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会社を任せられない頭のいい子

 私と先方の社長と社員、 3人で打ち合わせをしたときのことです。先方の社長と同席したのは非常に頭のいい社員の人でした。話し合いが行き詰まると、話をテキパキと整理してくれます。話が終わりエレベーターホールで社長と 2人だけになりました。そのときにふと、社長は「最近の頭のいい奴はたいていあんな感じになっちゃうんですよね。だから彼には会社を任せられないんですよ」と一言言いました。私も「そうですね」と返しました。  彼には何が足りないのか。それは「気さく力」です。ざっくばらんに相手と話ができる能力です。気さく力は雑談でわかります。  雑談と言うと野球の話題や天気や景気の話を連想されるかもしれません。しかし、気さく力の強い人の雑談は違います。自分の話をするのです。もっと詳しく言うと、「自分は知っているけれど相手はたぶん知らないだろう雑談」をするのです。  頭のいい人は効率よく、重要なことを整理し伝えることが得意です。それ以外のことは無駄と考えます。やることは間違っていないので社長は文句を言うこともありませんが、何かいつも違和感を覚えています。その違和感が実は、気さく力の無さなのです。  気さく力が強い人は「自分の知っているレアな情報を相手に教えることにより、相手から情報を引き出す能力」を持っています。  情報と言っても、自分の話、例えば「僕が飼っている犬は日本スピッツなんですよね」というような些細な話でいいのです。ようは自分を知ってもらうこと、警戒心を解いてもらうことが重要なのです。人は相手がどんな人かわかってはじめて胸襟を開くのです。  頭のいい社員には、この気さく力を身につけさせ、会社を任せられる存在に育てていくのが社長としての務めだと思います。

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