保証協会と銀行の関係にリスクゼロ、もはや銀行を保護する組織 中小企業の社長なら、全国信用保証協会連合会との付き合いがあることでしょう。 全国の 51の信用保証協会をまとめる組織で、中小企業・小規模事業者に対する金融の円滑化を目的としています。 表向きは「中小企業のため」と読み取れますが、私は銀行を保護するための組織だと思っています。 なぜなら、信用保証協会枠でお金を借りても、銀行には 100%保証なら何のリスクもないからです。その後、会社の経営が悪化して危なくなっても、「どうぞ倒産してください」という態度で対応されてしまいます。 本来、どんなビジネスにもリスクはあるものです。 ところが、信用保証協会と銀行の関係にリスクはありません。そんなリスクを背負わない人たちに、「あなたの会社経営は良くない」などと言われたくありません。保証協会の活用法 では、信用保証協会は、どのように利用すればいいのでしょうか。 経営者としては、いかに銀行からプロパーの融資を引き出すかがポイントです。その交渉に利用するのです。 たとえば、保証協会枠を使って 1000万円のお金を借りるなら、 500万円のプロパー融資を抱き合わせで出してもらうように交渉します。銀行にとって 500万円はリスクがある融資です。親身になって経営の相談に乗ってくれるはずです。そして、その 500万円をきちんと返済することで、銀行との信頼関係が築かれます。 それをせずに簡単だからと言って、 100%信用協会枠から借りていると、銀行との関係はいつまで信用保証協会付の融資しかしてくれません。プロパーの割合をなるべく増やして、銀行との関係を深くすることが重要です。「自社のメインバンクはどこか」を決める基準 これは、会社のメインバンクがどこであるかにも深く関連します。 たとえば、 A銀行からは信用保証協会枠のみで 3000万円、 B銀行からは信用保証協会枠が 2000万円、プロパーが 1000万円だったとします。 両行とも受けている融資は 3000万円ですが、プロパーで貸してくれている B銀行をメインバンクと考えます。リスクのある付き合いをしている銀行のほうが大切だからです。 では、 A銀行は信用保証協会枠だけで 1億円、 B銀行はプロパーだけで 1000万円というケースはどうでしょう。 この場合も B銀行がメインバンクです。 金額は関係ありません。あくまでも、プロパー融資が重要です。 保証協会の融資なら、保証協会がいくらなら貸せますという判断をするので、どこの銀行でも基本的に貸してくれる融資だと理解してください。保証協会について知っておきたい、その他のこと なお、保証協会から借りられる金額も実績によって増えたり減ったりします。借りたお金はきちんと返済して、借りられる枠を増やしておくといいでしょう。 また、自分の会社は大阪支社があるから、大阪信用保証協会からも借りようと発想する人がいます。 しかし、全国の保証協会はコンピューターでつながっているので、東京で借りていれば、それはすぐにバレてしまいます。保証協会枠の融資額は会社グループごとに決まっていることを理解しておいてください。会社の格付けで、融資枠も保証率も違ってきます。 リスクヘッジのために大阪に会社をつくって、保証協会から借りようと思いますと言う社長がいましたが、意味ないリスクヘッジです。 最後に、最近よく聞く「オリックス保証付き融資」について解説しておきます。 オリックス保証付き融資とは、 5 ~ 7年の比較的短い期間の融資です。上限が 3000万円くらいと低めですが、金利は保証協会と変わりません。信用保証協会や政策公庫の枠を使えないときに知っておくと便利です。 会社に余裕があるのなら、あまりおすすめしませんが、実績をつくっておくと、万が一のときにすぐに貸してくれます。銀行によっては推しているところもあるので、銀行との関係構築のために利用する手もあります。取扱いしているか、取引銀行に確認してみてください。
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