です。  中小企業の社長の多くは、この P/ Lについては理解していると自信を持っていますし、実際月次 P/ Lを見ながら対策を打っているはずです。  ところが、私の見る限りでは、 P/ Lの本質を理解し、月次 P/ Lをきちんと読めている社長はほとんどいません。結果として、間違った対策を打っている例がたくさん見受けられます。  なぜ、このようなことになっているのでしょうか?  大きく2つの理由があります。  1つは、月次 P/ Lの原価計算の方法を間違えているからです。つまり、毎月の状況が見えるように、月次 P/ Lの費用を分類・整理できていないのです。これは考え方の問題です。  もう1つは、月次 P/ Lの作り方、つまり毎月の変化が見える形にして見ていない、という手段の問題です。  社長が経理担当者に「月次 P/ Lを出してください」と依頼すると、一般的には 2 ~ 3枚の紙で、当月分と累計分を印刷してくれることが多いと思います。  こうした月次 P/ Lを見ている社長に、「毎月、 P/ Lのどこを見ていますか?」と聞くと、たいていは「月々と累計の、売上と利益を見ている」という答えが返ってきます。  しかし、これでは月次 P/ Lを読めているとは到底いえません。その月の売上高や利益の額がわかっても、前月からの変化や、計画と実績のズレを読み取れなければ、実効的な対策は立てられないからです。 ●  目的は「利益の意味」と「数字の意味」を知ること  月次 P/ Lを見る真の目的は、当月の利益の額を知ることと、その意味を知ることです。単に、利益や損失の額だけでなく、その原因がわかることで手は打てるようになります。  良い黒字もあれば悪い黒字もありますし、赤字には赤字の意味があります。こうしたことがわかる月次 P/ Lでなければ、見る意味はあまりないのです。  月次 P/ Lの数字の意味をつかむためには、次の工夫をする必要があります。 ① 年次決算の P/ Lの勘定科目を、変動 P/ Lに組み替える ② 変動 P/ Lの勘定科目を用紙 1枚にプリントし、期首から当月までを並べて見る(月次推移変動 P/ Lにする)  ①の変動 P/ Lにするのは、第 1章でも触れた通り、費用を「変動費」、「固定費」に分類・整理することで、売上が増減する理由が見えてくるからです。

 ここからさらに、変動 P/ Lの毎月の売上や費用などを横並びにして、 ②の月次推移変動 P/ Lの形にすることで、損益の流れが見えてきますし、毎月の計画値を入れておけば計画と実績のズレも認識できます。  当期までの 3期分の平均値も入れておくと、よりわかりやすいものになります。  変動 P/ Lの考え方と、変動 P/ Lの形式で毎月分を横並びで出した「月次推移変動損益計算書」(月次推移変動 P/ L)は「古田土式・管理会計」の肝ともいえる部分です。  この月次推移変動 P/ Lを見ると、「売上高」と「変動費」、「固定費」など費用の増減が、どのように「粗利益(固定費 +経常利益)」、「経常利益」の増減に結びついているかを時系列で知ることができます。

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