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価格破壊の考え方はトータルマーチャンダイジング

チェーン展開の場合の絶対要件の中に、価格というものは、業界常識として考えられる通

常価格の七〇パーセントぐらいの上代価格にまで価格破壊しないと駄目だという鉄則があ

る。しかもその七〇パーセント価格でもって、一定以上の品質を保っていなければならない。

この論理はチェーンストアばかりでなく、商品価格設定の基本にすべきことである。小売

業でも卸商にしてみても、安ければ売れるとは限らないが、価格破壊ができ得る体質へもっ

ていかねばいけないということだ。

価格破壊は、原則として大量販売の実行であり、そのために、

①店舗増大能カーシステムの完成← マネジメントの完成

②顧客吸引力←コストパフォーマンス値(価格分の品質)の拡大


この条件を年ごとに磨きをかけないと、売上は上がらず、量も伸びず、したがって価格破壊はできない。

価格破壊は安売りということではない。 一般的に市場常識価格が一〇〇円であれば七〇円

で売る。七〇円で売っても、なおかつ適正粗利は確保できるようにすることだ。

小売業でも飲食サービス業でも、また問屋業でも価格破壊に対しては川下を目指しては駄

目だ。川上を目指していかねば到底できるものではないことは、マーケティング戦略のとこ

ろで述べた通りである。

例えば、今、外食産業の中のハンバーグ戦争で考えてみるならば、価格破壊といって、た

だ単にパンメーカーにバンズを安くせよ、ハムメーカーにパティを安くせよ、チーズメーカー

にソースメーカーに野菜屋にこれこれの価格でないと仕入れない、これにせよといって卸売

業やメーカーを個かつしていただけで果たしてよいかということである。

量と価格の中心を占めるパティとかバンズにおいては、自らがそのMDを行ない、科学的

にコストダウンの道を探り、完成させていく、そうでないとかつての安売り価格破壊の流通

革命の旗手のスーパーマーケットが、今や価格も安いが、品質の悪さもあることを顧客が知っ

てしまい、何の価格破壊でもないただ単なるメーカー・問屋いじめの大型小売店になりさがっ

た同じ道を歩むことになる。

ファミリーレストランで出てくるあらゆるメニューに、ソテー野菜の煮ニンジンが必ずつ

いてくる。畑で栽培される普通のエンジンは先が細く、あれでは縦割カットすると先の細い

所は無駄になる。

ニンジンのコストダウンをしようと思えば、先のズングリした、横に二つカット、縦に四

カットできる無駄のないズングリ同一サイズを農家に作ってもらうことになる。

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