MENU

会社をつぶさずに、お金を回せる社長は、社員との飲食代は自腹で払う。

中小企業の経営者のなかには、「オレがつくった会社だ」「自分の会社だ」という意識が強いタイプが少なくありません。

そういう経営者に見られるのが、会社のお金も自分のお金も同じだと思い込んでしまうこと。たとえ小規模会社であっても会社は会社。自分のお金とはきっちり線を引いておかなければいけません。

なかでも、意外な思い違いが、社員を連れて飲みに行くときのお金の扱いです。

きつい納期をみなでがんばって乗り切った日など、「やあ、みんなご苦労さん。お陰で今回も納期をクリアできて助かったよ。本当にありがとう。今日はみんなで大いに盛り上がろう! 〇〇屋に全員集合だ」 こんな掛け声で社員を招集。

行きつけの店で「なんでも好きなものを食べてくれよ。今日は飲みほうだい、食べほうだいだ」などと大見栄を切ったところまではよかったのです。

いざ、支払いになったとき、「領収書、〇〇会社宛てで」などといっていないでしょうか。

❖気持ちよくおごってくれる太っ腹社長には社員がついてくる

社長にしてみれば、「社員の飲み会は会社の行事の1つ。経費で落として当たり前だ」と思っているかもしれません。

しかし、小規模な会社であればあるほど、そして社長自身が「自分の会社だ」と思い込んでいるくらいの規模の会社であればなおさら、社員は「社長は大将だ、親分だ」と社長に全幅の信頼を置いているものです。

お金に関してもドンと太っ腹でいてほしいのです。

社長が社員と 1杯飲んだり、ご飯を食べたりするときに領収書をもらって経理に渡していれば、社長のイメージは地に落ちてしまいます。

「意外にセコい社長だったんだな」と幻滅してしまう社員だっているでしょう。こうなってしまえばお終い。

社長が仕事でリーダーシップを発揮しようとしても、素直についていく気にはならないものです。

恐ろしきは領収書! です。

「もちろん領収書をもらうときには、社員にはわからないように陰でこっそり頼みますよ」。たいていの社長はこういいます。

でも、社員は社長が思っている以上に、社長の行動には敏感に目を光らせているもの。領収書をこっそりもらおうとしていることくらい、先刻、お見通しです。

もし、社員にはバレないように経費扱いにしたいなら、プライベートカンパニーをつくって、そこの会社のカードで支払うなど、もう少し頭を使うようにすべきです。

❖社員の誕生日を覚えていて、自腹でプレゼントを贈っている社長

社員数十人までの規模ならば、社長は社員全員を自分の子どもと同じくらい、 1人ひとりに目をかけ、心を配って見ているべきだ。

これは私が社長をしているときからの信念でした。

一例をあげれば、私は社員全員の誕生日を覚えていて、その日にはカードとプレゼントを贈っていました。

私の著書でその話を読み、さっそく、 50人程度の社員全員の誕生日をスマホに入力し、それぞれの誕生日にはカードと記念品を贈ることにした社長がいます。

彼はさらにアイディアを工夫し、記念品には銀のスプーンを選びました。毎年、誕生日ごとに 1本、また 1本と増えていく。6年勤続すれば銀のスプーンが半ダースそろうというわけです。

領収書をもらうかもらわないか、だけではなく、社長になったら、いつでも、どんなことでも、誰かに見られている、特に社員が目を光らせているという意識はもっていなければいけない、と私はよく話しています。

それでは、プライベートな時間がないじゃないか、と反論する社長もいるでしょう。でも、社長とはそういうもの、そうした立場です。

有名人はいつでも、どこかから誰かに見られている、そのために行動が制限されることを〝有名税〟といいますが、社長業も同じことで、どんなときでも、社員の上に立ち、社員の人生を預かり、引っ張っていく責任と自負をもっていなければいけません。

いつも誰かに見られている、だから、いつ何時でも、誰に知られても恥ずかしいところがないように、身を律していなければならない。

それが社長になったものの自覚というものです。

社員との飲食代や記念日の贈り物などは自腹でドンと支払う。

それを惜しんで社員からの信頼、リスペクトを失ってしまうことを考えれば、それらの支出はタカが知れている……とは思いませんか。

▼社員は社長の一挙手一投足に関心をもっている。セコイ、ケチくさいと思われたら、社長についていく気は失われる。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次