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仕入れ単価を下げる

一般的に仕入れ価格を下げるには、三社見積もり一社購買という。たしかにこの方法は低

減の基本であるが、これを常時反復しているだけでは、必ずしも仕入れ価格は下がらないと

思う。それをして下げるにはどうするのかというと以下の五つの条件によって決まる。

①現在の取引量がそこそこあるか。

②今後取引量が拡大する可能性、もしくは正確な計画があるか。

③年間取引量が明確に把握されているか。

④支払い態度。信用度と仕入関係者のクリーン度。

⑤上流で製造されている原材料の製品知識を理解する行動に努めているか。

①現在の取引量がそこそこあるか― ‐例えば製パン業でいうならば、粉とかその関連のバ

ターなどで、そこそこの取引量がある場合、その実績がメリットになる。

②取引量拡大の可能性と計画性について――我が社の事業計画書を作成して、相手のトッ

プを説得し、自社の未来に賭けていただくということである。

ハラの探り合いでなく、仕入れの年度計画をいかに相手に植え付けるかということだ。

対前年比の仕入れ実績が年々増加していけば双方のメリットとなる。

計画通り実行することによって、信用も得られてくる。有言実行である。

③年間取引量の明確な把握について――常に三社見積りの結果で、取引先も取引量も不安

定でA社、B社、C社と変転していては、各社の確率は一〇〇ではなく三〇となり、コ

ストダウンをやる術もないということになってしまう。

ある程度の年間取引高というものが、把握できないことには商談は進まない。具体的な

数値で話し合わないと値下げの実現は不可能である。

④支払い態度と信用については――人間である以上、代金支払いの履行、態度、会社とし

ての信用度。安定度など、法人も個人なりで、こういった人格が先にたつ担当者のバッ

クリベート要求、接待の強要などは、逆効果であることはご承知の通り。

⑤前述の製パン業でいうならば、粉の原材料の小麦はどこの国のものか、相場変動を知っ

ているか?・バターもシーズニングも取扱業者の情報だけでなく、興味を川上のメー

カーの原材料知識取得にもっていく。

次に掲げるのが、名古屋のF社の仕入れ購買憲章であり、これを常に小手帳にして、大き

な声で朗読して仕事に入るのである。

〈購買憲章〉

1 仕入れとは品種、品質、数量、価格、用途、納期、産地の七つのポイントを明

確にし、我が社の厳格なる仕入れ基準を相手に教え込むことにあり。

2 選品買いに徹し、心を鬼にして望み、返品はきかないことを知り、迷った品物

は買うな。

3 値決めは給料の源泉であると自覚し、情報収集を行ない、値ぶみの基準を怠るな。

4 交渉時クNOクを明確に言え、買い気を見せるな。ポーカーフェイス仕入れマン

になれ。

5 自己の全霊をかけ、時間をおしまず、細かいチェックの価値を買う検品を行なえ。

6 「買ってやるんだ」と言う、騎りの気持ち持たず、感謝心と価値ある情報を提供

する人格を養成せよ。

7 自己に厳しく品性を卑しくする饗応にのらず、厳しい仕入れ、検品態度こそ仕

入れマンのプロ精神である。

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