新規事業へのお金の使い方 中小企業にとって新規ビジネスへの挑戦は大きなテーマです。 自転車レースにアタックが不可欠なように、チャレンジのない会社経営は物足りません。会社を担う社長なら、常に新規ビジネスに打って出るチャンスを狙ってほしいものです。 そのときに最も大切なのは、お金の使い方です。 まずは、そのプロジェクトにかける予算を決めておきましょう。たとえば、 1000万円と予算を決めておいて、それをオーバーしても黒字化できないようならスパッと見切りをつける。これくらいはっきりと線を引いておくことが肝心です。「もう少し、もう少し」と粘っていると、気がついたときにマイナスが大きく、下手をすると本業に差し障る可能性もあります。 しかし、慎重になるあまりケチケチするのもよくありません。勝負するときは、しっかりと予算を注ぎ込むことが必要です。「お金の使いどころでは勝負する」という決断力 一緒に仕事をした会社にも思い切りの悪い社長がいました。せっかく新しい事業を立ち上げたのに、宣伝の予算を少しずつしか使わないのです。毎月 30万円ずつ、ダラダラと使い続けるタイプでした。 宣伝とは、ある程度まとまった規模で、ドーンと打たないと効果がわかりません。 30万円を 10回使うなら、 300万円で一発大きく使うほうがいいことが多いものです。 決まった予算の中で、お金の使いどころでは勝負する。社長にはその決断力が求められます。もはや「苦節三年」では手遅れ かつては、「苦節三年」などといって、時間をかけて商売を育てることができました。しかし、コロナ禍以降は時間の流れがいっそう加速し、悠長なことを言っていられなくなりました。 私の考えでは二年が限界でしょう。できれば一年以内の黒字化を目指したいところです。ですから、自信がある商品ができたら、一気にエンジンをふかして短期勝負にかける意気込みが必要になります。 チョロチョロ、ダラダラ、メリハリのない経営では、なかなか新規事業は育ちません。先ほどお話した宣伝費をケチった事業は、結局、宣伝効果を検証できないまま芽が出ずに終わってしまいました。 もちろん、ギャンブルになってはいけませんが、「ここぞ」というときに勝負をかける度胸がある社長が成功すると言っていいでしょう。 また、これは私見ですが、何事においてもケチくさい社長は成功した試しがありません。ビジネスにおいて、お金はかけがいのないものです。それだけに生き生きとお金を躍動させることが重要です。 同じお金でも、使い方によって価値が大きく変わります。生きた金にするか、捨て銭にするかは、社長自身なのです。
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