バックヤードの効率的管理を実現
商品の入れ替えと入出庫回数が多い店舗の バックヤードの確実な在庫管理には必須のツール
◎業務のねらい/在庫の動きをきちんと管理する
店舗管理には、売上管理(どんな商品が、いつどの くらい売れているのかを管理)、購買管理(どんな商 品を、いつどのくらい購入しているのかを管理)、在 庫管理(どんな商品を、いつどのくらい保管している のかを管理)、顧客管理(どのお客様が、いつどんな 商品を購入しているのかを管理)などの業務がありま す。
店舗のバックヤードは混沌とした商品の海
店舗の規模や形態により多少異なりますが、通常バ ックヤードは、多くの商品であふれています。
足の踏 み場もない店舗では、在庫管理担当者しかどこに何が あるかわからず、右往左往している状況が見受けられ ます。
「店舗のバックヤードの在庫管理」の特徴として、次 のようなものがあります。
① 人気商品の回転率が高く、商品の入れ替えも頻 繁に発生する(とくに季節商品を扱っている場合 など)② 置場スペースが狭く、どこに何があるのかがわ かりにくい ③ 大規模店舗では多くの人が出入りするので、盗 難や紛失などセキュリティー上の問題が発生する 可能性がある ④ 接客等が重要視され、付加価値の高くない在庫 管理に多くの作業時間がかけられない ⑤ 作業者の業務経験は数日~数年程度で、入退社 も繰り返し発生する このため在庫品目や数量の変化が多い店舗ほど、適 切に人的および物的な管理をしないと、次のような問 題が発生します。
① 実際の在庫数量と帳簿上の在庫数量が違ってし まう ② 入庫作業、出庫作業、棚卸しに時間がかかる ③ 誤入庫・誤出庫する ④ 人気商品が在庫不足、不人気商品が過剰在庫に なっている そこで、「店舗のバツクヤードの在庫管理」の業務 目的とねらいは、次のように設定して進めるとよいで しょう。
① 実際の在庫数量と帳簿上の在庫数量の合致 ② 効率的な在庫管理 ③ 誤入庫・誤出庫の防止 ④ 人気商品の適正在庫確保、デッドストックの抑 制
これらを実現するための「店舗のバックヤードの在 庫管理」のポイントは、次のようになります。
① 置場管理と現品数量表示の徹底 ② 単純でわかりやすく、ミスの少ない作業管理 ③ 定期的な棚卸しで在庫数量精度の向上
実施手段としてシステム的な「バーコードやiCタグなどによる商品管理・入出庫管理」や現物的な「5Sの実践、VMの導入」の両方を実施する必要があります。
かVM(Vlsual Manage― ment)とは、日で見 る管理、日で見る経 営のこと
◎作成/在庫管理システムの操作手順も記載
上記のような業務を確実に実施するために、「店舗 の在庫管理マニュアル」には、次の項目を含める必要 があります。
また、「在庫管理システム」などを活用 している場合は、システムの操作手順も記載します。
① 在庫管理の重要性 作業者に対して、在庫管理の重要性、在庫差異が発 生した場合に発生する問題点などを記載します。
② 入庫手順 現品数量確認・品質確認などの方法や不具合を発見 した場合の処置などを記載します。
また、検収処理・入庫処理などシステムや端末などの操作手順を記載します(例外処理合む)。
③ 置場レイアウト どこに何を置くかをレイアウト図などで明確にしま す。
また、置き方についても記載します。
④ 出庫手順 店舗に出庫する商品とその数量指示や出庫処理のシ ステムや端末などの操作手順を記載します。
⑤ 返品処理、商品入替処理 返品処理、商品入替処理などについて記載します。
⑥ 棚卸し 定期的に実施する棚卸しの手順について記載します。
⑦ 商品取扱上の注意 商品の特性に応じた取扱いや保管上の注意事項につ いて記載します。
(棚卸し〉 帳簿上の在庫数量と 実際の在庫数量を照 合すること
検収処理とは、検証 後の商品の受付/登 録処理のこと
◎活用・運用/5Sなども同時に実施し効果を上げる
「店舗の在庫管理マニュアル」は、次のように活用・ 運用します。
① 誰もがいつでも内容確認できるように、機器周 辺や商品置場に設置する ② 新入社員には、それを使って作業教育を行なう ③ とくに重要な部分は、大きく拡大して作業者の 視界に入るようにする ④ 入出庫ミスなどの発生事例を追加して、作業者 に注意を喚起する ⑤ 「5S」なども実行して、マニュアルどおりに 運用できる職場環境も整備する
「マニユアルを作成する」→「マニユアルで教育する」→「マ (=ニュアルを確実に実施する」→「マニュアルで業務が向上す |:ヽるようにPDCAを確実に回す」などのように、マニュアル を中心とした相互関連性のあるマネジメントの展開が大切
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