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会社をつぶさずに、お金を回せる社長は、手形貸付、当座貸越など、返済負担の軽い資金をうまく活用している。

私が経営アドバイスを始めてあらためて驚いたのは、中小企業の経営者たちがあまりにも金融、銀行との取引について知識不足だという現実を知ったことです。

多くの経営者は銀行から融資を受けるときも「困った、困った」と泣き言をいい、返済がきつくなってくると「とにかく助けてくださいよ」とこれまた泣き言です。

本書でも繰り返し書いてきたように、企業の経営者と銀行はイコールパートナーなのです。

おたがいがウィンウィンの関係になるのが理想で、どちらかが優位に立つという関係ではよい方向性には向かわない、と考えなければいけません。

イコールパートナーとしてつき合っていくためには、経営者もまた金融取引について、相応の知識をもってほしい、いや、もつべきです。

金融の知識も実践的な知識がないといざというときには役に立ちません。

銀行員が教えてくれる金融の知識も必要ですが、さらに重要なのは経営者側に立った金融の知識をもつことです。

関心があるならば、私もセミナーを行っています。

必ず参考になると思いますので、ぜひ、ご参加ください。

❖短コロがまた増える傾向に 中小企業の多くは、返済能力以上の借入返済を抱えています。

そのため、利益は出ているのに資金が回らないことがよくあります。

その事情は金融庁もわかっており、金融機関に返済負担を軽くして、中小企業を支援するように求めています。

このとき、使われるのが短コロなどの方策です。

そうした策を知っておき、こちらから金融機関に願い出ると道が開けやすくなるはずです。

「短コロ」とは「短期継続融資」のことで、 1年以内の融資契約をいいます。

実際には元金を返済することはほとんどなく、金利だけを支払い、融資は継続的に借り続けられます(このため、資金を「コロがす」イメージがあり、短コロと呼ばれています)。

元金分を返済しないため、資金繰りが安定する効果があり、中小企業や個人事業主にとってありがたい借入です。

短コロはかつてはよく行われていましたが、バブル崩壊で一時期、ほとんど行われなくなっていました。

しかし、 2013年に金融庁が、金融緩和の一環として「正常運転資金に対して短コロで対応することはなんら問題ない」と認めたことから、最近、また短コロが行われるようになってきています。

❖短コロで毎月の返済を減らせる資金を調達する 短コロは普通、「手形貸付」や「当座貸越」という形で行われます。

「手形貸付」は貸付先から約束手形を出させ、その額面を融資するもの。

「当座貸越」は、あらかじめ融資限度額を設定し、その範囲内であれば借り入れできるという融資です。

「当座貸越」は資金に余裕ができたときには、まとめて返済することができる、自由度の高い貸付です。

また、社債を取引金融機関からすすめられたら、ぜひ取り組んでください。

そうすることで会社の格付けが上がり、他行からさらに融資話がきます。

短コロが多少増えてくる傾向が見られるとはいえ、金融機関は、短コロではなく、利益が確保しやすいリスクの少ない信用保証協会付融資で長期貸付をすすめることが多く、本当の意味での中小企業の実情に合った資金需要に応えられているとはいえないのが実情です。

▼短コロなど、金利負担だけで借りられる資金に転換し、経営のフットワークを軽くしていく。

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