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功労者を切らなければいけないときも

 番頭さんたちから見た二代目社長の話をしましたが、場合によっては、先代を支えてきた番頭さんを切る、柔らかく言えば引退していただいたほうがいいケースもあります。  そうした人たちは先代が立ち上げた事業や仕事の進め方が好きなので、新しいことをしようとすると否定的な意見を言うことが少なくありません。  そうなったときに、たとえ功労者であっても、一線を退いていただいたほうが良いことがあります。  本当にその番頭さんに辞めてもらったほうが良いのか、いてもらうべきなのか。二代目の場合、子どもの頃から番頭さんにお世話してもらっていたりすれば、なかなか決断できないでしょう。「自分と合わない」「なにか気に食わない」「とにかく先代の体制を刷新したい」といった、論理的ではない理由で引退してもらうのは最悪です。それは従業員にも伝わりますから、間違いなく、引退してもらった後の会社の雰囲気が悪くなります。「この会社は先代がやってきた事業を続けてきたけれども、これからは、こういうビジョンやミッションに沿って事業を進めていく。そのためには、過去からいた人だけを重用するのではなく、ビジョンやミッションを実現するうえで、このように体制を変えていきたい」  このように、経営方針を論理的に説明しておけば、会社の雰囲気も悪くならず、番頭さんにも納得してもらいやすいと思います。  感情ではなく、ゼロベースで考えて必要と判断したら、功労者でも身を引いていただく。会社を成長させるためには、避けては通れない意思決定と言えるでしょう。  難しい舵取りを任される立場の二代目ではありますが、それまで先人が積み上げてきた資産をベースにして経営ができることは誇らしいことですし、

文字通り選ばれた者だけが得られる貴重な機会なわけですから、どうか果敢に挑んでもらいたいものです。

第 6章 「24時間悩み、 365日決断」難しいがクセになる経営判断──会社の未来を左右する「社長の意思決定」

1とにかく速く、時には柔軟さも必要

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