SUBARU(スバル)という自動車メーカーがある。この会社のありたい姿は「笑顔をつくる会社」で、顧客に提供する価値は「安心と愉しさ」、経営理念は「“お客様第一”を基軸に『存在感と魅力ある企業』を目指す」とされている。 これらは、 SUBARUという会社の目的だ。そして、この目的を実現するための具体的な目標のひとつとして、同社は「 2030年に死亡交通事故ゼロを目指す」ことを掲げている。 多くの会社が、会社の目的や目標を定めているだろう。ただ、一般的に目的や目標と言われるのは、自社の繁栄であったり、売上や利益の目標であったりする。 これらは、結果的な目的・目標だ。売上や利益というのは価値提供の対価であって、価値提供がなければ誰もお金を払わず、お金を払われない企業は存続しない。言い換えれば、何らかの価値提供の結果として、売上や利益といった結果が生まれることになる。 それに対して、 SUBARUが掲げているのは、原因的な目的と目標だ。つまり、どんな価値を、どれくらい、いつまでに、どんな形で提供するかという、原因(価値提供)の部分に焦点をあてた目的・目標であって、その結果としての売上や利益には触れていない。 結果には、何かしらの原因がある。会社の売上や利益には、何かしらの価値提供が必要だ。売上や利益など会社が得たい結果を考えたとき、その結果になるために必要な原因があるはずだ。
10人前のカレーを作りたいなら、 10人前の材料とレシピが必要で、それを作れるだけの調理道具と料理をする人も必要だ。そうして初めて、 10人前のカレーを作ることができる。 3人前分の材料しかなければ、どんなに 10人前のカレーを作りたくても、 3人前しか作れない。 これが原因と結果の法則だ。非常にシンプルな話で、当たり前のように聞こえるかもしれない。だが、これを意識せずに目標や目的を設定している社長が多い。
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